2021年度 大学入学共通テスト 本試験「倫理・政治経済」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問7題・解答番号33はすべて必答で、第1問12点・第2問12点・第3問12点・第4問14点・第5問19点・第6問19点・第7問12点という配点でした。倫理分野が四つ、政治・経済分野が三つという七大問構成で、センター試験期の六大問から分割が細かくなっています。33問はいずれも同じ日の「倫理」「政治・経済」から取られた設問です。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 「恥」をめぐる思想(共同体と社会の形成、パウロにおける信仰と恥、エピクロス派とストア派、仏教の慙と愧) | 12 | ★★★☆☆ | 倫理第1問からの4問。一つのテーマでギリシア・キリスト教・仏教を横断するので、地域別の学習しかしていないと戸惑いやすい |
| 第2問 | 日本思想(古代神話における世界の始まりの比較、阿弥陀来迎図、江戸の儒者による仏教批判、近代日本の思想家) | 12 | ★★★★☆ | 倫理第2問からの4問。問5は日本神話とギリシア神話を比べる設問で、神話の構造を一般化して考える力が要る |
| 第3問 | 「良心」をめぐる思想(デカルトの高邁の精神、ルソーが論じた世間と良心、キルケゴールの実存の三段階、conscience の語源) | 12 | ★★★☆☆ | 倫理第3問からの4問。実存の三段階は美的・倫理的・宗教的の順を押さえておけば即答できる |
| 第4問 | 歴史と記憶(フロイトのエス・自我・超自我、実験動物慰霊碑をめぐる会話、マルクスの歴史観、ベンヤミンの歴史哲学) | 14 | ★★★★☆ | 倫理第4問からの4問。ベンヤミンは教科書でも扱いが薄く、本文の読解に頼る部分が大きい |
| 第5問 | 政治制度(基本的人権と公法・私法、契約と消費者保護、義務教育無償の意義、近年の制度改革、包括性と自由化による政治体制の分類、日米英の二院制の比較) | 19 | ★★★☆☆ | 政治・経済第2問からの6問。問21の二軸の図はダールの分類で、「選挙権の広がり」と「反対意見の自由度」の二つで四象限に分けると理解しやすい |
| 第6問 | 雇用と金融(終身雇用と年功賃金の変化、労働組合の活動と法制、歳出・歳入の比較、不良債権と銀行のバランスシート、1930年代以降の国際通貨制度、日本企業の海外進出) | 19 | ★★★★☆ | 政治・経済第3問からの6問。経済分野が集中し、表の読み取りと制度の知識が交互に出るので、時間配分に注意したい |
| 第7問 | 国際貢献(民主主義における選挙の意義、日本の累積援助額の上位国、グラミン銀行とマイクロファイナンス、国際貢献の理念、空欄に入る主張の組合せ) | 12 | ★★★☆☆ | 政治・経済第4問からの5問。ODAの上位国はアジアに集中するという一点を知っていれば、表を細かく読む必要がない |
対策のポイント: 倫理,政治・経済は二科目の融合ですが、設問そのものは単独科目と同一です。共通テストになって大問数が増えたぶん、一つの大問あたりの設問数が四〜六問と少なくなり、テーマの切り替わりが速くなりました。倫理は「恥」「良心」といったテーマ横断型に、政治・経済は計算と図の読み取りに慣れておくことが、そのまま得点につながります。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

