2025年度 大学入学共通テスト 本試験「倫理」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2025年度 本試験 倫理は、試験時間60分・満点100点、大問4題(第1問24点・第2問24点・第3問24点・第4問28点、計33問)の構成です。第1問〜第3問は各8問で1問3点、第4問のみ9問で問1が2点、問6と問9が4点、残りが3点という配点です。第1問が仏教・キリスト教・イスラーム・ギリシア思想・儒教にまたがる源流思想と人間の欲望や幸福、第2問が古代から近代までの日本思想、第3問が宗教改革以降の西洋近現代思想と労働をめぐる議論、第4問が青年期や心理学、人権・福祉を含む現代の諸課題です。解答は「旧 倫理」として公表されており、旧教育課程履修者向けの経過措置科目として出題されました。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 源流思想と人間の欲望・幸福(四苦八苦、原罪思想、エピクロスとブッダ、理想的な生き方、クルアーン、『朱子語類』と恕) | 24 | ★★★☆☆ | 問4のエピクロスとブッダ、問7の『朱子語類』はいずれも初見資料の読み取り勝負。四苦八苦やパウロ・アウグスティヌスの原罪論など定番知識で先に稼ぎたい大問です |
| 第2問 | 日本思想(近代日本の民衆に向き合った思想家、『古事記』の神々、安藤昌益『統道真伝』、『南方録』とわび茶、仏教と肉食、『養生訓』、宮沢賢治、柳田国男) | 24 | ★★★☆☆ | 安藤昌益・『南方録』・宮沢賢治・柳田国男と資料が四つ並ぶ構成。問5の肉食をめぐる仏教思想史、問6の『養生訓』の著者など、人物と著作の対応づけで差がつきます |
| 第3問 | 西洋近現代思想と労働(宗教改革と対抗宗教改革、資本主義批判、アダム・スミスの共感、ヘーゲルの分業、社会民主主義、ポパー、イリイチとキテイ) | 24 | ★★★★☆ | 問2は「適当なものを全て選ぶ」形式で、ドゥルーズとガタリ・レーニン・ハーバーマスを一つずつ独立に判定する必要があります。問7のシャドウ・ワークと依存労働の対比が最大の難所 |
| 第4問 | 現代の諸課題と青年期(スチュワードシップ、デューイとジェームズ、神谷美恵子・マズロー・アドラー、レヴィン、心理学実験の考察、アルヴァックスの記憶論、ノーマライゼーション) | 28 | ★★★☆☆ | 9問28点と最も重い大問で、問1が2点、問6と問9が4点、他は3点です。問5は図から読み取れる範囲だけで考察を選ぶ設問、問8は「適当でないもの」を選ぶ形式に注意 |
対策のポイント: 出題の半分近くが初見の資料を読ませる形式で、知識の暗記だけでは押し切れません。人物・著作・キーワードの対応を確実にしたうえで、資料問題では「資料そのものに書いてあること」と「その人物の一般的な主張」を切り分けて選択肢を吟味するのが鉄則です。第4問は9問28点と配点が大きく、心理学や人権・福祉の分野からも出るので、青年期や社会参加に関わる用語も落とさないようにしておくと得点が安定します。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

