2021年度 大学入学共通テスト 本試験「日本史B」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問6題・小問32問はすべて必答で、第1問18点・第2問16点・第3問16点・第4問16点・第5問12点・第6問22点という配点でした。第1問が貨幣のテーマ史、第2問以降が古代・中世・近世・近代・現代という時代順です。第5問は同じ日の日本史A第2問と、第6問は日本史A第4問とまったく同じ問題です。絵図・木簡・史料・模式図といった資料が各大問に置かれ、センター試験より読む量が増えました。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 貨幣のテーマ史(奈良時代の銭貨鋳造と流通政策、鎌倉期以降の宋銭の流入、撰銭令と対外貿易、江戸時代の小判の重量と金含有率、明治期以降の通貨制度の年代配列、戦後の新円切替) | 18 | ★★★☆☆ | 古代から戦後までを貨幣一本で貫く導入。問4の小判は「幕府が財政難のたびに金の含有率を下げた」という流れが分かっていれば、数値の増減だけで決まる |
| 第2問 | 古代の文字と東アジア(中国王朝の勢力範囲を示す地図、古墳時代の人名・地名の漢字表記、七世紀後半の木簡と漢字の用法、国風文化の評価、古代の文字使用) | 16 | ★★★☆☆ | 木簡や金石文といった実物資料が中心。問7の地図は、漢・唐・宋のどれかを勢力範囲の広がりで見分ける設問で、時代の特定が要 |
| 第3問 | 中世の荘園と都市(1143年の史料にみる荘園の境界画定、紀伊国神野真国荘の絵図と「勝示」、京都・鎌倉と地方の関係、室町時代の一揆の年代配列、中世の地域間交流) | 16 | ★★★★☆ | 問13の荘園絵図は共通テストらしい出題で、絵の中の記号が何を表すかを本文から読み取る必要がある。絵図に慣れていないと時間を取られる |
| 第4問 | 近世の儀礼と祝祭(江戸城本丸御殿の模式図と殿席の序列、武家諸法度の発布、幕府の対外的儀礼、江戸時代の休日と近代の祝祭日、1868年の天長節に関する布告) | 16 | ★★★☆☆ | 江戸城の部屋割りという珍しい題材だが、問われているのは大名の格式という定番。問21の天長節は明治初年の新しい国家儀礼として押さえておきたい |
| 第5問 | 景山英子と自由民権(大阪事件と景山英子、幕末維新期の武士、女子工芸学校の設立理由を述べた史料、新婦人協会が活動していた時期の社会状況) | 12 | ★★★☆☆ | 4問・12点と最も小さい。日本史A第2問と同一問題。自由民権期から大正期までを一人の人物で貫く構成 |
| 第6問 | 農地と土地制度(寄生地主制と小作人、1920年代の社会運動団体、小作争議と小作料、戦時下の切符制と価格統制、戦時政策の目的、農地改革の過程と実績、戦後の農業政策) | 22 | ★★★★☆ | 配点が最も大きく、日本史A第4問と同一問題。問28と問30は「語句とその理由」を組み合わせる形式で、理由のほうから考えると選択肢が速く落ちる |
対策のポイント: 共通テストの日本史Bは、絵図・模式図・木簡といった実物資料を読ませる設問が増えました。教科書の図版ページを一度通しで眺めておくだけで、初見の資料への抵抗感が大きく減ります。X・Yの正誤とa・bの理由を組み合わせる形式も定着したので、「事実として正しいか」と「なぜそうなるか」を分けて考える練習をしておきましょう。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

