2024年度 大学入学共通テスト 追試験「英語(リーディング)」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。
解答
解説
大学入学共通テスト追試験の英語(リーディング)は100点満点・試験時間80分、大問6つ・解答番号49か所で構成されています。大問ごとの配点は第1問10点・第2問20点・第3問15点・第4問16点・第5問15点・第6問24点です。
第1問はハイキングコースの案内チラシと動物保護団体のボランティア募集広告、第2問は自転車店のメンテナンスプラン広告と交通ポイント制度を紹介するウェブ記事、第3問はひとり外食を扱ったブログとクラス内に公開するオンライン日記、第4問は地域イベントの運営資料と打合せメモ、第5問は卒業生のエッセイを発表用ノートにまとめる問題、第6問は心理学の記事「Belief Perseverance」と高機能繊維の雑誌記事をノート・スライドに整理する問題です。第1問・第2問・第3問・第6問はそれぞれA・Bの2つの素材に分かれ、第4問・第5問には区分がありません。
素材の情報量は多い一方、答えの根拠になる文はたいてい1〜2か所に限られます。第2問Aの問3のように事実と意見を分けて選ばせる設問、第3問Aの問2や第4問の問5のように図・配置で答える設問、第3問Bの問1や第5問の問2のように出来事や描写を時間順に並べる設問が並び、英文の読み取りだけでなく図表やレイアウトの照合が得点差になります。なお第3問Bの問1(解答番号18〜21)、第5問の問1・問2、第6問Aの問2、第6問Bの問3は、組になった解答番号がすべて正解のときだけ得点になる形です。
第1問 A
米国で授業のハイキングに参加する場面で、教員が配ったハイキングコースの案内チラシ(Falmont Hiking Trails)を読みます。2本のコース(Lowland Trail と Hilltop Trail)の記述を読み分ける設問が2問です。
問1:正解②
<問題要旨>
チラシに何が含まれているかを4つの選択肢から選びます。所要時間・距離・危険情報・出発点への道順のうち、実際に書かれているのはどれかを確かめる設問です。
<考え方>
記述の有無を1つずつ確認していく型です。第1段落に、Main Street の端で Jaybird Bridge を渡り門を通るという、トレイル入口までの道順が書かれています。所要時間や距離を示す数値は一つも出ず、危険についてはむしろ牛が危険でないと否定されているので、含まれているのは道順だけと決まります。
<選択肢>
①【誤】
どちらのコースが速いかという助言。所要時間の記述がなく、本文にない情報の追加です。
②【正】
トレイル入口までの道順。第1段落の Jaybird Bridge を渡って gate を通るという案内がこれに当たります。
③【誤】
コースの長さの情報。距離や所要時間を示す数値は示されていません。
④【誤】
コース上の危険についての警告。第2段落は牛について aren’t dangerous と否定しており、警告とは逆です。
問2:正解④
<問題要旨>
両方のコースで経験できる可能性があることを選びます。Lowland Trail と Hilltop Trail それぞれの記述を突き合わせ、共通する要素を探す設問です。
<考え方>
2つの素材の共通点を取る照合型です。Lowland は第2段落で森が many birds and small animals の住みかだとされ、Hilltop は第3段落で deer を見かけ bald eagles を見上げる可能性があるとされます。野生の動物と鳥は両方に出てきますが、山頂の眺望・牧場の牛・森の木陰はそれぞれ片方のコースだけの要素なので落ちます。
<選択肢>
①【誤】
山頂からの景色を楽しむ。summit からの眺望は Hilltop Trail だけの記述で、Lowland には当てはまりません。
②【誤】
牧場の牛に出会う。cattle は Lowland Trail の帰り道の farmland だけの記述です。
③【誤】
森の木陰を楽しむ。森を通るのは Lowland Trail のみです。
④【正】
野生動物と鳥を見つける。Lowland の birds and small animals と Hilltop の deer・bald eagles が対応し、両コースに共通します。
第1問 B
留学中にボランティアを探す場面で、学校サイトに載った動物保護団体 Animal Support Mission の募集広告を読みます。参加条件と3つのプロジェクト(引退した補助犬・飼い主のいない猫・こども動物園)の違いを問う設問が3問です。
問1:正解①
<問題要旨>
広告によればボランティアはどうなのかを選びます。年齢と経験という参加資格、活動場所、活動を通じた心情の変化のうち、正しく述べられているのはどれかを確かめる設問です。
<考え方>
条件の言い換えを1つずつ照合する型です。導入段落に、活動していると動物に愛着がわき、多くのボランティアが飼い主になるという記述があります。年齢は at least 18、経験は No previous experience with animals is needed と明示されているので、年齢と経験の選択肢は数値と否定の形だけで切れます。
<選択肢>
①【正】
動物に愛情を持つようになるかもしれない。導入段落の feel fond of the animals の言い換えです。
②【誤】
Marston 地域に住んで働かなければならない。居住条件の記述はなく、本文にない条件の追加です。
③【誤】
以前にペットを飼った経験が必要。経験は不要と明示されており、正反対です。
④【誤】
20歳を超えている必要がある。条件は18歳以上で、年齢の範囲を誤って狭めています。
問2:正解③
<問題要旨>
The Cat Home Project について正しいものを選びます。猫の預かりの性質、ウェブサイトの使い方、ボランティアの関わり方を読み分ける設問です。
<考え方>
該当プロジェクトの段落だけを根拠にする型です。The Cat Home Project の段落に、猫の情報を集めてサイトに載せ、人はそこから引き取る猫を探せるとあります。同じ段落で施設は temporary home、引き取り先は forever home と呼び分けられているので、恒久的な住まいという選択肢は本文の語と食い違います。
<選択肢>
①【誤】
Marston における猫の恒久的な住まい。同段落は temporary home と述べ、引き取り先を forever home と呼んで区別しています。
②【誤】
飼い主がサイトから猫を登録できる。情報をサイトに載せるのは施設側で、主体が入れ替わっています。
③【正】
人はオンラインで飼う猫を探せる。search for a cat to adopt の言い換えで、同段落の記述と一致します。
④【誤】
ボランティアが The Cat Home に住み込む。住み込みの記述はありません。
問3:正解②
<問題要旨>
団体 Animal Support Mission 全体について正しいものを選びます。3つのプロジェクトのどれか一つに当てはまる内容ではなく、団体の説明と合うものを選ぶ設問です。
<考え方>
個別プロジェクトの記述と導入段落の記述を切り分ける型です。導入段落に many volunteers become pet owners とあり、学生ボランティアが動物を引き取ることがあると読めます。研修は Once you start と始めた後のことなので、参加前に研修を受けるという選択肢は前後関係が逆です。
<選択肢>
①【誤】
職員がすべての動物に飼い主を見つけるべきだ。引き取り先を探すのは猫のプロジェクトの話で、all という範囲の拡大も加わっています。
②【正】
学生ボランティアが動物を引き取ることがある。導入段落の many volunteers become pet owners と一致します。
③【誤】
動物は飼い主に捨てられた。犬は引退した補助犬、猫は飼い主のいない猫、こども動物園は来園者と触れ合う動物で、捨てられたとは書かれていません。
④【誤】
ボランティアは参加前に研修を受ける。研修は活動を始めてから行われるので時間関係が逆です。
第2問 A
通学に自転車を使う学生として、大学正門の向かいにある自転車店 Super Cycle の広告を読みます。3種類の整備プラン(Silver・Gold・Diamond)と4人の利用者コメントが並び、内容の照合と事実・意見の区別が問われます。
問1:正解①
<問題要旨>
店が何を勧めているかを選びます。広告冒頭にある、運動を増やして車の運転を減らすという地域の呼びかけと、自転車との関係をつかむ設問です。
<考え方>
広告の主張を要約する型です。第1段落は exercise more and drive less という地域の呼びかけを受けて自転車を great option とし、daily exercise が楽しめると述べます。公共交通そのものや大学の役割には触れていないので、主張の対象が広告に出てくるかどうかで切れます。
<選択肢>
①【正】
自転車は日常的な運動のよい機会になる。第1段落の daily exercise の主張と一致します。
②【誤】
公共交通は環境に配慮すべきだ。公共交通への言及がなく、本文にない主張です。
③【誤】
大学が自転車の整備を手伝うべきだ。大学は店の所在地を示すために出てくるだけで、役割の記述はありません。
④【誤】
アップグレードしたギアは安全で長持ちし環境にもよい。ギアとタイヤは第2段落の呼びかけに出ますが、環境の話は第1段落の別の箇所の内容で、混ぜ合わせています。
問2:正解②
<問題要旨>
3つのプランすべてに共通して書かれている項目を選びます。プランごとの記載事項を並べ、全プランに現れる要素を特定する設問です。
<考え方>
3つの枠を横に比べる照合型です。Silver は年2回、Gold は年4回、Diamond は月1回と、整備の回数がすべての枠に書かれています。割引率は Gold の10%と Diamond の追加20%だけ、部品の無償提供は Diamond だけなので、すべてを満たすのは頻度に絞られます。
<選択肢>
①【誤】
部品の無償提供。free brake cables は Diamond だけの特典です。
②【正】
整備の頻度。Silver は年2回、Gold は年4回、Diamond は月1回と3つすべてに回数が書かれています。
③【誤】
割引率。Silver には割引の記載がありません。
④【誤】
製品の信頼性。プランの説明に製品の信頼性を示す記述はありません。
問3:正解④
<問題要旨>
4人の利用者コメントのうち、ある利用者の意見に合う記述を選びます。検証できる事実ではなく、価値判断を述べている部分を見つける設問です。
<考え方>
事実と意見を分ける型です。コメントの吹き出しはそれぞれ引き出し線でプランの枠につながっており、Customer A は Silver、Customer B は Gold、Customer C は Gold、Customer D は$75/year の Diamond を指しています。Customer D は高く見えるが長距離を走る自分には価格に値するという価値判断を述べているので、最上位プランを評価しているという④が意見にあたります。Customer B の15分は a quarter of an hour と一致しますが、これは検証できる事実の言い換えであって意見ではありません。
<選択肢>
①【誤】
Customer A が平日に乗る。A のコメントは weekend rides で、曜日が入れ替わっています。
②【誤】
Customer B の通学が15分。内容はコメントと一致しますが、事実の言い換えであって意見ではありません。
③【誤】
Customer C が店員の説明不足を感じている。C は staff を helpful, knowledgeable と評価しており、逆の内容です。
④【正】
Customer D が最上位プランを価値あるものと見ている。D の吹き出しは$75/year の Diamond につながり、worth the price という価値判断を述べています。
問4:正解③
<問題要旨>
コメントから読み取れる、ある利用者についての事実を選びます。4つのコメントに書かれている行動や経験の有無を確かめる設問です。
<考え方>
記述の有無で落とす型です。Customer D は自分を long-distance riders と呼んでおり、遠方まで走ることが事実として書かれています。他店の価格調査、修理の経験、プラン変更の希望はどのコメントにも現れないので、書かれているかどうかだけで決まります。
<選択肢>
①【誤】
他店の価格を調べた。価格比較の記述はありません。
②【誤】
自転車修理の経験がある。自分で修理する記述はありません。
③【正】
遠方まで乗っていく。Customer D の long-distance riders like myself に対応します。
④【誤】
プランを上位に変えたい。変更の希望を述べたコメントはありません。
問5:正解④
<問題要旨>
広告全体から、この店がどういう店かを選びます。店の所在地と第1段落の呼びかけから、誰に向けた広告かをつかむ設問です。
<考え方>
広告の対象読者を特定する型です。店は Maple Street と4th Avenue の角、大学正門の向かいにあり、第1段落は In Plainburg、this rural area、our town と地元を指す語を重ねています。講習・運転者の安全・中古部品はいずれも広告に現れないので、記述の有無で切れます。
<選択肢>
①【誤】
初心者に講習を行う。lessons の記述はありません。
②【誤】
運転者の安全を高める。drive less と述べるだけで、運転者の安全には触れていません。
③【誤】
中古部品を勧める。部品は replacement parts の割引だけで、中古かどうかは書かれていません。
④【正】
地元の住民を対象にしている。店の所在地と In Plainburg・our town という呼びかけが一致します。
第2問 B
英国の街 Twiggsbury に半年間留学する準備として、地元の推進委員会のメンバーが書いた交通ポイント制度 Point-to-Point(P-to-P)の紹介記事を読みます。特典の仕組みの読み取り、筆者の含意、行政の意見の区別が問われます。
問1:正解②
<問題要旨>
続いた土曜と日曜に地域の交通を無料で使うために必要なポイント数を選びます。特典が並ぶ段落から、2日間の乗り放題に当たる特典を探して数値を取る設問です。
<考え方>
特典と数値を1対1で対応させる型です。特典を説明する段落で、100ポイントは£3のクーポン、1,000ポイントは two-day unlimited pass、5,000ポイントは Elite Pass と対応が示されています。土日の連続2日を無料で移動するとは2日間の乗り放題のことなので、1,000ポイントに決まります。
<選択肢>
①【誤】
100ポイント。£3の交通クーポンと交換できる額で、乗り放題ではありません。
②【正】
1,000ポイント。two-day unlimited pass に対応し、連続2日間の地域内移動が無料になります。
③【誤】
5,000ポイント。Elite Pass と交換する額で、ラウンジ利用とWi-Fiの特典です。
④【誤】
25,000ポイント。昨年の登録者数として出てくる数値で、交換に必要なポイントではありません。
問2:正解④
<問題要旨>
筆者 Emma が暗示していることを選びます。記事の書き出しと自身の体験の記述から、彼女が制度の何を評価しているかを推論する設問です。
<考え方>
含意を問う推論型です。冒頭で the miles you travel から得をできたらよいと呼びかけ、Your travel will be rewarded! と続けているので、移動した距離そのものに価値があるという含みになります。訪れたのは ancient buildings、Elite Lounge は最大の利点として肯定、制度の拡大も歓迎しているので、他の3つは本文と逆になります。
<選択肢>
①【誤】
現代的な建物や記念物が魅力的だ。訪れたのは城や ancient buildings で、modern が本文と食い違います。
②【誤】
Elite Lounge のサービスが気に入らない。Elite Pass を最大の利点として挙げており、逆の評価です。
③【誤】
P-to-P の拡大に消極的だ。最終段落で登録を勧めており、逆です。
④【正】
自分が移動する距離には価値がある。冒頭の benefit from the miles you travel と Your travel will be rewarded! が根拠です。
問3:正解③
<問題要旨>
記事の内容として正しいものを選びます。特典の対象範囲、実現済みか今後の見通しか、メール要約の頻度など、範囲・時期・数値の区別が必要な選択肢が並びます。
<考え方>
条件と時期を1つずつ照合する型です。最終段落に登録は数分で済むとあり、これが正しい記述です。Elite Lounge は5,000ポイントを交換した Elite Pass 保持者の特典、レストランや映画館での利用は参加者が増えれば可能になるという今後の話、メール要約は weekly なので、それぞれ範囲・時期・頻度でずれます。
<選択肢>
①【誤】
すべての利用者が Elite Lounge を自由に使える。使えるのは Elite Pass 保持者だけで、範囲の拡大です。
②【誤】
ポイントはレストランや映画館で使われている。行政が今後の見通しとして述べた内容で、実現済みではありません。
③【正】
登録に時間はかからない。最終段落の、登録は数分で済むという記述と一致します。
④【誤】
メールの要約は月2回届く。weekly とあり、頻度が違います。
問4:正解②
<問題要旨>
記事に出てくる Twiggsbury 行政の意見を選びます。筆者自身の感想と行政の発言を切り分ける設問です。
<考え方>
意見の主体を特定する型です。最終段落の The Twiggsbury government said 以降が行政の発言で、参加者が増えればポイントを使える場所が広がるとし、登録者数を今年は倍にしたいと述べています。つまり制度を拡大すべきだという意見です。地域経済の刺激、公共交通の利用抑制、旅行記録が映画館に有益という3つは、行政の発言としても記事全体としても述べられていません。
<選択肢>
①【誤】
P-to-P で地域経済が活性化する。経済効果への言及はありません。
②【正】
P-to-P を拡大すべきだ。参加者が増えれば使える場所が広がるとし、登録者数を倍にしたいと述べています。
③【誤】
公共交通の利用を抑えるべきだ。制度は鉄道・バス・タクシーの利用を促すもので、逆です。
④【誤】
旅行記録は地域の映画館に有益だ。移動履歴のメールと映画館の話を結びつけた、別の箇所の内容の混入です。
問5:正解③
<問題要旨>
P-to-P を説明するA〜Eの5つの記述から、正しい2つの組合せを選びます。5つを1つずつ本文と照合して2つに絞る設問です。
<考え方>
記述の当否を個別に判定してから組合せに当てる型です。Bは特典の段落に、ポイントで地元のスーパーの買い物ができるとあり成立します。Cは筆者の体験の段落に、電子カードが移動を記録し週1回のメール要約が届くとあり成立します。Aのアカウントへの人の追加は記述がなく、Dは今すぐ登録を勧める本文と逆、EはWi-Fi無制限が特典の側であって通信量をポイントに換える仕組みではないので、いずれも落ちます。したがってBとCの組合せです。
<選択肢>
①【誤】
AとD。Aはアカウントに人を追加する記述がなく、Dは来年まで待つべきという内容で、今すぐの登録を勧める本文と逆です。
②【誤】
AとE。Aは記述がなく、EはWi-Fiがポイントで得られる特典の側で、仕組みの向きが逆です。
③【正】
BとC。Bは地元スーパーでの買い物への利用、Cは電子カードによる移動の記録と週1回のメール要約に対応します。
④【誤】
BとD。Bは正しいものの、Dが本文と逆です。
⑤【誤】
BとE。Bは正しいものの、Eが仕組みの向きの逆です。
⑥【誤】
CとE。Cは正しいものの、Eが仕組みの向きの逆です。
第3問 A
一人でシドニーに滞在し外食を考える場面で、ひとり外食(solo dining)を扱ったブログを読みます。旅行前の筆者の心情と、入店した場面の客席の状況を図で選ぶ設問の2問です。
問1:正解①
<問題要旨>
オーストラリア旅行の前、筆者はどうだったかを選びます。第1段落に書かれた、ひとり外食に対する相反する気持ちをつかむ設問です。
<考え方>
時期を限定して心情を読む型です。第1段落で、優雅なレストランでの夕食を楽しみだと言いながら、ときに居心地が悪いと述べ、さらに一人用の席を見つけるのは a big task だとしています。好意と不安が同居しているので①が合います。パリの店はこれから試したい店なので、旅行前の良い体験ではありません。
<選択肢>
①【正】
ひとり外食に複雑な気持ちを抱き、一人用の席を確保できるか心配していた。第1段落の uncomfortable と a big task に対応します。
②【誤】
いつも誰かと食事していたので、ひとり外食の経験がなかった。第1段落で自分がひとりで夕食を楽しむと述べており、経験があります。
③【誤】
一人用の席を断られたので否定的だった。断られた経験は書かれておらず、本文にない理由の追加です。
④【誤】
パリのお気に入りの店での良い体験で肯定的だった。最終段落のパリは今後行ってみたい店で、旅行前の体験ではありません。
問2:正解④
<問題要旨>
6つの図はレストランの各テーブルの客数(Terrace の L・K・J と Lounge の A〜I)を示しており、筆者が入店したときの状況に最も合う図を選びます。
<考え方>
数値の条件を2つ立てて図を落とす型です。第2段落から、入る前にテラスでは一人で食事する客が見え、入ったときラウンジには couples and groups しかいなかったとわかります。条件はテラスが1人の卓だけであること(0は可、2人以上は不可)と、ラウンジに1人の卓が存在しないこと(0か2人以上のみ)の2つです。④はテラスが L=1、K=1、J=0 で一人客だけ、ラウンジが I=4、H=2、G=2、F=4、E=2、D=3、C=0、B=3、A=0 で1人の卓が一つもなく、両方を満たします。
<選択肢>
①【誤】
テラスの J が4人で団体が座っており、さらにラウンジの I も1人。両方の条件に反します。
②【誤】
テラスは L=1、J=1 で条件を満たしますが、ラウンジの C=1 で一人客がいます。
③【誤】
ラウンジに1人の卓はありませんが、テラスの L=2 で二人客が座っており、テラスの条件に反します。
④【正】
テラスは L=1、K=1、J=0 で一人客だけ。ラウンジは I=4、H=2、G=2、F=4、E=2、D=3、C=0、B=3、A=0 で1人の卓がなく、couples and groups だけという記述に合います。
⑤【誤】
テラスの J が3人で、団体が座っています。
⑥【誤】
テラスは K=1、J=1 で条件を満たしますが、ラウンジの I・D・C・A がいずれも1人で、一人客が並んでいます。
第3問 B
クラスの学生だけが読めるオンライン日記のうち、引っ越しを控えた Christina の5本の投稿(2023年3月19日から29日)を読みます。投稿日と本文中の日付表現から出来事の前後関係をたどる設問が中心です。
問1:正解 18=③ 19=⑤ 20=⑥ 21=⑦
<問題要旨>
日記に書かれた7つの出来事(①ラグと食器の購入、②誕生日パーティー、③入居、④冷蔵庫の到着、⑤親からの送金、⑥ワードローブの配達、⑦洗濯機の到着)から3つずつ取り出し、最初または最後のものを答えます。4か所すべて正解のときだけ得点になる形です。
<考え方>
投稿日と本文の日付表現を突き合わせて年表を作る型です。3月19日(日)の投稿でおととい送金を受け取ったとあるので⑤は3月17日ごろ、鍵の受取は24日(金)午前9時なので③は3月24日です。3月21日(火)の投稿では、冷蔵庫と食卓は入居日の夕方、ワードローブは翌日の22日の予定とされます。3月23日(木)の投稿で②誕生日パーティーが3月23日、ワードローブは届かず来週に延期されます。3月25日(土)の投稿で①購入が3月25日。3月29日(水)の投稿で⑥と⑦が同日に到着し、しかも正しい順序で届いたとあります。洗濯機は玄関脇にしか置けず、寝室へはキッチンとリビングを通る必要があるので、正しい順序は⑥から⑦です。この年表で4か所が確定します。
<選択肢>
18=③
入居(鍵の受取)は3月24日午前9時。同じ24日でも冷蔵庫(④)は夕方、ラグと食器(①)は25日午後なので、入居が最初です。
19=⑤
3月19日(日)の投稿におとといの送金とあり、送金は3月17日ごろ。誕生日パーティー(②)の23日、入居(③)の24日より早いです。
20=⑥
ワードローブは22日の予定が延期され、29日の投稿で到着。誕生日パーティー(②)の23日、購入(①)の25日より後で最も遅いです。
21=⑦
⑥と⑦は同じ3月29日ですが、洗濯機を玄関脇に置くと寝室への通路がふさがるため、正しい順序は⑥から⑦。冷蔵庫(④)は24日なので、洗濯機が最後です。
①【誤】
ラグと食器の購入は3月25日午後。18では③(24日午前)より後、20では⑥(29日)より前なので、どちらでも選ばれません。
②【誤】
誕生日パーティーは3月23日。19では⑤(17日ごろ)より後、20では⑥(29日)より前なので選ばれません。
④【誤】
冷蔵庫は入居日3月24日の夕方。18では③(同日午前9時)より後、21では⑥⑦(29日)より前なので選ばれません。
問2:正解③
<問題要旨>
3月23日の投稿に対する4つの返信コメントから、投稿を読み違えているものを選びます。その日の投稿の内容(誕生日パーティー、翌日の入居、ワードローブが届かなかったこと、来週への延期)を正確に押さえる設問です。
<考え方>
返信の内容を投稿の事実と1つずつ照合する型です。23日の投稿は、ワードローブが届かず、業者から来週届くと約束されたと述べています。③は明日届くと聞いてよかったという内容で、時期を取り違えているうえ、届かなかったことを喜んでいる点でも投稿と合いません。
<選択肢>
①【誤】
落ち着いて、怒らないでという返信。投稿の very annoyed に対する反応で、読み違えではありません。
②【誤】
引っ越しの手伝いを申し出る返信。投稿の翌日の入居に対する反応で、読み違えではありません。
③【正】
ワードローブが明日届くと聞いてよかったという返信。投稿では届くのは来週で、時期を取り違えています。
④【誤】
どの配送業者かを尋ねる返信。配達されなかったという投稿を受けた質問で、読み違えではありません。
問3:正解②
<問題要旨>
Christina について当てはまらないものを選びます。5本の投稿全体から、彼女の性格や事情として読み取れるかどうかを判定する設問です。
<考え方>
当てはまるものを消していく型です。誕生日を大切にしていることは19日の投稿(誕生日には他に大事なことがある)と23日のパーティーから、計画的であることは21日の投稿の搬入順の検討から、お金に慎重であることは家賃が高いという記述・中古の洗濯機・割引店での買い物から確認できます。孤独をよく感じるという記述はどこにもなく、25日の投稿では寮を出てプライバシーが得られたことを喜んでいるので、当てはまらないのは②です。
<選択肢>
①【誤】
誕生日を大切にしている。19日の投稿で誕生日には他に大事なことがあると述べ、23日にパーティーを開いています。
②【正】
よく強い孤独を感じる。孤独についての記述はなく、25日の投稿では寮を出てプライバシーを得たことを喜んでいます。
③【誤】
とても計画的である。21日の投稿で部屋の造りに合わせて搬入の順序を考えています。
④【誤】
お金に慎重である。家賃が高いという記述、中古の洗濯機、割引店での買い物が根拠です。
第4問
地域センターの家族向けイベント Fun Day のボランティアとして、配布資料(活動と場所の一覧、運営情報、新種目4つの説明)と打合せ用のメモを読みます。人数・備品の個数・会場の条件を計算して、メモの空所を埋めたり誤りを直したりする設問です。
問1:正解②
<問題要旨>
メモの「設営の時間が足りないので30分早めて何時にするか」という空所を埋めます。運営情報に並ぶ3つの時刻(設営・受付・開始)のどれを前倒しするかを判断する設問です。
<考え方>
メモの文脈から対象の時刻を特定する型です。メモは set up の時間が足りないと述べているので、動かすのは設営の時刻です。運営情報の Set-up は9:00 a.m. なので、30分早めれば8:30 a.m. になります。9:30 a.m. は受付、10:00 a.m. は開始の時刻で、設営の時刻ではありません。
<選択肢>
①【誤】
8:00 a.m.。9:00 a.m. の1時間前で、30分ではありません。
②【正】
8:30 a.m.。設営の9:00 a.m. を30分早めた時刻です。
③【誤】
9:00 a.m.。設営の現在の時刻そのものです。
④【誤】
9:30 a.m.。受付の時刻で、しかも設営より遅い時刻です。
問2:正解①
<問題要旨>
あと何人ボランティアを探す必要があるかを選びます。運営情報の人数の決まりと、メモの担当表の記名を突き合わせて不足人数を数える設問です。
<考え方>
必要数と現在数を別々に数えて差を取る型です。運営情報は、2つの Refreshment と #1・#3 以外の各種目に2人ずつ必要だとしています。したがって #1=1人、#2=2人、#3=1人、Refreshment Ⅰ=2人、#4=2人、#5=2人、#6=2人、Refreshment Ⅱ=2人で、必要数は合計14人です。メモの表で名前が入っているのは、#4 が Kohei と Tetsuya の2人、#6 が Kei と Erika の2人、残る6か所が各1人で合計10人。不足は14から10を引いた4人で、内訳は #2・Refreshment Ⅰ・#5・Refreshment Ⅱ の各1人です。
<選択肢>
①【正】
4。必要14人に対して記名は10人で、差は4人です。
②【誤】
5。必要14人と記名10人の差に合いません。
③【誤】
6。#1 と #3 にも2人必要だと数えると必要数が16人になり6人不足になりますが、運営情報はこの2種目を除外しています。
④【誤】
7。必要14人と記名10人の差に合いません。
問3:正解②
<問題要旨>
メモの「新種目に追加で必要な備品」A〜Eのうち、直すべきものを選びます。新種目の説明にある人数と個数を、Sports Center の既存備品の一覧と突き合わせる設問です。
<考え方>
種目ごとに必要な個数を数え直す型です。#6 Sponge Pass は5人の列を2列作り、各列の先頭に水の入ったバケツ、最後に空のバケツを置くので、バケツは1列2個で2列分の4個が必要です。メモのBは2個なので足りず、これが直す対象になります。Aのポールは既存備品の一覧になく1本必要、Cのスポンジは各列1個で2個、Dのディスクは1組10人が各自1枚投げるので10枚、Eのフラフープは #5 で9個と #4 のゴール脇に1個で10個と、いずれも説明と一致します。
<選択肢>
①【誤】
A(ポール1本)。#2 Limbo Dance に必要で、Sports Center の既存備品にポールはないので1本で正しいです。
②【正】
B(バケツ2個)。#6 は2列それぞれに水入りと空の2個が必要で、合計4個。数が足りません。
③【誤】
C(スポンジ2個)。2列に1個ずつで2個です。
④【誤】
D(ディスク10枚)。1組10人が各自のディスクを投げるので10枚です。
⑤【誤】
E(フラフープ10個)。#5 で円に9個、#4 のゴール脇に1個で合計10個です。
問4:正解 27=② 28=①
<問題要旨>
メモの「〜なので、種目を入れ替えよう」という2つの空所を埋めます。Central Park について挙がっている問題と、音楽を使う種目(M)の配置を突き合わせる設問です。
<考え方>
制約を1つ確定してから、それを解消する入替えを選ぶ型です。メモの Problems at Central Park に、昨年そこで音楽をかけて問題になり禁止されていると明記されているので、27は音楽の禁止です。音楽を使う(M)のは #2 Limbo Dance(Sports Center の体育館内)と #5 Musical Hula Hoops(Central Park の陸上トラック)で、解消すべきなのは #5 が Central Park にあることです。選択肢のうち #5 を Sports Center 側の種目と入れ替えられるのは #1 との組だけで、入替え後は音楽を使う2種目がどちらも Sports Center になり、Sports Center には携帯音楽プレーヤーが2台しかないという条件にも収まります。
<選択肢>
27=②
公園が公共の場での音楽を禁じている。メモに、昨年そこで音楽をかけて問題になり禁止されていると書かれています。
27=①【誤】
大きな木が見つけにくい。資料にもメモにも記述がありません。
27=③【誤】
ブランコが壊れている。記述がありません。
27=④【誤】
テーブルが活動の邪魔になりそうだ。#6 の場所が picnic tables の前だと書かれているだけで、支障の記述はありません。
28=①
#1 と #5。Central Park の #5(音楽を使う)を Sports Center の #1 と入れ替えると、音楽を使う #2 と #5 がどちらも Sports Center に収まります。
28=②【誤】
#2 と #4。音楽を使う #2 が Central Park に移ってしまい、禁止に反します。
28=③【誤】
#3 と #4。どちらも音楽を使わず、#5 は Central Park に残ります。
28=④【誤】
#4 と #5。どちらも Central Park の種目なので、入れ替えても #5 は Central Park に残ります。
問5:正解④
<問題要旨>
4つの図から #4 Flying Disc Throwing の配置図を選びます。図の記号は木・子ども用プール(○)・コーン(△)・フープ(◎)で、説明文の位置関係に合う図を選ぶ設問です。
<考え方>
位置関係の条件を2つ立てて図を落とす型です。説明文から、スタート地点に大きなコーンを1つ置き、約100メートル先のゴールにもう1つのコーンを、フラフープと水を張った子ども用プールの間に置くとわかります。活動と場所の一覧では #4 は大きな中央の木のところからスタートするので、スタートのコーンは木のそばにあります。④は左側に木とそのすぐ横のコーン、離れた右側に上からプール○・コーン△・フープ◎が縦に並び、ゴールのコーンがフープとプールに挟まれているので、両方の条件を満たします。
<選択肢>
①【誤】
右側のゴールはフープ◎・コーン△・プール○が縦に並んで条件を満たしますが、もう一方のコーンが木を挟んで反対の左端にあり、スタートが木のところになりません。
②【誤】
フープ◎とプール○が木のすぐ横、つまりスタート側に並び、離れた右上隅にコーンが1つあるだけです。ゴールのコーンがフープとプールの間に来ていません。
③【誤】
上にコーン△とプール○、下にコーン△とフープ◎があり、フープとプールが別々の端に離れています。ゴールのコーンがフープとプールに挟まれていません。
④【正】
左に木とそのすぐ横のコーン△(スタート)、離れた右に上からプール○・コーン△・フープ◎が並び、ゴールのコーンがフープとプールの間にあります。
第5問
大学の卒業生が書いた個人エッセイ Everlasting Journey(初めての海外旅行)を読み、発表用のノートを完成させます。筆者 Keita の人物像、同行者 Shinji の描写の変化、場面の意味づけ、旅から得た結論が問われます。
問1:正解 30・31=①・④(順序不問)
<問題要旨>
ノートの「彼は〜だが、〜でもある」という2か所に入る Keita の人物像を、5つの記述から2つ選びます。順序は問われず、2か所そろって正解のときだけ得点になる形です。
<考え方>
本文の複数箇所から人物像を裏づける型です。第1段落で、出発前に詳しい計画を立てず毎日その場で決めるスリルを味わおうと合意し、期待で胸が張り裂けそうだと述べているので④が成立します。一方、第3段落でポーチを失くして a panic になり、第4段落では機嫌の悪くなった Shinji への対処がわからず、時間が解決すると思い込もうとしているので①も成立します。残る3つは本文の記述と正面から食い違います。
<選択肢>
①【正】
困難な状況で途方に暮れることがある。第3段落のポーチ紛失時の a panic と、第4段落の had no idea how to handle が根拠です。
②【誤】
計画を立てて単独で動くのが好きだ。詳細な計画を立てないことに合意し、行動も Shinji に任せ、自分は計画する力が乏しいと述べているので逆です。
③【誤】
他人と話すことを拒む。第4段落で地元の人とのやり取りを楽しんだと述べており逆です。
④【正】
冒険的な体験を歓迎する。第1段落の、計画を決めずに毎日選ぶスリルを味わうという合意と、期待の高まりが根拠です。
⑤【誤】
地元の人を進んで助ける。第5段落で助けたのは同じ旅行者で、しかも after some hesitation と迷った上での行動です。
問2:正解 32=⑤ 33=③ 34=① 35=④
<問題要旨>
Shinji が物語の中でどう描かれていくかを、5つの記述から4つ選んで順に並べます。1つは使いません。4か所すべて正解のときだけ得点になる形です。
<考え方>
各記述が対応する場面を特定し、本文の時間順に並べる型です。第1段落(出発時)は同行を頼んだ理由として、人の話を聞き考えを受け止める人物だとします。第3段落(2日目)はポーチ紛失の場面で、落ち着いて考えを促し解決を主導したと述べます。第4段落(3日目)は口数が減り、突然機嫌が悪くなります。第6段落(4日目の夜)は落胆を察して共感を示し、自分も一人ではつまらなかったと言って励まします。この順に当てはめると⑤・③・①・④になります。
<選択肢>
32=⑤
周囲の人の意見を尊重する。第1段落の、他人の話を聞き考えを受け止めるという同行を頼んだ理由に対応します。
33=③
頼りがいがあり主導する。第3段落で落ち着いて考えを促し、事態の解決の主導権を取ったと述べられています。
34=①
負の感情を表に出す。第4段落で口数が減り、突然機嫌が悪くなる様子が描かれます。
35=④
相手の気持ちを察して元気づける。第6段落で落胆を察して共感を示し、自分も一人では退屈だったと言っています。
②【誤】
他人に言われたことに対して怒る。これが使わない1つです。第4段落の Shinji は道がわからない状況で機嫌が悪くなるだけで、誰かの発言に対して怒る場面はありません。
問3:正解②
<問題要旨>
Keita が旅行者を助けた場面(Scene 1)が何を示すかを選びます。第2段落の出来事と第5段落の行動を結びつける設問です。
<考え方>
離れた2つの段落をつなぐ推論型です。第2段落で、助けてくれた日本人旅行者が、礼を言うかわりに他の旅行者に親切にしてほしいと言い、2人はうなずいてその頼みを受け入れています。第5段落でバスに困る旅行者を助けたとき、Keita は自分たちを助けてくれた旅行者の話を相手に語っており、交わした約束を覚えていたことが示されます。
<選択肢>
①【誤】
地図を読むのが上達した。第4段落で地図がわかりにくかったと述べるだけで、上達の記述はありません。
②【正】
自分がした約束を覚えていた。第2段落で受け入れた頼みを、第5段落の行動と語りで果たしています。
③【誤】
悪い思い出を良いものに変えようとした。第5段落は思い出を書き換える話ではありません。
④【誤】
外国の人と交流したかった。交流を楽しんだのは第4段落の地元の人とのやり取りで、助けた動機としては書かれていません。
問4:正解③
<問題要旨>
Keita が仏像の置物を自分のために買った場面(Scene 2)が暗示することを選びます。第3段落の仏像の描写と最終段落の結びを合わせて読む設問です。
<考え方>
象徴の意味を本文の対応で決める型です。第3段落で仏像は角度によって怒っているようにも笑っているようにも見え、その感情がわからず不安だったとあります。第7段落ではその顔がもう気にならず旅を象徴していると感じ、最終段落では Shinji を仏像と同じように見られるようになったと述べています。つまり一人の人間の異なる面を受け入れ始めたことを示します。
<選択肢>
①【誤】
友人との関係を変えようとした。最終段落では友情が強まったと述べており、関係を変えようとしたのではありません。
②【誤】
寺でしたことを思い出したかった。買った理由は顔が気にならなくなり旅を象徴していると感じたことで、記念の目的としては書かれていません。
③【正】
人の異なる面を受け入れ始めていた。仏像の見え方の変化と、最終段落の Shinji を仏像と同じように見るという記述が対応します。
④【誤】
その国を再訪しようと考えていた。再訪の記述はありません。
問5:正解③
<問題要旨>
旅の後に Keita が学んだことを選びます。最終段落の、期待した変化は起きなかったという述懐と、それでも旅から学び続ければ理想に近づけるという結びをまとめる設問です。
<考え方>
結論部の要約型です。最終段落は、思ったような大きな人格的変化はなかったと認めつつ、友情が強まったという変化を挙げ、旅の経験から学びを見つけて生活に生かし続ければなりたい自分に近づけると述べ、My journey is just beginning で閉じます。つまり旅を通じて人は成長し得るという趣旨です。
<選択肢>
①【誤】
理想の自分を思い描くことは旅に役立つ。本文は旅から学んで理想に近づくという向きで、因果が逆です。
②【誤】
よい旅の同行者を見つけることが重要だ。Shinji の話は例の一つで、結論としては述べられていません。
③【正】
人としての成長は旅を通じて起こり得る。最終段落の、旅の経験から学びを得て理想の自分に近づくという結びに対応します。
④【誤】
旅は計画を立てる力を高めてくれる。自分の計画力の乏しさを述べるだけで、旅で改善したとは書かれていません。
第6問 A
心理学の記事 Belief Perseverance(信念固執)を読み、短い発表のためのノートを完成させます。用語の定義づけ、段落ごとの見出し付け、事例から引き出せる一般化、記事全体の教訓が問われます。
問1:正解②
<問題要旨>
ノートの「信念固執は〜であり得る」という空所を埋めます。記事が信念固執を良い面と悪い面のどちらで捉えているかを、冒頭と結びから判断する設問です。
<考え方>
記事全体の評価の方向をつかむ型です。第1段落はこの傾向自体は良くも悪くもないとしつつ、個人的な問題から社会現象にまで及ぶ対立を生むことがあると述べます。第5段落では逆に、既存の信念を保つことは望ましく必要でもあり、偽の情報から守ってくれるとします。良い結果も悪い結果も生み得るという②だけが両方を含みます。
<選択肢>
①【誤】
人が意見を述べるのを妨げる障壁。意見表明を妨げるという記述はありません。
②【正】
誰にとっても良い結果も悪い結果も生む原因。第1段落の neither good nor bad と対立の発生、第5段落の望ましく必要だという評価と偽情報からの保護の両面に合います。
③【誤】
説得されやすい人にとっての大きな不利。信念固執は説得されにくい傾向で、対象の説明が逆です。
④【誤】
信念を強く保つことを妨げる障害。信念を保たせる傾向なので、働きが逆です。
問2:正解 40=② 41=④
<問題要旨>
ノートの段落構成(第1段落=導入、第2段落=実験と説明、第5段落=結び)のうち、第3段落と第4段落の見出しを6つの選択肢から選びます。2か所そろって正解のときだけ得点になる形です。
<考え方>
段落の主題を1文でまとめてから見出しに当てる型です。第3段落は19世紀の医師 Semmelweis の事例で、手洗いの提案が医学界に無視され嫌がらせまで受け、死後ようやく受け入れられたこと、そしてこの社会的反応が Semmelweis reflex と名づけられたことを述べます。つまり社会的な帰結の例なので②です。第4段落は、留学に反対する家族を説得する場面を例に、逆効果が起きたら別の手を考え、権威の意見を信頼しやすい傾向を利用して教員に代弁を頼むという話で、知識の応用にあたるので④です。
<選択肢>
40=②
信念固執の社会的帰結の例。第3段落は医学界という集団が革新者に攻撃的になった事例と、Semmelweis reflex の命名を扱います。
41=④
他人を説得する際の信念固執の知識の応用。第4段落は留学に反対する家族への対応として、教員に代弁を頼む方法を示します。
①【誤】
手洗いを拒んだ医師の話。Semmelweis は手洗いを提案した側で、主体が逆です。
③【誤】
他人を理解することの難しさを示す例。第3段落も第4段落も、理解の難しさ自体を主題にしていません。
⑤【誤】
新しい情報に効果的に対抗する方策。記事は新しい情報を即座に拒まないよう勧めており、向きが逆です。
⑥【誤】
専門家に助言を求める傾向。第4段落末の、権威の意見を信頼しやすいという記述は方法の一部で、段落の主題ではありません。
問3:正解①
<問題要旨>
ノートの「消防士の話が示すこと」の空所を埋めます。第2段落の実験の結果から、どんな一般化ができるかを選ぶ設問です。
<考え方>
実験結果の意味を一般化する型です。第2段落では、危険を引き受ける消防士のほうが仕事ができるという結論に導かれた参加者が、その根拠が偽だと知らされた後も結論を変えたがらなかったと述べ、そこに Surprisingly が付きます。予想しない場面でも誰にでも信念固執が働くという①が、この結果の一般化になります。
<選択肢>
①【正】
予想しない状況でも誰にでも信念固執が働くようだ。根拠が偽と知らされた後も結論を変えなかったという Surprisingly の結果に対応します。
②【誤】
確証バイアスは新しい情報を信じたいときに現れる。確証バイアスは既存の信念に合う情報を探す傾向で、向きが逆です。
③【誤】
逆効果は頑固な人の意見が否定されたときに起きる。逆効果は第2段落末の別の説明で、消防士の実験から導かれる内容ではありません。
④【誤】
Semmelweis reflex は危険の多い職業で見られる。Semmelweis reflex は第3段落の医学界の事例に由来し、消防士の実験とは別の話です。
問4:正解②
<問題要旨>
ノートの「人間心理の性質を学ぶことが何に役立つか」の空所を埋めます。記事の結びの助言をまとめる設問です。
<考え方>
結びの助言を要約する型です。第5段落は、信じにくい情報をすぐに拒まないよう注意し、インターネットには正確な情報も不確かな情報もあるとして、新しい情報を受け入れる前に時間をかけて調べるよう勧め、人間の性質の理解が生活の均衡を保つ鍵だと結びます。新しい情報を扱うときに筋の通った判断ができるという②が対応します。
<選択肢>
①【誤】
歴史的発見を科学的観点から分析する。Semmelweis の事例は信念固執の例で、発見の分析法を教えるものではありません。
②【正】
新しい情報を扱うとき筋の通った判断ができる。第5段落の、すぐに拒まない・受け入れる前に時間をかけて調べるという助言に対応します。
③【誤】
与えられた情報の真偽を即座に見分けられる。記事は即断を避けて時間をかけるよう勧めており、逆です。
④【誤】
危険を引き受けるのが適切・必要な場面を理解できる。危険は第2段落の実験の題材にすぎず、記事の教訓ではありません。
第6問 B
科学フェアの発表準備として、高機能繊維を扱った雑誌記事 “Smart” Fabrics を読み、6枚のスライドを完成させます。発表全体の題、metafabric の実験の含意、acoustic fabric の実験手順と将来の利点、衣類以外の応用に混ざった誤りが問われます。
問1:正解③
<問題要旨>
スライド1に入る発表の題を選びます。スライド2以降が扱う内容(従来の繊維との対比、2つの実験、衣類以外の応用)に見合う題を判断する設問です。
<考え方>
発表全体の主題から題を決める型です。スライド2は従来の繊維(linen、cotton)と smart fabric(metafabric、acoustic fabric)を対比し、スライド3から6は冷却効果、音の検知、心拍の検知、衣類以外の応用と続きます。記事の結びも新しい繊維が多くの点で生活を高めるとしているので、smart を clever と言い換えて利点を掲げる③が合います。
<選択肢>
①【誤】
生物由来の繊維の革新。linen は植物由来ですが、metafabric と acoustic fabric は合成繊維なので、発表全体の題になりません。
②【誤】
新しい課題に取り組む最初の繊維。最初のという限定は記事になく、言い過ぎです。
③【正】
賢い繊維の大きな利点。smart fabric の利点と応用を並べる発表の構成に合います。
④【誤】
繊維デザインの歴史。歴史に触れるのは第1段落だけで、スライドの大半は実験と応用です。
問2:正解③
<問題要旨>
スライド3にある metafabric の実験結果から言えることを選びます。半分が綿、半分が metafabric のベストを1時間日光に当てた実験の数値をどう解釈するかの設問です。
<考え方>
数値を比べて含意を取る型です。第2段落によれば、綿の下では皮膚の温度が37℃まで上がったのに対し、metafabric の下では31℃から32℃へ1度しか上がりませんでした。差が現れたのは暑さの中での快適さなので、新しい繊維が暑い天候でも快適さを保てるという③になります。
<選択肢>
①【誤】
暖かさを保つ服を作るのがはるかに簡単になる。実験は温度上昇を抑える働きを示しており、向きが逆です。
②【誤】
明るい色の布のほうが日光を反射しやすい。色についての記述はなく、本文にない情報の追加です。
③【正】
新しく発明された繊維は暑い天候でも人を快適にできる。37℃と32℃という差がその根拠です。
④【誤】
metafabric のシャツを他の服の上に着るべきだ。実験は1枚のベストの左右を比べたもので、重ね着の指示はありません。
問3:正解 46=② 47=④
<問題要旨>
スライド4にある acoustic fabric の実験1(音の方向への感度)の手順のうち、2番目と4番目の空所を埋めます。手順1(布をシャツに織り込む)と手順3(音が電気信号に変換される)の間と後に入る操作を選びます。2か所そろって正解のときだけ得点になる形です。
<考え方>
本文の手順の順序をスライドの番号に合わせる型です。第4段落は、2枚の acoustic fabric をシャツの背に縫いつけ、次にシャツから様々な角度で手を叩き、繊維が音をまず機械的振動に、次に電気信号に変換してそれが機器に保存され、布は音の角度を特定できたと述べます。したがって手順2は様々な方向から音を出すこと、手順3の後の手順4は繊維の出力を保存することになります。
<選択肢>
46=②
様々な方向から音が出された。第4段落で、シャツから様々な角度で手を叩いたことに対応します。
47=④
各繊維からの出力が保存された。電気信号が機器に保存されたという記述に対応します。
①【誤】
機械的振動が布によって曲げられた。曲げられるのは繊維の側で、振動はその結果なので因果が逆です。
③【誤】
acoustic fabric が音を録音した。保存されたのは電気信号で、布が録音機として働いたわけではありません。
⑤【誤】
研究者がシャツを別の場所へ移動させた。変えたのは音源の角度で、シャツの位置ではありません。
⑥【誤】
様々な種類の音がシャツで測定された。変えたのは音の方向で、音の種類ではありません。
問4:正解①
<問題要旨>
スライド5の「将来の利点」の空所を埋めます。acoustic fabric を着ることの利点として推論できるものを実験2の結果から選ぶ設問で、もう1つの利点としてマタニティウェアが既に挙がっています。
<考え方>
実験結果から利点を推論する型です。第5段落は、acoustic fiber が布製の聴診器として働くかを調べ、シャツの胸の位置に1本の繊維を付けると着用者の心臓の信号を正確に捉えたと述べます。心拍を衣服で常時とらえられるなら、不整の兆候をつかんで支援につなげられるので①になります。残る3つは記事に対応する記述がありません。
<選択肢>
①【正】
心臓の活動に不整のある人が助けを得られる。実験2で着用者の心拍を正確に検知したという結果から推論できます。
②【誤】
路上で道案内をしてくれる。音の方向の特定は、補聴器の利用者が音源の方向を知るという話で、道案内ではありません。
③【誤】
呼吸を深く楽にする助けになる。呼吸は監視の対象として挙がるだけで、呼吸を改善するとは書かれていません。
④【誤】
騒音を下げ電話に応答できる。騒がしい環境は音源の特定の文脈で出るだけで、騒音低減や通話の記述はありません。
問5:正解③
<問題要旨>
スライド6「衣類以外の応用」のA〜Dから、削除すべき誤りを選びます。記事の最後で挙げられた応用例と1つずつ照合する設問です。
<考え方>
記事の列挙と照合して外れを探す型です。第6段落は、冷却性能のある繊維をテント・車のカバー・カーテン・日よけに使えるとし、acoustic fabric は宇宙機の外装に組み込んで宇宙のごみを監視したり、建物のひび割れや歪みの検知に使えるとします。Aは建物、Bは宇宙のごみ、Dは車のカバーと日よけに対応します。泣いている赤ちゃんの居場所を特定するという記述はなく、記事にあるのはマタニティウェアで胎児の心音を確認する用途で、しかもそれは衣類の用途なので、削除すべきはCです。
<選択肢>
①【誤】
A(建物の弱い箇所を見つける)。建物のひび割れや歪みの検知に対応します。
②【誤】
B(宇宙のごみを聞き取る)。宇宙機の外装に組み込んで宇宙のごみを監視する話に対応します。
③【正】
C(泣いている赤ちゃんの居場所を特定する)。記事にあるのはマタニティウェアで胎児の心音を確認する用途で、居場所の特定ではなく、衣類の用途でもあります。
④【誤】
D(車を日光から守る)。車のカバーや日よけ製品への応用に対応します。
※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

