2025年度 大学入学共通テスト 追試験「旧数学Ⅱ・B」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。
解答
解説
2025年度(令和7年度)大学入学共通テスト追試験「旧数学Ⅱ・旧数学B」の全7大問・57設問について、解答と考え方をまとめました。100点満点、試験時間60分。第1問〜第4問が必答、第5問〜第7問から2問を選択し、計6問を解答します。旧課程履修者向けの科目で、新教育課程履修者は選択できません。
必答は第1問が式と証明(剰余)、第2問が図形と方程式、第3問が微分・積分、第4問が三角関数(周期関数)。選択は第5問が確率分布と統計的な推測、第6問が数列、第7問が空間ベクトルです。第4問の「周期関数」は、sin(x/2)+cos(x/3) の周期を「加法定理で −2 になる瞬間をつかまえる」という筋道で導かせる、共通テストらしい誘導つきの良問です。
なお本問は「数学Ⅱ・数学B・数学C」「旧数学Ⅱ」と大問を共有しています(数学Ⅱ・B・Cの解説はこちら/旧数学Ⅱの解説はこちら)。
第1問(必答) 式と証明(剰余)
xⁿ を x−2 や (x−2)² で割った余りを求める問題。後半は X=x−2 と置き換えて二項展開するのが決め手です。配点15点。
ア
<考え方>
「割られる式 = 割る式 × 商 + 余り」をそのまま式にします。割る式は x−2、商は Q(x)、余りは定数 k です。
xⁿ = (x − 2)·Q(x) + k
ア = ④((x−2)Q(x)+k)
イ
<考え方>
① の両辺に x=2 を代入すると (x−2) の部分が消えて余りだけが残ります(剰余の定理そのもの)。
2ⁿ = (2 − 2)·Q(2) + k = k → k = 2ⁿ
イ = ⑤(2ⁿ)
ウ
<考え方>
2x−1 で割るときは、2x−1=0 すなわち x=1/2 を代入します。
余り = (1/2)ⁿ = 1/2ⁿ
ウ = ⑧(1/2ⁿ)
エ
<考え方>
X=x−2 とおくと xⁿ=(X+2)ⁿ。二項定理で展開したとき、X² 以上の項はすべて X² で割り切れるので、X の1次の項の係数だけを取り出します。
(X+2)ⁿ の X の係数 = ₙC₁·2ⁿ⁻¹ = n·2ⁿ⁻¹
エ = ④(n·2ⁿ⁻¹)
オ
<考え方>
同じ展開の定数項は、X を 0 とおいた値です。
(X+2)ⁿ の定数項 = 2ⁿ
オ = ⓪(2ⁿ)
カ,キ
<考え方>
X=x−2 を戻します。A(X)·X² の部分は (x−2)² で割り切れるので、残りが余り R(x) になります。
xⁿ = A(x−2)(x−2)² + n·2ⁿ⁻¹(x−2) + 2ⁿ
R(x) = n·2ⁿ⁻¹(x − 2) + 2ⁿ
= n·2ⁿ⁻¹·x − n·2ⁿ + 2ⁿ
= n·2ⁿ⁻¹·x + (−n+1)·2ⁿ
カ = ④(n·2ⁿ⁻¹)、キ = ③((−n+1)·2ⁿ)
ク,ケ
<考え方>
同じ方法を Y=2x−1 に対して使います。x=(Y+1)/2 なので xⁿ=(Y+1)ⁿ/2ⁿ。(Y+1)ⁿ の Y の係数は n、定数項は 1 です。
xⁿ = (Y+1)ⁿ / 2ⁿ = [A(Y)Y² + nY + 1] / 2ⁿ 余り = (nY + 1)/2ⁿ = (n(2x−1) + 1)/2ⁿ = (2n/2ⁿ)x + (−n+1)/2ⁿ = (n/2ⁿ⁻¹)x + (−n+1)/2ⁿ
ク = ⑧(n/2ⁿ⁻¹)、ケ = ⑦((−n+1)/2ⁿ)
第2問(必答) 図形と方程式
円 x²−2sx+y²−2ty+s²=0 と円 x²+y²=4 の接触を扱う問題。中心が描く軌跡、そして半径を最大にする条件まで追います。配点15点。
ア,イ,ウ
<考え方>
① を平方完成して標準形に直します。右辺の s² が効いて、半径が t だけになるのがポイントです。
x² − 2sx + y² − 2ty + s² = 0 (x − s)² + (y − t)² = s² + t² − s² = t² → 中心 (s, t),半径 |t| = t(t > 0)
ア = ③(s)、イ = ⑥(t)、ウ = ⑥(t)
エ
<考え方>
中心 (s, t) から x 軸までの距離は t で、これが半径にちょうど等しくなります。s,t の値によらず成り立ちます。
中心と x 軸の距離 = |t| = t = 半径 → C は常に x 軸に接する
エ = ⓪(x 軸)
オ,カ
<考え方>
C は点 (s, 0) で x 軸に接します。−2<s<2 なので、この接点は半径2の円 C₀ の内部にあります。C の一部が C₀ の内部にあるのだから、接するとすれば内接です。
C の接点 (s, 0):s² < 4 なので C₀ の内部 → C₀ と C は内接 内接のとき 中心間距離 d = r₀ − r
オ = ①(内接)、カ = ②(r₀ − r)
キ
<考え方>
d=√(s²+t²)、r₀=2、r=t を d=r₀−r に代入して整理します。
√(s² + t²) = 2 − t s² + t² = 4 − 4t + t² s² = 4 − 4t t = (4 − s²)/4
キ = ①((4−s²)/4)
ク
<考え方>
中心は (s, (4−s²)/4)。これは s を横軸にとると上に凸の放物線で、頂点 (0, 1)、s=±2 で 0 になります(端点は含まないので白丸)。
y = (4 − x²)/4 = −x²/4 + 1 頂点 (0, 1),x = ±2 で y = 0(端点は除く)
ク = ②(なめらかな放物線状のアーチ。折れ線の ⓪④ や円弧に近い ②以外 は不適)
ケ
<考え方>
C₁ は直線 x=k に左側から接するので k−s=t。これと t=(4−s²)/4 を連立し、半径 t を k の式にして最大値を求めます。
k − s = (4 − s²)/4 → s² − 4s + 4k − 4 = 0 s = 2 − 2√(2−k)(s < k となる方) r₁ = k − s = k − 2 + 2√(2−k) u = √(2−k) とおくと k = 2 − u² r₁ = −u² + 2u = −(u−1)² + 1 最大は u = 1,すなわち k = 1
ケ = 1(このとき C₁ の半径は 1)
コ,サ,シ,ス,セ,ソ
<考え方>
C₂ は直線 x=k の右側にあるので s−k=t。k=1 を代入して s の2次方程式を解きます。
s − 1 = (4 − s²)/4 4s − 4 = 4 − s² s² + 4s − 8 = 0 s = −2 ± 2√3,s > 1 より s = 2√3 − 2 t = s − 1 = 2√3 − 3
中心 (2√3 − 2, 2√3 − 3) コ=2, サ=3, シ=2, ス=2, セ=3, ソ=3
第3問(必答) 微分・積分
F(x)=∫₀ˣ t(t−2)dt から始め、絶対値をつけた G(x)、さらに一般の α,β での H(x) へ。絶対値つき定積分が一貫したテーマです。配点22点。
ア
<考え方>
∫₀ˣ f(t)dt を x で微分すると f(x) になります(微分積分学の基本定理)。
F'(x) = x(x − 2) = x² − 2x
ア = 2
イ,ウ
<考え方>
F'(x)=x(x−2) の符号は、x<0 で正、0<x<2 で負、2<x で正。よって x=0 で極大です。
F(x) = x³/3 − x² F(0) = 0
イ = 0、ウ = 0
エ,オ,カ,キ
<考え方>
x=2 で符号が負から正に変わるので極小です。
F(2) = 8/3 − 4 = −4/3
エ = 2、オカ/キ = −4/3
ク,ケ
<考え方>
絶対値は「中身が負なら符号を反転」。0≦t≦2 では t(t−2)≦0 なので −t(t−2)、それ以外では t(t−2) のままです。
0 ≦ t ≦ 2 → |t(t−2)| = −t(t−2) t ≦ 0, 2 ≦ t → |t(t−2)| = t(t−2)
ク = ②(−t(t−2))、ケ = ⓪(t(t−2))
コ,サ
<考え方>
0≦x≦2 では被積分関数がまるごと −t(t−2)。定数倍は積分の外に出せるので、F(x) の符号を変えたものになります。
G(x) = ∫₀ˣ {−t(t−2)} dt = −∫₀ˣ t(t−2) dt = −F(x)
コ = ②({−t(t−2)})、サ = ⑨(−F(x))
シ,ス
<考え方>
x≧2 では 0〜2 と 2〜x に分けます。後半は絶対値が外れて t(t−2) そのもの。F(2)=−4/3 を使って整理します。
G(x) = −F(2) + {F(x) − F(2)} = F(x) − 2F(2)
= F(x) − 2·(−4/3) = F(x) + 8/3
シ = ⓪(t(t−2))、ス = ②(F(x)+8/3)
セ
<考え方>
G(x)=∫₀ˣ|t(t−2)|dt は被積分関数が 0 以上なので単調増加。さらに G'(x)=|x(x−2)| は x=0 と x=2 でちょうど 0 になるので、その2点で接線が水平になります。
G(0) = 0,G'(x) = |x(x−2)| ≧ 0 G'(0) = G'(2) = 0(水平な接線)
セ = ②(原点から水平に立ち上がり、x=2 でいったん水平になってまた増加する形)
ソ
<考え方>
|f|−f は、f≧0 の範囲では 0、f<0 の範囲では −2f になります。f(t)=(t−α)(t−β) が負なのは α<t<β のときだけなので、x が β を超えると被積分関数が 0 になり、H(x) は増えなくなります。
H(x) = ∫_α^x { |(t−α)(t−β)| − (t−α)(t−β) } dt
α ≦ t ≦ β では 被積分関数 = −2(t−α)(t−β)
t ≧ β では 被積分関数 = 0
→ x ≧ β で H(x) は一定
ソ = ③(β ≦ x)
タ
<考え方>
その一定値は α から β までの積分で決まります。−∫_α^β f dt は「グラフと x 軸で囲まれた図形の面積」そのものなので、その2倍です。
H = −2∫_α^β (t−α)(t−β) dt = 2 × (囲まれた図形の面積)
タ = ②(面積の2倍)
第4問(必答) 三角関数(周期関数)
周期関数の定義から出発し、sin(x/2)+cos(x/3) の周期が 12π であることを導きます。配点16点。
ア
<考え方>
sin(x/2) の周期は、x が T 増えたときに x/2 が 2π 増える T です。
sin((x+T)/2) = sin(x/2 + T/2) T/2 = 2π → T = 4π
ア = ④(4π)
イ
<考え方>
振幅は 1 のまま、周期だけが 2π から 4π へ横に2倍に伸びたグラフです。
y = sin(x/2):振幅 1,周期 4π x = 0, 4π, 8π で 0,x = π で最大 1,x = 3π で最小 −1
イ = ②(振幅1・周期4π のもの。振幅が 1/2 や 2 のもの、周期が 2π や 12π のものは不適)
ウ
<考え方>
sin(x/2)=−1 と cos(x/3)=−1 を同時に満たす最小の正の x を探します。
sin(x/2) = −1 → x/2 = 3π/2 + 2kπ → x = 3π + 4kπ cos(x/3) = −1 → x/3 = π + 2mπ → x = 3π + 6mπ 共通で最小の正の数は x = 3π
ウ = ③(3π) f(3π) = sin(3π/2) + cos π = −1 − 1 = −2
エ,オ
<考え方>
加法定理で 3π 分をずらします。sin(3π/2 + θ)=−cos θ、cos(π + θ)=−cos θ です。
f(3π + α) = sin(3π/2 + α/2) + cos(π + α/3)
= −cos(α/2) − cos(α/3)
エ,オ = α/2,α/3(③と②、順不同)
カ
<考え方>
−cos(α/2)−cos(α/3)=−2 は、どちらの cos も最大値 1 をとるときにしか起こりません。
cos(α/2) = 1 → α/2 = 2kπ → α = 4kπ cos(α/3) = 1 → α/3 = 2mπ → α = 6mπ 共通で最小の正の数 = 4π と 6π の最小公倍数 = 12π
カ = ⑥(12π) したがって f(x) の周期は 12π
キ
<考え方>
f(x)=g(x) は cos(x/3) の項だけの条件になります。
sin(x/2) + cos(x/3) = sin(x/2) − cos(x/3) 2cos(x/3) = 0 → cos(x/3) = 0 x/3 = π/2 + nπ → x = 3π/2 + 3nπ
キ = ⑧((3/2)π + 3nπ)
ク
<考え方>
周期はどちらも 12π。その1周期の中に共有点は n=0,1,2,3 の4個あります。また x=0 では f(0)=1、g(0)=−1 なので実線が破線より上から始まります。
共有点:x = 3π/2, 9π/2, 15π/2, 21π/2(1周期に4個) f(0) = 0 + 1 = 1,g(0) = 0 − 1 = −1
ク = ①
第5問(選択) 確率分布と統計的な推測
番号入りカード1000枚のくじを題材に、期待値・分散から正規分布近似、区間推定まで一気に通す問題。配点16点。
ア
<考え方>
下二桁が「22」となる番号は 022, 122, …, 922 の10枚。「777」とも「下一桁が1」とも重なりません。
p₂ = 10/1000 = 1/100
ア = 1
イ,ウ,エ
<考え方>
0点になるのは、残りすべて。全体から上位3つの枚数を引きます。
1000 − 1(777) − 10(下二桁22) − 100(下一桁1) = 889 p₄ = 889/1000
イウエ = 889
オ,カ
<考え方>
定義どおり x·p を足します。分母がきれいに約分されるように作られています。
E(X) = 2000/1000 + 800/100 + 100/10 + 0 = 2 + 8 + 10 = 20
オカ = 20
キ,ク
<考え方>
1回引くたびに25点引かれるので、損得点は得点から25を引いたものです。
Y = X − 25
キク = 25
ケ
<考え方>
確率変数を定数だけ平行移動すると、平均も同じだけずれます。
E(Y) = E(X − c) = E(X) − c
ケ = ①(E(X)−c)
コ
<考え方>
一方、分散は平行移動では変わりません(ばらつきの大きさは同じ)。
V(Y) = V(X − c) = V(X)
コ = ⓪(V(X))
サ
<考え方>
大きさ n の標本平均の分散は、母分散を n で割ったものです。ここでは n=400。
V(Ȳ) = V(Y)/400
サ = ⑤(V(Y)/400)
シ
<考え方>
合計が0以上 ⇔ 標本平均が0以上。E(Y)=20−25=−5、V(Y)=11000 を使って標準化します。√110=10.5 のヒントが効きます。
Ȳ ~ N(−5, 11000/400) = N(−5, 27.5) 標準偏差 = √27.5 = √110/2 = 10.5/2 = 5.25 z = (0 − (−5))/5.25 ≒ 0.95 P(Z ≧ 0.95) = 0.5 − 0.3289 = 0.1711
シ = ⓪(0.17)
ス
<考え方>
3回の得点の合計が1000点になる組合せを探します。得点は 2000, 800, 100, 0 の4種類。
1000 = 800 + 100 + 100 のみ(順序は3通り) P = 3 × (1/100) × (1/10)² = 3/10000 = 0.0003
ス = ①(0.0003)
セ
<考え方>
信頼度95%の信頼区間は「標本平均 ± 1.96 ×(標準偏差/√n)」。標本の標準偏差75をσの代わりに使います。
16.75 ± 1.96 × 75/√400 = 16.75 ± 1.96 × 3.75
= 16.75 ± 7.35
→ 9.40 ≦ m ≦ 24.10
セ = ②(9.40 ≦ m ≦ 24.10) E(X)=20 を含んでいることが確認できます
第6問(選択) 数列
等比型・特性方程式型の漸化式から始まり、最後は二次の漸化式 c_{n+1}=−½cₙ²+4 の有界性を数学的帰納法で示す構成。配点16点。
ア,イ,ウ,エ,オ
<考え方>
公比 −1/2 の等比数列です。初項 a₁=−3。
aₙ = −3·(−1/2)ⁿ⁻¹
アイ = −3、ウエ/オ = −1/2
カ,キ
<考え方>
(−1/2)ⁿ⁻¹ の符号は n−1 の偶奇で決まります。n が奇数なら n−1 は偶数なので正、n が偶数なら n−1 は奇数なので負。これに −3 を掛けます。
n 奇数 → (−1/2)ⁿ⁻¹ > 0 → aₙ = −3×正 < 0 n 偶数 → (−1/2)ⁿ⁻¹ < 0 → aₙ > 0
カ = ⓪(<)、キ = ②(>)
ク
<考え方>
特性方程式 p=−p/2−9 を解いて、b_{n+1}+c=−(1/2)(bₙ+c) の形に変形します。
p = −p/2 − 9 → (3/2)p = −9 → p = −6 したがって c = 6
ク = 6
ケ,コ,サ,シ,ス
<考え方>
{bₙ+6} が初項 b₁+6=3、公比 −1/2 の等比数列になります。
bₙ + 6 = 3·(−1/2)ⁿ⁻¹ bₙ = 3(−1/2)ⁿ⁻¹ − 6
ケ = 3、コサ/シ = −1/2、ス = 6
セ
<考え方>
(−1/2)ⁿ⁻¹ は n=1 のとき 1 で、これが最大値。以降は絶対値が小さくなりながら符号が交互に変わるので 1 を超えません。
n = 1 → (−1/2)⁰ = 1(最大) n ≧ 2 → |(−1/2)ⁿ⁻¹| ≦ 1/2 → 最小の A は A = 1
セ = 1
ソ
<考え方>
bₙ=3(−1/2)ⁿ⁻¹−6 に、いま求めた上限を当てはめます。
bₙ ≦ 3·1 − 6 = −3 < 0(すべての n で)
ソ = ⓪(すべての自然数 n について bₙ < 0)
タ,チ
<考え方>
c_{k+1}=−½cₖ²+4 の値の範囲を、cₖ にどんな条件が要るかで判定します。上からの評価は無条件、下からの評価には条件がつきます。
・c_{k+1} ≦ 4:−½cₖ² ≦ 0 は常に成立 → cₖ によらず成り立つ
・−4 ≦ c_{k+1}:−½cₖ² + 4 ≧ −4 ⇔ cₖ² ≦ 16 ⇔ −4 ≦ cₖ ≦ 4
タ = ⓪、チ = ④
ツ
<考え方>
(Ⅰ)(Ⅲ) は表1の数値がそのまま反例になります。(Ⅱ)は c_{n+1}≦4 が常に成り立つことと c₁=α≦4 から従います。
(Ⅰ) α = 5 > 4 だが c₂ = −8.5(4 より大きくない)→ 偽
(Ⅱ) c₁ = α ≦ 4,n ≧ 1 では c_{n+1} = −½cₙ²+4 ≦ 4 → 真
(Ⅲ) α = −1 < 0 だが c₂ = 3.5 > 0 → 偽
ツ = ⑤(偽・真・偽)
第7問(選択) 空間ベクトル
空間の2直線が交わる条件を、a⃗,b⃗,e⃗ による分解のe⃗ の係数が0かどうかに翻訳する、見通しのよい問題。配点16点。
ア
<考え方>
点 Q は「M から出発して b⃗ 方向へ t 進んだ点」。原点から見れば OM⃗ に MQ⃗ を足します。
OQ⃗ = OM⃗ + MQ⃗ = m⃗ + t b⃗
ア = ③(m⃗ + t b⃗)
イ,ウ,エ
<考え方>
a⃗=(0,−3,1)、b⃗=(1,0,3)、m⃗=(2,3,5) を ① に代入して成分で書き並べます。
s a⃗ = (0, −3s, s) m⃗ + t b⃗ = (2 + t, 3, 5 + 3t)
イ = ③(2+t)、ウ = ①(3)、エ = ⑤(5+3t)
オ,カ,キ,ク
<考え方>
x 成分と y 成分の2式から s と t が決まります。
x 成分:0 = 2 + t → t = −2 y 成分:−3s = 3 → s = −1
オカ = −1、キク = −2
ケ,コ,サ,シ
<考え方>
z 成分も一致するか確かめてから、交点を求めます。交点は OP⃗=s a⃗ です。
z 成分:s = 5 + 3t → −1 = 5 − 6 = −1 ○ 交点 = s a⃗ = −1·(0, −3, 1) = (0, 3, −1)
ケ = 0、コ = 3、サシ = −1
ス
<考え方>
m⃗ の z 成分だけが 5 から −5 に変わるので、③ の右辺の z 成分も変わります。
m⃗ + t b⃗ の z 成分 = −5 + 3t
ス = ⑦(−5+3t) x, y 成分から出る s=−1, t=−2 を入れると −5−6=−11 ≠ s=−1 で矛盾し、交わらないことがわかります
セ,ソ,タ,チ
<考え方>
① より m⃗=s a⃗ − t b⃗。s=−1,t=−2 を代入すれば、④ の形での α,β,γ が読み取れます。
m⃗ = s a⃗ − t b⃗ = −1·a⃗ + 2·b⃗ → α = −1,β = 2,γ = 0
セソ = −1、タ = 2、チ = 0
ツ,テ,ト,ナ,ニ
<考え方>
z 成分だけが 10 違うので、e⃗=(0,0,1) を使って書き換えます。α,β は変わらず γ だけがずれます。
(2, 3, −5) = (2, 3, 5) − 10 e⃗ m⃗ = −1·a⃗ + 2·b⃗ + (0 − 10)e⃗
ツテ = 10、トナニ = −10
ヌ,ネ
<考え方>
交わるときは ① が成り立つので、m⃗ は a⃗ と b⃗ だけで書けます。すなわち e⃗ の係数 γ が 0 です。
m⃗ = s a⃗ − t b⃗ = s·a⃗ + (−t)·b⃗ → γ = 0
ヌ = ⓪(s)、ネ = ③(−t)
ノ,ハ,ヒ
<考え方>
c⃗=−a⃗+2b⃗(γ=0)、d⃗=−a⃗+2b⃗−10e⃗(γ=−10)を代入し、e⃗ の係数 γ が 0 かどうかだけを見ます。
(Ⅰ) 13c⃗ = −13a⃗ + 26b⃗ + 0·e⃗ → γ = 0 → 交わる (Ⅱ) b⃗ + 9d⃗ = −9a⃗ + 19b⃗ − 90e⃗ → γ = −90 → 交わらない (Ⅲ) 8a⃗ − 11d⃗ = 19a⃗ − 22b⃗ + 110e⃗ → γ = 110 → 交わらない
ノ = ⓪、ハ = ①、ヒ = ①
※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

