2021年度 大学入学共通テスト 本試験「政治経済」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問4題・解答番号31はすべて必答で、第1問24点・第2問26点・第3問26点・第4問24点という配点でした。経済指標と環境、政治制度、雇用と金融、国際貢献という四本立てで、GDPデフレーターを使った計算やジニ係数、政治体制を二軸で分類する図など、データと図を扱う設問が大きく増えています。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 経済指標と環境(人間開発指数、名目GDPとGDPデフレーターから実質成長率を求める、各国の消費者物価指数の変化率、当初所得と再分配所得のジニ係数、社会保障の財源と負担、ウィーン条約やラムサール条約、国連人間環境会議以降の枠組み) | 24 | ★★★★☆ | 問2はこの年でいちばん計算の手間がかかる。名目・デフレーター・実質の三つの関係を式の形で覚えておけば、表の数値を当てはめるだけで済む |
| 第2問 | 政治制度(日本・アメリカ・イギリスの二院制、契約と消費者保護、義務教育の無償の意義、裁判員制度、国政と地方政治の動向、包括性と自由化の二軸による政治体制の分類、内閣の運営原則、三国の議会運営の比較) | 26 | ★★★☆☆ | 問13の二軸の図はダールの分類で、共通テストらしい出題。「選挙権がどこまで広がっているか」と「反対意見をどこまで言えるか」の二つで四象限に分ける、と理解しておけば選べる |
| 第3問 | 雇用と金融(終身雇用と年功賃金の変化、労働三権と労働法制、歳出・歳入の表から読む財政状況、不良債権処理と公的資金、金融自由化、国際収支の項目、1930年代以降の国際通貨制度、企業の海外進出) | 26 | ★★★★☆ | 経済分野が集中する大問。問21の国際収支は、貿易・サービス収支と第一次所得収支の区別が問われる定番で、日本が所得収支で稼ぐ構造を知っていれば早い |
| 第4問 | 国際貢献(選挙監視団の派遣、日本のODAの実施状況、人間の安全保障、累積援助額の上位国、開発途上国支援に関する世論調査、グラミン銀行とマイクロファイナンス、国際貢献の意義、人権保障への取り組み) | 24 | ★★★☆☆ | ODAを軸にした大問。問27の累積援助額はインドとインドネシアが上位という、アジア中心の援助実績を知っていれば表を読む必要がない |
対策のポイント: 共通テストの政治・経済は、計算と図の比重が上がりました。名目と実質、ジニ係数、国際収支の三つは毎年のように形を変えて出るので、定義と計算手順をそのまま覚えてしまうのが結局いちばん速い方法です。政治分野では、制度を「誰が・何分の何で・どこへ」という三点セットで整理しておくと、初見の比較表にも対応できます。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

