2023年度 大学入学共通テスト 追試験「英語(リスニング)」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。
解答
スクリプト
解説
2023年度(令和5年度)大学入学共通テスト追試験「英語(リスニング)」の全問題について、当サイトが独自に作成した解答・解説です。第1問から第6問まで、大問ごとに設問を折りたたんで掲載しています。知りたい設問をクリックしてご覧ください。
英語(リスニング)は全6問・37問・100点満点です。第1問と第2問は音声が2回、第3問から第6問は1回だけ流れます。第1問が短い発話の内容理解(25点)、第2問が対話と問い(16点)、第3問が対話の内容理解(18点)、第4問が図表の完成と条件照合(12点)、第5問が講義とワークシート(15点)、第6問がやや長い対話(14点)です。
リーディング(100点満点)の解説は2023年度 追試験 英語(リーディング)解答・解説をご覧ください。
第1問 短い発話の内容理解(配点25)
Aは一文を聞いて内容に合う英文を選ぶ4問、Bは一文を聞いて合う絵を選ぶ3問です。第1問と第2問だけ音声が2回流れます。
A問1:正解 ①(配点4)
<問題要旨>
セーターについての発話の内容に合うものを選ぶ問題。
<考え方>
“What a beautiful sweater! It looks really nice on you, Jennifer.”(すてきなセーターだね。よく似合っているよ)とほめています。① The speaker admires Jennifer’s sweater. が正解。質問しているわけでも、探しているわけでもありません。
A問2:正解 ④(配点4)
<問題要旨>
スポーツについての発話の内容に合うものを選ぶ問題。
<考え方>
“Bowling is more fun than badminton, but tennis is the best.”(ボウリングはバドミントンより楽しいが、テニスが一番)。テニス>ボウリング>バドミントンの順なので、④ The speaker thinks tennis is better than bowling. が正解。③はバドミントンを最上位にしており逆です。
A問3:正解 ②(配点4)
<問題要旨>
夕食についての発話の内容に合うものを選ぶ問題。
<考え方>
“We should go somewhere to eat dinner. How about a steak restaurant?”(どこかへ夕食を食べに行こう。ステーキの店はどう?)。これから食べに行くのですから、まだ夕食を食べていないという② The speaker hasn’t eaten dinner yet. が正解です。
A問4:正解 ④(配点4)
<問題要旨>
歯医者についての発話の内容に合うものを選ぶ問題。
<考え方>
“Diana, do you know what time the dentist will open? My tooth really hurts.”(歯医者は何時に開くか知ってる?歯がすごく痛いんだ)。歯医者に行きたいということなので④ The speaker wants to go to the dentist. が正解。話しかけている相手はダイアナであって歯科医ではありません。
B問5:正解 ④(配点3)
<問題要旨>
ギターの位置を表す絵を選ぶ問題。
<考え方>
“The guitar is inside the case under the table.”(ギターはテーブルの下にあるケースの中にある)。ケースがテーブルの下にあり、しかもギターがその中に入っている絵は④です。①③はギターがケースの外、②はケースがテーブルの上にあります。under と inside の二つの位置関係を同時に満たすかを確認します。
B問6:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
スプーンの状況を表す絵を選ぶ問題。
<考え方>
“These spoons are dirty, but there’s another in the drawer.”(これらのスプーンは汚れているが、引き出しにもう1本ある)。These spoons と複数形なので汚れたスプーンは2本以上、そして引き出しに1本。この条件に合うのは①です。
B問7:正解 ③(配点3)
<問題要旨>
道順を表す地図を選ぶ問題。
<考え方>
“Turn left at the tree and go straight. The apartment building will be on the right.”(木のところで左折してまっすぐ行くと、アパートは右側にある)。車は下から北へ進んでいるので、木のある交差点で左折すると西向きになり、そのときの「右側」は北側です。木の位置とアパートの位置がこの条件に合うのは③です。
第2問 対話と問いの聞き取り(配点16)
対話とそれについての問いを聞き、答えとして最も適切な絵や図を選ぶ4問です。ここまでが音声2回の問題です。
問8:正解 ③(配点4)
<問題要旨>
ゲンジボタルの成長について、男性が今知った段階を選ぶ問題。
<考え方>
女性が「卵からかえり、次の段階では水中で暮らす」と説明したところまでは男性も知っていました。「でも、そのあと地中で成長を続けるの?」と聞き、「そうよ、知らなかったの?」「知らなかった」と答えています。したがって今知ったのは地中の段階で、図の③(土の中のさなぎ)が正解です。
問9:正解 ①(配点4)
<問題要旨>
作るエコバッグのデザインを選ぶ問題。
<考え方>
「シンプルなデザインがいい」「ポケットは必要?」「もちろん必要だが、ボタンを付ける時間はない」というやりとりです。ポケットがあってボタンがないデザインは①です。②はボタン付き、③はポケットなし、④はポケットなしでボタン付きです。
問10:正解 ②(配点4)
<問題要旨>
兄のテントを選ぶ問題。
<考え方>
“Mine’s round.”(僕のは丸い)、”It’s between the trees.”(木と木の間にある)という二つの条件です。ドーム型で、2本の木に挟まれているのは②。①は丸いが木が1本、③④は三角形のテントです。
問11:正解 ③(配点4)
<問題要旨>
今日たどる観光ルートを選ぶ問題。
<考え方>
“We can take the ferry to the garden, then the aquarium.”(フェリーで庭園へ、そのあと水族館)。女性は神社にも行きたいと言いますが、夕食が6時なので「そこは明日にしよう」となりました。したがって今日は港→庭園→水族館→港で、③が正解です。
第3問 対話の内容理解(配点18)
ここからは音声が1回だけです。日本語で場面が示され、対話を聞いて英語の問いに答える6問。問いの英文は問題冊子に印刷されています。
問12:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
男性が車で行きたい理由を問う問題。
<考え方>
“If I drive, I can park and go sightseeing anywhere along the way.”(運転すれば、途中どこでも停めて観光できる)と述べています。① He prefers to stop wherever he likes. が正解。④は列車のほうが自由だとしており、男性の発言(車の flexibility)と逆です。
問13:正解 ③(配点3)
<問題要旨>
女性がどうするかを問う問題。
<考え方>
通常配送は約2ポンド、速達は約8ポンド。女性が「金曜までに届いてほしい」と言うと、男性は「速達なら届きます」と答え、女性は「ではそれで」と応じました。高いほうの料金を払うので③ Pay the higher price for postage が正解です。
問14:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
二人が何をすることにしたかを問う問題。
<考え方>
男性はホラーを見たいが上映予定がなく、上映中のコメディは好きではありません。そこで「来週またスケジュールを見てみよう」と言い、女性も同意しました。① Choose a movie next week が正解です。
問15:正解 ③(配点3)
<問題要旨>
女性が誰と昼食を食べたかを問う問題。
<考え方>
“I took all my nieces and nephews to lunch.”(姪と甥を全員連れて行った)、内訳は「姉には男の子が2人、兄には女の子が3人」。つまり兄と姉の子どもたちなので③ Her brother’s and sister’s children が正解。④は「姪2人と甥2人」で人数が合いません。
問16:正解 ②(配点3)
<問題要旨>
会話の内容と合うものを選ぶ問題。
<考え方>
男性はパスタ、女性は魚を注文します。デザートは「それぞれ違うものを頼んで分け合おう」ということになり、女性がパイ、男性がケーキを注文することになりました。したがって② The man will order pasta and cake. が正解です。
問17:正解 ②(配点3)
<問題要旨>
男性がこれから何をするかを問う問題。
<考え方>
“Could you take one of these bags?”(この袋を1つ持ってもらえますか)と頼まれ、男性は “Sure” と応じています。② Help the woman with one of the bags が正解。女性は地下鉄ではなく車で帰るので①は誤り、家まで運ぶわけでもありません。
第4問 図表の完成と条件照合(配点12)
Aはグラフの凡例と料金表の空欄を埋める8問、Bは四人の推薦を聞いて条件に最も合う会場を選ぶ1問です。
A問18〜21:正解 ③・④・①・②(配点4/全部正解で得点)
<問題要旨>
キャンパス共用スペースの利用者数グラフの凡例を埋める問題。
<考え方>
発表の四つの記述を一つずつ当てはめます。「学生ラウンジは4か月とも連続して増加」→ずっと右上がりの19が Student Lounge(④)。「コンピュータ室が最も不安定で、増えたり減ったりした」→上下している21が Computer Room(②)。「図書館は5月に落ちたが、その後は毎月増えた」→4月から5月に下がり以後上昇する18が Library(③)。「カフェテリアは5月に増え、その後は横ばい」→2,500前後で安定する20が Cafeteria(①)。
A問22〜25:正解 ⑤・⑥・①・②(配点各1)
<問題要旨>
フィットネスクラブの会費表の空欄を埋める問題。
<考え方>
基本は Regular が全エリア8,000円、Daytime が5,000円、学生は Regular の半額です。22=学生の全エリアは8,000円の半額で4,000円(⑤)。プール専用はそれぞれ2,000円引きなので、23=Regular のプール専用は6,000円(⑥)。タオルサービスは Regular には追加料金なしで含まれるので24=0円(①)、Daytime と学生は1,000円追加なので25=1,000円(②)。基準額から引き算・割り算をしていくだけで埋まります。
B問26:正解 ③(配点4)
<問題要旨>
「50人以上入る部屋が8室以上」「施設全体でWi-Fi」「施設内で食事」の三条件に最も合う会場を選ぶ問題。
<考え方>
①Ashford Center は20室あるものの各40人までで条件Aを満たしません。②Founders’ Hotel は8室×70人で条件Aは満たしますが、レストランは徒歩5分の建物外なので条件Cが×。④Valley Hall は5室しかなくWi-Fiもロビーだけなので条件A・Bが×。③Mountain Terrace は10室×60人、館内にレストラン複数、ホテル全体でWi-Fi利用可で三条件すべてを満たします。印刷サービスがない点は条件に含まれません。
第5問 講義とワークシート(配点15)
美術館のデジタル化についての講義を聞き、ワークシートを完成させます。最後に続きの発表を聞き、グラフと講義全体から言えることを選びます。
問27:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
デジタル美術館が人と美術の関わり方を変えている理由を選ぶ問題。
<考え方>
講義では「デジタル美術館では、来館者は物理的な空間の制約なしに美術を体験できる」と述べられています。① are no longer restricted to physical locations が正解です。
問28〜31:正解 ⑥・④・③・②(配点各2/それぞれ全部正解で得点)
<問題要旨>
ワークシートの「来館者の利点」と「美術館の課題」を埋める問題。
<考え方>
28=オンライン美術館は閉館しないので好きなだけ滞在でき、flexible visiting time(⑥)。29=動画や多角的な視聴、対話的機能によって、各コレクションについてより具体的な情報が得られるので detailed information(④)。30=まず館長が新しい形式に意欲的でなければならないので enthusiastic directors(③)。31=専門家を雇い機器を買う資金を集める必要があるので increased budget(②)。
問32:正解 ②(配点4)
<問題要旨>
講義の内容と一致するものを選ぶ問題。
<考え方>
最終段落で「美術館はおそらく、来館者とオンライン利用者の両方というハイブリッドな形態からの収入に頼る必要があるだろう」と述べられています。② Museums may need to maintain both traditional and online spaces to be successful in the future. が正解です。
問33:正解 ②(配点4)
<問題要旨>
56館への調査結果のグラフと講義全体から言えることを選ぶ問題。
<考え方>
グラフでは「すでにオンライン公開」が14館、「検討中」が34館、「不要」が8館です。講義では、資金集めと専門家の確保が課題だと述べられていました。したがって「資金や人材の確保という問題があるにもかかわらず、10館を超える美術館がすでに展示動画をオンラインに載せている」とする②が正解。①は14という数字を「不要」に当てはめており誤りです。
第6問 やや長い対話(配点14)
Aが旅行の持ち物をめぐる二人の対話、Bが卒業研究の進め方をめぐる四人の議論です。Bでは発言の変化を追う必要があります。
A問34:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
マナの意見を最もよく表すものを選ぶ問題。
<考え方>
マナは野生動物公園で動物の細かな姿を撮りたいので、カメラとレンズ3本が必要だと言い、「重い荷物は嫌だけれど、カメラとレンズは必要だから仕方がない、それだけの価値はある」と述べています。① Bringing a camera and lenses on a trip is necessary. が正解です。
A問35:正解 ③(配点3)
<問題要旨>
二人がともに同意する内容を選ぶ問題。
<考え方>
レイモンドが “I hate carrying heavy luggage.”(重い荷物を運ぶのは嫌だ)と言い、マナも “I do, too.”(私もよ)と応じています。③ It’s unpleasant to carry around heavy luggage. が正解。カメラが必要だと考えているのはマナだけなので④は誤りです。
B問36:正解 ①(配点4)
<問題要旨>
会話の終了時点で単独研究を選んでいる人数を問う問題。
<考え方>
最初はマットとサリーが単独研究に傾いていましたが、マットは途中で「グループなら他の学生から学べる」と考えを変えてグループに加わります。サリーは大学院に関心があるため単独研究を選び続けました。したがって単独は1人で①が正解。「途中で意見が変わった人がいる」というのがこの設問の仕掛けです。
B問37:正解 ②(配点4)
<問題要旨>
アキの考えの根拠となる図表を選ぶ問題。
<考え方>
アキは「将来よいリーダーになるために、コミュニケーション能力を伸ばしたいのでグループ作業がいい」と述べています。したがって、リーダーに重要なスキルとしてコミュニケーションが上位に挙がっている② Top Three Important Leadership Skills が根拠になります。①はグループ作業の問題点、③は進め方の手順、④は大学院進学率で、いずれもアキの主張を支えません。
※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

