2020年度 大学入試センター試験 本試験「倫理・政治経済」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入試センター試験としては最後の年度です。試験時間60分・満点100点。大問6題・小問37問はすべて必答で、第1問14点・第2問18点・第3問18点・第4問22点・第5問14点・第6問14点という配点でした。前半3題が倫理分野、後半3題が政治・経済分野で、37問すべてが同じ日に実施された「倫理」「政治・経済」からそのまま持ってきた設問です(第1問〜第3問が倫理、第4問〜第6問が政治・経済)。全体の難易度は標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 現代の諸課題(クワインの科学観、AIの普及と人間の仕事をめぐる図表、ノディングズのケアリングの倫理、遺伝と環境、難民や人権が脅かされている人々への支援) | 14 | ★★★☆☆ | 倫理第1問からの5問。クワインとノディングズという教科書でも扱いの薄い人物が並ぶので、現代思想の学習量がそのまま出る |
| 第2問 | 日本思想(近代日本の市民道徳を論じた思想家、伝統の受け継がれ方、諸子百家、山鹿素行の士道論、徳富蘇峰、本文のまとめ) | 18 | ★★★★☆ | 倫理第3問を中心とした7問。日本思想に寄っており、この試験で最も細かい。近代の思想家は雑誌や著作とセットで覚えておきたい |
| 第3問 | 源流思想と西洋近現代(イエスとパウロの罪と救済、社会契約論と基本的権利、アリストテレスやエピクロスの生き方、デカルトからパスカルまでの理性観、カントとヘーゲルの自由、ニーチェ、本文のまとめ) | 18 | ★★★☆☆ | 倫理第2問・第4問からの7問。近世から現代への流れが順に並ぶので、教科書の章立てどおりに復習していれば取り組みやすい |
| 第4問 | 政治と経済の基礎(ウェーバーの支配の三類型、アダム・スミスの思想、市場の機能と限界、消費者保護の法制度、労働法制、自由貿易のもとでの輸入量を示す図、地方公共団体、難民条約と日本の制度) | 22 | ★★★☆☆ | 政治・経済第1問からの8問で、配点が最も大きい。問25の図は「国際価格の水平線と需要曲線・供給曲線が交わる差が輸入量」という一点で決まる |
| 第5問 | 国際経済(公共財の非排除性、南北問題と国際貿易ルール、為替手形を使った二国間貿易の決済、日米企業の資金調達の違い、各国のODA実績の表) | 14 | ★★★★☆ | 政治・経済第3問からの5問。問30の為替決済は図を追って「誰が誰に何を渡すか」を順に確かめるしかなく、時間を取られやすい |
| 第6問 | 政治制度と権利(裁判所の違憲審査権、小選挙区制と比例代表制の比較、大衆民主主義、刑事手続の監視制度、日本における自由と権利の現状) | 14 | ★★★☆☆ | 政治・経済第4問からの5問。選挙制度は「小選挙区は大政党に有利で死票が多い、比例代表は民意を反映するが小党分立」という対比を押さえれば取れる |
対策のポイント: 倫理,政治・経済は二科目の融合とはいえ、設問そのものは単独科目と同一です。対策も単独科目と同じで構いませんが、一分野あたりの設問数が少ないぶん、苦手分野を作らないことが単独科目以上に効きます。倫理は日本思想と現代思想、政治・経済は国際経済の手続が失点源になりやすいので、その三つを優先して埋めるのが効率的です。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

