2026年度 大学入学共通テスト 本試験 地理総合 解答・解説

2026年度 大学入学共通テスト 本試験「地理総合」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。

目次

解答

解説

「地理総合,歴史総合,公共」は地理総合・歴史総合・公共の3分野から2分野を選択して解答する100点科目で、試験時間は2分野あわせて60分です。このうち地理総合分野は満点50点、大問は4問ですべて必答、設問は全16項目で、冊子全体の通し番号であるため解答番号は101から116までとなっています。大問ごとの配点は第1問13点・第2問12点・第3問13点・第4問12点です。なお、第1問と第2問は「地理総合,地理探究」の第1問・第2問とまったく同一の問題で、写真・統計表の数値・選択肢の文言まで共通です。

第1問は乾燥・半乾燥地域の生活文化の多様性を、住居の素材や窓の大きさ、オアシスでのナツメヤシ栽培、地域ごとに異なる水の確保の方法、家畜の分布から問います。第2問は青森県五所川原市の高校に通う生徒による津軽平野とその周辺地域の地域調査で、米・野菜・果実の産地の分かれ方、灌漑用のため池とハザードマップ、十三湖のシジミ漁の持続可能性、リンゴの輸出先と輸入の季節性が題材です。第3問は日本の自然環境と防災で、降水量と風速の季節分布、河川の縦断形、特徴的な地形の地形図判読、GISによる避難施設の分析が並びます。第4問は現代社会における地球的課題と国際協力で、エネルギー消費と二酸化炭素排出の変化、降水量の変化と農業、発展途上国の大都市が抱える課題と対策、日本の国際協力の地域的特徴を扱います。

全体を通じて図・写真・統計表を読み取らせる設問が中心で、用語の知識だけで即答できる設問はほとんどありません。とくに第3問は、夏と冬・降水量と風速という2つの変数を同時に決めてから答える問1と、2枚の浸水想定区域図とGISの分析結果を突き合わせる問4(配点4)が重く、ここで時間を使いすぎないことが得点の分かれ目になります。また第4問問2のような「乾燥帯の地域では他地域より降水量の増加が著しい」といった言い切りの表現は、地図の中に反例を1つ見つければ切れるので、断定的な文言を見たら例外を探す習慣をつけておきたいところです。統計の読み取りでは、割合(構成比)と実数を混同しないことにも注意が必要です。

第1問 乾燥・半乾燥地域の生活文化の多様性(配点13)

乾燥・半乾燥地域を題材に、写真から読み取る住居とオアシス農業、陰影地形図上の3地点でみられる水資源の利用形態、高地の気候資料と家畜の飼育、そして家畜の分布図を扱う大問です。生活文化の背景にある自然環境と、統計・分布図の読み取りが問われます。

問1:正解 ④(解答番号101/配点3)

<問題要旨>

乾燥地域の集落と農業を写した写真について述べた4つの文のうち、適当でないものを選ばせる設問です。写真には土を用いた伝統的な集落と、オアシスで栽培される樹木が示されています。

<考え方>

住居の素材・窓の小ささ・オアシス農業という3点は、いずれも乾燥気候への適応として説明がつきます。残る1つは作物の用途にかかわる記述なので、ナツメヤシが現地で何に使われているかに戻れば決まります。ナツメヤシの実は糖分が多く保存もきくため、住民の主食に近い位置を占め、周辺地域へも食料として流通します。

<選択肢>

①【正】

乾燥地域では建築用の樹木が乏しく、粘土質の土を型に入れて日干しにした煉瓦が伝統的な建築材料として用いられてきた。記述のとおり。

②【正】

窓を小さくすることは、日射による室温の上昇を抑えるだけでなく、砂やほこりの侵入を防ぐうえでも意味がある。記述のとおり。

③【正】

ナツメヤシは高温と乾燥に強く、地下水が得られるオアシスで伝統的に栽培されてきた。記述のとおり。

④【誤】

用途のすり替え。ナツメヤシの実は現地や周辺地域で食料として消費されるのが大部分であり、大部分が工業用として輸出されるという記述は成り立たない。

正解【④】

乾燥気候への適応として説明できる3つに対し、ナツメヤシの実の用途を工業用の輸出とする記述だけが実態と合わない。

問2:正解 ⑤(解答番号102/配点4)

<問題要旨>

西アジアから中央アジアにかけての陰影地形図に3地点が示され、それぞれで主に利用されている水資源を説明した3つの文との組合せを選ばせる設問です。文は施設内での淡水化、高山の雪氷の融解水を集める内陸河川、上流の湿潤地域を水源とする外来河川からのダム・水路の3種類です。

<考え方>

3地点の位置を、海岸からの距離と周囲の標高(色の濃い部分ほど高い)の二つで確かめるのが出発点になります。地中海とペルシア湾にはさまれた内陸にあって大河の流路が近い地点は、上流の湿潤地域に源をもつ外来河川の水をダムと水路で配分する地域です。ペルシア湾の沿岸に置かれた地点は産油国で、豊富なエネルギーを使って海水を淡水化できます。北東部の高峻な山脈のすぐ北側にある地点は、山地の雪氷が季節的に融けて流量が増える内陸河川に依存します。

<選択肢>

ア=C(外来河川からダムや水路で得た水)【正】

地中海とペルシア湾にはさまれた内陸に位置し、上流の湿潤地域を水源とする大河の流路に近い。降水の乏しい土地でも、外から流れ込む水をダムと水路で配分して灌漑できる。海に面していないので淡水化は当てはまらず、周囲に高峻な山脈もないので雪氷の融解水も当てはまらない。

イ=A(施設内で淡水化した水)【正】

ペルシア湾の沿岸に位置する。エネルギー資源が豊富に得られる産油国では、海水の淡水化に必要な大量の熱や電力を確保できる。大河の流路から離れており、外来河川や内陸河川の水には頼れない。

ウ=B(高山の雪氷の融解水で増水する内陸河川の水)【正】

高峻な山脈のすぐ北側に位置する。春から夏に山地の雪氷が融けて流量が増える河川が、海に出ずに内陸の湖沼へ注ぐ地域である。海岸から遠いので淡水化は当てはまらず、湿潤地域を源とする外来河川でもない。

正解【⑤】

内陸の外来河川・湾岸の淡水化・山麓の雪氷融解水という3つの対応から⑤が決まる。

問3:正解 ②(解答番号103/配点3)

<問題要旨>

ある地域の月平均気温と月降水量を示した資料が与えられ、ジャガイモの栽培とアルパカ・リャマの飼育が行われているという説明を手がかりに、南アメリカの地図上の4地点から該当するものを選ばせる設問です。

<考え方>

気温と降水の年変化から、緯度・標高・半球の3つを順に絞るのが筋道です。年平均気温は10℃に達せず年較差もごく小さいので、低緯度でありながら標高の高い土地だと分かります。気温が最も低い月が7月付近で、降水は12月から3月に集中し6月から8月はほとんどないため、南半球で雨季と乾季をもつ高地です。ジャガイモの原産地であり、毛の利用と物資の運搬にアルパカとリャマを用いる地域という説明も、この条件に重なります。

<選択肢>

①【誤】

北半球側に位置する。北半球では7月が高温期にあたるため、資料で気温が7月付近に最低となることと季節の対応が合わない。

②【正】

南半球の低緯度にあって標高の高い高原に位置する。年較差が小さく年平均気温が低いこと、南半球の夏にあたる12月から3月に降水が集中することの両方を満たす。ジャガイモの栽培とアルパカ・リャマの利用が伝統的に行われてきた地域でもある。

③【誤】

中緯度の西岸に位置し、冬に降水が多く夏に乾燥する気候となる。資料は逆に南半球の夏に降水が集中しており、降水期の対応が合わない。

④【誤】

より高緯度に位置するため、資料のように年較差がごく小さくなることはない。

正解【②】

年較差の小ささと南半球の夏に集中する降水から、低緯度の高地にある②が決まる。

問4:正解 ③(解答番号104/配点3)

<問題要旨>

アジアを中心とした地域について、牛・羊・ヤギのうち2種の飼育密度の分布図が示され、そのうち羊に当たる図を選ばせるとともに、モンゴルでヤギの飼育頭数が著しく増えた要因を語句から選ばせる設問です。

<考え方>

分布の中心ではなく、どの地域で濃くどの地域で薄いかという端の差で対応づけます。一方の図はインドからバングラデシュにかけての大河の平野に極端に集中し、中国の内陸ではほとんど広がりません。宗教的な背景と水牛を含む役畜としての利用から、この地域に世界最大の頭数が集まる家畜の分布です。もう一方の図は華北から内モンゴル、新疆、中央アジアといった降水の少ない草原・ステップに広く分布し、草丈の低い乾いた草地でも群れで飼える家畜であることを示します。ヤギの増加要因は、細く柔らかい毛を高級衣料の原料として輸出できるようになったことに求められます。

<選択肢>

羊=x【誤】

xはインドからバングラデシュの沖積平野に極端に集中し、乾燥した内陸アジアの草原ではほとんど分布しない。水牛を含めて世界で最も頭数が多い牛の分布に対応する。

羊=y【正】

yは華北から内モンゴル・新疆・中央アジアにかけての降水の少ない草原地帯に広く分布する。草丈の低い乾いた草地でも群れで飼える羊の分布に対応する。

E=カ(高級衣料の原料繊維需要の高まり)【正】

ヤギの細い毛は高級衣料の原料繊維として高値で取引され、その需要の高まりが遊牧民の飼育頭数を押し上げた。

E=キ(砂漠化の抑制に向けた対策の広がり)【誤】

因果の逆転。ヤギは草を根元から食べるため過放牧による草原の劣化を招きやすく、頭数の増加は砂漠化の抑制ではなく進行の要因として問題視されている。

正解【③】

乾燥した草原に広がるyが羊、ヤギの増加要因は高級衣料向けの繊維需要で、組合せは③となる。

第2問 津軽平野の地域調査(配点12)

青森県の津軽平野とその周辺を対象に、生徒が地域の農業・災害・水産物・特産品の輸出を順に調べていく地域調査の形をとる大問です。写真・陰影地形図・地形図・空中写真・統計表・グラフを組み合わせ、地形と土地利用の対応、ため池のハザードマップ、汽水湖の漁業と地理的表示、リンゴの輸出先の変化が問われます。

問1:正解 ②(解答番号105/配点3)

<問題要旨>

津軽平野とその周辺の農地・農作物を示した3枚の写真と説明が与えられ、弘前市・五所川原市・つがる市それぞれの農業産出額に占める品目の割合を示した統計表について、米・野菜・果実に当たる項目の組合せを選ばせる設問です。

<考え方>

判定に使う指標を「どの市でその品目の割合が最大になるか」の一つに絞って当てにいきます。写真と説明から、大河の下流域の低湿地は水田、海岸付近の砂丘は1970年代に造成された畑、山麓はリンゴ園という3つの土地利用が読み取れます。したがって、低湿地が広がる市で最大となる項目が米、砂丘の畑をもつ市で最大となる項目が野菜、リンゴの大産地で9割近くを占める項目が果実です。

<選択肢>

米=ア【正】

下流域の低湿地に水田が広がる市でアが48.6%と最も高く、リンゴ産地では5.8%にとどまる。かつて腰まで沈むほどの低湿地帯だった水田地帯に対応する。

野菜=ウ【正】

海岸の砂丘に大規模な農地が造成された市でウが34.9%と3市中で最も高く、他の2市では数%にすぎない。砂丘に造られた畑での野菜栽培に対応する。

果実=イ【正】

山麓でリンゴが大規模に生産される市でイが89.0%を占める。地域の特産品であるリンゴに対応する。

正解【②】

低湿地の米・砂丘の野菜・山麓の果実という土地利用との対応から、②が決まる。

問2:正解 ②(解答番号106/配点3)

<問題要旨>

灌漑用水を確保するために近代以前から多くのため池がつくられてきた地域の地形図が示され、図中のため池のつくり方を表す語句と、ため池から離れるほど値が大きくなる破線の等値線が何を示すかの組合せを選ばせる設問です。

<考え方>

まず地形図でため池の周囲の等高線を見ます。ため池は等高線が密に走る丘陵の谷の中にあり、西側の出口に堤が描かれ、その先には標高3m台の平坦な低地が広がっています。平坦な土地を堤で囲んだ池ではなく、谷の出口をせき止めた池です。次に等値線は値の増減の向きで決めます。決壊したときの浸水深は水が広い範囲に分散するにつれて浅くなるため、ため池から離れるほど値は小さくなります。離れるほど値が大きくなるのは、水が到達するまでに時間がかかるからで、示されているのは浸水までの時間です。

<選択肢>

カ=谷口を堰き止めて【正】

池は等高線が密な丘陵の谷の内部にあり、低地に向かう谷の出口に堤が置かれている。谷に集まる水をせき止めて貯める形である。

カ=平坦な土地を堤で囲んで【誤】

地形の読み違え。平野の中に堤で囲んだ池をつくった場合、池の周囲に等高線はほとんど現れない。図では池の三方が等高線の密な丘陵に囲まれている。

キ=浸水までの時間【正】

水はため池から遠い場所に遅れて到達するため、距離が大きくなるほど値も大きくなる。等値線の値の向きと一致する。

キ=浸水深【誤】

値の増減が逆。決壊した水は広い範囲に分散しながら流れ下るため、ため池から離れるにつれて浸水深は小さくなる。離れるほど値が大きいという条件に反する。

正解【②】

谷の出口をせき止めた池であり、離れるほど大きくなる等値線は浸水までの時間なので、②が決まる。

問3:正解 ④(解答番号107/配点3)

<問題要旨>

汽水湖とその周辺について、現在の地形図・2時期の空中写真・漁具の写真が与えられ、湖の性質、湖岸の土地の変化、資源管理の工夫、特産品のブランド化について述べた文の下線部のうち、適当でないものを選ばせる設問です。

<考え方>

地理的表示保護制度が何のための制度かに戻れば決まります。この制度は、産地と結びついた品質や評価を国が登録して保護し、他産地の産品との差別化を図る仕組みです。目的は付加価値を高めて有利に販売することであり、低価格での販売を目的とするものではありません。

<選択肢>

①【正】

汽水湖は海とつながっており、河川から流れ込む淡水と海から入る海水が混じり合う。記述のとおり。

②【正】

現在の地形図と過去の空中写真を比べると、湖の南東部では土地が造成されて陸地の形が変わったことが読み取れる。記述のとおり。

③【正】

漁具の網の目を規定の幅以上とすれば小さい個体は網目を抜けるため、漁獲が抑えられる。資源を減らさずに漁を続ける工夫として妥当。

④【誤】

制度の目的のすり替え。地理的表示保護制度への登録は、産地名の保護とブランド化によって付加価値を高めるための仕組みであり、低価格での販売を目的とするものではない。

正解【④】

地理的表示保護制度は差別化と付加価値の向上を目的とする制度なので、低価格での販売を目的とするという記述だけが誤り。

問4:正解 ②(解答番号108/配点3)

<問題要旨>

リンゴの輸出について生徒と職員の会話が与えられ、主な輸出先の内訳を示した統計表から東南アジア諸国への輸出量の変化を判断させ、あわせて台湾の月別輸入量のグラフから日本を示す凡例を選ばせる設問です。会話文には、日本の輸出量が10年前の約1.4倍に増えたことが示されています。

<考え方>

ここは割合と実数を混同しないことが要点です。統計表に並ぶのは輸出先の構成比で、東南アジア諸国の合計は1.8%から4.8%へと約2.7倍になっています。さらに総輸出量そのものが約1.4倍に増えているので、実数では2.7×1.4で約3.7倍、つまり構成比の伸びを上回って大きく増えています。構成比が上がっているのに実数が減ることがあり得るのは総量が減っている場合だけで、ここは総量も増えているので迷う必要はありません。凡例の判定は収穫期で決めます。南半球の産地は収穫直後の北半球の春から夏に、秋に収穫する北半球の産地は晩秋から冬に輸入のピークが来ます。

<選択肢>

サ=増加【正】

構成比が1.8%から4.8%へ約2.7倍になり、さらに総輸出量が約1.4倍に増えているため、実数では約3.7倍に増えている。

サ=減少【誤】

割合と実数の混同。構成比が上がっているうえに総量も増えているので、実数が減ることはない。実数が減るのは総量が減少している場合である。

シ=A【誤】

Aは5月から8月にピークがあり、それ以外の月はほぼゼロになる。収穫期が北半球と半年ずれる南半球の産地の出荷時期であり、日本のリンゴの出荷時期とは合わない。

シ=B【正】

Bは1月に多く、夏にほぼゼロまで下がり、10月から12月にかけて再び増える。秋に収穫し、貯蔵しながら冬を中心に出荷する日本のリンゴの動きに一致する。

正解【②】

東南アジア向けは実数で増加しており、冬を中心に輸入が伸びるBが日本なので、組合せは②となる。

第3問 日本の自然環境と防災(配点13)

日本の自然環境と防災を、気象観測地点の分布図、河川の縦断形のグラフ、1km四方の地形図、ハザードマップとGISの分析結果という4種類の資料で問う大問です。いずれも図から読み取った事実を地形や気候の原理に結びつける形になっており、知識だけでは答えが決まりません。

問1:正解 ①(解答番号109/配点3)

<問題要旨>

気象観測地点を示した4枚の日本地図が、2行2列に並べて与えられます。列のAとBは夏(6〜8月)と冬(12〜2月)のいずれか、行のアとイは降水量と風速のいずれかで、上位30位までの観測地点が黒丸、上位30位に入らない観測地点が白丸で示されています。この4枚のうち、夏の風速に該当するものを選ぶ設問です。

<考え方>

AとBがどちらの季節か、アとイがどちらの要素かを、黒丸の分布が日本のどこに集中しているかで決めます。手がかりになるのはイの行です。イとAが交わる③は九州南部・四国(高知)・紀伊半島の太平洋側に黒丸が密集し、これは梅雨前線と台風による夏の多雨地域と一致します。一方、イとBが交わる④は北陸から東北・北海道の日本海側沿岸に黒丸が帯状に並び、これは冬の季節風がもたらす降雪地域そのものです。したがってイが降水量、Aが夏、Bが冬と決まり、残るアが風速なので、求める夏の風速はアとAが交わる①になります。念のためアの行を見ると、①は南西諸島・小笠原・南鳥島などの離島と九州南部に黒丸が集まり、②は日本海側沿岸に黒丸が並びます。風速は風をさえぎる地形のない離島で大きく、冬は日本海側で季節風が強まるという違いに対応しています。

<選択肢>

①【正】

アとAが交わる図で、夏の風速。南西諸島・小笠原・南鳥島といった離島に黒丸が集中し、九州南部の島々にも黒丸が見られる。周囲に風をさえぎる地形がない離島は風速が大きく、台風の影響も受ける夏の風速の分布として整合する。

②【誤】

アとBが交わる図で、要素は風速だが季節が冬。黒丸が北海道から東北の日本海側沿岸に並ぶのは、冬の季節風が強まることの反映であって夏ではない。

③【誤】

イとAが交わる図で、季節は夏だが要素が降水量。九州南部・四国・紀伊半島の太平洋側に黒丸が密集するのは、梅雨前線と台風による夏の多雨の分布である。

④【誤】

イとBが交わる図で、冬の降水量。北陸から東北・北海道の日本海側に黒丸が帯状に並ぶのは、冬の季節風による降雪の分布であり、風速でも夏でもない。

正解【①】

イの行の分布(③は太平洋側の夏の多雨、④は日本海側の冬の降雪)からイが降水量・Aが夏・Bが冬と決まり、残るアが風速なので、夏の風速はアとAが交わる①となる。

問2:正解 ①(解答番号110/配点3)

<問題要旨>

日本のいくつかの河川について、河口からの距離を横軸、標高を縦軸にとった縦断形D〜Fのグラフが与えられます。あわせてD〜Fのいずれかに関することがらを述べた文カ〜クが示され、D〜Fとカ〜クの正しい組合せを選ぶ設問です。

<考え方>

縦断形のグラフは、傾きが急な区間では侵食作用が卓越し、傾きが緩やかな区間では堆積作用が卓越すると読み替えて考えます。着目するのは「どの区間が急で、どの区間が平たいか」です。Dは河口から十数kmで立ち上がり、60km余りで標高1500mを超えるまでほぼ全区間が急勾配で、平たい区間をもちません。Eは河口から約200kmまで標高がほぼ0のまま続き、そこから上流だけが急に立ち上がります。Fは上流の急勾配を下りたあと、河口から165kmから230kmあたりに標高300m前後のほぼ平坦な区間をはさみ、その下流の80kmから165kmで再び傾きが増してから平野に出ます。この「急−平坦−再び急−平野」という3段構えがFの特徴です。

<選択肢>

D=カ【正】

カは「急峻な山岳地域を源流とし、侵食作用が卓越する区間の割合が大きい」。Dは河口近くから急に立ち上がり、60km余りの短い距離で標高1500mに達する。平坦な区間をほとんどもたないので、全長に対して侵食が卓越する区間の割合が最も大きい。EやFのように長い平坦区間をもつ河川には当てはまらない。

E=キ【正】

キは「中流域から河口まで、堆積作用が卓越する区間が続く」。Eは河口から約200kmまで標高がほぼ0の平坦な区間が続き、そこで初めて上流の急勾配が始まる。勾配のない下流・中流が長く続く形で、途中に急勾配をはさまない点がFとの違いである。

F=ク【正】

クは「中流域の堆積作用が卓越する区間に流出し、その後再び山間部を流れる」。Fは上流の急勾配を下りたあと、河口から165kmから230kmに標高300m前後のほぼ平坦な区間(盆地)をはさみ、そこから下流の80kmから165kmで再び傾きが増す。平坦な盆地を経てもう一度勾配の急な山間部を刻むという順序をもつのはFだけで、一様に急なDや河口までなだらかなEには当てはまらない。

正解【①】

ほぼ全区間が急勾配のDがカ、河口から約200kmまで平坦なEがキ、中流に平坦な盆地をはさんで再び急になるFがクで、この組合せは①となる。

問3:正解 ③(解答番号111/配点3)

<問題要旨>

日本の特徴的な地形を1km四方の範囲で示した地形図サ〜セの4枚が与えられ、そのいずれかの地形について述べた文①〜④が並びます。このうち、シについて述べた文として最も適当なものを選ぶ設問です。

<考え方>

地形図では、等高線の「かたち」と地形記号の組合せで地形の種類を決めます。シは標高299.9mの三角点がある起伏の小さな台地で、そこに小さな閉じた等高線が無数に散らばり、その多くに内側を向いた短い線(凹地を表す記号)が付いています。周囲には荒地の記号が広がり、明瞭な谷筋や河川がほとんど見当たりません。すり鉢状の小さなくぼ地が無数に点在し地表水が乏しいという分布のかたちは、石灰岩が雨水に溶かされてできたドリーネの群れ、すなわちカルスト地形に特有のものです。他の3枚と見比べると、サは標高2550mから2855mの高所で谷底が広く平たいU字形をなし岩崖と砂礫地の記号を伴う氷河地形、スは標高900m付近を直線的に深く刻む急峻な谷、セは標高2100m級で湿地の記号が広がる緩斜面であり、いずれもシとは分布のかたちが異なります。

<選択肢>

①【誤】

「河川による山地の侵食や斜面崩壊により形成された、V字状の谷」はスに当てはまる。スでは等高線が谷筋に向かって深く食い込み急斜面が向かい合う形をとり、シに見られるような小さな凹地の群れはない。

②【誤】

「湿地が発達した緩斜面」はセに当てはまる。セには湿地を表す記号が広く分布し、標高2100m級の高所に平坦面が広がる高層湿原の形をとっている。

③【正】

「地下に雨水が浸透し、石灰岩を溶食して形成された地形」。シに散在する、内側を向いた短い線(凹地の記号)を伴う小さな閉じた等高線はドリーネ(すり鉢状のくぼ地)を表し、石灰岩の台地が溶食されてできたカルスト地形の特徴である。雨水が地下に浸透するため地表に明瞭な谷や河川が発達していないことも、図から読み取れる。

④【誤】

「氷河の流動によって山地の侵食が進んで形成された、スプーンでえぐられたような谷」はサに当てはまる。サは標高2550mから2855mの高所にあり、谷底が広く平たいU字形(圏谷)を示し、岩崖や砂礫地の記号を伴っている。

正解【③】

シに散在する、凹地記号を伴う小さな閉じた等高線はドリーネの群れであり、石灰岩の溶食によるカルスト地形を述べた③が該当する。

問4:正解 ⑥(解答番号112/配点4)

<問題要旨>

日本のある地域について、避難施設と浸水想定区域を示した2枚の地図タ・チが与えられます。タとチは洪水と高潮のいずれかの浸水想定区域です。さらに図5は、図4中の避難施設を条件a〜cのいずれかでGISにより分析した結果で、条件に該当する施設が丸、該当しない施設がバツで示されています。洪水に該当する図と、図5に用いられた条件との組合せを選ぶ設問で、配点4のこの科目で最も重い設問です。

<考え方>

決めることは2つあり、それぞれ別の根拠で片づきます。第一に、タとチのどちらが洪水かです。図の南端には水域(海)があり、南西の一角に標高1m、中ほどの西側に標高5mの数値が記されています。高潮は海から押し寄せた海水があふれる現象なので、浸水想定区域は海に連続した低い土地に限られ、海に面した低地を飛び越えて内陸だけが浸水することはありません。この性質でタとチを見比べます。タは海に接する南部の低地と西側の谷筋が浸水想定区域となり、その境界は西側の標高5mの地点付近で止まって、鉄道や道路が走る北の内陸平野はほとんど区域外です。これは海面の高さで区域が決まる高潮の分布として自然です。一方チは、北の内陸平野が図の最北端まで広く区域に入る反面、海に直接面する南部の低地の一部、標高106mの丘の南側で避難施設が2か所ある付近が区域外になっています。海岸部を残して内陸だけが浸水するのは高潮では起こりえないので、チは河川の氾濫による浸水想定区域、すなわち洪水であり、タが高潮です。第二に、図5の条件です。条件aはタの区域外、条件bはチの区域外、条件cはその両方を満たすことで、図5には丸が6つ、バツが6つ描かれています。そこでバツが付いている施設を図4で1つずつ確かめます。北部の2か所はタの浸水想定区域の外にあるので、条件aであれば丸になるはずですがバツです。よって条件aではありません。南部の2か所はチの浸水想定区域の外にあるので、条件bであれば丸になるはずですが、これもバツです。よって条件bでもありません。残る条件cで数え直すと、タとチのどちらの区域にも入らない施設がちょうど6か所、少なくとも一方の区域に入る施設が6か所となり、図5の丸6・バツ6と一致します。条件はcです。

<選択肢>

①【誤】

洪水をタとする点が誤り。海に面した南部の低地が広く区域になり北の内陸平野が区域外というタの分布は、海面の高さで区域が決まる高潮の想定である。条件aも、タの区域外にありながら図5でバツが付いている北部の施設を説明できない。

②【誤】

洪水をタとする点が誤り。条件bも、チの区域外にありながら図5でバツが付いている南部の施設を説明できない。

③【誤】

条件をcとする点は正しいが、洪水をタとする点が誤り。タは海に接する低地に区域が限られ、境界が標高5mの地点付近で止まるので高潮の想定である。

④【誤】

洪水をチとする点は正しいが、条件aでは、タの浸水想定区域の外にありながら図5でバツが付いている北部の施設を説明できない。

⑤【誤】

洪水をチとする点は正しいが、条件bでは、チの浸水想定区域の外にありながら図5でバツが付いている南部の施設を説明できない。

⑥【正】

チは北の内陸平野が広く浸水する一方で、海に直接面する南部の低地の一部が区域外になっている。海岸部を残して内陸だけが浸水するのは高潮では起こりえないので、チが洪水、タが高潮である。また図5の丸6・バツ6は、タ・チのどちらの浸水想定区域にも入らない施設を丸とした場合にのみ一致するので、条件はcである。

正解【⑥】

海岸部を残して内陸が広く浸水するチが洪水であり、図5でバツが付く施設の位置から条件aも条件bも成り立たず、両方を満たす条件cだけが丸6・バツ6と一致するため⑥となる。

第4問 現代社会における地球的課題と国際協力(配点12)

地球温暖化、降水量の変化と農業、発展途上国の大都市が抱える課題、日本の国際協力という4つの題材を、散布図・分布図・写真・図形表現図でそれぞれ問う大問です。指標や範囲が何を表しているかを読み分ける力が問われます。

問1:正解 ⑥(解答番号113/配点3)

<問題要旨>

横軸に1人当たり二酸化炭素排出量(トン)、縦軸に1人当たりエネルギー供給量(石油換算のキロリットル)をとり、1991年(白丸)から2021年(黒丸)への変化を矢印で結んだ散布図が与えられます。ア〜ウはアメリカ合衆国・韓国・フランスのいずれかで、国名とア〜ウの正しい組合せを選ぶ設問です。

<考え方>

3か国のうち1人当たりの値がどれも大きいのはアメリカ合衆国、この30年で工業化と所得水準の上昇が急速に進んで値が大きく増えたのは韓国、発電の多くを原子力に依存し二酸化炭素排出量が小さいのはフランスという知識に戻して、矢印の位置と向きで切り分けます。ウは1991年に1人当たり18トン台という3か国で最も多い排出量から出発し、2021年には13トン台へ減っています。イは1991年の約6トン・約2.5キロリットルから2021年の約11トン・約6キロリットルへと両方の指標がほぼ倍増し、3か国のうちこの矢印だけが右上を向いています。アは1991年の約6トンから2021年の約4トンへ減り、値の水準そのものが低いままです。

<選択肢>

ア=フランス【正】

1人当たり二酸化炭素排出量が約6トンから約4トンへ減り、3か国で最も小さい水準にとどまる。発電の多くを原子力に依存しているため、エネルギーを消費しても二酸化炭素排出量が増えにくい国の位置である。値が大きいウや、大きく増加したイには当てはまらない。

イ=韓国【正】

1991年から2021年にかけて1人当たり二酸化炭素排出量が約6トンから約11トンへ、1人当たりエネルギー供給量も約2.5キロリットルから約6キロリットルへと大きく増え、矢印だけが右上を向いている。この期間に工業化と所得水準の上昇が急速に進んだ国に対応し、すでに高い水準から減少に転じた先進国の動きとは逆である。

ウ=アメリカ合衆国【正】

1991年の1人当たり二酸化炭素排出量が約18トン台と3か国で最大で、1人当たりエネルギー供給量も8キロリットル台と最も多い。2021年には13トン台へ減っているが、水準はなお他の2か国を上回る。

正解【⑥】

値の水準が最も高いウがアメリカ合衆国、両方の指標が大きく増えたイが韓国、水準が低く減少しているアがフランスで、この組合せは⑥となる。

問2:正解 ①(解答番号114/配点3)

<問題要旨>

アメリカ合衆国本土について、1991年から2020年の平均降水量を、1901年から2000年の平均降水量を100とした指数で示した分布図が与えられ、図中にカ・キ・クの3つの範囲が示されます。この図に関することがらを述べた文章中の下線部①〜④のうち、適当でないものを選ぶ設問です。

<考え方>

この型の設問は、「〜の地域では他地域より〜が著しい」といった言い切りの表現に対して、図の中から反例を1つ見つけて切るのが定石です。凡例は105以上・100〜105・95〜100・95未満の4段階で、100を超える地域は以前より降水量が増え、100を下回る地域は減っていることを示します。図を見ると、105以上の濃い色が広く分布するのは中西部から東部にかけてで、グレートベースンや南西部といった乾燥帯の地域には95未満の白い部分が広がっています。つまり乾燥帯の地域は増加が著しいどころか減少している場所が多く、これが下線部①の反例になります。残る3つの下線部は、それぞれの範囲の位置と農業・気象の特徴が対応しているかを確かめれば、いずれも適当と判断できます。

<選択肢>

①【正】

この下線部が適当でない。「乾燥帯の地域では他地域より降水量の増加が著しい」という言い切りに対し、図の西部を見ると、グレートベースンや南西部といった乾燥帯の地域には95未満(以前より減少)や95〜100の範囲が広く分布している。105以上の著しい増加が広がるのは湿潤な中西部から東部であり、乾燥帯と湿潤な地域の対応を入れ替えた誤りである。

②【誤】

カの範囲はカリフォルニアの内陸低地にあたり、降水量が増加している範囲に含まれる。ここでは灌漑用水を利用して柑橘類や野菜が盛んに栽培されており、下線部は適当なので選べない。

③【誤】

キの範囲は五大湖の南西に広がるコーンベルトにあたる。大豆やトウモロコシの栽培と、それを飼料とする家畜の飼育を組み合わせた農業が行われており、下線部は適当なので選べない。

④【誤】

クの範囲はメキシコ湾に面した地域にあたる。メキシコ湾に襲来する熱帯低気圧の数の増加傾向が、この範囲の降水量の変化の一因になるという説明は適当なので選べない。

正解【①】

図の西部には95未満の範囲が広く、乾燥帯の地域は降水量が増加するどころか減少している場所が多いため、言い切りに反例がある①が適当でない。

問3:正解 ①(解答番号115/配点3)

<問題要旨>

インドネシアのジャカルタで撮影された2枚の写真が与えられます。Aは洪水の発生する可能性が高く居住条件が不利な場所に形成されたスラム、Bは都市中心部で発生する深刻な交通渋滞の様子です。写真に関することがらを述べた文章中の下線部xとyの正誤の組合せを選ぶ設問です。

<考え方>

スラムと交通渋滞という、発展途上国の大都市が直面する2つの課題について、「課題の中身」と「とられている対策」が事実に合っているかを別々に判断します。xは上下水道などのインフラ整備の遅れと衛生的な水へのアクセス、yは交通渋滞への対策としてのバス専用レーンの導入を述べています。急激な人口流入に都市基盤の整備が追いつかず、スラムでは安全な水の確保が課題になるという関係は、河川沿いに立ち並ぶ写真Aの状況とも整合します。またジャカルタでは、バスの定時性と速達性を確保するために専用レーンを走るバス高速輸送システム(BRT)が導入されており、yも事実に合います。

<選択肢>

x【正】

「インフラ整備が不十分なため、衛生的な水へのアクセスが課題である」。写真Aのように居住条件が不利な河川沿いに形成されたスラムでは、上下水道の整備が人口の流入に追いつかず、安全な水の確保と衛生環境の悪化が問題となる。記述は正しい。

y【正】

「バスの定時性や速達性の確保をめざして、バス専用レーンが導入された」。ジャカルタでは交通渋滞への対策として、一般の自動車と分離した専用レーンを走るバス高速輸送システム(BRT)が整備されている。鉄道の新設や自動車の増加抑制と混同しやすいが、写真Bの渋滞に対する対策としてバス専用レーンが導入されたという記述は正しい。

正解【①】

スラムにおける衛生的な水へのアクセスの課題(x)も、渋滞対策としてのバス専用レーンの導入(y)もともに正しいので、組合せは①となる。

問4:正解 ⑤(解答番号116/配点3)

<問題要旨>

海外における日系企業の拠点数、海外における日本のNGO団体数、日本のODA供与額の3つの指標について、世界全体に占める割合が1%以上の国・地域とその割合を円の大きさで示した世界地図E〜Gが与えられます。指標名とE〜Gの正しい組合せを選ぶ設問です。

<考え方>

3つの指標は、円の大きさを比べる前に、どの国に円が「ある」か「ない」かで切り分けます。決定的な手がかりは、Eにアメリカ合衆国の円があることです。ODA(政府開発援助)は発展途上国に対する資金・技術協力なので、アメリカ合衆国のような先進国が供与額の1%以上を占めることはありえません。したがってEはODAではなく、アフリカ・南アジア・東南アジア・中米まで1%前後の小さな円が広く分散するという分布と合わせて、海外における日本のNGO団体数と判断できます。Gは中国の円が飛び抜けて大きく、アメリカ合衆国・タイ・ベトナム・インドネシアに加え、ドイツ・イギリス・オランダ・オーストラリア・カナダ・メキシコ・ブラジルなど先進国や新興国にも円が並ぶので、生産拠点と市場の双方を求めて立地する企業拠点の分布、すなわち海外における日系企業の拠点数です。残るFはインドの円が最大で、バングラデシュ・ミャンマー・フィリピン・インドネシア・ベトナムなどアジアに大きな円が集まり、欧米や中南米には円がないので、日本のODA供与額に対応します。

<選択肢>

海外における日系企業の拠点数=G【正】

中国の円が突出して大きく、アメリカ合衆国・タイ・ベトナム・インドネシアのほか、ドイツ・イギリス・オランダ・オーストラリア・カナダ・メキシコ・ブラジルといった先進国・新興国にも円が分布する。安価な労働力と大きな市場の双方を求めて立地する企業拠点の分布であり、発展途上国に限られる援助や、活動対象国に広く分散する市民団体の分布とは異なる。

海外における日本のNGO団体数=E【正】

アフリカの西部から東部、南アジア、東南アジア、中米に1%前後の小さな円が数多く分散し、さらにアメリカ合衆国にも円がある。先進国であるアメリカ合衆国に円があることから供与額ではありえず、これがODAを否定する決定的な根拠になる。活動対象国が広く分散するという性質とあわせて、NGO団体数と判断できる。

日本のODA供与額=F【正】

インドの円が最大で、バングラデシュ・ミャンマー・フィリピン・インドネシア・ベトナム・カンボジアなどアジアに大きな円が集まる一方、欧米や中南米には円がない。円借款を中心にアジアへ重点的に配分されてきた日本のODAの特徴に一致し、先進国に円のあるEとはこの点で区別できる。

正解【⑤】

アメリカ合衆国に円があるEはODAではなくNGO団体数、中国と先進国に大きな円が並ぶGが日系企業の拠点数、インドを筆頭にアジアへ集中するFがODA供与額で、この組合せは⑤となる。

※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

投稿を友達にもシェアしよう!
  • URLをコピーしました!
目次