解答
解説
第1問
問1:正解②
<問題要旨>
世界の宗教や思想家における真理の捉え方
ソクラテス、イスラーム、スコラ哲学、ブッダそれぞれの思想における「真理」や「教え」のあり方について問われています。
<選択肢>
①【誤】
ソクラテスの産婆術(助産術)は、相手に真理を「教え込む」のではなく、対話を通じて相手自身が真理(知)に到達するのを助ける手法です。
②【正】
イスラームにおいてムハンマドは神(アッラー)の啓示を託された「預言者」です。彼の言行(スンナ)は、聖典『クルアーン』とともに信者の生活規範となっています。
③【誤】
中世ヨーロッパのスコラ哲学(特にトマス・アクィナス)では、「哲学は神学の侍女」と呼ばれ、理性(哲学)よりも信仰(神学)の真理が優越すると考えられました。
④【誤】
ブッダ(釈迦)は、当時のカースト制度(身分による義務)を否定し、四諦や八正道などの真理を体得することで苦しみから解脱できると説きました。
問2:正解①
<問題要旨>
人間の生き方をめぐる思想
アリストテレス、パウロ、イエス、大乗仏教の倫理観や徳の考え方について問われています。
<選択肢>
①【正】
アリストテレスは、知性的な徳の一つである「思慮(フロネーシス)」を働かせ、情念や行為における極端を避けた「中庸(メソテース)」を選ぶことが大切だと説きました。
②【誤】
パウロが説いたのは「信仰・希望・愛」の三つです。これらは「キリスト教の三元徳(対神徳)」と呼ばれます。
③【誤】
「神の国はあなたがたの間にある」という言葉は内面的な信仰を説くもので、J.S.ミルが功利主義の精神として重視したのは、他人からされたいように他人にせよという「黄金律」の方です。
④【誤】
大乗仏教では、生きとし生けるものへの「慈悲」の実践が極めて重視されます。他者の修行を妨げないために慈悲を控えるという教えはありません。
問3:正解①
<問題要旨>
ストア派の哲学(マルクス・アウレリウス)
『自省録』の著者であるローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉を通じ、ストア派が理想とした賢者のあり方を読み取る問題です。
<選択肢>
a:【真理を見ようとせず、無知による害を受けかねない】
資料に「自己への欺きと無知にとどまる者こそ、害を被っている」とあります。議論を避けて過ちを正さない態度は、無知に留まること(害)を意味します。
b:【喜怒哀楽の情念に惑わされない人間が賢者である】
ストア派は、情念(パトス)を理性によって克服した「不動心(アパテイア)」の状態を賢者の理想としました。
問4:正解③
<問題要旨>
老子とヨブ記の思想比較
言葉や人為を否定する老子の「無為自然」の思想と、絶対的な神の前に跪く『旧約聖書』ヨブ記の態度を比較する問題です。
<選択肢>
①【適当】
資料1に、有・無などの概念は相対的なものであり、それゆえ聖人は言葉に依らない(不言の教え)と記されています。
②【適当】
老子は、儒教的な道徳や文明を「人為(偽)」として批判し、あるがままの「無為自然」に戻ることを理想としました。
③【不適当】
「旧約(古い契約)」という呼称は、イエスの登場以降のキリスト教徒が、自分たちの「新約」に対して名付けた言葉です。ユダヤ教徒自身は聖典を「旧約」とは呼びません。
④【適当】
資料2でヨブは、全能の神に対し「私は取るに足りない者。何を言い返せましょうか」と述べ、自らの非力さを認めて悔い改めています。
第2問
問1:正解⑤
<問題要旨>
聖徳太子「憲法十七条」の理解
日本の古代思想を形作った十七条憲法の各条文(和、三宝、凡夫)の本来の意味を問うています。
<選択肢>
ア:【誤】
「和」の重視は、人々が道理に基づいて話し合い、争いを避けることを求める社会的・政治的な調和の教えであり、出家を推奨する意味ではありません。
イ:【正】
「三宝」とは「仏(目覚めた人)・法(教え)・僧(教団)」の三つを指し、これらを厚く敬うことを求めています。
ウ:【誤】
「ともにこれ凡夫のみ」は、誰もが不完全で過ちを犯す存在であることを認め、自分の意見を押し通さず相手の意見も尊重すべき(自他ともに凡夫)と説くものです。他人に意見を求めることを否定してはいません。
問2:正解③
<問題要旨>
本居宣長の「真心(まごころ)」
国学を大成した本居宣長が、人為的な「漢意(からごころ)」を去った後に現れるとした、人間本来の自然な感情のあり方を問うています。
<選択肢>
③【正】
宣長は、理屈(道理)で感情を抑えるのではなく、悲しい時には悲しみ、嬉しい時には喜ぶ「もののあはれ」を知る心こそが、人間のありのままの姿(真心)であると考えました。
他の選択肢①②④は、いずれも「道理」や「立場」で感情を制御しようとしており、宣長が批判した「漢意」に近い考え方です。
問3:正解④
<問題要旨>
近代日本の理想主義者(安部磯雄、北村透谷)
明治から大正期にかけて、キリスト教的ヒューマニズムや文学を通じて理想を追い求めた思想家を特定する問題です。
<選択肢>
ア:【安部磯雄】
キリスト教的人道主義から社会主義を志し、日本社会党の結成にも関わった人物です。社会問題の解決を目指しました。
イ:【北村透谷】
自由民権運動の挫折後、内面的な「内部生命」を重視する文学に転じ、ロマン主義文学の先駆者となりました。
よって、組み合わせは④となります。
問4:正解④
<問題要旨>
阿部次郎『三太郎の日記』と理想の性質
大正時代の修養書の古典から、理想が現実に対してもつ「更新・指導」の力について読み取る問題です。
<選択肢>
④【正】
資料に「理想が理想たるかぎりはそれは現実と矛盾する」「現実を歩一歩に浄化して……近接せしめながら」とあります。これは、理想が現実とのギャップを自覚させ、現実をより良い方向へ変えようとする原動力になることを示しています。
第3問
問1:正解④
<問題要旨>
思考停止と迫害のメカニズム
「魔女狩り」に象徴される、人々が根拠を確かめずに特定の主張を信じ込んだり、集団で他者を攻撃したりする際の「思考停止状態」にあてはまらない事例を特定する問題です。
<選択肢>
①【思考停止の事例といえる】
困難の原因を特定の集団のせいだと「根拠なく決め付ける」行為は、複雑な現実から目を背け、思考を放棄して安易な攻撃対象を作る思考停止の典型例です 。
②【思考停止の事例といえる】
自分たちと異なる人々を「異なるというだけで迫害」し、自らの正しさを妄信する態度は、相手の立場や自らの判断の妥当性を省みない思考停止の状態を反映しています 。
③【思考停止の事例といえる】
権力者が作った敵を「権力者の言うままに」原因だと思い込むことは、自ら情報を検証し批判的に考えることを止めてしまった状態を指します 。
④【思考停止の事例とはいえない(不適当)】
この選択肢は、主張の内容や根拠を確かめずに「熱狂的に支持する」様子を描いていますが、一見すると思考停止に見えます。しかし、問われているのは「魔女狩り」のように罪のない人々を攻撃し、排除・迫害する方向での思考停止です 。 ④の事例は「救世主的な人物を熱狂的に支持する」というポジティブな(しかし危うい)方向の信奉であり、他者を魔女とみなして火刑に処すといった「迫害」の文脈とは性質が異なります。そのため、会話の流れにある「魔女狩りに加担する」類例としては最も適当ではありません。
以上の検討により、正解は④となります。
問2:正解④
<問題要旨>
ジョン・ロックの経験論
イギリス経験論の父、ロックの『人間知性論』における「タブラ・ラサ(白紙)」の概念を問うています。
<選択肢>
④【正】
ロックは、人間は生まれつき知識(生得観念)を持っているのではなく、心は「白紙」の状態で生まれ、その後の「経験(感覚と内省)」を通じて全ての観念と知識が得られると主張しました。
①③はヒューム、②は「具わっている観念(生得観念)」を認める合理論的な説明であり、ロックとは矛盾します。
問3:正解②
<問題要旨>
ヘーゲルの弁証法
対立・矛盾を乗り越えてより高い段階へ至る「アウフヘーベン(止揚)」の論理について問われています。
<選択肢>
ア:【正】
弁証法は、正(テーゼ)と反(アンチテーゼ)の矛盾・対立を通じて、それらを統合した合(ジンテーゼ)へと発展するプロセスです。ヘーゲルはこれを個人だけでなく、歴史(絶対精神の自己展開)の進展と捉えました。
イ:【誤】
「止揚(アウフヘーベン)」とは、対立する二つのものを単にどちらか捨てて解消することではありません。両者を「否定」しつつも、それぞれの本質的な部分を「保存」し、より高い次元へと引き上げること(統合)を意味します。
問4:正解②
<問題要旨>
思考停止の要因とその克服
授業や対話を通じて学んだ「思考停止」に陥る原因と、それを避けるために先生が示した「日常における思考の深まり」についての考え方をまとめる問題です。
<選択肢>
a:【物事を批判的に捉え返すために必要な思考の材料が不足している】
レポートの前半で、Fは当初「人が思考停止に陥る理由」を推測しています。 対話の前のFは、知識や情報といった「思考の材料」が足りないからこそ、人は考えるのを止めてしまうのだと考えていました。 しかし、Gとの対話(問2のロックの言葉など)を通じ、単に知識(素材)があるだけでは不十分で、それを自分のものにする「思考」そのものが重要であると気づかされます。
b:【日々の暮らしの中で経験されるようなありふれた物事の中にも考える種はあり、それが自身の思考を深めるきっかけになり得る】
後半は、思考停止を避けるための先生のアドバイスをまとめます。 先生は、日常生活で何かが「心に引っ掛かった経験」を大切にすべきだと説きました。 友人にかけた言葉や本の一節など、他の人にはありふれた物事に見えても、自分自身が問いかけを続けることで、独自の思考を深める出発点になると示されています。
以上の議論の流れに最も合致する組み合わせは②となります。
第4問
問1:正解⑤
<問題要旨>
ハンス・ヨナスの責任原理と科学技術
現代の巨大な科学技術がもたらす脅威に対し、未来世代への責任を説いたヨナスの思想を背景とする問題です。
<選択肢>
a:【ラッセルとアインシュタインが核兵器の廃絶を主張した】
ヨナスの議論の背景には「人類を滅ぼすことができる科学技術」への危機感があります。1955年の「ラッセル・アインシュタイン宣言」は、核兵器という技術が人類滅亡の危機をもたらすことを警告した、同様の発想に基づく行動です。
b:【遠い将来の人であっても、私たちの行為で被害を受けることがある】
ヨナスの主張は、未来に及ぶ行為の影響を知り、未来世代の存続に責任を持つべきというものです。
問2:正解②
<問題要旨>
デジタル・デバイド(情報格差)
情報通信技術(ICT)を利用できる人とできない人の間に生じる、経済的・社会的な格差について問われています。
<選択肢>
②【正】
住んでいる地域や経済状況などの理由でインターネット環境にアクセスできず、そのために情報が得られなかったり、教育・就職の機会を失ったりすることは、デジタル・デバイドの典型的な具体例です。
問3:正解①
<問題要旨>
子どもの発達と社会環境
家族のあり方の変化や、エリクソン、レヴィンといった発達心理学の用語について問われています。
<選択肢>
①【正】
従来、家族内で行われていた子育てや介護などが、保育所・学校・施設などの外部組織に移っていく現象を「家族機能の外部化」と呼びます。
②【誤】
青年期が子どもと大人の間に置かれる不安定な状態を指すレヴィンの用語は「マージナル・マン(境界人)」です。「脱中心化」はピアジェの用語です。
③【誤】
一般的に「第二反抗期」は、自我が強まる12〜15歳頃(思春期・青年期)を指します。7〜8歳頃は第一反抗期を過ぎた学童期にあたります。
④【誤】
エリクソンによれば「基本的信頼」は乳児期に獲得すべき課題です。青年期の発達課題は「アイデンティティ(自己同一性)」の確立です。
問4:正解③
<問題要旨>
世代間責任と生きる意味
子どもが生まれなくなった社会を描いた資料から、次世代への継承が現代を生きる私たちの幸福や責任にどう関わるかを読み解く問題です。
<選択肢>
a:【私たちの遺産を引き継いで幸せに生きる「子どもたち」やその子孫がいることは、私たちの人生にとってもやっぱり重要なんだよ】
資料では、後継者がいないことで「いかなる喜びも儚いものに感じた」「民主制が崩壊し、科学的進歩も停止した」と描かれています。これは次世代の存在が現在の生きがいや社会維持の根拠であることを示唆しています。
b:【私は、未来世代に責任を果たすことは、全くの自己犠牲だと思っていたんだけれど、そうではないってことか】
次世代が幸せに生きることが、巡り巡って「自分たちの人生の意味」を支えることになるのであれば、それは単なる一方的な「犠牲」ではなく、自己の充足にもつながる行為となります。
第5問
問1:正解⑧
<問題要旨>
地方自治の本旨(団体自治・住民自治)
日本国憲法第92条における地方自治の二つの側面を整理する問題です。
<選択肢>
ア:【分権】
団体自治は、国から独立した「団体」が自治権を持つこと(地方分権)を指します。
イ:【民主主義】
住民自治は、住民自身の意思で地域の政治を行うこと(地方民主主義)を指します。
ウ:【団体自治】
国からの権限移譲や関与の制限は、地方公共団体という「団体」の自律性を強めるため、団体自治の強化に繋がります。
問2:正解⑥
<問題要旨>
政教分離原則の判例
最高裁判所が示した「目的効果基準」に基づく違憲・合憲の判断事例を問うています。
<選択肢>
ア:【誤】
津地鎮祭訴訟では、市が行った地鎮祭は「世俗的なもの」であり、特定の宗教を援助する活動には当たらないとして「合憲」とされました。
イ:【正】
愛媛玉ぐし料訴訟では、県が公金から玉ぐし料を支出したことは、特定の宗教を援助・助長する活動にあたり「違憲」とされました。
ウ:【正】
空知太神社訴訟では、市有地の無償提供が特定の宗教団体への特権付与にあたり「違憲」とされました。
よって、正しいのはイとウの⑥です。
問3:正解②
<問題要旨>
日本の農業法制度の変遷
戦後の農地法から最新の基本法までの、政策目的の変化を整理します。
<選択肢>
1999年の「食料・農業・農村基本法」の内容を問う空欄ウを選びます。
②【正】
この法案は、それまでの生産性重視から、食料の安定供給や農業が持つ環境保全などの「多面的機能」の発揮を重視する姿勢に転換したものです。
(①は1961年農業基本法、③は1952年農地法、④は2009年農地法改正の内容です)
問4:正解③
<問題要旨>
経済的自由と規制緩和
民泊(住宅宿泊事業法)を例に、新規参入の自由と、行政による規制のあり方を論理的に問うています。
<選択肢>
ア:【規制緩和】
利用者の選択肢を増やし利便性を高める考え方は「規制緩和」の立場です。
イ:【住宅街において民泊事業を始めることを地方議会が条例で禁止する】
Yは「新たに参入することを制限するのはだめ」と述べており、条例などで一律に営業を禁止し参入を阻む動きに反対しています。
問5:正解①
<問題要旨>
公法・私法と消費者保護法
民泊契約に関わる「民法」の性質と、不当な契約から守る「消費者契約法」を特定する問題です。
<選択肢>
ア:【民法】
個人間の契約の基本ルールを定めた一般法です。
イ:【私法】
民法は対等な個人間の関係を規律するため「私法」に分類されます。
ウ:【消費者契約法】
不当な勧誘による契約の取り消しなどを定め、消費者を守る法律です。
問6:正解③
<問題要旨>
日本の立法過程
法律案の提出、審議、成立後の手続きに関する正しい知識を問うています。
<選択肢>
①【正】
議員立法の発議に必要な人数(衆20人、参10人以上)です。
②【正】
委員会審議を重視する「委員会中心主義」を採っています。
③【誤】
参議院が60日以内に議決しない場合、衆議院はこれを「参議院が否決したものとみなす」ことができます。その後、衆議院で出席議員の3分の2以上の賛成で再可決すれば法律となります。「自動的に」衆議院の議決が国会の議決になるわけではありません。
④【正】
憲法第74条により、主任の大臣の署名と首相の連署が必要です。
第6問
問1:正解③
<問題要旨>
現代企業の動向と会社法
コーポレート・ガバナンスや、社会情勢(感染症)が企業に与えた影響を問うています。
<選択肢>
③【正】
2020年の新型コロナ流行により、外出自粛による「巣ごもり需要」が急増し、デリバリーやIT関連企業などが売上を大きく伸ばしました。
(①は企業統治の説明、②は配当と内部留保はトレードオフ、④は最低資本金制度は撤廃されたため、いずれも誤りです)
問2:正解①
<問題要旨>
機会費用とトレード・オフ
経済学の基本概念である、何かを選ぶことで失われる最大の利益(機会費用)について問われています。
<選択肢>
ア:【トレード・オフ】
土地を駐車場に使うと、同時に公園や宅地には使えない、という両立不可能な関係を指します。
イ:【公園】
機会費用とは「諦めた選択肢の中で最も価値が高いもの」を指します。利益が 駐車場 > 公園 > 宅地 の順なら、駐車場を選んだ際の機会費用は次点である「公園」の利益となります。
問3:正解①
<問題要旨>
公開市場操作とマネーストック
日本銀行が市中銀行を通じて世の中のお金の量を調整する仕組みを問うています。
<選択肢>
ア:【緩和】
日銀が国債を買い入れる「買いオペレーション」は、資金供給を増やし景気を刺激する「金融緩和」です。
イ:【マネーストック】
個人や企業が保有する通貨の総量を指します。日銀が供給するお金(マネタリーベース)が直接増減しても、マネーストックが動くかは銀行の貸出状況に左右されます。
問4:正解④
<問題要旨>
銀行の信用創造機能
銀行が貸し出しを行うことで預金を創り出し、通貨量が増えるプロセスを図から読み取ります。
<選択肢>
④【正】
図2を見ると、銀行が「新規の貸出」を記帳するのと同時に、相手方の預金口座に「新規の預金」を書き込んでいます。これにより、銀行の資産(貸出金)と負債(預金)が同時に増加します。
問5:正解③
<問題要旨>
供給曲線のシフトと対策
災害で供給が減った(供給曲線が左シフトした)際、価格を元の均衡点に戻すための有効な政策を考えます。
<選択肢>
③【正】
災害で価格が上がった(供給曲線が左上の $S_a$ へ移動した)状態から元の価格に戻すには、供給を増やす(曲線を右に動かす)必要があります。生産者に原材料の助成金を出すことはコストを下げ、供給を促進する効果があるため有効です。
(①②は需要を増やすため価格をさらに上げてしまい、④はコスト増で供給をさらに減らしてしまいます)
問6:正解④
<問題要旨>
購買力平価説
同一商品の各国価格から理論上の為替レートを算出し、実際と比較します。
<選択肢>
計算:
理論レートは 600円 ÷ 5ドル =120
1ドル=120円 です。
比較:
実際は1ドル=99円です。理論値(120円)より少ない円で1ドルが買えるため、実際は理論値より「円高」の状態です。
差額は 120円 – 99円 = 21円。よって、「21円の円高ドル安」の④が正解です。
第7問
問1:正解①
<問題要旨>
戦後日本の地方自治の変遷
自治法制定から市町村合併、住民投票までの出来事を時系列に並べます。
<選択肢>
C:地方自治法制定(1947年)
B:革新自治体の誕生(1960〜70年代)
A:平成の大合併で市町村が1,700台に減少(2000年代中盤)
D:大阪都構想をめぐる住民投票(2015、2020年)
順序は C→B→A→D となるため、3番目は A の①です。
問2:正解③
<問題要旨>
地方分権一括法と国・地方の関係
1999年の改革による制度変化(機関委任事務の廃止など)を問うています。
<選択肢>
ア:【対等・協力】
改革により、国と地方は上下関係から「対等・協力」の関係へ改められました。
イ:【自治事務】
事務区分が整理され、都市計画などは地方が自主的に行う「自治事務」となりました。
ウ:【国地方係争処理委員会】
国と地方の意見が対立した際、地方自治体が審査を申し立てる機関です。
問3:正解②
<問題要旨>
地方財政の歳入構成
地方税、地方交付税、国庫支出金の割合から特定の条件を満たす自治体を選びます。
<選択肢>
条件:「自主財源(地方税)が50%以上」「依存財源の中で国庫支出金(特定財源)の比率が地方交付税(一般財源)より高い」
表より、地方税52%(50%超)、国庫支出金18% > 地方交付税1% となっている②の自治体がL市に該当します。
問4:正解④
<問題要旨>
雇用の課題と共生の理念
インターンシップの効果と、障がい者雇用を通じた「ノーマライゼーション」の概念を問うています。
<選択肢>
ア:【b(雇用のミスマッチを防ぐ取組み)】
事前に就業体験をして仕事内容を把握し、納得して就職することは、入社後の不一致を防ぐことに繋がります。
イ:【d(ノーマライゼーションの考え方を実行に移す取組み)】
障がいのある人とない人が同じ職場で共に働く環境を整えることは、ノーマライゼーション(正常化)の典型的な具体例です。

