2026年度 大学入学共通テスト 本試験 公共・倫理 過去問題

2026年度 大学入学共通テスト 本試験「公共・倫理」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。

目次

この問題の概要

試験時間60分、満点100点。6つの大問で構成され、全問必答で、解答番号は1から32までの連番です。第1問・第2問は社会保障や文化・宗教を扱う「公共」寄りの内容、第3問から第6問は倫理分野が中心で、配点28の第3問が最大の大問となり東西の思想を横断する9問が並びます。全体を通じて生徒の会話文・レポート・授業資料に統計や引用資料を組み合わせる形式がとられ、思想家の主張を一語だけ入れ替えて誤りにする設問と、資料の文言を精読すれば確実に決まる設問が交互に現れる構成です。

大問出題内容配点難易度ひとこと
第1問社会保障制度の現状と課題(公助と共助、ロールズの格差原理、実質GDPと累進課税、社会保障財源の国際比較、普遍主義と選別主義)12★★☆☆☆用語の知識で決まる設問が多く、確実に取りたい大問。問3の表は「合計に対する割合」を実際に割り算すれば片づく。「公共,政治・経済」と「公共」にも同一問題として出題されているので、そちらの問題でも演習できる。
第2問グローバル化が進む現代社会の文化や宗教(エスノセントリズム、在留外国人の統計、政教分離の判例、宗教の捉え方)13★★★★☆問2は資料2枚の突き合わせで、実数の増加と割合の高さを混同すると落ちる。問3は津地鎮祭訴訟が合憲判決だという1点で決まる。この大問も他2科目に同一問題として出題されている。
第3問「悪」をめぐる授業の3場面(荀子・グロティウス・ソクラテス・ニーチェ・カント・仏典・アーレントとヤスパース、スティーヴンソンの信念と態度)28★★★★☆9問・配点28で最大の大問。思想家の設問は主張の一語の入れ替えで正誤が決まるので、人物と「何に反対したか」をセットで確認したい。問5と問7は資料の文言で判定できるぶん、時間をかければ確実に取れる。
第4問「理」と「情」をめぐる日本思想(森鷗外の諦念、源信と浄土信仰、和辻哲郎の風土論、荻生徂徠と赤穂事件、坂口安吾『堕落論』)15★★★☆☆問2は源信と法然、観想念仏と専修念仏の対応を取り違えないこと。問4は引用文の「私の論」「公論」という語をそのまま使えば決まる。問5は4つの選択肢が資料の一文ずつで落ちる作り。
第5問BMI(ブレイン・マシン・インターフェイス)と脳神経倫理(基本感情、二要因理論の検証実験、AIとELSI、QOL、脳情報をめぐる政策論)16★★★★★問2はグラフを見る前に3条件の結果を理論から予測しておくこと。問4は7つの記述からすべて選ぶ形式で、根拠のない言い切りと因果の逆転を落としていく。組合せ問題が続くので時間配分に注意。
第6問道路拡張と自然との共生(ノージックのリバタリアニズム、生命への畏敬、気候・気象制御技術、カーソン『沈黙の春』、レオポルドの土地倫理と水俣病)16★★★★☆問3は概念の名前ではなく「その概念の中身と結論が噛み合っているか」で判定する。問2のシンガーは、平等の根拠が有感性であることを押さえておきたい。

対策のポイント: 思想家の設問は人物名と主張を一対一で暗記するだけでは足りず、「その人が何に反対して何を言ったか」をセットで押さえておくと、エラスムスとルター、ベンサムとJ.S.ミル、源信と法然のような入れ替えに気付けます。資料つきの設問は「前半は正しく後半が誤り」という二段構えが標準なので記述を前半と後半に分けて別々に確かめ、統計では割合と実数を必ず区別して、「合計に対する割合」を問われたら面倒でも実際に割り算してください。『クリトン』『ダンマパダ』『堕落論』『沈黙の春』のように資料が与えられた設問は、記憶に頼らず引用文の語をそのまま根拠に使うのが最も安全です。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。

※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

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