2026年度 大学入学共通テスト 追試験「公共」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
この問題の概要
2026年度大学入学共通テスト追試験の「公共」(単独科目)は、試験時間30分・満点50点、大問4つ・設問16問すべて必答で、地理総合・歴史総合・公共の3科目が1冊100点満点にまとめられているため解答番号は101から116となります。第1問が「自由」をめぐる憲法と思想(配点12)、第2問が難民問題と国際援助(配点12)、第3問が経済活動の社会的影響(配点13)、第4問が公正な社会の実現(配点13)という構成で、16問すべてが生徒の会話文・ノート・レポートを枠物語にした出題であり、全体の難易度は標準からやや難といったところです。なお第1問は「公共,倫理」「公共,政治・経済」の第1問と、第4問は両科目の第2問と同一の問題で、問題文は科目名・ページ番号・解答番号の枠を除いて完全に共通しているため、併願で複数科目を解く場合は重複分を飛ばせます。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 「自由」をめぐる憲法と思想(自由権から社会権への展開、自由と責任・理性、表現の自由の限界、裁判に関する法制度) | 12 | ★★☆☆☆ | 権利の分類で決まる設問が多く、取りこぼしたくない大問。国家賠償請求権を社会権に含めない、弾劾裁判所は国会に置かれるといった基本の確認がそのまま得点になる。「公共,政治・経済」の第1問、単独科目「公共」の第1問と同一の問題。 |
| 第2問 | 難民条約のノン・ルフールマンの原則と第三国定住、遠くの貧しい人への援助義務をめぐる三つの立場(シンガー・ポッゲ・ミラー)、ODA上位5か国の統計表の読み取り、在留外国人の参政権と請願権 | 12 | ★★★★☆ | 問3のODA表は「日本は二国間ODAの半分以上が政府貸付等」「フランスは多国間ODAの割合が最も高い」「アメリカは総額が最多」の3つを割り算と足し算で当てて5か国を同時に確定させる設問で、ここには時間を使ってよいところです。問2はシンガー・ポッゲ・ミラーの区別が決め手なので、人物名ではなく「何を理由に援助を義務づけるか」で整理し直しておきたい大問です。 |
| 第3問 | 遊びに行くかアルバイトかで考える機会費用、工場の汚染による外部不経済と排出への課税、企業の社会的責任(CSR)とフィランソロピー、公立図書館の運営委託とコミュニティバス事業に見る公平性と効率性のトレードオフ | 13 | ★★☆☆☆ | 機会費用・外部不経済・CSR・トレードオフといずれも教科書の基本用語で、4問のうち3問は即答できます。差がつくのは問4のⓑで、赤字でも全住民に移動機会を保障する取組みを「公平性よりも効率性を優先」と結んでいる反転に気づけるかどうかです。ここを含めて10分以内で通過し、第2問と第4問の資料問題に時間を回すのが得策です。 |
| 第4問 | 公正な社会の実現と所得格差(共通善と青年期の発達課題、雇用形態別・男女別の所得分布表の読み取り、相対的貧困と非正規雇用、給付とワークシェアリングの構想) | 13 | ★★★☆☆ | 表の設問は「1割」「4割」「8割」を百分率に直して階層を合算する作業が必要で、配点4と重い。8.5パーセントを1割超と読み違えないこと。「公共,政治・経済」の第2問、単独科目「公共」の第4問と同一の問題。 |
対策のポイント: 公民の共通テストは用語の暗記だけでは会話文の空欄が埋まりませんが、その代わり会話文の中に定義や手がかりがそのまま書き込まれていることが多いので、まず「空欄の前後に定義が書かれていないか」を探す習慣をつけてください。思想・学説は人物名と主張を1対1で覚えるのではなく、「誰が何に反対して何を主張したか」で整理しておくと、シンガー・ポッゲ・ミラーやサンデル・ロールズのように領域の近い論者を入れ替えた選択肢に強くなります。資料問題は、表の数値を割り算・足し算して会話文や記述の言い切り(「半分以上」「一番多い」「1割を超えている層はない」「8割以上」)を1つずつ検算する手順を、必ず手を動かして練習しておきましょう。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

