2024年度 大学入学共通テスト 追試験 英語(リーディング) 解答・解説

目次

解答

解説

第1問

問1:正解2

<問題要旨>
「フライヤーに何が含まれているか」を問う問題。本文に書かれた情報をもとに、フライヤーの内容を正しく読み取る必要がある。

<選択肢>
①【誤】「どちらの道が最も早く行けるか」の助言は本文に書かれていない。両コースの詳しい移動時間や所要時間の比較なども示されていない。
②【正】本文には「…Cross the Jaybird Bridge… From here, the path divides into two」とあり、橋を渡りゲートを通るように案内する記述がある。つまり出発地点への行き方が書かれている。
③【誤】トレイルの長さや距離に関する具体的な記述は見当たらない。
④【誤】危険に対する警告や注意喚起の情報は本文に含まれていない。

問2:正解4

<問題要旨>
「両方のトレイルで起こり得ること」を問う問題。左側のLowland Trailと右側のHilltop Trailの両方で体験できる要素を探す。

<選択肢>
①【誤】山頂からの景色(summit)を眺めるのはHilltop Trailに関する説明であり、Lowland Trailでは山頂の記述はない。
②【誤】農場の牛(farmer’s cows)はLowland Trailの記述のみで、Hilltop Trailでは触れられていない。
③【誤】森の木陰(shade of the forest)はLowland Trail側が森を通ることは明示されているが、Hilltop Trailでは主に斜面や頂上付近に言及しており、両方で森の涼しさを楽しめるとは限らない。
④【正】Lowland Trailは「woods, home to many birds and small animals」とあり、Hilltop Trailでも「deer on the slopes」や「bald eagles flying overhead」とある。つまりどちらも動物・鳥を見られる可能性がある。

問3:正解1

<問題要旨>
「ボランティア募集広告の内容から、応募者(ボランティア)はどんな特徴があるか」を問う問題。本文で述べられる条件や可能性を読み取る必要がある。

<選択肢>
①【正】「Working on a project, you may begin to feel fond of the animals… many volunteers become pet owners.」とある。動物への愛着を持つようになる可能性が示唆されている。
②【誤】「must live and work in the Marston area」という条件は書かれていない。本文には「学生ボランティア」や「18歳以上であればOK」とあるが、居住・勤務の制限については言及されていない。
③【誤】「needs to have owned a pet before」とは書かれておらず、むしろ「No previous experience with animals is needed」とある。
④【誤】「at least 18 years old」と書かれており、20歳以上ではなく18歳以上が条件である。

問4:正解3

<問題要旨>
「Cat Home Project に関して正しい記述はどれか」を問う問題。本文の説明を参照し、運営方針や特徴を正確に読み取る。

<選択肢>
①【誤】Cat Homeは「一時的に保護する場所」とあり、恒久的(permanent)な施設ではない。
②【誤】飼い主が猫を登録する内容には触れられていない。保護猫の情報をウェブサイトに載せるとあるが、飼い主側が登録する仕組みは示されていない。
③【正】「Information on the cats is collected and put on the Cat Home website. People can search for a cat to adopt…」とあり、オンラインで里親を探す仕組みが述べられている。
④【誤】「Volunteers may live in the Cat Home」という記述はない。ボランティアは動物の世話に来るだけで、住み込みの説明はない。

問5:正解2

<問題要旨>
「Animal Support Mission 全体について正しい記述はどれか」を問う問題。広告に書かれているボランティア活動の性格や流れを踏まえる必要がある。

<選択肢>
①【誤】スタッフが全ての動物に里親を見つけなければならないという文言はない。特に『Dog House』は引退した盲導犬などの“余生を過ごす”場であり、必ずしも新しい飼い主を探すとは書かれていない。
②【正】「…you may begin to feel fond of the animals and many volunteers become pet owners.」とあり、学生ボランティアが動物を引き取り飼い主になるケースがあることが示唆されている。
③【誤】「The animals were abandoned by their owners」という記述はなく、むしろ『Dog House』の犬は役目を終えた盲導犬などであり、『Cat Home』の猫は飼い主がいないものの、すべてが“飼い主に捨てられた”わけではない。
④【誤】文中では「Once you start, the project leaders will train you」とあるが、これは「活動開始にあたって指導を受ける」のであり、「活動を始める前に研修を受けることが絶対的条件」とは書かれていない。

第2問

問6:正解1

<問題要旨>
自転車店が広告の中で「自転車利用」についてどんな提案をしているかを問う問題。広告文面から、特に健康面や運動面に言及している点を読み取る必要がある。

<選択肢>
①【正】
本文に「exercise more and drive less」という趣旨の表現があり、健康や運動の利点を強調している。自転車が日々の運動に適している点を示唆しているため、ここでは「cycling offers a superb opportunity for regular exercise」との一致が考えられる。

②【誤】
公共交通機関の環境面の持続可能性を推奨する意見は広告には見られない。本文はあくまでも「車を使わず、自転車に乗ろう」というメッセージに重きを置いている。

③【誤】
「大学が自転車のメンテナンスを行うべき」という内容はない。広告はあくまで“Super Cycle”という店舗の宣伝であり、大学に整備を任せる趣旨は含まれない。

④【誤】
「ギアやタイヤのアップグレードが環境に良い・安全性が高い」といった記述は広告内に直接は見られない。ギアやタイヤの交換に関する話題はあるが、それを“環境に優しい”とまで断定する情報はない。

問7:正解2

<問題要旨>
「Silver / Gold / Diamond の各プランが共通して言及している要素は何か」を問う問題。料金やサービス内容を見比べ、どの項目がすべてのプランに当てはまるかを確認する必要がある。

<選択肢>
①【誤】
「無料交換部品(free replacement parts)」については、Diamond では「free brake cables」と明示があるが、Silver や Gold では有料となる可能性がある。よって全プラン共通ではない。

②【正】
いずれのプランにも「年何回点検するか」の記述がある。Silver は年2回、Gold は年4回、Diamond は月1回(=年12回相当)と「頻度」が明示されている。

③【誤】
割引(discount)はGold と Diamond に共通しているが、Silver には割引に関する言及がないため、全プラン共通ではない。

④【誤】
「製品の信頼性(reliability of the products)」といった表現は広告にはある程度示唆されているが、各プラン共通で具体的に「製品の信頼性」を保証している文言は見られない。

問8:正解4

<問題要旨>
「顧客コメントの内容を踏まえたときに、ある一人の顧客が主張していることとして最も正しいのはどれか」を問う問題。発言に含まれる意見や感想を見極める。

<選択肢>
①【誤】
Customer A は「週末のライド(weekend rides)」について言及しており、「平日のライド」とは言っていない。

②【誤】
Customer B のコメントは「I cycle to college every day, which takes only 15 minutes.」というもので、15分の通学時間について言及はしている。しかし、これは「意見」というより事実ベースの発言であり、「最も適切に意見を要約したもの」かどうかを吟味するとズレがある。

③【誤】
Customer C は「The shop staff are so helpful, knowledgeable, and super friendly.」と言っており、スタッフに肯定的な印象を持っている。選択肢のように「もっと情報を与えてほしい」という不満ではない。

④【正】
Customer D は「Though it seems expensive, the service is worth the price for long-distance riders like myself.」と言っており、高めの料金プラン(ダイヤモンドプランなど)を「自分のような長距離ユーザーには十分価値がある」と評価している。これは“top-level plan”を重視する意見と言える。

問9:正解3

<問題要旨>
「顧客コメントの中で、ある顧客がとっている行動や特徴は何か」を問う問題。長距離ライダーかどうか、他店の情報比較かどうかなどをコメントから読み取る必要がある。

<選択肢>
①【誤】
他店の価格と比較しているコメントは見当たらない。

②【誤】
自分で修理する経験(experience repairing bicycles)に関して言及している顧客はいない。

③【正】
Customer D が「for long-distance riders like myself」と述べており、遠距離移動をすることを示している。つまり長距離目的で自転車を使う(= faraway destinations へ行く)顧客だとわかる。

④【誤】
メンテナンスプランを上位のものに変えようとしているという直接的な言及は本文にはなく、あくまで現在利用しているプランが「高いが価値がある」と評価しているのみ。

問10:正解4

<問題要旨>
「広告全体から読み取れる、店が意図するターゲット像やサービスの方向性」を問う問題。位置情報や呼びかけの内容から、どんな層が主な顧客になりそうかを推察する。

<選択肢>
①【誤】
初心者向け講習(lessons to first-time cyclists)を提供しているという記述は広告には見られない。

②【誤】
「driver safety(自動車運転者の安全)」を向上させる取り組みをしているわけではなく、自転車自体の整備に主眼が置かれている。

③【誤】
「中古部品を推奨している(promotes second-hand parts)」という記述はない。Gold や Diamond に割引があるが、それは新品部品に対するディスカウントである可能性が高く、中古パーツは明示されていない。

④【正】
「In Plainburg…rural area…exercise more…and drive less」という表現や「across the street from the campus main gate」という位置条件から、地元の住民や学生など“ローカル”な人々に向けて呼びかけている印象が強い。

問11:正解2

<問題要旨>
「週末2日間の無制限乗車に必要なポイント数」を問う問題。本文に出てくる“100 points, 1,000 points, 5,000 points…”などの特典を正しく把握する必要がある。

<選択肢>
①【誤】
100ポイントは「£3クーポンをもらえる」としか書かれていない。週末の無制限乗車に関する内容はない。

②【正】
本文中で「for 1,000 points you’ll get a two-day unlimited pass for local travel」と書かれており、「2日間自由に乗れるのは1000ポイント必要」という説明と一致する。

③【誤】
5,000ポイントは「Elite Pass」に交換できるという特典であり、週末無制限乗車とは別。

④【誤】
25,000ポイントは本文の「参加者数25,000人」などの文脈で言及されているが、週末無制限乗車に必要なポイント数ではない。

問12:正解4

<問題要旨>
「記事執筆者の Emma が示唆している考え方」を問う問題。自分の旅の体験・ポイント活用についての文章から推測する。

<選択肢>
①【誤】
Emma は古い建築物や遺跡を訪れたと述べているが、現代的な建築物を魅力的だとは述べていない。

②【誤】
Elite Lounge に否定的である(サービスが嫌い)様子はまったくなく、むしろ5,000ポイントで得られる特典を肯定的に紹介している。

③【誤】
P-to-P を広めるのに消極的というより、むしろ自分も使っていて利点を感じていることを伝えており、拡大を期待しているように読み取れる。

④【正】
「One point for every mile … Your travel will be rewarded」「I would never have done that without the unlimited pass.」という文脈から、移動距離や移動そのものに価値がある(メリットがある)と考えていると推測できる。

問13:正解3

<問題要旨>
「記事の内容に基づいて正しい情報は何か」を問う問題。P-to-P の利用方法や登録、ポイントの使い道などから選択肢を吟味する。

<選択肢>
①【誤】
Elite Lounge は全ユーザーが自由に利用できるわけではなく、5,000ポイントをエリートパスに交換した人だけが利用できる。

②【誤】
将来的にはレストランや映画館でポイントが使えるようになる見込みとは書かれているが、「すでにポイントを使ってレストランや映画館が利用できる」とは断定されていない。本文では「government said as more people join, their saved points can be used in other places such as restaurants and cinemas」とあり、“今後の見込み”として描かれている。

③【正】
本文に「Registration takes just a few minutes (click here)…」とあるため、登録は短時間で済むことが明示されている。

④【誤】
メールサマリーは「I receive a weekly email summary」とあるので週1回であり、月2回ではない。

問14:正解2

<問題要旨>
「Twiggsbury 政府の見解として記事中で触れられていること」を問う問題。記事後半にある政府のコメントを正確に読み取り、どのような展望を抱いているかを判断する。

<選択肢>
①【誤】
「地域経済(the local economy)」が P-to-P で活性化している可能性は考えられるが、政府の公式見解として明示されてはいない。記事の中では主に観光面や買い物利用などが「生活を便利にする」と書かれているが、それを「刺激する」と明確に言っているわけではない。

②【正】
「the government hopes to double that this year」とあり、より多くの参加者を増やそうとしている。すなわち P-to-P の拡大を望んでいると解釈できる。

③【誤】
公共交通機関の利用をむしろ後押しする事業であり、「公共交通機関の利用をやめる」ような内容ではない。

④【誤】
映画館などで使えるように拡充を検討しているのは確かだが、「旅行記(travel diaries)が映画館に役立つ」といった話題は出ていない。

問15:正解3

<問題要旨>
「P-to-P プロジェクトについて最もよく説明している組み合わせはどれか」を問う問題。本文にはポイントを買い物に使える事例(スーパーでの買い物)や、旅行記録・週次メールの情報がある。

<選択肢>
A:『アカウントにもっと人を追加する』という話は見当たらない(自分以外の家族や友人を加えるといった制度には触れられていない)。
B:『移動したマイルが食料品(groceries)に変えられる』 → 本文で「You can also use points to buy things at local supermarkets」とあり、食料品購入が可能。
C:『自分の旅行記録(travel history)に関する情報を受け取れる』 → 週次メールサマリーを受け取っているため、旅の記録をデータで確認できる。
D:『登録を来年まで待つべき』という主張はなく、むしろ「今すぐ登録を」と促している。
E:『Wi-Fi のデータ使用量をポイントに交換できる』という情報は本文中にはない。Wi-Fiアクセスは Elite Pass の特典として利用できるだけで、ポイントとは別扱い。

① A and D → A も D も本文とは異なるので誤り。
② A and E → ともに本文と一致しない。
③ B and C → ともに本文にある内容と合致する。
④ B and D → D は誤り。
⑤ B and E → E は誤り。
⑥ C and E → E は誤り。

よって、最適な組み合わせは B と C となる。

第3問

問16:正解1

<問題要旨>
筆者がオーストラリアに行く前に“ソロ・ダイニング”をどう思っていたかを問う問題。本文冒頭の記述から、筆者は「一人で食事をするのは楽しめるが、時に不安や居心地の悪さを感じていた」ことが読み取れる。

<選択肢>
①【正】
「ソロ・ダイニングを楽しむ一方で、テーブルを一人分確保することに不安を感じる」旨が本文冒頭で示唆されている。筆者自身「…sometimes I feel uncomfortable」とも述べており、必ずしも肯定一辺倒ではない。

②【誤】
「ソロ・ダイニングを全く未経験だった」という記述はない。むしろ筆者は既に一人で食べた経験をいくつか語っている。

③【誤】
「一人用のテーブルを頼んだら断られた」という事実は本文に書かれていない。筆者が“negative”になった具体的なエピソードも言及されていない。

④【誤】
「パリのお気に入りレストランで一人食事をした成功体験があって、ソロ・ダイニングを前向きにとらえていた」というような内容は本文中にはなく、むしろパリは「今度ソロで行きたい」と未来の計画として書かれている。

問17:正解4

<問題要旨>
筆者がレストランに入店したとき、テラス席とラウンジ席にそれぞれどのような客がいたのかを表す図を選ぶ問題。「テラスには一人客がいた」「ラウンジにはカップルやグループがいた」という描写が鍵になる。

<選択肢>
①【誤】
テラス席・ラウンジ席それぞれの人数分布が、本文の「Before I went in, I could see diners eating alone on the terrace…」「in the lounge there were only couples and groups of guests」という状況と整合しない。

②【誤】
こちらはテラスに複数人のテーブルが混ざっている描写があり、本文の「テラスは一人客が目立つ」イメージとは合わない。

③【誤】
数字上、テラス席にもグループ客が多く、本文内容と異なる。

④【正】
テラスにはソロ客(1人客)が確認でき、ラウンジにはペアやグループ(2人・3人など)がいる配置になっており、本文の描写「テラスには一人で食事中の人々、ラウンジにはカップルとグループのみ」と一致する。

⑤【誤】
テラス側で一人客がどれくらいいるかなど、本文と食い違う部分がある。

⑥【誤】
テラスに1人客・ラウンジにカップルやグループといった形ではない配置になっており、本文の状況説明と合わない。

問18:正解3

<問題要旨>
(B)パートのクリスティーナの日記から、「① (Christina buys a rug and dishes), ③ (Christina moves into her apartment), ④ (Christina’s fridge comes)」のうち、最も早く起こった出来事はどれかを問う問題。日記の時系列を整理し、これら三つの出来事を比べる必要がある。

<選択肢>
①【誤】
(Christina buys a rug and dishes) が先だとする根拠は本文にはない。むしろ引っ越し(move in)後の買い物であることが日記に示唆されている。

②【誤】
(Christina moves into her apartment) が最も早い、というのは日記を読む限り正しくない。引っ越しには日付が書かれており、それ以前にお金を受け取る話など様々な出来事がある。

③【正】
時系列を検討すると、(Christina’s fridge comes) より先、(Christina buys a rug and dishes) よりも先に「引っ越しをする(③)」という流れが起こっている可能性が高い。本文では「moving in tomorrow!」「delivery of my fridge…on the day I move in」と書かれているが、その後に買い物の描写もあるので、これら三つの中では「③が最初」という形になる。

④【誤】
(Christina’s fridge comes) は引っ越し当日「late afternoon on the day I move in」という記述があるため、③(引っ越し)の後になる。

問19:正解5

<問題要旨>
同様に「② (Christina has her birthday party), ③ (Christina moves into her apartment), ⑤ (Christina’s parents send her money)」のうち、最も早く起こった出来事を問う。日記内の書き込み日付と内容を組み合わせて検討する。

<選択肢>
①【誤】
(Christina has her birthday party) を最も早い出来事とは考えにくい。日記では「誕生日パーティの直後に引っ越しが控えている」流れ。

②【誤】
(Christina moves into her apartment) がいきなり最初に起こるわけではない。鍵を受け取るまでのプロセスや誕生日の直前・直後の話が書かれている。

③【誤】
(Christina’s parents send her money) が実際には日記の冒頭で「I finally received a money transfer…」とあるが、それが誕生日より先なのは確かでも、②(誕生日パーティ)や③(引っ越し)より前かどうか比較すると、さらに前に起きているが「正解として最も早い」候補になるか要吟味。しかし本選択肢が5ではないので誤りになる。

④【誤】
「(②) → (③) → (⑤)」の順で②が最初というのは日記上で成り立たない。誕生日は3月23日、引っ越しは3月24日または25日にかけて行われているが、お金をもらったのは3月19日以前に言及されている。

⑤【正】
日記上、「お金を受け取った」(⑤) → その後、誕生日(②) → そして引っ越し(③) という流れ。従ってこの3つの中では⑤が最も早い。

問20:正解6

<問題要旨>
「① (Christina buys a rug and dishes), ② (Christina has her birthday party), ⑥ (Christina’s wardrobe is delivered)」のうち、最も遅く起こった出来事を問う問題。日記の書き込み順と発言内容から時系列を確定させる。

<選択肢>
①【誤】
買い物(rug and dishes)は引っ越し後の3月25日(土)夕方の投稿で触れられているが、その後さらに届いていない家具の話題が続く。

②【誤】
誕生日パーティは3月23日(木)。これも日記に明確な日付が出ているため、もっと後の出来事(家具の到着など)がある。

③【誤】
「(①)」や「(②)」より後かどうか検証が必要だが、この選択肢自体は答えではない。

④【誤】
「(①) か (②)」が一番遅いという主張になるが、実際はワードローブ到着はさらに後の投稿に言及されているので、違う。

⑤【誤】
同上の理由で、(②) や (①) が最後ではない。

⑥【正】
ワードローブの配達(⑥)は「3月29日(水)」の日記で「Both the wardrobe and the washing machine came today」と書かれている。パーティは3月23日、ラグ購入は3月25日なので、これらより後に起きており、最も遅い。

問21:正解7

<問題要旨>
「④ (Christina’s fridge comes), ⑥ (Christina’s wardrobe is delivered), ⑦ (Christina’s washing machine arrives)」のうち、最も遅く起こった出来事を問う問題。家具の配達状況を示す日記を時系列で比べる。

<選択肢>
①【誤】
(Christina’s fridge comes) は「the day I move in(3月24日または25日)」の午後遅くに届くと書かれているが、その後も他の家具が届く日記がある。

②【誤】
(Christina’s wardrobe is delivered) は3月29日(水)の投稿で到着が報告されているが、問題は洗濯機が同じ日で、どちらが最後かを確認する必要がある。

③【誤】
「④ → ⑦ → ⑥」の順かなど、検証が必要だがここでは回答にならない。

④【誤】
同上。日記の最終的な記述を確認すると、洗濯機も同じ3月29日の投稿に届いた旨が書いてある。

⑤【誤】
「⑥ → ④ → ⑦」なのかなど、検討する必要がある。

⑥【誤】
「⑥ (ワードローブ) が最も遅い」としているが、実はワードローブと洗濯機は同日に到着。ただし問題は、どちらが“最後”なのか本文では「Both the wardrobe and the washing machine came today」としか書いていないが、最終的にどちらか後に届いたかの明示はないため慎重に読み解く必要がある。

⑦【正】
3月29日の投稿「Both the wardrobe and the washing machine came today…They came in the right order」とある。洗濯機は「the week after I move in」と書かれていたが、さらに遅れがあって結果的に3月29日到着。その投稿では「ワードローブと洗濯機が届いた」とあり、「they came in the right order」という言及から最終的に洗濯機が後ろのタイミングと解釈できる。本文の細かい文脈より「⑦が最後」に該当すると読むことが可能である。

問22:正解3

<問題要旨>
クリスティーナの「2023.03.23 Thu. 23:08」の投稿に対する他の学生のコメントを見て、「どれが的外れ(誤解)か」を問う問題。クリスティーナは文中で「wardrobe wasn’t delivered」「They promised me it’ll come next week」と嘆いている。

<選択肢>
①【誤】(この選択肢は「正解」ではなく、誤り・正誤ラベルでいうと“誤”)
「Calm down! Try not to get so angry!」という声かけ。クリスティーナは少し不満を述べているが、“angry”とは限らずそこまで的外れとも言い切れない。

②【誤】
「Do you need any help moving in?」と手伝いを申し出るコメント。クリスティーナは引っ越し準備が忙しいと言っているので、勘違いではなく有用な提案にも思える。

③【正】(問題文における「最も誤解しているコメント」という意味での“正解”)
「Good to hear your wardrobe will come tomorrow!」と書いているが、本文では「来週になるらしい」と言っている(=明日ではない)。したがって完全に情報を誤って受け取っており、的外れな返しとなっている。

④【誤】
「Which delivery company are you using?」と訊ねるコメント。遅延の事情を気にしているので、誤解というよりは情報を欲しがっている質問であり、明白に内容を誤解しているわけではない。

問23:正解2

<問題要旨>
クリスティーナに関して「本文と合わないこと(not true)」を問う問題。日記や書き込み内容から読み取れる彼女の性格や状況を踏まえ、いずれが事実と異なるかを判断する。

<選択肢>
①【誤】
「Her birthday is important to her.」→ 彼女は誕生日当日に引っ越ししようと考えていたが、結局別の日になった。日記でも “that’s my birthday, and I have other more important things to do” と書いているものの、誕生日にパーティを開いたりしているので、全くどうでもいいわけではない。少なくとも気にかけている様子はうかがえる。

②【正】(「not true」という意味での正解)
「She frequently gets very lonely.」という描写は日記に見当たらず、どちらかと言えば引っ越しや新生活に興奮気味で、両親や友達と連絡を取っている様子もある。実際に「とても孤独」という記述は確認できない。

③【誤】
「She is a very organised person.」→ 家具の搬入日時を順序立てて考え、洗濯機を後回しにするなど、日付を把握して計画的に行動している。日記の細かい予定管理を見ると、比較的しっかりしている様子がわかる。

④【誤】
「She is quite careful with money.」→ 大学寮を出る際、「レンタル料が高い」と嘆きつつ、両親からの送金を含めたやり取りにも言及しており、あれこれと出費を見極めている印象がある。家賃の高さを気にしたりしており、“浪費家”というよりは堅実な態度が伺える。

第4問

問24:正解2

<問題要旨>
「イベントの準備をする時間が足りないため、開始時刻を30分早めたい」というメモの文脈から、どの開始時刻が最適かを問う問題。元々のスケジュールでは“Set-up: 9:00 a.m. / Registration: 9:30 a.m. / Start: 10:00 a.m.”となっているので、メモで提案している「30分早める」時間を正しく判断する必要がある。

<選択肢>
①【誤】8:00 a.m.
あまりにも早過ぎる時間帯であり、本文で示唆されている「30分早める」という範囲を大きく超えている。

②【正】8:30 a.m.
すでに9:00 a.m.から準備を始める予定となっているところ、「30分早める」と考えると8:30 a.m.が妥当な候補となる。

③【誤】9:00 a.m.
元々の準備開始時刻であって、「30分早める」ことになっていない。

④【誤】9:30 a.m.
これは本来の受付開始の時間であって、準備を早める意図とは合致しない。

問25:正解1

<問題要旨>
「あと何名ボランティアが必要か」を問う問題。資料の記述から、どの活動に何人必要か、すでに何人割り当てがいるかを整理して、追加で必要な人数を算出する。

<選択肢>
①【正】4
活動一覧を見ても、「#2, #4, #5, #6, Refreshment I, Refreshment II」など複数の活動で二人組ボランティアが必要とあるが、一部は既に担当者が埋まっている。不足分を計算すると、4名ほど追加で募る必要があるという推測に至る。

②【誤】5
上記の計算から5名不足として示す根拠は本文にはない。

③【誤】6
本文にある担当割り当て表を見ると、そこまでの人数不足ではない。

④【誤】7
同様に、7名が不足しているという根拠は見当たらない。

問26:正解2

<問題要旨>
「新しいアクティビティ用にリストアップされた物品のうち、誤りを含む項目はどれか」を問う問題。各アクティビティ(#2, #4, #5, #6)に実際必要な道具を本文から読み取り、リストと照合して誤りを突き止める。

<選択肢>
①【誤】A(1 pole)
Limbo Dance (#2) にはポールが1本必要だという記載があるので妥当。

②【正】B(2 buckets)
Sponge Pass (#6) を見ると、「2列 × 前のバケツ・後ろのバケツ」で合計4つのバケツが必要になる構造と読み取れる。よって「2 buckets」では足りず、ここが誤りとなる。

③【誤】C(2 sponges)
2列で同時進行するなら、少なくとも1列あたり1スポンジが必要。合計2本のスポンジは矛盾しないため、特に誤りとは言えない。

④【誤】D(10 discs)
Flying Disc Throwing (#4) で「Each player throws their own disc」とあり、1グループ10人なら10枚のディスクは妥当。

⑤【誤】E(10 hula hoops)
Musical Hula Hoops (#5) では最初に9つを円形に置くが、さらに予備を考えて「10個用意する」形でも不自然ではない。そのまま誤りとは言いがたい。

問27:正解2

<問題要旨>
「Central Park(CP)での問題点を踏まえた理由」を問う問題。本文で「We got into trouble for playing music there last year. It’s prohibited!」と述べられており、音楽を流すイベントがCPでは開催できない事情を示している。

<選択肢>
①【誤】the big tree is hard for players to find
木が見つけにくいという問題は特に書かれていない。

②【正】the park forbids playing music in public
本文に「It’s prohibited!」と明記されており、これが理由になっている。

③【誤】the swings are broken
スウィング(ブランコ)の故障についてはスポーツセンター内の説明に言及があるが、ここでは直接「壊れている」という情報はない。

④【誤】the tables might interfere with the activity
「テーブルが邪魔をするおそれがある」というより、CP側で音楽行為が禁止されていることが主な問題点。

問28:正解1

<問題要旨>
「音楽使用が必要なアクティビティを、音楽禁止のCPからSCへ切り替えるために、どの活動を入れ替えるか」を問う問題。資料を見ると、音楽を使うのは「#2 Limbo Dance (M)」と「#5 Musical Hula Hoops (M)」だが、初期設定では#2 が SC、#5 が CP。そこでCPにある音楽イベント(#5)をSCに移すため、SC側のどれか音楽を使わないアクティビティ(#1, #3)と場所を交換する案がメモされている。

<選択肢>
①【正】#1 and #5
#1 (Three-legged Race) と #5 (Musical Hula Hoops) を入れ替える。#1は音楽なしなのでCPでも可能。#5は音楽を要するのでSCに移す必要がある。

②【誤】#2 and #4
#2 は元々SCなので、特に入れ替える必要がない。#4は音楽なしなので、移動の必要性は本文からは見出せない。

③【誤】#3 and #4
両方とも音楽を使わない競技であり、入れ替えによるメリットがない。

④【誤】#4 and #5
#4は音楽不要、#5は音楽必要。「#5をCPから外す」には良いが、#4がSCから移ってしまうと音楽なしの競技がCPに来る形となるだけで、#1は依然SCに残っていて意味がない。

問29:正解4

<問題要旨>
「Flying Disc Throwing (#4)のフィールド配置図として適切なものはどれか」を問う問題。本文によると、

  • 大きいコーンをスタート地点に置く
  • もう一つのコーンを約100m先に置く
  • その近くに子ども用プールとフラフープ(ゴール)を並べる
  • プレイヤーはディスクを投げて、フラフープ内に入るよう狙い、水の入ったプールは避けるべき存在

<選択肢>
①【誤】
コーンとプール、フープの位置関係が本文の「フープとプールはゴール付近に並ぶ」イメージと異なる。

②【誤】
プールが手前側にあり、フープがゴール側にあるような配置が見て取れるが、本文では「目標に向かって投げる際、プールとフープが並んでいる」とされている。図がズレている可能性が高い。

③【誤】
コーンやプール、フープの並び順が本文の説明と完全には一致しない。

④【正】
スタート地点のコーン、目標付近にあるコーンと、その間にフープとプールが並べられている形状が本文中の説明に最も近いレイアウト。プレイヤーが投げる際、フラフープを狙いつつプールを回避する状態が視覚的に示されている。

第5問

問30および31:正解1および4

<問題要旨>
筆者ケイタ(Keita)の性格を2つ選ぶ問題。物語本文でのエピソードやケイタの行動から、「困難に直面したときの不安定さ」と「新しいものに対する積極性」の両面を読み取る必要がある。選択肢を組み合わせて適切なものを判断する。

<選択肢>
①【正】(can be at a loss in difficult situations)
ケイタは旅先でパニックになったり、計画不足で思いどおりに動けなかったりする場面がある。自分が旅のポーチを忘れて焦ったり、地図が読めず混乱する姿から、「困難な状況に陥ると戸惑う」性質が見られる。

②【誤】(likes to plan and act individually)
ケイタはむしろ「計画をあまり立てたくない」「旅の詳細をあえて決めずに出発」と言っており、“ひとりで計画し行動することが好き”という感じではない。

③【誤】(refuses to talk with other people)
現地の人に道を尋ねたり、困っている旅行者を助けたりするなど、むしろ他者との会話を肯定的に行っている。

④【正】(welcomes adventurous experiences)
友人シンジとの話し合いで、あえて事前に詳細計画を立てずに旅行するなど、新しい経験に対してオープンな面がうかがえる。

⑤【誤】(willingly helps local people)
自ら積極的に“現地の人を助けに行く”というより、どちらかというと聞きたいことがあるときに声をかける場面はあるが、選択肢①や④に比べて本文での核心とは言えない。

問32:正解5

<問題要旨>
「ケイタが物語全体で描写しているシンジの特徴のうち、一番初期段階として示されるもの」を問う問題。本文冒頭ではシンジについて「他人の意見に耳を傾け、柔軟に受け入れる」姿が語られる。

<選択肢>
①【誤】Displays his negative emotions
物語序盤ではむしろ人の話をよく聞く余裕のある姿が描かれており、ネガティブな感情を露わにする場面は出てこない。

②【誤】Gets angry at what others say to him
同様に、最初は怒りっぽい様子は見られない。

③【誤】Is reliable and shows leadership
これももう少し後の場面(ケイタがパニックになった際の対応など)でわかってくる特徴。

④【誤】Relates to the feelings of others to cheer them up
他者の気持ちを考え、励ますシーンは後半にかけて登場する。

⑤【正】Respects the opinions of people around him
冒頭で「シンジはいつも相手の考えに耳を傾ける人だ」と書かれ、ケイタが「彼なら他人のアイデアにも寛容で、僕と一緒に計画なしの旅を楽しんでくれそうだ」と思って連れてきた。

問33:正解3

<問題要旨>
次にシンジがどのような様子を示すか、物語の流れに沿って該当する描写を選ぶ問題。ケイタと共に観光し、困ったときにはリーダーシップを発揮するシーンが見られる。

<選択肢>
①【誤】Displays his negative emotions
ネガティブな感情を表に出すのは、もっと後の水辺の場所に行く際(苛立ちを示す)あたり。

②【誤】Gets angry at what others say to him
同じく、苛立ちを露わにするのは後の場面。

③【正】Is reliable and shows leadership
ケイタがポーチを忘れてパニックになったとき、落ち着いて対処法を提案したり、店に問い合わせてポーチを確保してもらったりして、頼れる面を見せた。これがシンジがリーダーシップを発揮するシーンである。

④【誤】Relates to the feelings of others to cheer them up
後半ではシンジがケイタの落ち込みを気遣うシーンがあるので、この要素はさらに後になる。

⑤【誤】Respects the opinions of people around him
これはすでに問32で最初に示された部分なので、ここではない。

問34:正解1

<問題要旨>
さらにシンジの様子が変化する段階として選ぶ問題。旅の途中でシンジが苛立ちを見せ、ケイタにとって意外な“負の感情”が浮かび上がってくる場面がある。

<選択肢>
①【正】Displays his negative emotions
滝へ行く道に迷ったとき、シンジが苛立ちを隠せず、無口になってしまったり、機嫌が悪くなる様子が描かれる。

②【誤】Gets angry at what others say to him
直接的に「相手の言うことに怒る」という場面ではなく、単純にイライラしたり無口になったりする描写が強い。

③【誤】Is reliable and shows leadership
これはすでに前の段階(問33)に相当する。

④【誤】Relates to the feelings of others to cheer them up
この後、ケイタに同情を寄せたりする場面が出てくるが、「苛立ちを見せる」より後の段階となる。

⑤【誤】Respects the opinions of people around him
物語前半の特徴。ここは新たに生じた負の面が表出した場面の説明ではない。

問35:正解4

<問題要旨>
物語終盤、シンジがケイタを気遣う言葉をかけるシーンがある。そこでは単なる苛立ちから一転して、他人の感情を察して励ます姿が描かれる。

<選択肢>
①【誤】Displays his negative emotions
終盤ではむしろ落ち込んだケイタをフォローする様子が中心。

②【誤】Gets angry at what others say to him
怒りを見せる場面は滝付近で終わっている。

③【誤】Is reliable and shows leadership
これはやや前のエピソード(ポーチ紛失時など)のほうが際立つ描写。

④【正】Relates to the feelings of others to cheer them up
ケイタが「自分は2か所しか行けなかった」と落ち込んだときに、シンジが共感とねぎらいの言葉をかける場面。相手の気持ちに寄り添って元気づけている。

⑤【誤】Respects the opinions of people around him
もちろん最初から周囲を尊重する態度はあるが、ラストシーンで強調されるのはむしろケイタへの思いやり(励まし)である。

問36:正解2

<問題要旨>
「Scene 1: ケイタが旅人を助けた場面から読み取れること」を問う問題。旅先で困っている旅行者にケイタが声をかけて一緒にバスを探した時、自分自身がかつて助けられた経験を思い出した可能性が示唆される。

<選択肢>
①【誤】had improved at reading maps
地図読みが上達したという話はない。

②【正】remembered the promise he had made
以前、日本人旅行者から「代わりに他の旅人にも親切にしてほしい」と言われたことを思い出して、旅行者を助けた。これは「Instead of just thanking me, be kind to other travelers」という約束を守る形でもある。

③【誤】tried to change his bad memory into a good one
特に“悪い記憶を良いものに変えようとした”という意図は述べられていない。

④【誤】wanted to communicate with foreign people
コミュニケーションしたい思いはあっても、この場面の決定的要因は「思い出した約束」に近い。

問37:正解3

<問題要旨>
「Scene 2: ケイタが仏像の小さなフィギュアを買ったことから読み取れること」を問う問題。ケイタは旅先で見た不可思議な表情の仏像を、当初は違和感を持っていたが、最後にはむしろ興味深い象徴として捉え始めている。

<選択肢>
①【誤】tried to change his relationship with his friend
ここではシンジとの関係云々というより、その仏像の複雑さを受け入れるようになったことが中心。

②【誤】wanted to remember what he did in the temple
記念品的な意味合いはあるが、単に思い出としてだけではなく「自分の捉え方が変わった」ことを示唆している点が重要。

③【正】was starting to accept different sides of a person
仏像が「角度によって表情が違う」ことを、シンジとの人間関係にも通じると感じ、「いろいろな面を受け入れる」態度へ成長している。

④【誤】was thinking of visiting the country again
再訪を考えたという直接的な記述はない。

問38:正解3

<問題要旨>
「ケイタが旅を終えて学んだこと」を問う問題。本文ラストでは「思っていたほど自分は大きく変われなかったが、シンジとの友情が深まり、自分が成長する可能性に気づいた」とまとめられている。

<選択肢>
①【誤】Imagining our ideal self is helpful for traveling
「理想の自分を想像することが旅に役立つ」との言及はない。

②【誤】It is important to find a good travel companion
重要ではあるが、本文の結論として「旅の経験を通じて自己成長が可能」という方に力点がある。

③【正】Personal development can happen through travel
最後の文で「This trip did cause one change… I learned to look at Shinji the same way I looked at the figure of the Buddha… My journey is just beginning.」という締めくくりから、旅を通じた成長の可能性が示唆されている。

④【誤】Traveling can help us become better at planning
ケイタはむしろ計画が下手で苦労したと述べている。そこから「計画上手に成長した」という結末にはなっていない。

第6問

問39:正解2

<問題要旨>
本文の冒頭部で紹介される「Belief Perseverance (BP)」の特徴として、ポジティブに働く場合とネガティブに働く場合の両方がありうることを示唆している。つまり「良い面も悪い面もある」という点を踏まえ、どの選択肢が最も妥当かを判断する問題。

<選択肢>
①【誤】a barrier which stops people from expressing their opinions
「他人の意見表明を妨げる障壁」という言い方は本文にはない。

②【正】a cause of positive or negative outcomes for anyone
本文では、Belief Perseverance は「頑固さによって悪影響を及ぼす」一方で、「時には自分の信念を守るうえで必要」など、肯定的にも否定的にもなり得ると述べられている。

③【誤】a major disadvantage for people who are easily convinced
「簡単に説得される人」にとっての大きな不利、とは矛盾する。むしろ「容易に新情報に流される人」はBPが強くない場合が多い。

④【誤】an obstacle preventing us from keeping our beliefs strong
これはむしろ「信念を保つ」ことを強める傾向がBPの本質なので、真逆の内容になる。

問40:正解2

<問題要旨>
アウトラインの3番目、4番目の段落にどんな内容が含まれているかを問う問題。3番目(段落)ではセメルヴェイス(Semmelweis)のエピソードを紹介し、社会的反発や結果としての“Semmelweis reflex”を説明している。

<選択肢>
①【誤】A story of a doctor who rejected handwashing
実際にはセメルヴェイスは手洗いを推奨した側であり、「拒否した医師」ではないので、これは誤り。

②【正】An example of the social consequences of BP
セメルヴェイスの話は、革新的な提案に対して周りが激しい拒絶や迫害をした事例として、「社会的な影響」を示す具体例である。

③【誤】An example showing the difficulty of understanding others
本文では「他人理解の困難」を直接メインにするような事例ではない。

④【誤】Application of BP knowledge when convincing others
説得法の話は後半(「もしも家族が留学に反対しているなら…」など)に書かれており、セメルヴェイスの段落とは異なる。

⑤【誤】Strategies for effectively countering new information
これも後段「backfire effect への対応」などに言及される内容で、セメルヴェイス事例そのものを指すわけではない。

⑥【誤】Tendency to search for advice from specialists
該当段落で「助言を求める傾向」という話題は出てこない。

問41:正解4

<問題要旨>
アウトラインの次の段落(4番目)に書かれている内容を問う問題。本文では、家族に留学を反対されたときの対処法(authority の活用など)に言及している。

<選択肢>
①【誤】A story of a doctor who rejected handwashing
上記同様、これはセメルヴェイスのエピソード。

②【誤】An example of the social consequences of BP
それは既に3番目の段落。

③【誤】An example showing the difficulty of understanding others
家族が頑固に反対する事例は出てくるが、“他者理解の難しさ”が主題というより「backfire effect が起きた場合の対応策」に焦点がある。

④【正】Application of BP knowledge when convincing others
留学先の犯罪率データを見せても逆効果の場合、教師という権威者を使って説得するなど、BPを踏まえた説得法の応用例が示されている。

⑤【誤】Strategies for effectively countering new information
ここでは「new information」を退けるための戦略ではなく、むしろ「既存の思い込みを変えるにはどうするか」を具体的に述べている。

⑥【誤】Tendency to search for advice from specialists
本文には「家族に対して教師に話してもらう」というのはあるが、それは“相談行動”というより「権威ある人の意見を使う」という趣旨。

問42:正解1

<問題要旨>
「消防士の実験(Firefighters story)を通じてわかること」を問う問題。本文では「証拠が嘘だと示されても、最初に抱いた結論を変えようとしなかった」様子を紹介している。

<選択肢>
①【正】BP appears to have an influence on anyone, even in situations one wouldn’t expect
火災のリスクを取る消防士が能力的に優れている、という誤った結論を与えられた参加者が、後で証拠が誤りと判明しても信念を変えない。これは「意外な状況でもBPが起こり得る」例である。

②【誤】confirmation bias is found when people want to believe new information
この消防士の実験は「もともとの推定を覆す新情報を提示しても信念を変えない」例なので、「新情報を信じたがる」という趣旨ではない。

③【誤】the backfire effect often happens when a stubborn person’s opinion is rejected
バックファイア効果自体は触れられているが、消防士実験の核心はそれとは少し異なる。「間違いを指摘されても結論を変えない」ことが示されたが、それが“他者に反発してさらに強まる”過程が描かれたわけではない。

④【誤】the Semmelweis reflex is often observed in occupations where risks are common
消防士の話題とセメルヴェイス反射を直接結びつける描写はない。

問43:正解2

<問題要旨>
「人間の心理を学ぶことによって得られるメリットは何か」を問う問題。本文最後には「すぐに情報を鵜呑みにするのではなく、時間をかけて吟味する」姿勢が大切と述べられている。「新情報をどう扱うか」という意思決定が大きなテーマ。

<選択肢>
①【誤】analyze historical discoveries from a scientific point of view
それはセメルヴェイスの例に限っての話ではあるが、本文の結論部全体を要約したものとは言えない。

②【正】make reasonable decisions when dealing with new information
本文終盤「In other words, take time to find out more before accepting new information. After all, we humans have developed belief perseverance…」とあり、新情報を受け入れる前に考察する重要性が示されている。

③【誤】recognize immediately whether given information is true or not
「即座に見極められるようになる」とは書かれていない。むしろ「時間をかけて吟味することが必要」と述べている。

④【誤】understand when it is appropriate or necessary to take risks
リスクを取るかどうかの判断がメインではない。

問44:正解3

<問題要旨>
(B)パートのスライド1に当たる「プレゼン全体のタイトル」を問う問題。記事内容は“fabric innovation”に関する紹介だが、「バイオ系の限定」でもなく、「最初の布」でもなく、「歴史」にも限定しない。従って、テクノロジーの賢さを強調する表現が合うと判断する。

<選択肢>
①【誤】Bio-Based Textile Innovation
記事の内容は広範で、バイオベースに限定していない。

②【誤】First Fabric That Addresses New Challenges
「最初の布」というのは不正確。リンネル(リネン)や綿(コットン)の話も出ているし、新しい“メタファブリック”も最近の研究例とされているが、“初めて”かどうかは別。

③【正】Great Advantages of Clever Textiles
本文では暑さをしのいだり、音を感知したりといったスマート機能を紹介している。こうした“clever”ファブリックの利点が主題となっている。

④【誤】The History of Fiber Design
歴史を軸にした話ではない。歴史的背景も触れられてはいるが、主眼は「未来志向の新素材」。

問45:正解3

<問題要旨>
「メタファブリック実験(片側がコットン・片側がメタファブリック)で得られた結果が何を示唆するか」を問う問題。つまり、「体温の上昇が一方では少なかった」ことからどんな利点が読み取れるか。

<選択肢>
①【誤】It is far easier to create an outfit that keeps you warm.
実験では暑さを抑える(涼しくする)効果が示されたので、「暖かくする」効果の証明ではない。

②【誤】Light-colored fabric is more suitable for reflecting the sunlight.
「色」に関する記述はない。コットン vs メタファブリックの比較であって、色の話題は出ていない。

③【正】The newly invented fabrics can keep people comfortable in hot weather.
コットン側は温度が 37℃に達したのに対して、メタファブリック側は 32℃までしか上がらなかった。暑さ対策として有効であることを示唆している。

④【誤】You should wear a shirt made of the metafabric over your other clothing.
「上から重ね着すべき」という提言は本文にはない。

問46:正解2

<問題要旨>
「Acoustic Fabric Experiment 1」で行った手順のうち、スライドに書かれている 1→2→3→4 のステップの2番目に何をしたかを問う。本文を見ると、研究者は布をシャツに縫いつけた後、拍手や音をいろいろな方向から与えた。

<選択肢>
①【誤】Mechanical vibrations were bent by the fabric.
これは音を電気信号に変換するときの一部プロセスだが、最初にやる行為(2番目の手順)ではない。

②【正】Sounds from various directions were made.
「研究者がさまざまな角度から拍手をした」ことが手順の第2ステップに当たる。

③【誤】The acoustic fabric recorded the sounds.
これは音の変換が行われた後に結果として録音デバイスに保存される過程。

④【誤】The output from each fiber was saved.
これはさらに後の過程。

⑤【誤】The researchers moved a shirt to different places.
“Shirtの位置を変える”という記述は本文には特にない。

⑥【誤】Various types of sounds were measured by a shirt.
「拍手以外にもいろいろな音を測定した」という明確な記述はなく、本文には手をたたいた実験が具体的に紹介されているだけ。

問47:正解4

<問題要旨>
同じ実験手順の3→4番目に当たるステップ。拍手などの音が布を振動させ、電気信号に変換し、最後に“音の方向”を特定するためにその信号を保存・分析している。

<選択肢>
①【誤】Mechanical vibrations were bent by the fabric.
これは音波→振動への変換を説明する可能性はあるが、最終ステップ「4」には合わない。

②【誤】Sounds from various directions were made.
これはすでに前の手順。

③【誤】The acoustic fabric recorded the sounds.
「音を取り込む」工程は3番目あたり。4番目に“結果の保存・判定”が入る。

④【正】The output from each fiber was saved.
「布が変換した電気信号を装置に記録して方向を特定できるようにした」と本文にあるため、ステップ4 は出力(信号)の保存・活用。

⑤【誤】The researchers moved a shirt to different places.
記述はない。

⑥【誤】Various types of sounds were measured by a shirt.
実験で取り上げたのは「手をたたく」音が中心で、“さまざまな種類”という表現ははっきりしていない。

問48:正解1

<問題要旨>
「Acoustic Fabric Experiment 2」の結果から考えられる将来の応用例を問う問題。実験では心音をキャッチできたため、「将来的には不整脈など異変を早期に発見できる」可能性がある。

<選択肢>
①【正】A person with irregular cardiac activity can get help.
胸部に装着して心拍モニタリングできるなら、心臓のトラブルを検知しやすくなり、早期対応が望める。

②【誤】Acoustic fabric can give a person directions on the street.
「音を聞いて方向を示す」というのは Experiment 1 の応用例であり、心臓モニターの実験結果とは無関係。

③【誤】It can help a person breathe more deeply and easily.
呼吸を助ける繊維という話題は本文にない。呼吸音の測定はできても、呼吸自体を楽にするとは書かれていない。

④【誤】It can reduce noise levels and answer phone calls.
騒音低減や電話対応機能は本文にない。

問49:正解3

<問題要旨>
スライド6「Applications Beyond Clothing」の項目に誤りが混入しており、どれを削除すべきかを問う問題。本文では、「To find weak places in buildings」「To listen for debris in space」「To locate a crying baby」「To protect vehicles from the sun」のうち、いずれが誤った用途かを判別する。

<選択肢>
①【誤】A: To find weak places in buildings
本文に「Acoustic fabrics can help detect cracks or strains in buildings」と書かれており、合致する用途。

②【誤】B: To listen for debris in space
「Acoustic fabrics… integrated with spacecraft coatings to monitor cosmic debris」は本文にある。

③【正】C: To locate a crying baby
本文には、「マタニティ用に心音を確認する」という発想はあっても、「赤ちゃんの居場所を探すために使う」という話はなく、泣き声で位置を特定する事例は示されていない。

④【誤】D: To protect vehicles from the sun
冷却効果のあるファブリックはテントや車カバー、日よけ製品に応用可能と本文にある。よって誤りではない。

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