2026年度 大学入学共通テスト 追試験「歴史総合・日本史探求」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2026年度大学入学共通テスト追試験の「歴史総合,日本史探究」は、試験時間60分・満点100点で、大問6つ(第1問25点、第2問〜第6問が各15点)・小問33問がすべて必答です。第1問は歴史総合の範囲で、単独科目「歴史総合」の大問と同一の問題が出題されています。第2問以降は日本史探究の範囲で、原始・古代から現代まで時代をまたぎ、会話文・系図・史料・統計グラフ・分布図・出土文字資料を組み合わせて読ませる構成。知識単独で決まる設問は少なく、資料の中の語をどれだけ丁寧に拾えるかで差がつく、標準からやや難の出題です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 「歴史における旅とその役割」を主題とした探究学習。伊勢参りの図と旅程例、近代のメッカ巡礼、イブラヒムとダライ=ラマ13世の旅、王族・皇族の訪問、戦後の海外渡航統計とシェンゲン協定 | 25 | ★★★★☆ | 単独科目「歴史総合」の大問と同一問題。図・地図・表・ノート・メモを突き合わせる設問が並ぶ。渡航者の表は割合しか示されないので、総数を掛けて実数に直さないと問6を落とす |
| 第2問 | 争いごとの裁定と法の整備。浅草寺絵馬に描かれた盟神探湯、戦国大名の分国法の用水条項、公事方御定書から旧刑法に至る過程と罪刑法定主義 | 15 | ★★★☆☆ | 問3は「前提となる時代」を選ぶ設問で、公事方御定書(1742年)より前か後かを年代で切る。問5は選挙権拡張と治安維持法改正が別の内閣によるものだと気づけるかどうか |
| 第3問 | 漆を手がかりにした古代の国家支配と税制。養老令の桑・漆植栽規定と調の副物、『延喜式』の漆貢納国の分布図、『続日本紀』の漆窃盗事件、秋田城跡出土の漆紙文書 | 15 | ★★★★★ | 漆という細い切り口だが、問われているのは租庸調の基本と戸籍・班田収授法。問2は分布図の「西日本にもある」という反例で、問5は座が中世の組織であることで決まる |
| 第4問 | 藤原定家と「和歌の家」。系図と『明月記』から読む家職の継承と『百人一首』編者問題、南北朝の動乱の年代配列、戦国期の冷泉為和の地方下向 | 15 | ★★★★☆ | 系図は誰の母か・誰と婚姻したかを指でたどって確認する。問4の年代配列は中先代の乱1335年・観応の擾乱1349〜50年・半済令1352年で決まる |
| 第5問 | 江戸時代の人々の世界認識。『采覧異言』と『訂正増訳采覧異言』の国別記載分量のグラフ、享保の改革、アヘン戦争を伝える『海外新話』の流通 | 15 | ★★★★☆ | 問2はグラフの空欄ア〜ウを埋めるのが山場。追加行数が飛び抜けて多いウをロシアと決め、会話文の「交流の有無が影響している」という原則でア・イを割り振る |
| 第6問 | 社会的弱者の権利獲得と待遇改善。前近代の救済事例の表、楽善会の新聞広告と訓盲院、ハンセン病・結核・傷痍軍人の当事者運動、パラリンピックに出場した傷痍軍人の感想 | 15 | ★★★☆☆ | 問4の資料2は問題冊子では省略されているが、あ・いは東京オリンピックの事実で決まり、X・Yは大問の枠組みから絞れる。問5は消去法で確実に取れる |
対策のポイント: 資料が2つ以上出てくる設問では、それぞれの資料から何が言えるかを分けて書き出し、選択肢の一文をどの資料のどこと照らすのかを決めてから正誤を判定する練習をしておきましょう。歴史の誤りの型は、①出来事の前後関係の入れ替え、②主体の入れ替え(幕府と朝廷、内閣の党派、中央財源と地方財源)、③「すべて」「分布していない」のような言い切り、④時代の合わない語の混入に集約されるので、選択肢を読んだらまず年代と主体を書き添える癖をつけると落としにくくなります。統計の表やグラフでは割合と実数を必ず区別し、総数を掛けて実数に直してから比べることが大切です。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

