2017年度 大学入試センター試験 本試験 数学Ⅱ・B 解答・解説

2017年度 大学入試センター試験 本試験「数学Ⅱ・B」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。

目次
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解答

解説

2017年度 大学入試センター試験 本試験「数学Ⅱ・数学B」の全設問について、正解と考え方を解説します。第1問・第2問は必答、第3問〜第5問は2問を選択して解答します(計4問・100点)。当サイトでは選択問題の3題すべてを解説しています。第1問・第2問は同年の数学Ⅱと共通の問題です。各設問の見出しをタップすると解説が開きます。

第1問 〔1〕 三角関数(2倍角の公式と連立方程式)

cos2α + cos2β と cosα cosβ の値から、cosα と cosβ を決める設問です。2倍角の公式で cos² の式に直すと、cos²α と cos²β が「和と積が分かっている2数」になります。最後に符号を決めるところで、0 ≦ θ ≦ π では cos が減少することを使います。

アイ/ウエ:正解 17/15(配点3)

<問題要旨>
①の cos2α + cos2β = 4/15 から、cos²α + cos²β の値を求めます。

<考え方>
2倍角の公式 cos2θ = 2cos²θ − 1 を両方に当てはめて、cos² の式に直します。

cos2α = 2cos²α − 1,  cos2β = 2cos²β − 1

① より
(2cos²α − 1) + (2cos²β − 1) = 4/15
2(cos²α + cos²β) = 4/15 + 2 = 34/15
cos²α + cos²β = 17/15

よって アイ/ウエ = 17/15
オ:正解 4(配点2)

<問題要旨>
②の cosα cosβ = −2√15/15 から、cos²α cos²β の値を求めます。

<考え方>
②の両辺を2乗するだけです。分母の 15 が 15² = 225 になることに注意します。

② の両辺を2乗して
cos²α cos²β = (2√15/15)²
           = 4 × 15/225
           = 4/15

よって オ = 4
カ/キ,ク/ケ:正解 4/5,1/3(配点6)

<問題要旨>
条件③ |cosα| ≧ |cosβ| を用いて、cos²α と cos²β の値をそれぞれ求めます。

<考え方>
cos²α と cos²β は、和が 17/15、積が 4/15 と分かっています。つまりこの2数を解にもつ2次方程式を作れば求まります。どちらがどちらかは③で決まります。

cos²α + cos²β = 17/15,  cos²α cos²β = 4/15

cos²α と cos²β は次の2次方程式の2解
t² − (17/15)t + 4/15 = 0
15t² − 17t + 4 = 0
(5t − 4)(3t − 1) = 0
t = 4/5, 1/3

③ |cosα| ≧ |cosβ| より cos²α ≧ cos²β だから
cos²α = 4/5,  cos²β = 1/3

よって カ/キ = 4/5, ク/ケ = 1/3
コ√サ/シ,ス√セ/ソ:正解 2√5/5,−√3/3(配点4)

<問題要旨>
cosα と cosβ の値を求めます。

<考え方>
②より cosα cosβ は負なので、2つの cos は異符号です。0 ≦ θ ≦ π の範囲で cos は減少するので、α < β なら cosα のほうが大きい、つまり cosα が正で cosβ が負と決まります。

② より cosα cosβ = −2√15/15 < 0
よって cosα と cosβ は異符号

0 ≦ α ≦ π, 0 ≦ β ≦ π でこの範囲の cos は減少するから
α < β ⟹ cosα > cosβ
したがって cosα > 0 > cosβ

cos²α = 4/5 より cosα = 2/√5 = 2√5/5
cos²β = 1/3 より cosβ = −1/√3 = −√3/3

よって コ√サ/シ = 2√5/5, ス√セ/ソ = −√3/3

第1問 〔2〕 対数(内分点と y = log₂x のグラフ)

y = log₂x のグラフ上の2点 B、C と定点 A について、C が線分 AB を 1:2 に内分するという条件から p、q を決めます。内分点の座標を p で表して C の座標と比べると、p と q を結ぶ2つの式ができます。最後は常用対数を使った数値計算です。

タ:正解 0(配点2)

<問題要旨>
真数の条件から p と q の範囲を答えます。

<考え方>
log₂p、log₂q が定義されるためには、真数 p、q が正でなければなりません。

対数 log_a b では真数 b は正でなければならない

B(p, log₂p), C(q, log₂q) が定義されるので
p > 0, q > 0

よって タ = 0
チ/ツ,(テ/ト)log₂p+ナ:正解 1/3,(1/3)log₂p+1(配点4)

<問題要旨>
線分 AB を 1:2 に内分する点の座標を、p を用いて表します。

<考え方>
A(0, 3/2)、B(p, log₂p) です。1:2 に内分する点は (2A + 1B)/3 で計算します。y 座標では 3/2 が 2 倍されて 3 になり、3 で割ると 1 になります。

A(0, 3/2), B(p, log₂p)

線分 AB を 1:2 に内分する点は
 x 座標 = (2 × 0 + 1 × p)/3 = p/3
 y 座標 = (2 × 3/2 + 1 × log₂p)/3
      = (3 + log₂p)/3
      = (1/3)log₂p + 1

よって チ/ツ = 1/3
   (テ/ト)log₂p + ナ = (1/3)log₂p + 1
(ニ/ヌ)q^ネ:正解 (1/8)q³(配点3)

<問題要旨>
⑤の式 (1/3)log₂p + 1 = log₂q を、p = … の形に変形します。

<考え方>
両辺を3倍して log₂p だけを残し、右辺を1つの対数にまとめます。3log₂q = log₂q³、3 = log₂8 を使います。

(1/3)log₂p + 1 = log₂q

両辺を3倍して
log₂p + 3 = 3log₂q
log₂p = 3log₂q − 3
    = log₂q³ − log₂8
    = log₂(q³/8)

よって p = q³/8 = (1/8)q³

(ニ/ヌ)q^ネ = (1/8)q³
ノ√ハ,ヒ√フ:正解 6√6,2√6(配点4)

<問題要旨>
④と⑥を連立させて、p と q の値を求めます。

<考え方>
④は p = 3q、⑥は p = q³/8 です。2つを等しいとおくと q の3次方程式になりますが、q > 0 なので q で割れて2次方程式になります。

④ (1/3)p = q より p = 3q
⑥ p = q³/8

よって 3q = q³/8
   24q = q³
   q(q² − 24) = 0

q > 0 だから q² = 24
   q = 2√6

p = 3q = 6√6

よって ノ√ハ = 6√6, ヒ√フ = 2√6
ヘ:正解 ⑥(配点2)

<問題要旨>
C の y 座標 log₂(2√6) の値を、小数第2位を四捨五入して小数第1位まで求めます。

<考え方>
log₂(2√6) を log₂2 と log₂6 に分け、log₂3 を常用対数の比 log₁₀3 ÷ log₁₀2 で計算します。与えられた値 log₁₀2 = 0.3010、log₁₀3 = 0.4771 を使います(log₁₀7 は使いません)。

log₂(2√6) = log₂2 + log₂√6
         = 1 + (1/2)log₂6
         = 1 + (1/2)(log₂2 + log₂3)
         = 1 + (1/2)(1 + log₂3)

log₂3 = log₁₀3 ÷ log₁₀2
    = 0.4771 ÷ 0.3010
    = 1.585…

log₂(2√6) = 1 + (1/2)(1 + 1.585)
         = 1 + 1.2925…
         = 2.2925…

小数第2位を四捨五入して 2.3

よって ヘ = ⑥

第2問 微分・積分(放物線の接線と、囲まれた図形の面積)

放物線 y = x² + 1 と、その外の点 P(a, 2a) から引いた接線が舞台です。接点を t とおいて「P を通る」条件を式にすると、t の2次方程式がきれいに因数分解できます。後半は三角形の面積の最大値と、接線と放物線が囲む部分の面積の増減を調べます。

ア,イ:正解 2,1(配点3)

<問題要旨>
放物線 C:y = x² + 1 上の点 (t, t² + 1) における接線の方程式を求めます。

<考え方>
y′ = 2x なので接線の傾きは 2t です。点と傾きから直線の式を作り、整理します。

y′ = 2x より、点 (t, t² + 1) での接線の傾きは 2t

y − (t² + 1) = 2t(x − t)
y = 2tx − 2t² + t² + 1
y = 2tx − t² + 1

よって ア = 2, イ = 1
ウ,エ,オ:正解 2,2,1(配点2)

<問題要旨>
接線が点 P(a, 2a) を通るとき、t が満たす方程式を求めます。

<考え方>
接線の式に x = a、y = 2a を代入して、t について整理します。

y = 2tx − t² + 1 に (a, 2a) を代入して
2a = 2ta − t² + 1

t について整理すると
t² − 2at + 2a − 1 = 0

よって ウ = 2, エ = 2, オ = 1
カa−キ,ク:正解 2a−1,1(配点2)

<問題要旨>
上の2次方程式を解いて t を求めます。

<考え方>
判別式を計算すると (a − 1)² という完全平方になるので、平方根がきれいに外れます。

t² − 2at + (2a − 1) = 0

判別式/4 = a² − (2a − 1) = a² − 2a + 1 = (a − 1)²

t = a ± (a − 1)

t = 2a − 1  または  t = 1

よって カa − キ = 2a − 1, ク = 1
ケ:正解 1(配点1)

<問題要旨>
P を通る C の接線が2本あるための a の条件を求めます。

<考え方>
2つの解 t = 2a − 1 と t = 1 が異なるとき、接点が2つあるので接線も2本になります。

接線が2本 ⟺ 2つの t が異なる

2a − 1 ≠ 1
2a ≠ 2
a ≠ 1

よって ケ = 1
(コa−サ)x−シa²+スa:正解 (4a−2)x−4a²+4a(配点2)

<問題要旨>
t = 2a − 1 に対応する接線の方程式を求めます。

<考え方>
接線の式 y = 2tx − t² + 1 に t = 2a − 1 を代入して展開します。定数項で 1 が打ち消し合います。

y = 2tx − t² + 1 に t = 2a − 1 を代入

y = 2(2a − 1)x − (2a − 1)² + 1
 = (4a − 2)x − (4a² − 4a + 1) + 1
 = (4a − 2)x − 4a² + 4a

よって (コa − サ)x − シa² + スa
   = (4a − 2)x − 4a² + 4a
セ:正解 2(配点2)

<問題要旨>
t = 1 に対応する接線の方程式を求めます。

<考え方>
同じ式に t = 1 を代入します。定数項が消えて、原点を通る直線になります。

y = 2tx − t² + 1 に t = 1 を代入

y = 2x − 1 + 1 = 2x

よって セ = 2
ソ<a<タ:正解 0<a<1(配点2)

<問題要旨>
直線 ℓ と y 軸の交点を R(0, r) とするとき、r > 0 となる a の範囲を求めます。

<考え方>
ℓ の式で x = 0 とおくと r = −4a² + 4a です。これが正になる範囲を、因数分解して求めます。

ℓ : y = (4a − 2)x − 4a² + 4a

x = 0 とおいて
r = −4a² + 4a

r > 0 ⟺ −4a² + 4a > 0
    ⟺ 4a(1 − a) > 0
    ⟺ 0 < a < 1

よって ソ < a < タ は 0 < a < 1
チ(a^ツ−a^テ):正解 2(a²−a³)(配点3)

<問題要旨>
三角形 OPR の面積 S を a の式で表します。

<考え方>
O と R はどちらも y 軸上にあるので、OR を底辺とみると高さは P の x 座標 a です。0 < a < 1 なので絶対値を外せます。

O(0, 0), R(0, r), P(a, 2a)

OR = r = −4a² + 4a を底辺とみると
高さは P の x 座標 a(0 < a < 1 より正)

S = (1/2) × (−4a² + 4a) × a
 = (1/2)(−4a³ + 4a²)
 = −2a³ + 2a²
 = 2(a² − a³)

よって チ(a^ツ − a^テ) = 2(a² − a³)
ト/ナ:正解 2/3(配点3)

<問題要旨>
0 < a < 1 の範囲で S が最大になる a の値を求めます。

<考え方>
S を a で微分して増減を調べます。S′ = 0 となる a のうち、範囲の中にあるものが答えです。

S = −2a³ + 2a²

S′ = −6a² + 4a = −2a(3a − 2)

S′ = 0 となるのは a = 0, 2/3

0 < a < 1 で
 0 < a < 2/3 のとき S′ > 0(増加)
 2/3 < a < 1 のとき S′ < 0(減少)

よって a = 2/3 で最大

ト/ナ = 2/3
ニ/ヌネ:正解 8/27(配点3)

<問題要旨>
そのときの S の最大値を求めます。

<考え方>
a = 2/3 を S の式に代入します。分母が 27 になるので通分に注意します。

S = 2(a² − a³) に a = 2/3 を代入

a² = 4/9 = 12/27,  a³ = 8/27

S = 2(12/27 − 8/27)
 = 2 × 4/27
 = 8/27

よって ニ/ヌネ = 8/27
(ノ/ハ)a³−ヒa²+フ:正解 (7/3)a³−3a²+a(配点4)

<問題要旨>
放物線 C と直線 ℓ、2直線 x = 0、x = a で囲まれた図形の面積 T を求めます。

<考え方>
ℓ は C の接線(接点は x = 2a − 1)なので、C − ℓ は完全平方 (x − (2a − 1))² になります。この形のまま積分するのが最短です。

C − ℓ = (x² + 1) − {(4a − 2)x − 4a² + 4a}
    = x² − 2(2a − 1)x + (2a − 1)²
    = (x − (2a − 1))²

T = ∫₀^a (x − (2a − 1))² dx
 = [ (x − (2a − 1))³/3 ]₀^a
 = {(1 − a)³ + (2a − 1)³}/3

(1 − a)³ = 1 − 3a + 3a² − a³
(2a − 1)³ = 8a³ − 12a² + 6a − 1

和 = 7a³ − 9a² + 3a

T = (7a³ − 9a² + 3a)/3
 = (7/3)a³ − 3a² + a

よって (ノ/ハ)a³ − ヒa² + フ = (7/3)a³ − 3a² + a
ヘ:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
2/3 ≦ a < 1 の範囲で T がどう変化するかを選びます。

<考え方>
T を微分して T′ の符号を調べます。T′ = 0 の解と 2/3 の大小を比べるのがポイントで、√2 = 1.41… を使えば範囲の外にあることが分かります。

T = (7/3)a³ − 3a² + a

T′ = 7a² − 6a + 1

T′ = 0 の解は
a = (3 ± √2)/7

√2 = 1.41… だから
(3 + √2)/7 = 4.41…/7 = 0.63…

2/3 = 0.666… > 0.63… だから
2/3 ≦ a < 1 では T′ > 0

よって T は増加する

ヘ = ②

第3問 〔選択問題〕 数列(等比数列と、対数を含む数列の和)

等比数列の最初の3項について「積」と「和」が与えられ、公比が実数として存在する条件を導きます。後半は等比数列に対数を掛けた数列の和で、Uₙ − rUₙ を計算する定番の手法を使います。

ア,イ:正解 8,7(配点4)

<問題要旨>
初項1、公比2の等比数列 {sₙ} について、s₁s₂s₃ と s₁+s₂+s₃ を求めます。

<考え方>
最初の3項を書き出すだけです。あとの設問の意味を確かめるための導入になっています。

s₁ = 1, s₂ = 2, s₃ = 4

s₁s₂s₃ = 1 × 2 × 4 = 8
s₁ + s₂ + s₃ = 1 + 2 + 4 = 7

よって ア = 8, イ = 7
ウ:正解 a(配点2)

<問題要旨>
初項 x、公比 r の等比数列で s₁s₂s₃ = a³ のとき、xr の値を求めます。

<考え方>
3項の積は x · xr · xr² = x³r³ = (xr)³ とまとめられます。3乗どうしが等しいので、実数の範囲では中身も等しくなります。

s₁s₂s₃ = x × xr × xr²
     = x³r³
     = (xr)³

① より (xr)³ = a³

xr, a は実数だから xr = a

よって ウ = a
エr²+(オ−カ)r+キ:正解 ar²+(a−b)r+a(配点3)

<問題要旨>
②と③から、r、a、b の満たす関係式を求めます。

<考え方>
②は x(1 + r + r²) = b です。③より x = a/r なので、これを代入して分母を払います。

② s₁ + s₂ + s₃ = x + xr + xr² = x(1 + r + r²) = b

③ xr = a より x = a/r(r ≠ 0)

代入して
(a/r)(1 + r + r²) = b
a(1 + r + r²) = br
a + ar + ar² = br

ar² + (a − b)r + a = 0

よって エ = a, オ = a, カ = b, キ = a
クa²+ケab−b²:正解 3a²+2ab−b²(配点2)

<問題要旨>
④を満たす実数 r が存在するための、a と b の条件を求めます。

<考え方>
a ≠ 0 なので④は r の2次方程式です。実数解をもつ条件は判別式が 0 以上。最後に符号をそろえるため両辺に −1 を掛けます(不等号の向きが変わります)。

a ≠ 0 だから ④ は r の2次方程式

実数解をもつ ⟺ 判別式 ≧ 0

(a − b)² − 4 × a × a ≧ 0
a² − 2ab + b² − 4a² ≧ 0
−3a² − 2ab + b² ≧ 0

両辺に −1 を掛けて(不等号の向きが変わる)
3a² + 2ab − b² ≦ 0

よって ク = 3, ケ = 2
コ,サシ:正解 4,16(配点4)

<問題要旨>
a = 64、b = 336 のとき、公比が1より大きい等比数列の公比 r と初項 x を求めます。

<考え方>
④に値を代入して2次方程式を解きます。64 で割ると係数が小さくなり、因数分解しやすくなります。

④ に a = 64, b = 336 を代入
64r² + (64 − 336)r + 64 = 0
64r² − 272r + 64 = 0

16 で割って
4r² − 17r + 4 = 0
(4r − 1)(r − 4) = 0
r = 1/4, 4

公比は1より大きいので r = 4

③ xr = a より x = 64/4 = 16

よって コ = 4, サシ = 16
ス,セ:正解 1,1(配点2)

<問題要旨>
tₙ = sₙ log₄ sₙ の一般項を求めます。

<考え方>
sₙ = 16 · 4ⁿ⁻¹ を 4 の累乗の形に直すと、log₄ sₙ が指数そのものになります。

sₙ = 16 × 4ⁿ⁻¹ = 4² × 4ⁿ⁻¹ = 4ⁿ⁺¹

log₄ sₙ = log₄ 4ⁿ⁺¹ = n + 1

tₙ = sₙ log₄ sₙ = (n + 1) × 4ⁿ⁺¹

よって ス = 1, セ = 1
(ソn+タ)/チ,ツ:正解 (3n+2)/9,2(配点2)

<問題要旨>
{tₙ} の初項から第 n 項までの和 Uₙ を求めます。

<考え方>
Uₙ − 4Uₙ を計算すると、途中の項が「係数の差 1」の等比数列になって整理できます。誘導どおりに1つずつずらして引くのがポイントです。

Uₙ = 2·4² + 3·4³ + … + (n+1)·4ⁿ⁺¹
4Uₙ =     2·4³ + … + n·4ⁿ⁺¹ + (n+1)·4ⁿ⁺²

Uₙ − 4Uₙ = 2·4² + 4³ + 4⁴ + … + 4ⁿ⁺¹ − (n+1)·4ⁿ⁺²

−3Uₙ = 32 + (4³ + … + 4ⁿ⁺¹) − (n+1)·4ⁿ⁺²

4³ + … + 4ⁿ⁺¹ = 64(4ⁿ⁻¹ − 1)/3

整理すると
Uₙ = {(3n + 2)/9} × 4ⁿ⁺² − 32/9

よって (ソn + タ)/チ = (3n + 2)/9, ツ = 2
テト/ナ:正解 32/9(配点1)

<問題要旨>
Uₙ の式の最後の定数部分を求めます。

<考え方>
上の計算で出てきた定数項です。n = 1 を代入して検算しておくと安心です。

Uₙ = {(3n + 2)/9} × 4ⁿ⁺² − 32/9

【検算】n = 1 のとき
 U₁ = t₁ = (1 + 1) × 4² = 32
 公式では (5/9) × 4³ − 32/9
     = 320/9 − 32/9 = 288/9 = 32 ✓

よって テト/ナ = 32/9

第4問 〔選択問題〕 ベクトル(正六角形と、垂線の交点)

原点を中心とする半径2の円に内接する正六角形が舞台です。頂点の座標がすべて具体的に決まるので、成分計算で押し切れます。(2) は交点を2通りに表して係数を比べる定石、(3) は垂直条件(内積が0)で点の座標を求めます。

(ア,√イ),−ウ:正解 (1,√3),−2(配点2)

<問題要旨>
点 B と点 D の座標を求めます。

<考え方>
A(2, 0) から60°ずつ回った位置に頂点が並びます。半径2なので、B は (2cos60°, 2sin60°)、D は A の正反対です。

正六角形の頂点は中心角60°ずつ

B = (2cos60°, 2sin60°) = (1, √3)
C = (2cos120°, 2sin120°) = (−1, √3)
D = (2cos180°, 2sin180°) = (−2, 0)

B は第1象限にあり、条件に合う

よって ア = 1, イ = 3, ウ = 2
−エ/オ,√カ/キ:正解 −5/2,√3/2(配点2)

<問題要旨>
線分 BD の中点を M とするとき、ベクトル AM の成分を求めます。

<考え方>
まず M の座標を出し、A から M へのベクトルとして引き算します。

B(1, √3), D(−2, 0) より
M = ((1 − 2)/2, (√3 + 0)/2) = (−1/2, √3/2)

AM = M − A
  = (−1/2 − 2, √3/2 − 0)
  = (−5/2, √3/2)

よって −エ/オ = −5/2, √カ/キ = √3/2
ク,√ケ:正解 1,√3(配点2)

<問題要旨>
ベクトル DC の成分を求めます。

<考え方>
C の座標から D の座標を引きます。

C(−1, √3), D(−2, 0) より

DC = C − D
  = (−1 − (−2), √3 − 0)
  = (1, √3)

よって ク = 1, ケ = 3
コ/サ,シ/ス:正解 4/3,2/3(配点4)

<問題要旨>
ON = OA + r AM = OD + s DC となる r と s を求めます。

<考え方>
同じ点 N を2通りに表しているので、x 成分どうし・y 成分どうしが等しくなります。y 成分の式から r と s の関係が先に分かります。

ON = OA + r AM = (2 − 5r/2, √3 r/2)
ON = OD + s DC = (−2 + s, √3 s)

y 成分:√3 r/2 = √3 s → r = 2s

x 成分:2 − 5r/2 = −2 + s
 r = 2s を代入して
 2 − 5s = −2 + s
 4 = 6s
 s = 2/3,  r = 4/3

よって コ/サ = 4/3, シ/ス = 2/3
−セ/ソ,タ√チ/ツ:正解 −4/3,2√3/3(配点2)

<問題要旨>
ベクトル ON の成分を求めます。

<考え方>
求めた s を ON = OD + s DC に代入します(r を使って OA 側から計算しても同じです)。

ON = OD + s DC に s = 2/3 を代入

 = (−2, 0) + (2/3)(1, √3)
 = (−2 + 2/3, 2√3/3)
 = (−4/3, 2√3/3)

よって −セ/ソ = −4/3, タ√チ/ツ = 2√3/3
テ,ト+√ナ:正解 2,a+√3(配点2)

<問題要旨>
線分 BF 上の点 P(y 座標が a)について、ベクトル EP の成分を求めます。

<考え方>
B(1, √3)、F(1, −√3) なので線分 BF は x = 1 上にあり、P = (1, a) です。E(−1, −√3) から引きます。

B(1, √3), F(1, −√3) より線分 BF は x = 1 上
よって P = (1, a)

E = (2cos240°, 2sin240°) = (−1, −√3)

EP = P − E
  = (1 − (−1), a − (−√3))
  = (2, a + √3)

よって テ = 2, ト + √ナ = a + √3
(ニa^ヌ+ネ)/ノ,ハ:正解 (−a²+1)/2,a(配点3)

<問題要旨>
点 P から直線 CE に引いた垂線と、点 C から直線 EP に引いた垂線の交点 H の座標を、a を用いて表します。

<考え方>
C(−1, √3)、E(−1, −√3) なので直線 CE は x = −1 の縦線です。P からこれに引いた垂線は横線 y = a なので、H の y 座標は a と決まります。x 座標は「CH と EP が垂直」=内積が0 から求めます。

直線 CE は x = −1(縦線)
P から引いた垂線は横線 y = a
よって H の y 座標は a  → ハ = a

H = (h, a) とおくと
CH = (h + 1, a − √3)

CH ⊥ EP より内積が 0
2(h + 1) + (a + √3)(a − √3) = 0
2h + 2 + a² − 3 = 0
2h = 1 − a²
h = (−a² + 1)/2

よって (ニa^ヌ + ネ)/ノ = (−a² + 1)/2
±ヒ/フヘ:正解 ±5/12(配点3)

<問題要旨>
OP と OH のなす角を θ とするとき、cosθ = 12/13 となる a の値を求めます。

<考え方>
内積と大きさを a で表します。|OH| を計算すると (a² + 1)/2 ときれいにまとまり、cosθ が 1/√(1 + a²) という簡単な形になります。

OP = (1, a),  OH = ((1 − a²)/2, a)

内積 = (1 − a²)/2 + a² = (1 + a²)/2

|OP| = √(1 + a²)
|OH| = √{(1 − a²)²/4 + a²}
   = √{(a⁴ + 2a² + 1)/4}
   = (a² + 1)/2

cosθ = 内積 ÷ (|OP||OH|)
   = {(1 + a²)/2} ÷ {√(1 + a²) × (a² + 1)/2}
   = 1/√(1 + a²)

1/√(1 + a²) = 12/13
√(1 + a²) = 13/12
1 + a² = 169/144
a² = 25/144

よって a = ±5/12

第5問 〔選択問題〕 確率分布と統計的な推測(二項分布と確率密度関数)

前半は二項分布の平均と標準偏差から n と p を逆算し、正規分布で近似して確率を求めます。後半は折れ線状の確率密度関数を積分して、確率と平均を計算します。公式を順に当てはめれば完答できる標準的なセットです。

アイウ,エ/オカ:正解 152,8/27(配点6)

<問題要旨>
二項分布に従う W について、平均 m = 1216/27、標準偏差 σ = 152/27 から n と p を求めます。

<考え方>
m = np、σ² = np(1 − p) です。σ² を m で割ると 1 − p だけが残るので、先に p が求まります。

m = np = 1216/27
σ² = np(1 − p) = (152/27)² = 23104/729

σ²/m = 1 − p だから
1 − p = (23104/729) ÷ (1216/27)
    = 23104/(729) × 27/1216
    = 23104/(27 × 1216)
    = 19/27

p = 1 − 19/27 = 8/27

n = m/p = (1216/27) ÷ (8/27) = 152

よって アイウ = 152, エ/オカ = 8/27
キ.クケ:正解 1.25(配点3)

<問題要旨>
P(W ≧ 38) を標準化した形に直したときの値を求めます。

<考え方>
(38 − m)/σ を計算します。分母と分子の 27 が約分できます。

(38 − m)/σ = (38 − 1216/27) ÷ (152/27)

分子・分母を27倍して
 = (38 × 27 − 1216)/152
 = (1026 − 1216)/152
 = −190/152
 = −1.25

よって P(W ≧ 38) = P(Z ≧ −1.25)
キ.クケ = 1.25
0.コサ:正解 0.89(配点3)

<問題要旨>
正規分布表を用いて P(Z ≧ −1.25) の近似値を求めます。

<考え方>
標準正規分布は 0 を中心に左右対称です。P(Z ≧ −1.25) は「0 以上の全体 0.5」と「0 から 1.25 までの分」の和になります。

標準正規分布は左右対称だから
P(Z ≧ −1.25) = 0.5 + P(0 ≦ Z ≦ 1.25)

正規分布表より P(0 ≦ Z ≦ 1.25) = 0.3944

P(Z ≧ −1.25) = 0.5 + 0.3944 = 0.8944

小数第3位を四捨五入して 0.89

よって 0.コサ = 0.89
シ/ス:正解 1/8(配点2)

<問題要旨>
確率密度関数 f(x) をもつ X について、a ≦ X ≦ (3/2)a となる確率を求めます。

<考え方>
区間 a ≦ x ≦ (3/2)a は 0 ≦ x ≦ 2a の側にあるので、f(x) = (1/(3a²))(2a − x) を積分します。

求める確率は
∫[a → 3a/2] (1/(3a²))(2a − x) dx

= (1/(3a²)) [ 2ax − x²/2 ][a → 3a/2]

x = 3a/2 のとき 3a² − 9a²/8 = 15a²/8
x = a   のとき 2a² − a²/2 = 12a²/8

差 = 3a²/8

確率 = (1/(3a²)) × 3a²/8 = 1/8

よって シ/ス = 1/8
セ/ソ:正解 a/3(配点3)

<問題要旨>
X の平均 E(X) を求めます。

<考え方>
定義 E(X) = ∫ x f(x) dx を、2つの区間に分けて計算します。

E(X) = ∫[−a → 0] x × (2/(3a²))(x + a) dx
    + ∫[0 → 2a] x × (1/(3a²))(2a − x) dx

第1項
 (2/(3a²)) ∫[−a → 0] (x² + ax) dx
 = (2/(3a²)) × (−a³/6) = −a/9

第2項
 (1/(3a²)) ∫[0 → 2a] (2ax − x²) dx
 = (1/(3a²)) × (4a³/3) = 4a/9

E(X) = −a/9 + 4a/9 = a/3

よって セ/ソ = a/3
タチ/ツ+テ:正解 2a/3+7(配点3)

<問題要旨>
Y = 2X + 7 としたときの Y の平均を求めます。

<考え方>
平均の性質 E(aX + b) = aE(X) + b をそのまま使います。

E(Y) = E(2X + 7)
   = 2E(X) + 7
   = 2 × (a/3) + 7
   = 2a/3 + 7

よって タチ/ツ = 2a/3, テ = 7

※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

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