2020年度 大学入試センター試験 本試験「日本史A」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入試センター試験としては最後の年度です。試験時間60分・満点100点。大問5題・小問32問はすべて必答で、第1問20点・第2問12点・第3問19点・第4問24点・第5問25点という配点でした。この年は日本人移民と条約改正から始まり、幕末維新、都市と文化、言論と戦争、エネルギーと産業へと進みます。第2問は同じ日の日本史B第5問と、第4問は日本史B第6問とまったく同じ問題です。史料・風刺漫画・統計表が各所に入り、全体の難易度は標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 近代日本と国際関係(アメリカへの日本人移民の禁止、条約改正交渉と歴代の外務卿・外相、内地雑居論争、お雇い外国人とその功績、大日本帝国憲法の臣民規定のX・Y判定、講和条約後もアメリカ統治下に残った地域) | 20 | ★★★☆☆ | 条約改正は井上馨・大隈重信・陸奥宗光・小村寿太郎の四人を順に押さえておけば、問2と問3が続けて取れる。問6は沖縄と小笠原の復帰時期が要 |
| 第2問 | 幕末・明治前期の政治と経済(日米間の条約と自由民権期の政社、幕末の幕府の経済政策、民衆運動と事件の年代配列、激化事件と同時期の出来事) | 12 | ★★☆☆☆ | 4問・12点と最も小さい。日本史B第5問と同一問題で、ええじゃないか・地租改正反対一揆・秩父事件という三つを並べられれば問9は取れる |
| 第3問 | 都市と文化の近代(地方制度に助言した外国人顧問の出身国と憲法、各都市で起きた出来事、東京での政治運動の年代配列、大戦後の高等教育と女性の社会進出、民俗学の確立と新劇、1920年代の都市化) | 19 | ★★★☆☆ | 問13の並べ替えは日比谷焼き打ち事件・米騒動・五・一五事件など、事件の性格で時期が推測できる。大正期の文化は人物と業績の対応表を作っておきたい |
| 第4問 | 言論と戦争(新聞紙条例など言論統制の法令と大逆事件、従軍記者と各戦争の年代配列、日露戦争後の外交、第一次世界大戦前後の日本経済、『東洋経済新報』と民本主義の担い手、大正期の政治と社会、女子挺身隊と国民徴用令、1946年の農地改革を描いた風刺漫画) | 24 | ★★★★☆ | 配点が最も大きく、日本史B第6問と同一問題。問24の風刺漫画は、描かれた地主と小作人の関係を読み取れば、四つの文のうち二つはすぐ切れる |
| 第5問 | エネルギーと産業(官営鉱山の払い下げと戦前の石油輸入先、明治政府の殖産興業、日ソ関係の年代配列、傾斜生産方式と石炭産業の衰退、戦後復興期の政策と条約、ラジオとテレビ放送の歩み、原油輸入先の表、1973年の石油危機) | 25 | ★★★☆☆ | 石炭から石油へというエネルギー転換が一本の軸。問31の表は、中東の比率が圧倒的に高いという一点で二つの文が判定できる |
対策のポイント: 日本史Aは幕末以降に絞られるぶん、同じ人物・法令が形を変えて何度も出ます。内閣ごとに「誰が・何をしたか」を一枚の表にまとめておくと、年代配列も時期判定もまとめて処理できます。風刺漫画や史料は、細部を読む前に「誰が誰をどう描いているか」という構図をつかむのが先決です。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

