2025年度 大学入学共通テスト 追試験「公共・倫理」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
この問題の概要
2025年度 追試験 公共,倫理は、解答時間60分・満点100点、大問6題(第1問12点・第2問13点・第3問28点・第4問15点・第5問16点・第6問16点、計32問)の構成です。2025年度は新教育課程の初年度で、「公共,倫理」は解答PDFの見出しも「公共,倫理(100点満点)」と表記される新設科目であり、第1問・第2問は「地理総合,歴史総合,公共」の一分野として出題された「公共」(公共の出題範囲のみで50点満点)と正解・配点まで一致する共通問題です。第1問が功利主義と義務論・人権思想と歴史的文書・条例制定と人権・契約とクーリング・オフ、第2問が青年期と通過儀礼・国民負担率の国際比較・年金の財政方式・社会保障の用語、第3問がギリシア哲学から現代思想までの西洋思想を9問で問う最大の大問、第4問が神道・江戸の儒学と国学・武士道・鎌倉新仏教・和辻哲郎という日本思想、第5問が生命倫理・ビッグデータ・心の理論・青年期の発達・AIとの共生、第6問が文化相対主義・サンデルの共同体主義・多文化共生とルール形成を扱います。なお第5問問5には(注)があり、解答番号27で選んだ立場に応じて解答番号28の正解が変わり、両方正解の場合のみ4点が与えられます。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 功利主義と義務論/人権思想と歴史的文書/条例制定と人権/契約とクーリング・オフ | 12 | ★★☆☆☆ | トリアージの場面に功利主義と義務論を当てはめる問1から始まる。公共 第1問・公共,政治・経済 第1問と共通で、正解も配点も同一 |
| 第2問 | 青年期と通過儀礼/国民負担率と老後の備え/年金の財政方式/社会保障の用語 | 13 | ★★★☆☆ | 2つの統計表と会話文のヒントからアメリカを特定する問2が4点。公共 第4問・公共,政治・経済 第2問と共通 |
| 第3問 | ギリシア哲学/世界の諸宗教/ルターの信仰義認説/諸子百家/カント/ユートピア思想/スピノザ/現代思想 | 28 | ★★★☆☆ | ルター・カント・スピノザの原典資料が3問組み込まれ、28点と最大の配点。用語の暗記だけでなく論旨を追う読解が要る |
| 第4問 | 神道の精神文化/江戸の儒学と国学/士道と武士道/鎌倉新仏教/自然主義と和辻哲郎 | 15 | ★★★☆☆ | 中江藤樹と熊沢蕃山、契沖と賀茂真淵のように近い立場の人物を分ける出題。資料の「修証一等」から宗派を判断する問4も要注意 |
| 第5問 | 生命倫理と先端医療/ビッグデータ/心の理論/青年期の発達/AIとの共生 | 16 | ★★★★☆ | 問5は解答番号27で選んだ立場によって28の正解が変わり、両方正解でなければ4点が入らない。自説とそれへの反論を同時に組み立てる必要がある |
| 第6問 | 文化相対主義/サンデルの共同体主義/会話の論理/多文化共生と集団的権利/合意形成のルール | 16 | ★★★★☆ | 「負荷なき自己」と「位置づけられた自己」の区別、多数決を組み込んだ合意形成の破綻点の指摘など、論理を追う負荷が一貫して重い |
対策のポイント: 第1問・第2問は「公共」との共通問題で、倫理思想の知識がなくても手が届く25点分です。ここを確実に取り、配点28点の第3問と日本思想の第4問という知識中心の43点を上積みするのが基本線になります。第3問・第4問は人物と主張の一対一対応が決め手なので、荀子と韓非子、山鹿素行と山本常朝のように近接する思想を並べて整理しておきましょう。第5問・第6問は資料と会話文を読み込む時間がかかり、とくに第5問問5は選んだ立場に応じて正解が変わり両方正解でしか得点にならないので、立場を決めたあとに反論との整合を必ず見直してください。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

