2018年度 大学入試センター試験 本試験「倫理」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
試験時間60分・満点100点。大問4題・小問36問はすべて必答で、第1問28点・第2問24点・第3問24点・第4問24点という配点です。第1問が青年期と現代の諸課題、第2問が源流思想(ギリシア・宗教・中国)、第3問が日本思想、第4問が西洋近現代思想という、倫理の定番の並びでした。会話文や原典の抜粋を読ませ、その文脈のなかで思想家の主張を選ばせる設問が各大問に2問ずつ入るのが特徴です。全体の難易度は標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 青年期と現代の課題(利他行為と自己利益をめぐる会話文、ハヴィガーストとオルポートの自己形成論、人々を救済した人物、マズローの欲求階層説、高齢化と介護、人間中心主義から自然中心主義へ、2015年と2050年の高齢者人口割合の推計、国境なき医師団と人道主義、センの潜在能力アプローチ、本文の趣旨) | 28 | ★★★☆☆ | 配点が最も大きい大問。問1と問10は会話文の流れを追わないと決まらない。問7の推計データは、日本が突出して高いという一点さえ押さえれば取れる |
| 第2問 | 源流思想(諸宗教の聖典と教え、イスラームのクルアーンと信仰、荀子の礼楽と人間観、アリストテレスの形相と質料、孔子の仁と大乗仏教の菩薩行、八正道、パウロの信仰義認、ブッダ・プラトンらの欲望観、模範に倣う生き方) | 24 | ★★★☆☆ | ギリシア・キリスト教・イスラーム・仏教・儒家が一巡する大問。問18のような「思想家と主張の対応」は、キーワードを一語ずつ人物に貼り付けておけば消去法が効く |
| 第3問 | 日本思想(日本神話の神々、空海・栄西・法然ら仏教者、日蓮の法華経信仰、近世の私塾と学統、石田梅岩の商人道、明六社と自由民権期の思想家、三宅雪嶺の国粋主義、内村鑑三の原典、教えを説くという営み) | 24 | ★★★★☆ | 4題の中で最も細かく、受験生が手薄になりやすい。問27の内村鑑三は原典からの引用なので、人物の知識だけでは決まらず本文に戻る必要がある |
| 第4問 | 西洋近現代思想(ヘーゲルの人倫、ロックの社会契約と権力分立、カントの感性と悟性、コペルニクス・ニュートン・カーソンの自然観、「遊び」を論じた文章、ウィトゲンシュタインの言語ゲーム、ベルクソンのホモ・ファーベル、本文の趣旨) | 24 | ★★★☆☆ | 近代の三大哲学者に加え、ウィトゲンシュタインとベルクソンという二十世紀の思想が出る。問33と問36は「遊び」の文章の読解で、知識ではなく筆者の論旨を追えるかが問われる |
対策のポイント: 倫理は用語の暗記だけでは頭打ちになります。思想家ごとに「何を批判して、何を代わりに置いたか」という一文を作っておくと、初見の原典が出ても筆者の立ち位置を推測できるようになります。会話文や引用文が付いている設問は、選択肢を見る前に本文のどこが下線部の根拠かを指で押さえるだけで、迷いが大きく減ります。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

