2021年度 大学入学共通テスト 本試験「物理基礎」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。理科①の科目で、2科目を選んで解答時間60分(1科目あたり30分が目安)・満点50点。大問3題・解答番号19はすべて必答で、第1問16点・第2問18点・第3問16点という配点でした。センター試験と比べて身近な題材(ギター、変圧器、ドライヤーのニクロム線、記録タイマーとスマートフォン)が前面に出て、会話文と実験データの読み取りが中心になりました。解答が連動する設問や部分点の注記が五つ付く、採点の細かい年でもあります。全体の難易度は標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 小問集合(木片の上にリンゴを載せたときにはたらく力、帯電した棒に小球を近づけたときの回転、小球を移動させたときの向きの変化、プールの水の温度変化と熱の不可逆性、手足が水にした仕事と絶対零度) | 16 | ★★★☆☆ | 会話文の中に力学・電気・熱が織り込まれる。問1は「木片に働く力を三つ挙げる」という基本だが、リンゴから受ける力を忘れると落とす |
| 第2問 | 音と電気の身近な題材(ギターの波形から周期を読む、音階の表から振動数を特定する、基本音と2倍音が重なった波形、変圧器の巻数比と電圧、電圧と電流の関係、ニクロム線の長さから抵抗を求める) | 18 | ★★★☆☆ | 測定値やラベルの数値をそのまま使う設問が多い。問7→問8は周期から振動数へ、問10→問11は電圧から電流へと連動するので、最初でつまずくと二問失う |
| 第3問 | 力学の実験(記録タイマーのテープから速度を求める、v−tグラフの傾きから加速度と張力を求める、スマートフォンを載せたときの加速度の変化、ストッパー直前の速さ、おもりの位置エネルギーと運動エネルギー) | 16 | ★★★★☆ | 記録タイマーとスマートフォンという二つの測定方法を比べさせる、共通テストらしい実験の大問。問14〜16は数値をそのまま答える形式で、途中計算を丁寧に残しておきたい |
対策のポイント: 共通テストの物理基礎は、公式を当てはめる問題から「測定値をどう扱うか」を問う問題へ重心が移りました。グラフの傾きが何を表すか、測定器を変えると何が変わるかを言葉で説明できるようにしておくと、初見の実験でも迷いません。解答が連動する設問があるので、前半の数値は必ず一度検算しましょう。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

