2026年度 大学入学共通テスト 追試験 英語(リーディング) 解答・解説

2026年度 大学入学共通テスト 追試験「リーディング」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。

目次
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解答

解説

2026年度 追試験の英語(リーディング)は100点満点・試験時間80分、大問8つ、解答番号は1〜44の44か所です。大問ごとの配点は第1問6点・第2問12点・第3問9点・第4問12点・第5問16点・第6問12点・第7問16点・第8問17点で、後半の大問ほど重くなっています。

素材は前半が短い実用文、後半が長めの読み物と資料です。第1問は校外学習の2つのツアー日程表の読み比べ、第2問は大学の自転車レンタル終了の告知文と学生のコメント欄、第3問は海洋プラスチックから生まれた魚を描く短編小説、第4問は音楽の効用を論じた英作文の下書きと先生のコメント、第5問は落とし物の返還率をめぐるメール・ブログ・返信メール、第6問はヨガと仕事を通して考え方を変える男性の物語と発表用ノート、第7問は蚊の防除を扱う記事と発表スライド、第8問はネット投票についての5人の意見と2つの資料です。

つまずきやすいのは、順序や組み合わせで答える設問です。第3問問3と第6問問2は5つの選択肢から4つを選んで順に並べる形で、残る1つが本文のどこと合わないかを言えるかどうかで差がつきます。第5問問1・第6問問3・第7問問3は順序を問わない2つ選び、第8問問3は支持する人物2人とその共通点をそろえて初めて得点になります。第8問問5はグラフの数値を1つずつ確かめないと選べない設問で、印象で選ぶと外れます。

第1問

校外学習で選ぶ Tour 1 と Tour 2 の日程表を左右に並べた表を読む大問です。9:00・11:30・1:00・2:40 の4つの時間帯ごとに、訪問先と現地でやる課題が書き分けられており、各ツアーの中身と両者の共通点が問われます。

問1:正解④

<問題要旨>

Tour 1 を選んだ場合に何をすることになるかを選ぶ設問です。表の左側の列に、時間帯ごとの訪問先と、そこでやるべき課題が書かれています。

<考え方>

図表照合型です。Tour 1 の列だけを上から順に追い、選択肢の動作が実際に書かれているかで切ります。1:00 p.m. の欄が Thurling River で open-air boat に乗り、市内の中心部を通りながら景色を見る内容なので、川を使った移動が含まれると決まります。

<選択肢>

①【誤】

郷土料理の由来を聞くという内容です。Tour 1 の11:30の欄で尋ねるのは restaurant’s name の意味であって料理の由来ではなく、本文にない情報を足しています。

②【誤】

午前中にワークショップに参加するという内容です。Tour 1 の午前は博物館で大きな写真を見て歴史を書き取る作業で、ワークショップはどちらの日程にも出てきません。

③【誤】

昼食後に楽器を演奏するという内容です。演奏する場面はどちらの日程にもなく、Tour 2 の1:00にある live performance は鑑賞であって演奏ではありません。

④【正】

1:00 p.m. の Thurling River で開放型のボートに乗り、市内中心部を通って景色を見ます。川を使った移動が明記されています。

問2:正解④

<問題要旨>

Tour 2 がどんな進路に関心のある生徒に向くかを選ぶ設問です。Tour 2 の4つの欄に共通する課題の性質をつかむ必要があります。

<考え方>

1つの欄だけで決めず、列全体で反復されている活動から進路を推します。Tour 2 は9:00で花を draw、1:00で好きな場面の illustration、2:40で対岸の市庁舎を sketch と、描く作業が3つの時間帯に置かれています。

<選択肢>

①【誤】

料理人という内容です。11:30で地元料理を味わい内装の狙いを聞くだけで、調理する場面はありません。1つの欄の話を列全体に広げた誤りです。

②【誤】

ガイドという内容です。Tour 2 は説明を受ける側で、ガイド付きツアーが入っているのは Tour 1 の2:40のほうです。

③【誤】

歴史家という内容です。歴史を扱うのは Tour 1 の博物館と大聖堂で、列を取り違えています。

④【正】

芸術家という内容です。花を描く・場面のイラストを描く・建物をスケッチするという描画の課題が3回くり返されています。

問3:正解③

<問題要旨>

2つの日程に共通する活動を選ぶ設問です。同じ時間帯どうしではなく、活動の内容で左右の列を突き合わせます。

<考え方>

両列の4項目を活動の性質で分類し、双方に現れるものを探します。Tour 1 の1:00は川から市内の景色を眺める(take in the view)内容、Tour 2 の2:40は塔の上から市の景観を眺め、対岸の市庁舎を写す内容で、街並みを見ることが唯一の共通項です。

<選択肢>

①【誤】

特別な料理を作るという内容です。どちらの日程も食べる・味わう側で、調理はしません。

②【誤】

音楽家に取材するという内容です。Tour 1 は乗務員に記念物を尋ね、Tour 2 は支配人に内装を尋ねるだけで、音楽家は登場しません。

③【正】

市の景観を見るという内容です。Tour 1 の川のボートと Tour 2 の展望塔の両方に含まれます。

④【誤】

伝統的な催しを見るという内容です。Tour 2 の1:00に世界の踊りの実演鑑賞がありますが、Tour 1 に対応するものがなく共通ではありません。

第2問

大学の自転車レンタル終了を告げる告知文と、代替となる3店の料金・保証金の条件、それに学生2人のコメントを読み合わせる大問です。理由の読み取り、数値の照合、事実と意見の区別が問われます。

問1:正解④

<問題要旨>

大学がレンタルを終了する理由を選ぶ設問です。告知文の冒頭段落に、料金・需要・費用・盗難の推移が並べて書かれています。

<考え方>

理由を1文で述べている going into debt の箇所を先に押さえ、そこから外れる選択肢を落とします。値上げをしていないのに需要が減り、基本整備を超える修理や盗難が費用を押し上げた結果として赤字になったという因果なので、損失を述べた選択肢が残ります。

<選択肢>

①【誤】

学生が払う料金が上がり続けたという内容です。告知文は料金を上げていないと明言しており、事実が逆です。

②【誤】

学生の保証金が盗まれたという内容です。盗まれていたのは自転車そのもので、対象のすり替えです。

③【誤】

大学に整備する人手が足りなかったという内容です。述べられているのは修理費の増加で、人手不足は本文にありません。

④【正】

このサービスを続けることで大学が損失を出していたという内容です。赤字に陥っているという記述と一致します。

問2:正解②

<問題要旨>

代替3店についての正誤を選ぶ設問です。告知文の箇条書きに、店の距離・普通車と電動車の1日料金・保証金の額が店ごとに並んでいます。

<考え方>

数値照合型なので、3店の条件を自分で表に整理してから選択肢に当てます。普通車は Bob’s £15、XPower £20、Pedals & Wheels £25。電動車は Pedals & Wheels £50、XPower £55 で Bob’s は扱いなし。保証金は Bob’s £100、XPower £150、Pedals & Wheels £200 です。

<選択肢>

①【誤】

Bob’s Bikes のほうが大学に近いという内容です。大学に最も近いのは Pedals & Wheels と書かれています。

②【正】

電動自転車を借りられるのは3店のうち2店という内容です。Pedals & Wheels と XPower にあり、Bob’s は扱いがないので2店で一致します。

③【誤】

どちらの種類でも Pedals & Wheels が最も高いという内容です。普通車は最も高いものの、電動車は £50 で XPower の £55 より安く、範囲を広げすぎています。

④【誤】

XPower の保証金が3店で最も低いという内容です。最も低いのは Bob’s の £100 です。

問3:正解③

<問題要旨>

コメント欄の Gordon の意見に当たるものを選ぶ設問です。Gordon は大学の姿勢への不満と、保証金が戻らなかった自分の経験を書いています。

<考え方>

事実と意見を区別する型です。I feel、It would be better for them to と主観を明示した箇所だけが意見で、経験の記述は事実として外します。大学は学生に必要なサービスを本気で提供していないという判断が、彼の意見として残ります。

<選択肢>

①【誤】

3店のうち2店で借りた経験があるという内容です。他の2店は使っていないと書いており事実としても誤りで、そもそも意見ではありません。

②【誤】

小さな傷でも保証金を返すべきでないという内容です。Gordon は小さな点は見逃すほうがよいと述べており、意見の向きが逆です。

③【正】

大学が学生に不可欠なサービスを提供する努力を尽くしていないという内容です。無料コピー機の廃止に続く今回という流れで述べた判断と一致します。

④【誤】

図書館の無料コピーサービスが終わったという内容です。これは意見ではなく、前置きとして挙げた事実です。

問4:正解②

<問題要旨>

Mandy の発言に合うものを選ぶ設問です。Mandy は影響を受ける層と、XPower の長所・短所に触れています。

<考え方>

発言の対象がだれかを取り違えないことが要点です。Mandy は地元学生には問題でないとした上で、交換留学生、とくに短期滞在で一時的な移動手段が必要な人にとって大きな問題だと述べるので、影響が最も大きい層を短期の留学生とした選択肢が残ります。

<選択肢>

①【誤】

地元学生が心配しているという内容です。多くはすでに自分の自転車を持っており問題ではないと述べているので、主体のすり替えです。

②【正】

短期滞在の交換留学生が最も影響を受けるという内容です。brief visits の滞在者をとくに挙げた箇所と一致します。

③【誤】

XPower は週末休業という内容です。週7日営業と書かれており逆です。

④【誤】

XPower の強みはおしゃれな自転車という内容です。自転車は less fashionable とされ、強みは営業日数のほうです。

第3問

海洋プラスチックから生まれた魚をめぐる短編小説を読む大問です。内容の言い換え、人々の感情の変化、出来事の時間順という3つの角度から問われます。

問1:正解②

<問題要旨>

小さなプラスチック片が何をしたかを選ぶ設問です。第1段落で、海水による分解からマイクロプラスチックが生じ、海の生物がそれを取り込む流れが述べられます。

<考え方>

言い換え型です。第1段落の末尾で、取り込まれたマイクロプラスチックが一部の魚の卵に影響したと述べられ、それが次の段落の「有機物とプラスチックからなる魚」につながります。この因果をそのまま言い換えた選択肢を選びます。

<選択肢>

①【誤】

地球の気候に影響したという内容です。気候の話は本文に出てきません。

②【正】

一部の魚の卵に変化を起こしたという内容です。第1段落末の記述と一致します。

③【誤】

海に徐々に吸収されたという内容です。吸収したのは海そのものではなく海の生物で、主体のすり替えです。

④【誤】

有機物の改良に使われたという内容です。本文にない情報を足しています。

問2:正解②

<問題要旨>

第2段落と第3段落を踏まえ、人々の魚に対する感情がどう変わったかを選ぶ設問です。

<考え方>

感情を表す語の位置を2か所押さえます。第2段落で人々は thankful となり Heroes of the Sea と呼び、第3段落では大量死と繁殖できない事実の報告を terrible surprise として受け止めます。感謝から衝撃への変化に合う組が正解です。

<選択肢>

①【誤】

怒りから恐怖へという変化です。第2段落は感謝であり、出発点が合いません。

②【正】

感謝から衝撃へという変化です。第2段落と第3段落の感情語に正しく対応します。

③【誤】

名誉に思う状態から満足へという変化です。第3段落は問題が解決していないという落胆で、満足では説明できません。

④【誤】

恐れから希望へという変化です。順序が逆で、第3段落は希望の場面ではありません。

問3:正解 10=① 11=⑤ 12=④ 13=③

<問題要旨>

5つの選択肢から4つを選び、小説で起きた順に並べる設問です。1つは本文に対応する記述がなく、除外しなければなりません。

<考え方>

この小説は段落の並びがそのまま時間順になっています。第1段落=新種の誕生、第2段落=漁船が偶然1匹を捕まえ、海洋ごみを大量に食べていると判明、第3段落=短命で自ら卵を産めないという報告、第4段落=各国政府による法整備です。各選択肢をこの4段落に割り当てると、対応先のない1つが浮かび上がります。

<選択肢>

10=①

新種が海で生まれたという内容です。第1段落末で地球上の新しい生命だと述べられる、最初の出来事です。

11=⑤

英雄と呼ばれた魚が海のごみを大量に食べたという内容です。第2段落で海洋生物学者が確認した段階です。

12=④

科学者が魚の寿命が限られていると突き止めたという内容です。第3段落の調査報告に当たります。

13=③

政府が環境に配慮した法律を作ったという内容です。第4段落で使い捨てプラスチックを違法化し、袋や容器を自然素材に限った段階で、最後に来ます。

除外=②

プラスチックの魚を捕ることが禁止されたという内容です。第2段落に漁船が偶然1匹を捕まえた記述はありますが、捕獲の禁止はどの段落にもなく、禁止されたのは使い捨てプラスチックのほうです。第4段落の内容を別のことにすり替えた選択肢です。

第4問

音楽の良い影響を3点で論じた英作文の下書きと、欄外の4つのコメントを読む大問です。コメントの指示どおりに、下線部の後ろに例を足したり、下線部を書き換えたりする形で問われます。

問1:正解③

<問題要旨>

コメント(1)は、下線を引いた文の内容を分かりやすくする具体例を後ろに足すよう求めています。下線部は、音楽が集中力も高めるという一文です。

<考え方>

補う文が下線部の何を具体化するのかで切ります。下線部の主題は concentration なので、集中が高まった具体例でなければなりません。不安や自信の話に戻る選択肢は、下線部より前の文の話題に逆戻りしてしまいます。

<選択肢>

①【誤】

音楽が大きいと不安を感じる人がいるという内容です。音楽の否定的な面で、段落の主旨と逆向きです。

②【誤】

音楽を聴かないほうが落ち着く人がいるという内容です。これも音楽の効用を否定する向きです。

③【正】

音楽をかけたほうが勉強に集中できる人がいるという内容です。下線部の集中力の具体例になっています。

④【誤】

聞き慣れない音楽で自信を失う人がいるという内容です。自信は下線部より前の文の話題で、しかも向きが逆です。

問2:正解③

<問題要旨>

コメント(2)は、段落の最後の一文が段落の要約になっていないので書き換えるよう求めています。この段落は、SNS を通じた交流と、公演会場での対面を並べて述べています。

<考え方>

段落の要約として過不足がないかで切ります。段落冒頭が online and offline の両方を掲げ、本体でも SNS と会場という2つの具体例が挙がるので、まとめの一文も両方を含む必要があります。片方に偏る選択肢や、優劣の比較を持ち込む選択肢は要約になりません。

<選択肢>

①【誤】

SNS を通じて異なる関心を交換できるという内容です。オンライン側だけで、会場での対面が落ちます。

②【誤】

オンラインのほうがオフラインより親密になれるという内容です。本文は優劣を比べておらず、程度の比較を勝手に足しています。

③【正】

仮想の世界と現実の世界の両方で知り合えるという内容です。段落の2つの具体例をどちらも受けており、冒頭の online and offline に対応します。

④【誤】

公演会場でより多くの友人ができるという内容です。オフライン側だけで、しかも人数の多寡は本文にありません。

問3:正解①

<問題要旨>

コメント(3)は、下線部の speak up for change が何を指すのか説明を足すよう求めています。下線部は、歌のメッセージが聞き手を行動へ促すという一文です。

<考え方>

足す文が「声を上げる」ことの具体例になっているかで切ります。下線部の直後が these voices have influenced society と続くので、補う文は社会に向けて声を上げた実例でなければ前後がつながりません。

<選択肢>

①【正】

音楽家のファンが人種差別に抗議したという内容です。変化を求めて声を上げた具体例で、直後の these voices が指す先になります。

②【誤】

聞き手が音楽家になったという内容です。進路の話で、社会に声を上げることの説明になっていません。

③【誤】

音楽家が社会改善のために多額を寄付したという内容です。寄付は声を上げる行為の言い換えではなく、主体も聞き手ではありません。

④【誤】

SNS のフォローをやめた人がいるという内容です。段落の主旨と無関係です。

問4:正解③

<問題要旨>

コメント(4)は、結論部の下線を引いた語句が3つの利点のどれにも対応していないので書き換えるよう求めています。

<考え方>

結論は3つの利点を順に並べる形なので、下線部は第3の利点に対応しなければなりません。第3の利点は、社会的不公正への気づきと行動を促すことです。元の「言論の自由の重要性」は本文が挙げていない論点なので、社会を変える動きに立ち上がるよう促すという表現に替えます。

<選択肢>

①【誤】

音楽家とファンの友情を促すという内容です。第2の利点の交流と重なるうえ、社会的な行動の面が落ちます。

②【誤】

あらゆる世代の音楽家の結束を高めるという内容です。本文にない情報を足しています。

③【正】

社会改革のために立ち上がるよう人々を促すという内容です。第3の利点をそのまま要約しています。

④【誤】

自分の目標を追うよう動機づけるという内容です。個人の目標の話で、第1の利点とも第3の利点とも合いません。

第5問

落とし物の返還率をめぐる、留学生 Jenny のメール、日本での体験をつづったブログとそのコメント欄、生徒側の返信メールという3つの資料を読み合わせる大問です。だれがどこで何を述べたかを取り違えないことが要点になります。

問1:正解 18・19=①・⑤(順序不問)

<問題要旨>

Jenny がブログのどの2点に強く関心を持ったかを選ぶ設問です。2つの解答番号は順序を問いません。

<考え方>

Jenny 自身が反応を書いている箇所に限って探すのが要点です。彼女はメール第2段落で、落とし物の高い返還率に amazed と述べ、さらにブログが触れている日本のことわざを fascinating だと書いています。ブログに載っているだけで Jenny が触れていない事項は外します。

<選択肢>

①【正】

日本でよく言われることわざです。Jenny は興味深いと明言し、これが返還率の高さの主な理由だろうと推測しています。

②【誤】

重大犯罪の発生率の低さです。ブログには犯罪率が比較的低いという記述がありますが、Jenny がそこに言及した箇所はありません。

③【誤】

英語のことわざの意味です。これは Jenny 自身がメールで紹介した側で、ブログの内容ではありません。

④【誤】

警察官の人数です。ブログに約4万8千人という数字はありますが、Jenny が関心を示した箇所ではありません。

⑤【正】

戻ってきた落とし物の割合です。ブログは携帯電話84%・身分証72%・現金72%という数字を挙げ、Jenny はこの高い返還率に驚いたと書いています。

問2:正解③

<問題要旨>

Jenny の叔父の話の結末を選ぶ設問です。メール後半に、Edinburgh に住む叔父が財布をなくした経緯と、その後どうなったかが書かれています。

<考え方>

結末を述べた一文と、その直後の補足を合わせて読みます。財布は拾い主のメモとともに郵便受けに入っていて、中身は何も抜かれていなかったとあるので、拾った人が本人に返したという流れに合う選択肢が残ります。

<選択肢>

①【誤】

拾い主からメールで連絡があったという内容です。実際は郵便受けに入れられたメモで、本文にない情報を足しています。

②【誤】

現金が抜かれて戻ったという内容です。何も取られていなかったと明記されており逆です。

③【正】

拾った人が財布を本人に返したという内容です。郵便受けに戻っていた経緯と一致します。

④【誤】

警察が見つけて電話したという内容です。Jenny は警察に届ける気もないと述べており、警察は関与していません。主体のすり替えです。

問3:正解③

<問題要旨>

落とし物の返還率が高い理由の組み合わせを、A〜Dの4つの記述から選ぶ設問です。根拠はブログに限られます。

<考え方>

どの資料の内容かで切る型です。ブログは First、Second と理由を2つに絞り、1つ目に koban と警察官の体制、その中で落とし物の扱いが重要な警察業務とされている点を挙げ、2つ目に「お天道様が見ている」という教えを挙げます。法律を持ち出すのは生徒側の返信メールで、ブログの理由ではありません。

<選択肢>

①【誤】

AとBです。Bの法律による権利の保障は返信メールの内容で、ブログの2つの理由に入りません。

②【誤】

AとCです。Cの koban が年々増えているという記述はどこにもなく、ブログは6,000か所を超えるという現状しか述べていません。

③【正】

AとDです。落とし物の扱いが重要な警察業務とされている点と、太陽が見ているという教えが広く信じられている点が、ブログの挙げる2つの理由に対応します。

④【誤】

BとCです。どちらもブログの理由ではありません。

⑤【誤】

BとDです。Dは正しいものの、Bが返信メールの内容です。

⑥【誤】

CとDです。Cが本文にありません。

問4:正解④

<問題要旨>

ブログのコメント欄の4件から、持ち主のもとに戻った品を2つ含む組を選ぶ設問です。

<考え方>

「戻った」かどうかを、持ち主の手に渡ったかどうかで厳しく判定します。パスポートは子どもが走ってきて本人に返し、婚約指輪は koban で手続きをした2日後に警察から連絡があって戻っています。手袋はベンチの上に置き直されただけで持ち主に渡っておらず、傘は店で見つからないままです。

<選択肢>

①【誤】

手袋とパスポートです。手袋はベンチに移されただけで、持ち主に戻っていません。

②【誤】

手袋と指輪です。同じく手袋が該当しません。

③【誤】

手袋と傘です。どちらも持ち主に戻っていません。

④【正】

パスポートと指輪です。子どもが本人に返した例と、警察を通じて戻った例で、2件とも持ち主の手に渡っています。

⑤【誤】

パスポートと傘です。傘は見つからず、新しい持ち主のもとにあるだろうと書かれています。

⑥【誤】

指輪と傘です。同じく傘が該当しません。

問5:正解④

<問題要旨>

Jenny と生徒側で意見が分かれている点を選ぶ設問です。返信メールが Jenny の推測にどう応じているかを読みます。

<考え方>

2つの資料の主張のずれを1点に絞る型です。Jenny はことわざが高い返還率の主な理由だと推測しますが、返信メールは、ことわざは子どものころに聞くものの深刻には受け取っておらず、届出義務と90日後に拾い主が受け取れる仕組みを定めた法律のほうがよく説明すると述べます。届ける理由の説明が食い違っています。

<選択肢>

①【誤】

持ち物への注意の払い方です。ブログが持ち物をおろそかにしてよいわけではないと述べるだけで、両者が対立している論点ではありません。

②【誤】

英語のことわざの解釈です。返信メールも興味深いと同意しており、対立していません。

③【誤】

Jenny の叔父の一件です。返信メールは運がよかったと述べるだけで、見解の相違はありません。

④【正】

日本の人が落とし物を届ける理由です。Jenny はことわざを主因とし、生徒側は法律のほうが説明になるとしていて、ここが唯一分かれています。

第6問

ヨガ教室と職場での経験を通して考え方を変えていく男性の物語を読み、発表用ノートの空欄に、人物像・出来事の順序・変化の要因・学んだことを埋める大問です。物語は回想が入れ替わる構成になっています。

問1:正解②

<問題要旨>

主人公 Ken の人物像を選ぶ設問です。ノートの「人物像」の欄に入る語句を、物語全体の描写から決めます。

<考え方>

性格を示す記述を2方向で集めます。技術を上げようと懸命に努力し、仕事も大学卒業後3年間熱心に続けているので真面目さが読み取れます。一方で受講者や同僚と自分を絶えず比べ、上司からも他人の評価を気にしすぎると指摘されるので、人目を意識する面が並びます。

<選択肢>

①【誤】

楽天的だが不注意という組です。不注意さを示す描写がありません。

②【正】

真面目だが人目を気にするという組です。努力の描写と、他人と比べ続ける描写の両方に対応します。

③【誤】

寛大で楽天的という組です。他人より自分はできていると安心する場面があり、寛大とは言えません。

④【誤】

人目を気にし不注意という組です。前半は合いますが、不注意さは本文にありません。

問2:正解 25=⑤ 26=② 27=① 28=③

<問題要旨>

5つの選択肢から4つを選び、Ken に起きた順に並べる設問です。1つは物語に対応する記述がなく、除外しなければなりません。

<考え方>

この物語は回想が挟まるため、段落の並びではなく時間の目印で並べ替えます。Before starting yoga lessons で始まる段落が入会前、A few months after joining が入会後数か月、Hiro への自己紹介はその同じ回のレッスン後、The following Monday が上司との面談です。

<選択肢>

25=⑤

夢だった仕事が忙しさでストレスと疲労に変わっていた段階です。ヨガの看板を見たのはこの時期だと述べられており、入会前に当たります。

26=②

通い始めて数か月たってもまだ疲れとストレスが残り、期待した refreshed の状態にならなかった段階です。

27=①

動きの不器用な受講者に自分から声をかけ、Hiro という名前と1年続けていることを知った段階です。

28=③

翌週の月曜に、上司から新しいプロジェクトのリーダーに選ばれなかったと告げられた段階です。

除外=④

上司が別の部署へ異動させたという内容です。面談で告げられたのはリーダーに選ばれなかったことだけで、異動はどこにも書かれていません。同じ面談の場面の内容を別のことにすり替えた選択肢です。

問3:正解 29・30=①・⑤(順序不問)

<問題要旨>

Ken の仕事に対する見方が変わった要因を2つ選ぶ設問です。2つの解答番号は順序を問いません。

<考え方>

きっかけに当たるのは、本人の外から新しい考え方が持ち込まれた場面に限られます。1つは Hiro の変化に引かれて話しかけ、他人を気にせず自分の姿勢に集中するという考えを知った場面、もう1つは上司から他人の評価を気にしすぎだと言われ、I was hit with a realization と受け止めた場面です。技術の向上は Hiro についても起きていないと明記されています。

<選択肢>

①【正】

上司の助言を受け入れたことです。面談の直後に気づきを得て、Hiro の言葉の意味が分かったと述べられます。

②【誤】

教室の仲間にほめられようと努めたことです。ほめられることを目指した描写はなく、本文にない情報を足しています。

③【誤】

ヨガで Hiro より上手になろうと決めたことです。自分のほうができていると安心する場面は入会当初の話で、変化の要因ではなく変わる前の姿です。

④【誤】

ヨガの技術が徐々に上達したことです。Hiro については技術は上達していないと明記され、Ken も技術の向上を転機として語っていません。

⑤【正】

Hiro を観察し、その後に会話したことです。変化に引かれて話しかけ、他人を見ないという考えを知ったことが出発点になっています。

問4:正解④

<問題要旨>

この経験全体から Ken が学んだことを選ぶ設問です。ノートの最後の欄に入る一文を決めます。

<考え方>

最終段落の記述で切ります。自己の向上に集中してヨガを続け、それが仕事への気持ちにも良く働き、新しいプロジェクトに打ち込んで信頼される一員を目指すとあります。他人との比較をやめて自分の力に集中するという方向が、Hiro の言葉と上司の助言の両方に一致します。

<選択肢>

①【誤】

仕事と生活の釣り合いで気分を新たにする方法です。仕事量や生活の配分を変えた記述はありません。

②【誤】

ヨガの姿勢を良くして昇進する方法です。昇進は得ておらず、技術の向上も主題ではありません。

③【誤】

どう見られているかを気にして生活の質を上げることです。気にするのをやめる話なので向きが逆です。

④【正】

他人と自分を比べるのをやめ、自分の力に集中することです。Hiro の言葉、上司の助言、最終段落の自己の向上がすべてここに集まります。

第7問

蚊が媒介する病気と、その対策として界面活性剤入りスプレー・遺伝子改変・細菌ボルバキアの3つを紹介する記事を読み、発表スライド7枚の空欄を埋める大問です。スライド2が記事の第1段落、スライド3が第2段落、スライド4が第3段落、スライド5が第4段落、スライド6が第5段落、スライド7が最終段落に対応します。

問1:正解④

<問題要旨>

スライド2の空欄に入る語句を選ぶ設問です。スライド2の見出しは「単なる迷惑では済まない」という趣旨で、記事の第1段落が対応します。

<考え方>

スライドの見出しと空欄の対応で切る型です。第1段落は、日本では迷惑程度でも世界では話が違うとしたうえで、CDC が世界で最も危険な動物と分類し、WHO によればマラリアやデング熱などで年間60万人以上が亡くなると述べます。見出しが「迷惑以上」なので、迷惑の側ではなく致死性の側を入れます。

<選択肢>

①【誤】

年に60万人以上を刺すという内容です。60万人以上は刺された人数ではなく亡くなった人数で、数値の意味をすり替えています。

②【誤】

人気の野外活動を妨げるという内容です。これは第1段落冒頭の「迷惑」の側で、見出しが超えようとしている内容です。

③【誤】

種の数を3,700に減らすという内容です。3,700 は世界の蚊の種数で、減らす対象ではありません。

④【正】

人間に致死性の病気を広めるという内容です。世界で最も危険な動物という分類と、年間60万人以上という死者の記述に対応します。

問2:正解③

<問題要旨>

スライド3「公衆衛生」の空欄に入る、政府がすべきことを選ぶ設問です。記事の第2段落が対応します。

<考え方>

段落全体を要約する型です。第2段落は、自治体が種類と個体数の正確な記録を保つこと、市民に安全な過ごし方を知らせること(長袖・たまり水の除去・網戸の点検)、政府が個体数の管理を主導することの3点を挙げます。監視と管理に市民への啓発を加えた選択肢が、この3点を過不足なく覆います。

<選択肢>

①【誤】

現代的な方法より伝統的な方法を用いるという内容です。従来の工業用薬剤は生態系に悪影響があるとされ、より安全な新手法が紹介される流れなので逆です。

②【誤】

新しい基準や法律を定めるという内容です。法律の整備は第2段落になく、情報を足しています。

③【正】

蚊の監視と管理、加えて市民への啓発に取り組むという内容です。記録・周知・個体数管理という3点に対応します。

④【誤】

民間企業に研究資金を提供するという内容です。資金の話は出てきません。

問3:正解 34・35=③・④(順序不問)

<問題要旨>

スライド4「新しい蚊のスプレー」の2つの空欄に入る内容を選ぶ設問です。2つの解答番号は順序を問いません。記事の第3段落が、界面活性剤入りスプレーの働きを説明しています。

<考え方>

作用の順序を追います。蚊の体と翅はろう状の被膜で水をはじいていますが、このスプレーは被膜を通って体内に水を入れるため、翅が濡れて飛べなくなり、アリやクモに襲われやすくなります。さらに体表の呼吸孔を覆うので呼吸ができなくなります。この2つの結果が空欄に入ります。

<選択肢>

①【誤】

蚊をろうで覆うという内容です。ろう状の被膜はもともと蚊にあるもので、スプレーはそれを突破する側です。働きが逆です。

②【誤】

蚊の体内の細菌を壊すという内容です。細菌の話は第5段落のボルバキアで、別の箇所の内容の混入です。

③【正】

蚊の呼吸を妨げるという内容です。呼吸孔を覆って息ができなくなるという記述に対応します。

④【正】

蚊が飛べないようにするという内容です。翅が濡れて飛べなくなるという記述に対応します。

⑤【誤】

化学物質が蚊を害するのを防ぐという内容です。界面活性剤は有害な化学物質を含まないので人に安全だという記述を、蚊を守る話に取り違えています。

問4:正解⑥

<問題要旨>

スライド6の空欄に入る、ボルバキアで蚊の個体数を抑える手順を選ぶ設問です。A〜Fの6つの記述から4つを使った並びを選ぶ形で、スライドは手順のあとに「卵は孵化しない」と続きます。

<考え方>

記事第5段落の手順を、注入する対象と放すのはどちらの性かで確かめます。注入されるのは卵(F)、細菌を持つ蚊が工場で生まれ育てられ(E)、成熟後に放されるのはオス(C)、そのオスが細菌を持たないメスと交尾して(D)卵が孵化しなくなります。メスに注入するA、メスからオスへ移すBはいずれも記事と合わないので、それらを含む並びは落とせます。

<選択肢>

①【誤】

A→C→D→B です。注入先をメスとしており、卵に注入するという記述と合いません。

②【誤】

A→E→B→C です。注入先が誤りで、メスからオスへ細菌が移るという手順も記事にありません。

③【誤】

E→A→D→B です。誕生が注入より先になり、順序が逆です。

④【誤】

E→D→F→C です。交尾が放出より前に来ており、卵への注入の位置も誤りです。

⑤【誤】

F→B→E→D です。Bのメスからオスへの伝達が記事にありません。

⑥【正】

F→E→C→D です。卵への注入、工場での誕生、オスの放出、メスとの交尾の順で、スライドの「卵は孵化しない」につながります。

問5:正解①

<問題要旨>

スライド7「結論」の空欄に入る一文を選ぶ設問です。記事の最終段落が対応します。

<考え方>

主張の強さで切る型です。最終段落は、人類は蚊と病気との戦いを続けており、近年は着実な前進が見られ、科学的な革新と協力が続けばより効果的に個体数を抑えられるかもしれないと述べます。断定・完了・手段の限定を含む選択肢は、この控えめな見通しより強すぎます。

<選択肢>

①【正】

病気を抑えるために蚊の個体数を減らす前進を続けているという内容です。着実な前進という記述の範囲に収まります。

②【誤】

蚊が媒介する病気を撲滅したという内容です。年間60万人以上が亡くなっており、程度を拡大しています。

③【誤】

主に遺伝子改変で対処すべきという内容です。記事は3つの手法を並べて紹介し、遺伝子改変には長期的影響の研究が必要だと述べています。

④【誤】

数年のうちに問題を解決するという内容です。時期の見通しは示されていません。

第8問

ネット投票について職業の異なる5人の意見を読み、賛成の立場を決めたうえで、エストニアの実例(資料A)とつくば市の調査(資料B)を使って小論文の構成をまとめる大問です。意見の要約、共通点の抽出、資料の数値の照合が段階的に問われます。

問1:正解②

<問題要旨>

高校教員 Joseph の意見を最もよく要約したものを選ぶ設問です。Joseph は不利になる層と、うまく機能する層の両方に触れています。

<考え方>

1人の意見の中に逆向きの2文があるときは、両方を含む要約を選びます。Joseph はネットを使わない人、とくに高齢者に不利が及ぶとし、On the other hand としてデジタル機器を好む若い世代にはうまく働くと述べます。世代によって影響が異なるという要約が、両方を受けます。

<選択肢>

①【誤】

高齢の世代が使いやすさの恩恵を受けるという内容です。不利を受ける側として挙げられており逆です。

②【正】

世代によって影響の出方が違うという内容です。高齢者への不利と若年層への適合という2つの記述を両方覆います。

③【誤】

デジタル世代は紙の投票に不慣れという内容です。紙への不慣れは述べられておらず、情報を足しています。

④【誤】

ネット投票がスマートフォンを選挙に不可欠にするという内容です。若い世代にはスマートフォンでの投票が容易だと述べるだけで、不可欠とまでは言っていません。

問2:正解①

<問題要旨>

Alex と Irina の両方が触れている論点を選ぶ設問です。2人の結論は逆ですが、重なる話題があります。

<考え方>

共通点を探す型なので、片方だけの論点を先に外します。Alex は集計の速さと正確さに加え、確認の人手が減るので費用が下がる、初期費用はかかるが費用対効果が高いと述べます。Irina はシステムの維持・更新の費用が紙の選挙より高くつくと述べます。費用の話が両方に出てきます。

<選択肢>

①【正】

ネット投票の費用の面です。Alex は削減、Irina は増大と結論は逆ですが、論点は共通しています。

②【誤】

本人確認の問題です。これは Sarah の論点で、2人は触れていません。

③【誤】

ネット票の集計で起きうる誤りです。Alex は人の手による集計の誤りを挙げますが、Irina は集計の誤りに触れていません。

④【誤】

オンラインで選挙を行う安全性の問題です。Irina のみの論点で、Alex は触れていません。

問3:正解 40=① 41=④ 42=②

<問題要旨>

ネット投票を導入すべきという立場を最も強く支える人物を2人(40・41は順序不問)選び、その2人に共通する考えを選ぶ(42)設問です。3つすべてが正しいときだけ得点になります。

<考え方>

まず5人を賛否で仕分けます。Alex は正確さ・速さ・費用の面で一貫して賛成、Kana はどこからでも短時間で投票でき、投票所に行きにくい人にも開かれ、投票率が上がるとして一貫して賛成です。Joseph は世代で賛否が分かれ、Irina は従来方式の維持、Sarah は本人確認への懸念で、導入を支える側には立ちません。共通点は、Alex の time-efficient と Kana の requiring little time が重なる時間の節約です。

<選択肢>

40=①

civil servant の Alex です。集計の正確さと速さ、費用の削減を挙げ、導入賛成の側に一貫して立ちます。

41=④

大学生の Kana です。場所を選ばず短時間で投票でき、投票率が上がると述べ、導入賛成の側に一貫して立ちます。

40・41で②は【誤】

programmer の Irina です。ハッキングへの脆弱性と維持費を挙げ、従来方式のほうがよいと結論しているので、支える側ではありません。

40・41で③は【誤】

高校教員の Joseph です。若い世代には向くとしつつ、ネットを使わない人への不利を避けるべきだとしており、賛否が分かれています。

40・41で⑤は【誤】

journalist の Sarah です。本人確認の難しさから公正さと安全の確保が難しいと述べ、反対の側です。

42=②

ネット投票は時間を節約するという内容です。Alex の time-efficient と Kana の requiring little time が重なります。

42で①は【誤】

コンピュータは人より効果的に働くという内容です。Alex だけの論点で、Kana は述べていません。

42で③は【誤】

体の不自由な人がオンラインの仕組みの恩恵を受けるという内容です。Kana だけの論点です。

42で④は【誤】

オンライン投票がデジタル機器の利用を促すという内容です。2人とも述べておらず、機器の話は Joseph の意見に近いものです。

問4:正解②

<問題要旨>

資料Aをもとに、小論文の理由2に入るものを選ぶ設問です。資料Aはエストニアの導入の経緯と、電子投票の仕組みの特徴を述べています。

<考え方>

資料Aが挙げる2つの性質を押さえます。1つはどこからでもいつでも投票できる柔軟さ、もう1つは電子票を安全に何度も変更できることと、同じ人がオンラインと投票所の両方で投票した場合は電子票を無効として紙票だけを数え、一人一票を守る仕組みです。柔軟さと安全策の両立をまとめた選択肢が対応します。

<選択肢>

①【誤】

エストニアが30年以上ネット投票を使っているという内容です。最初は2005年で、例に挙がるのは2023年の選挙なので20年ほどです。数値を拡大しています。

②【正】

ネット投票は柔軟さを備えつつ必要な安全策も用意しているという内容です。票を安全に変更できる点と、一人一票を守る仕組みに対応します。

③【誤】

オンラインの仕組みで候補者の情報が増えるという内容です。情報提供の話は資料Aにありません。

④【誤】

一人一票の原則は紙の選挙で守られるという内容です。資料Aは電子票を無効にする処理によって原則が守られると述べており、原則を担保する主体をすり替えています。

問5:正解③

<問題要旨>

資料Bをもとに、小論文の理由3「ネット投票は若い世代の選挙参加を増やしそうだ」を最もよく支える説明を選ぶ設問です。資料Bは、つくば市の年齢別投票率の棒グラフ、大学生への意識調査の円グラフ、試行投票後の市民アンケートの横棒グラフの3点からなります。

<考え方>

3つの図の数値を先に確定してから選択肢に当てます。年齢別投票率は18〜19歳が約35%、20〜24歳が約26%で最も低く、以後おおむね上がって70〜74歳の約66%が最高、80歳以上は約42%、全体は51.6%(有権者185,204人)です。大学生82人への調査は「使う」90.2%、「使わない」2.4%、「未定」7.3%。試行後の市民アンケート(回答者1,402人・複数回答可)は「投票しやすかった」671、「時間と手間がかかった」623、「認証は安全だった」183、「プライバシーが心配」196、その他223です。若者の参加増を支えるのは、最も低いのが20〜24歳であることと、大学生の9割超が利用意向を示したことを結び付けた説明です。

<選択肢>

①【誤】

大学生で利用を拒む人が2%未満だとする内容です。「使わない」は2.4%で2%を超えており、数値が合いません。

②【誤】

半数超が投票しやすいと答え、4割近くが手間だと感じたとする内容です。671/1,402は約48%で半数に届かず、623/1,402は約44%なので「4割近く」ともずれます。さらにこの2つの数値は、若い世代の投票率とは結び付きません。

③【正】

投票率が最も低い年齢層は20〜24歳で、大学生の90%超が利用すると答えており、導入は年齢層間の差を縮めうるという内容です。棒グラフの最低値(約26%)と円グラフの90.2%を正しく使い、理由3の若者の参加増につながります。

④【誤】

全体の投票率が50%超で、最年少層と最年長層の差が最大だとする内容です。全体51.6%は正しいものの、18〜19歳は約35%、80歳以上は約42%で差は小さく、最大の差は最低の20〜24歳(約26%)と最高の70〜74歳(約66%)の間です。

※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

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