2024年度 大学入学共通テスト 本試験 英語(リーディング) 解答・解説

目次

解答

解説

第1問

問1:正解4

<問題要旨>
語学学校で行われるイベントに無料で参加するには何が必要かを問う問題。文中には、「TELSの学生は受付で学生証を提示すれば入場料が無料」という記述があるため、どの選択肢が該当するかを読み取る必要がある。

<選択肢>
① 誤
「自国の写真を持参する」という記述はあるが、無料参加の条件とは関係ない。

② 誤
「展示物についてスタッフに相談する」という内容も文中にはあるが、入場料免除の根拠にはなっていない。

③ 誤
「用紙への記入」などの手続きは示されておらず、文章中でも特に言及されていない。

④ 正
TELSの学生は学生証を受付に提示することで入場料がかからないと文中に示されている。

問2:正解1

<問題要旨>
イベント内でどのような文化体験ができるかを問う問題。文中に「挨拶の表現を学ぶ」「表情や手の使い方を学ぶ」といった表記があるかどうかがポイントになる。

<選択肢>
① 正
「アラビア語やイタリア語などの基本表現」「表情や手の使い方」に言及があり、異文化のジェスチャーを学ぶ内容が明示されている。

② 誤
「ダンスの参加を促される」記述はあるが、文面ではあくまで「簡単なステップを教わる」程度で、「ダンス競技に参加する」とまでは書かれていない。

③ 誤
「外国語の短い物語を読む」というアクティビティは紹介されていない。

④ 誤
「国際料理を試食する」ことは可能だが、実際に「料理する」という内容は文中にない。

問3:正解4

<問題要旨>
観光案内(Tours of Yentonville)の文中から、「この街にはどんな特徴的な施設や区域があるか」を読み取る問題。設問では「Yentonvilleには[3]がある」としており、選択肢のいずれが文中の説明と一致するかを判断する。

<選択肢>
① 誤
文中では「19世紀半ばに建てられた教会」とあり、250年前(約250年)という表現はない。

② 誤
フットボールチームの練習施設は郊外にあると書かれており、市の中心部にあるという記述はない。

③ 誤
芸術ツアーではアーティストが制作する様子を見学できるが、訪問者が自ら作品を創作できるという説明はない。

④ 正
芸術地区には「アートギャラリー」と「コンサートホール」があると明記されており、美術と音楽の両方を楽しめる地域だと説明されている。

問4:正解3

<問題要旨>
「歴史ツアー」「芸術ツアー」「スポーツツアー」のいずれにも共通する特徴を問う問題。各ツアーの行程を比較し、「すべてのツアー」で共通している内容を探す。

<選択肢>
① 誤
歴史ツアーでは歴史的出来事を学ぶが、スポーツツアーや芸術ツアーは中心が異なるため、全ツアー共通ではない。

② 誤
芸術ツアーではアーティストの創作を見るが、歴史ツアーやスポーツツアーでは技能披露のシーンが必ずあるわけではない。

③ 正
歴史ツアーでは屋内(家屋見学)と屋外(公園)、芸術ツアーでは美術館(屋内)と彫刻公園(屋外)、スポーツツアーでは屋外の練習施設と屋内アリーナを訪れるため、いずれのツアーも屋内外双方での活動が含まれる。

④ 誤
歴史ツアーとスポーツツアーではバスや地下鉄を利用するが、芸術ツアーで公共交通機関を利用するとは明示されていない。

問5:正解1

<問題要旨>
「3つのツアーの中で最も新しく完成した施設はどれか」を問う問題。文中で完成時期が記述されている点が判断材料になる。

<選択肢>
① 正
ホッケーアリーナは「昨年の秋に完成した」とあり、最も新しい施設だとわかる。

② 誤
市長邸は20世紀初頭建造で、古い建物である。

③ 誤
平和公園(Peace Park)は第二次世界大戦後すぐに開園され、1960年代にはデモが行われていたとあるため、新しい施設ではない。

④ 誤
彫刻公園やアーティスト地区は数年前に整備されたとあるが、ホッケーアリーナより新しいとは書かれていない。

第2問

問6:正解1

<問題要旨>
「チラシの内容から、クラブについて正しく述べられていることは何か」を問う問題。チラシには、初心者でも参加できるかどうか、外部の人の参加可否、講師の有無などの情報が書かれている。

<選択肢>
① 正
チラシに「Regardless of skill level, you are welcome to join.(技能レベルに関係なく参加できる)」とあり、初心者も歓迎されていることが明言されている。

② 誤
「Members edit computer programs(メンバーがコンピュータプログラムを編集する)」という内容は一切触れられていない。ゲーム分析にソフトを使うとは書かれているが、プログラムを編集するという記述はない。

③ 誤
「Professional players(プロのプレイヤー)が正式に指導する」という記述はない。デモンストレーションはあくまで「club members(クラブメンバー)」によると示されている。

④ 誤
「Students from other schools(他校の学生)の参加」については言及されていない。チラシには「This club is open to all students of our school」とあり、対象は校内の学生に限定されることがうかがえる。

問7:正解2

<問題要旨>
「クラブ活動として行われていないこと」を問う問題。チラシで示された複数の活動内容を確認し、選択肢のいずれが文中に書かれていないかを判断する。

<選択肢>
① 誤
「Having games with non-club members(クラブ外の人と対戦する)」は文中に直接の記述こそないが、「participate in local and national tournaments(大会に参加)」とあるため、クラブ外の相手と試合する可能性があると推測できる。

② 正
「Playing matches against computers(コンピュータを対戦相手として試合する)」という具体的な活動は示されていない。文中では「analyze games using computer software(ソフトで対局の分析をする)」とはあるが、対戦相手がコンピュータになるとは書かれていないため、ここが「not mentioned」に該当する。

③ 誤
「Sharing game-playing ideas on the Internet(インターネットでゲームのアイデアを共有する)」は「share tips on our club webpage(クラブのウェブページでアドバイスを共有する)」と明記されている。

④ 誤
「Studying the backgrounds of strategy games(戦略ゲームの背景を学ぶ)」は「learn the history and etiquette of each game(各ゲームの歴史や作法を学ぶ)」という記述があるので、活動に含まれている。

問8:正解1

<問題要旨>
「クラブメンバーのコメントに基づく主張(意見)として、文中で述べられていることは何か」を問う問題。複数のコメント文から該当の主張を拾い上げる。

<選択肢>
① 正
「It’s cool to learn how some games have certain similarities.(いくつかのゲームには共通点があり、それを学ぶのが面白い)」というコメントがあり、異なるゲーム同士を比べたり共通点を見つけたりすることを面白いと感じている。

② 誤
「many videos about go are useful(碁に関する動画が役に立つ)」という趣旨は書かれていない。文中では「It’s nice to have friends who give good advice about go」とはあるが、動画についてはチェスに関するインターネット動画が共有されるとあるのみ。

③ 誤
「members learn tips at competitions(大会でテクニックを学ぶ)」という説明はない。大会では「discussing strategies with other participants(他の参加者と戦略を話し合う)」とあるが、具体的に「学ぶ」というより「話し合う」イメージであり、選択肢の表現とはやや異なる。

④ 誤
「regular meetings are held off campus(定期的な集会は学外で行われる)」は、実際には「Regular meetings: Wednesday afternoons in Room 301(学内の部屋で開催される)」と明記されている。

問9:正解4

<問題要旨>
「クラブの案内文とメンバーのコメントから共通して述べられている内容は何か」を問う問題。両方の文に共通するキーワードや主張を探す。

<選択肢>
① 誤
「new members must demonstrate experience(新規メンバーは経験を示さねばならない)」という文言はなく、むしろ初心者歓迎というスタンス。

② 誤
「online support is necessary to be a good player(オンラインサポートが上手くなるのに必須)」のような内容は書かれていない。オンライン対戦やウェブページでの情報共有はあるが、「必須」との記述はない。

③ 誤
「shogi is a logical and stimulating game(将棋は論理的で刺激的なゲーム)」という直接的な評価が両方に書かれているわけではない。チラシにはチェス・将棋・囲碁を例示しているが、特定のゲームを論理的・刺激的と特筆しているわけではない。

④ 正
クラブの案内文では「You can learn skills such as thinking logically and deeply(論理的かつ深く考えるスキルが身につく)」とあり、メンバーコメントには「My mind is clearer, calmer, and more focused in class(頭がすっきりし、授業でも集中力が増した)」とある。両方の文に「集中力が高まる」という趣旨が述べられていると解釈できる。

問10:正解2

<問題要旨>
「このクラブがどのような目的を持つ学生に適しているか」を問う問題。案内文の内容から、活動目的やメリットを総合的に判断する。

<選択肢>
① 誤
「create their own computer strategy games(コンピュータ上で独自の戦略ゲームを作る)」という活動は書かれていない。

② 正
チラシには「learn strategy games」「We play strategy games together」「participate in tournaments」など、スキルアップに関わる記述が多い。ゲームの論理的思考や上達を図りたい学生向きといえる。

③ 誤
「learn proper British etiquette(イギリスの礼儀作法)」という意味合いはなく、あくまで各戦略ゲームの「history and etiquette(歴史と作法)」を学ぶのであって、イギリス式の一般的マナーを学ぶわけではない。

④ 誤
「spend weekends playing strategy games in the club room(週末にクラブでゲーム三昧)」とは書かれておらず、開催日は「Wednesday afternoons」となっている。

問11:正解1

<問題要旨>
「保険に関するレビューを読んで、正しい内容はどれか」を問う問題。各プランの違いや料金、24時間サポートの有無、筆者が選んだプランなどを読み取る必要がある。

<選択肢>
① 正
プレミアムプラン($100/月)は「24-hour medical support(24時間の医療サポート)」があると書かれており、昼夜を問わず対応可能とわかる。

② 誤
最安値のエコノミープランは「only covers emergency care(緊急治療のみカバー)」と書かれており、あらゆる理由で入院費が無料になるわけではない。

③ 誤
「The mid-level plan(スタンダードプラン)」も含め、全プランに「one-time health check-up(1回限りの健康診断)」がついている。よって、スタンダードプランに含まれていないというのは誤り。

④ 誤
筆者が選んだプランはスタンダードプランで$75/月。$100を超えてはいない。

問12:正解1

<問題要旨>
「最も安いプラン(エコノミープラン)に含まれていないものはどれか」を問う問題。エコノミープランのカバー内容と他のプランとの比較から判断する。

<選択肢>
① 正
筆者が利用したスタンダードプランには「a weekly email(毎週のメール)」があったが、エコノミープランにはそのようなサービスは触れられていない。

② 誤
エコノミープランは「only covers emergency care」とあるため、緊急治療(Emergency treatment)は含まれている。

③ 誤
「24-hour telephone support」は全プラン共通であると書かれている。

④ 誤
「They can arrange a taxi to a hospital at a reduced cost…」とあり、交通手配のサポートもエコノミープランに含まれる。

問13:正解1

<問題要旨>
「TravSafer Internationalの特徴を端的に示す組み合わせはどれか」を問う問題。文中の説明(支払い方法や申し込み手続きなど)を照合して正しい選択肢を特定する。

<選択肢の内容(A~E)>
A: They allow monthly payments.(月ごとの支払いを認める)
B: They design scholarship plans for students.(学生向け奨学金プランを設計している)
C: They help you remember your medication.(薬を飲むタイミングを管理する)
D: They offer an Internet-based registration system.(インターネットで登録ができる)
E: They require a few days to process the application form.(申込手続きに数日かかる)

① 正(A and D)
文中で「They accept any form of payment, usually on a monthly basis(月ごとの支払いを受け付ける)」とあり、また「I signed up online in less than 15 minutes(15分以内でオンライン登録が完了した)」という情報から、AとDが該当する。

② 誤(A and E)
オンライン登録は数分で完了するとあり、E(数日必要)は該当しない。

③ 誤(B and D)
B(奨学金プラン)の記述は全くない。

④ 誤(B and E)
同上でBは不明、Eも誤り。

⑤ 誤(C and D)
C(薬の管理をサポートする)という記述はないため不正解。

問14:正解3

<問題要旨>
「筆者が選んだプラン(スタンダードプラン)に関する筆者の評価」を問う問題。文章中の筆者のコメントをもとに、どの点を魅力に感じたかを推測する。

<選択肢>
① 誤
「it prevented her from being health conscious(健康への意識を阻害した)」という記述はない。むしろ多少高額でも健康を維持するために加入した。

② 誤
「she was not satisfied with the telephone assistance(電話サポートに不満があった)」とは書かれていない。

③ 正
「it was nice to get the optional 15% discount because I paid for six months…(6か月分をまとめて支払って15%割引が得られたのが良かった)」と明言している。

④ 誤
「the treatment for her broken leg was covered(足の骨折治療がカバーされた)」のは友人の体験。筆者自身は一度も病気やケガをしなかったので保険を使わなかった。

問15:正解2

<問題要旨>
「筆者の態度を最もよく表しているのはどれか」を問う問題。保険加入の意義を再認識した内容などを手がかりに、筆者が強調している点を判断する。

<選択肢>
① 誤
「She believes the smartphone app is useful(スマホアプリが有用と信じている)」と直接述べたわけではない。プレミアムプランの機能としては書かれているが、筆者自身の評価としてアプリの有用性が特別強調されたわけではない。

② 正
文冒頭から「pack appropriate clothes, prepare your travel expenses, don’t forget medication, and you should purchase travel insurance」とあり、留学時にはさまざまな準備が大切である、と強調している。

③ 誤
「She feels the US medical system is unique in the world(アメリカの医療制度が世界で特別だと感じている)」とは書かれていない。

④ 誤
「She thinks a different hospital would have been better for her friend(友人は他の病院に行くべきだったと考えている)」というような発言は見当たらない。むしろ友人の骨折治療は保険でカバーされ、筆者は保険の大切さを実感している。

第3問

問16:正解2

<問題要旨>
「ブログに貼られたリンク先の写真として、どの場面が選ばれたか」を問う問題。
本文では、Susanたちは最後のターゲットを断念して帰る途中、「ペットのサルを連れた男性」に道を尋ねるエピソードがある。その際、男性といっしょに写真を撮ったと記されている。そして、その写真がイベントのウェブサイトに載ったとある。

<選択肢>
① 誤
サムライ像と撮った場面は目指した最後のチェックポイントだが、時間切れで到達できず、写真にも間に合わなかった様子がうかがえる。

② 正
ペットのサルを連れた男性と撮った写真であり、それがウェブサイトに載ったと本文にある。

③ 誤
「ゴール地点で19箇所制覇したチーム」が表彰されたのは別のチームであり、Susanたちはそこまで到達せずに断念している。自分たちがゴールで撮った写真が選ばれたとは書かれていない。

④ 誤
最初のチェックポイントである市立博物館はすぐ到着したとあるが、その写真がウェブ掲載されたわけではない。

問17:正解2

<問題要旨>
「Susanのブログにコメントを残すなら、どのメッセージがふさわしいか」を問う問題。
本文では、Susanたちは目標としていた5ヶ所目を断念して4ヶ所で終わったうえ、優勝チームは19箇所も回ったと知り、「私たちには無理だったけど、良い思い出になった」的な流れで結んでいる。

<選択肢>
① 誤
「金メダルを身につけている写真を見せてほしい」という発言は、本文でSusanが「“gold medal”」と表現したのはあくまで「自分たちにとっての思い出の象徴」であって、本当に表彰されたわけではない。

② 正
「You did your best. Come back to Japan and try again!(頑張ったね。また日本に来て再挑戦してみて)」という内容は、惜しくも目標に届かなかったSusanを労うメッセージとして自然である。

③ 誤
「3時間で19箇所回れたの?すごいね!」という驚きのコメントは、実際に19箇所を回ったのは別チームであり、Susan自身ではない。

④ 誤
「写真の画質がいいけど、スマホ変えたの?」という問いは、本文にそのような描写はなく、コメントとしては文意にそぐわない。

問18:正解1

<問題要旨>
「Yuzuが書いた記事に登場する生徒コメント(①~④)が、どの順番でイベントを述べているか」を問う問題。そのうち最初(18番目)にくるのはどれかを判断する。
本文では、最初に「車に乗って島の地理やジャングルを見た」とあるので、ジャングルで動植物を観察する場面が最初に来るはずだと推測できる。

<選択肢>
① 正
「I was wondering how dangerous the island was. I saw beautiful birds and a huge snake in the jungle.」とジャングルでの様子について言及しているので、最初に当たるコメント。

② 誤
これは海の生き物が以前より減少しているというショッキングな内容で、海中を観察した後の感想に近い。

③ 誤
これは体育館にテントを張ってキャンプをしたときのコメントで、さらに後の夜の部(天体観測)に近いタイミング。

④ 誤
天体ショーを見て感動した内容なので、もっと後の段階である。

問19:正解2

<問題要旨>
引き続き、「仮想フィールドトリップで順に体験したこと」を考慮し、二番目(19番目)に来るコメントはどれかを問う。
本文では「海に潜って(Dive into the ocean)サンゴ礁の様子や海洋生物を学んだ」段階が次に来るため、関連するコメントを探す。

<選択肢>
① 誤
ジャングルのコメントであるため、すでに最初(18)で使われている。

② 正
「It was really shocking that there had been many more creatures before. We should protect our beautiful oceans!」という海の生物が減少したことへの衝撃を示すコメントなので、海中探索後の感想として二番目に位置づけられる。

③ 誤
キャンプをしたのは夜の天体観測に合わせた設定なので、さらに後になる。

④ 誤
天体ショーについてのコメントで、最終盤の体験だと推測される。

問20:正解3

<問題要旨>
続いて三番目(20番目)のコメントとしてどれが該当するかを問う。
本文によると、夕方以降に体育館でテントを張り、夜空を再現するイベントがあったため、その前段階での「キャンプ地を作る」という内容が当てはまるはず。

<選択肢>
① 誤
ジャングルの内容であり、すでに最初に使われている。

② 誤
海洋生物についてのコメントで、すでに二番目(19)に該当している。

③ 正
「Setting up a camping site in the gymnasium was kind of weird, but great fun!」は夜の天体観測前に体育館でのテント設営に言及しており、本文の流れに照らして三番目に当たる。

④ 誤
天体ショーを見た感動の感想なので、さらに最後(4番目)に位置づけられる。

問21:正解4

<問題要旨>
最後の(21番目)コメントとして残るものを問う問題。
夕方以降にプラネタリウムを投影して天体観測をし、星空に感動したシーンが本文での最終パートなので、最終的な感想コメントに一致する内容を探す。

<選択肢>
① 誤
ジャングルの感想であり、すでに最初のタイミング(18)に使われている。

② 誤
海の生物について驚いた内容は二番目(19)で取り上げられている。

③ 誤
体育館にテントを張ったコメントで三番目(20)に該当している。

④ 正
「We were lost for words during the space show and realized we often don’t notice things even though they’re there.」という天体ショーへの感動を述べる内容で、本文の最後にあたる体験を示している。

問22:正解3

<問題要旨>
「Yuzuが今回の仮想フィールドトリップを通して学ばなかった島の情報はどれか」を問う問題。
本文には島の地理・ジャングルの動植物(trees and plants)、海洋生物(marine ecosystem)、夜の星空(night-time sky)についての言及がある。

<選択肢>
① 誤
海に潜ってサンゴ礁の生き物を観察する場面があり、海洋生態系について学んでいる。

② 誤
夜の星空を体験しているので、夜間の空についても学んでいる。

③ 正
季節ごとの天候(seasonal weather)については特に触れられていない。気候の変化や季節ごとの特徴といった話題は出てこない。

④ 誤
ジャングルの「大きなヘビ」や「美しい鳥」に触れている描写から、島の樹木や植物にも言及しており、ある程度は学んでいることがわかる。

問23:正解2

<問題要旨>
「下校途中の空を見上げたとき、Yuzuが実際に見た可能性が最も高いものは何か」を問う問題。
本文には、「天候が回復して雲がなく、月もない空」であること、また人工の光の影響で街中ではあまり星が見えない、という説明がある。

<選択肢>
① 誤
流れ星(shooting star)が見えたとは特に書かれていない。市内の光害の状況から考えても、流れ星をはっきり見るのは難しい。

② 正
「moonless sky」「hardly anything is visible in our city’s night sky」という記述から、星があまり見えない=わずかしか星が見えない状況が推測できる。したがって「just a few stars」というのが最も合っている。

③ 誤
「月のない空」と明記されているため、満月(the full moon)はあり得ない。

④ 誤
人工光で星が見えにくいとの言及があるため、はっきりと天の川(Milky Way)が見えるほど暗くはないと考えられる。

第4問

問24:正解3

<問題要旨>
SIN(Stimulation, Individualization, Naturalness)という枠組みが何を示しているかを問う問題。本文には、学校が教室を改善する際に「どのような観点でデザインを考えればよいか」を示すフレームワークとして紹介されていることが読み取れる。

<選択肢>
① 誤
「どの色を教室に使うべきかガイドラインを示す」だけではなく、色以外にも複合的な要素(所有感や自然光など)に触れているため、限定的すぎる。
② 誤
「学生と教師のニーズを優先順位づけする方法」というより、教室のデザインを3つの要素で考えるという枠組みであり、ニーズ自体を順位づけする視点とは少し異なる。
③ 正
「教室の環境づくりを計画する際のモデル」であると説明されており、刺激(Stimulation)、個別化(Individualization)、自然性(Naturalness)を基に全体像を整理している。
④ 誤
「教室が学習成果にどう影響するかを理解するためのシステム」というよりも、あくまでデザイン面での考え方を示す枠組みなので、「性能評価」というようなニュアンスとは異なる。

問25:正解4

<問題要旨>
「Stimulationの観点から、既に床をカラフルなラグで覆うという案に加えて、どんな対応をするのがよいか」を問う問題。本文では、壁を全面的に装飾しすぎると逆に視覚的負担になると指摘され、20~30%の壁面は空けておく必要があるとも書かれている。アンケートでも「壁がポスターで覆われていて居心地が悪い」との声がある。

<選択肢>
① 誤
「スクリーンを移動する」はNaturalness(光の調整など)に関連する提案として挙げられやすいが、Stimulationを主題とする箇所ではない。
② 誤
「各壁を違う色に塗る」は色の面でかなり刺激が強く、本文では「色が多すぎるのはよくない」と言及されているため、やり過ぎの可能性がある。
③ 誤
「本を棚に置く」は整理整頓の一環とはいえ、Stimulationの観点ではなく、所有感や柔軟性(Individualization)と結びつく要素に近い。
④ 正
「掲示物を減らすこと」は、壁面に物を貼りすぎないよう推奨している本文の趣旨に合致する。壁面を過度に埋めないようにすることで、適度な刺激を保てる。

問26:正解4

<問題要旨>
「Naturalnessの項目に書かれた推奨事項の中から、誤って含まれているものはどれか」を問う問題。本文には、自然光と人工光をうまく調整して視認性を保ち、温度管理をする必要があると述べられている。ところが、選択肢の中には、光の調整や温度管理と直接関係が薄い内容が含まれているかどうかを見きわめるのがポイント。

<選択肢>
① A(Install blinds on windows)
自然光が強すぎると板書やスクリーンが見にくい問題があり、ブラインドを設置して光量を調節するのは理にかなっている。
② B(Make temperature control possible)
適切に温度を調整できるようにするのも、Naturalnessの要点として本文で挙げられている。
③ C(Move projector screen away from windows)
光の調整という観点で、スクリーンを窓付近から離すのも有効。自然光を直に受けにくくする対応としては妥当だと考えられる。
④ D(Place sofas near walls)
本文のNaturalnessの話題は「光と温度調節」に関する提案が中心であり、ソファを壁際に配置するかどうかは直接は関係ない。むしろ座席配置や家具配置はIndividualizationの文脈に近い。
⑤ E(Put floor lamp in darker corner)
暗い場所を補うための照明設置として、光のバランスを整えるのに役立つ場合がある。Naturalnessの観点とつながりやすい。

→ よって、(4)「D」が誤りとして取り除くべきリストになる。

問27:正解5

<問題要旨>
「大多数のメンバーがこの部屋をどう思っているか」を問う問題。アンケート結果と生徒のコメントから、「部屋で何をしているか」「どんな不満や不便を感じているか」を総合的に読み取る。

<選択肢>
① borrow books from(本を借りる)
アンケートでは本の貸し出しは8人程度。多数がそう感じているわけではない。
② can’t easily get to(行きづらい)
S5が「遠いからめったに行かない」と言っているが、これは「大多数」とまでは言えない。
③ don’t use Japanese in(日本語を使わない)
実際はS3で「たくさんのメンバーが日本語を話している」とのコメントがあり、むしろ英語以外が多い。
④ feel anxious in(部屋に入ると落ち着かない)
壁のポスターが多いなどの不快感を持つ人もいるが、それが「大多数」とまで言えるかは微妙。
⑤ take naps in(昼寝をする)
アンケートでSleepingを選んだ人が32人と、全体の多数を占めているのがわかる(全体38人中の大部分)。S4でもソファが快適でよく寝るという言及がある。大多数が昼寝目的でも使っていると言える。

問28:正解4

<問題要旨>
「前の設問(27)の回答を受けて、そのコメントをしたのは誰か」を問う問題。ここでは「部屋を眠る場所として使うこと」に関連したコメントを探すと、S4の発言が該当する。S4には「ソファが快適で、部屋が寝場所になっている」という趣旨がある。

<選択肢>
① S1
「スクリーンやホワイトボードが見づらい、温度管理ができない」という内容。
② S2
「窓際が明るすぎる、一方で部屋の反対側が暗い、本が乱雑、壁にポスターが多い」などが中心。
③ S3
「椅子のサイズが合わない、デスクが動かしにくい、みんな日本語を話す」などの指摘。
④ S4
「ソファが快適でよく寝てしまう」というコメントがあるため、昼寝をするという状況と一致。
⑤ S5
「遠い場所にあって行きづらい」
⑥ S6
「灰色が多くて好きじゃないけど、英語表現のポスターは良い」

問29:正解3

<問題要旨>
「グラフやコメントから英語使用に関する問題点を読み取り、誰の発言がヒントになるか」を問う問題。アンケートには、「英語を使わないで日本語を話している人が多い」という傾向が示されている。そこから「部屋で日本語ばかり話す」ことを変えるためのルールを検討する流れとなる。

<選択肢>
① S1
スクリーンが見えにくい、温度が調整できないという視点で、英語使用とは関係が薄い。
② S2
光量やポスターなどの環境面が中心。英語使用に言及はしていない。
③ S3
「Lots of members speak Japanese, even though it’s an English club.(英語クラブなのに多くが日本語を話している)」というコメントをしており、言語使用に関する課題を指摘している。
④ S4
ソファや寝てしまう問題。
⑤ S5
「遠い場所」の問題点。
⑥ S6
色調の好みとポスターの英語表現に関する意見なので、会話言語の話題とは少し異なる。

第5問

問30:正解4

<問題要旨>
「5つの出来事のうち4つを時系列で並べる」問題。ここでは「④ Maki starts working in her family business」が最初に起きた出来事に当たるかどうかが問われている。本文の冒頭部分で、Makiは父の体調不良をきっかけに19歳から店を手伝い始め、そのまま家業を継いだとある。

<選択肢>
① Kasumi becomes vice-president of her company
 → Kasumiが副社長になるのは物語のかなり後半(高校卒業後、化粧品会社の営業を経て昇進した結果)。
② Kasumi gets in touch with Takuya
 → 20周年同窓会の時期や新聞記事をきっかけに連絡を取り合ったのは物語が進んでから。
③ Maki gets her university degree
 → 実際は大学進学をあきらめている。学位取得はしていないので、このイベント自体起こらない。
④ Maki starts working in her family business
 → 父親が病気になった19歳の頃から家業を手伝い始めたと明記されており、物語内で真っ先に起きた出来事といえる。
⑤ Takuya is inspired to start his own business
 → Takuyaがコーヒーへの情熱を見いだし、自分のカフェを開業するのはもっと後の展開である。

問31:正解5

<問題要旨>
2番目(31番目)に来る出来事を選ぶ問題。ここでは「⑤ Takuya is inspired to start his own business」がMakiの助言でコーヒー店開業を思い立つ場面として2番目に当てはまるかどうかを確認する。
物語序盤でMakiとKasumiが地元に残り、Takuyaは上京して俳優を目指すが挫折して戻ってきたという流れがあり、その後にコーヒー店勤務から開業への意志を抱く過程が描かれる。

<選択肢>
① Kasumi becomes vice-president of her company
 → Kasumiが副社長になるのはかなり後。
② Kasumi gets in touch with Takuya
 → 実際に再度連絡をとるのは副社長になった後の新聞記事などのきっかけがあってからで、もう少しあと。
③ Maki gets her university degree
 → そもそもMakiは大学に進学しておらず、実在しない出来事。
④ Maki starts working in her family business
 → これが一番早い時期(問30の正解)。
⑤ Takuya is inspired to start his own business
 → 俳優の道をあきらめ、地元カフェで働き、Makiの後押しを得て独立を決意する流れが、家業を継ぎ始めたMakiの後にくるため、2番目にあたる。

問32:正解1

<問題要旨>
3番目(32番目)に来る出来事を問う問題。選択肢①「Kasumi becomes vice-president of her company」が、その順番として当てはまるかを検討する。
実際の本文でKasumiは化粧品会社に就職→成果を上げて昇進→最終的に副社長になる、という流れで、Takuyaがビジネスを始めた後ぐらいに副社長就任が確定する。

<選択肢>
① Kasumi becomes vice-president of her company
 → Kasumiが自社で成果を出して昇進した末に副社長になるのは、Takuyaのコーヒービジネス成功後に近いタイミング。今回の四つの出来事のうちでは3番目になる。
② Kasumi gets in touch with Takuya
③ Maki gets her university degree
④ Maki starts working in her family business
⑤ Takuya is inspired to start his own business

問33:正解2

<問題要旨>
4番目(33番目)に来る出来事を問う問題。ここでは「② Kasumi gets in touch with Takuya」が最後の位置に相当するかどうかを確認する。
物語の後半、KasumiとTakuyaが再び連絡を取るのは、Kasumiが副社長になった後、新聞記事を見てTakuyaの近況を知り、Makiのことを気にかけたことがきっかけである。

<選択肢>
① Kasumi becomes vice-president of her company
② Kasumi gets in touch with Takuya
 → 副社長になってから新聞記事を通じてTakuyaと連絡を取った流れ。
③ Maki gets her university degree
④ Maki starts working in her family business
⑤ Takuya is inspired to start his own business

問34:正解2

<問題要旨>
Makiの年齢が「34」になる理由を問う問題。本文の冒頭で、Makiが19歳のときに父の体調をきっかけに店を手伝い始める。その後、20年後の同窓会という記述や会話がある。そうすると、高校卒業時は18歳前後と考えられ、物語の時点で(20年後)38歳になるかと思いきや、文中の経緯を総合すると高校卒業後1年ほどで復学をあきらめ、そのまま店を継いだ経緯が若干あり、実際の「今」の年齢は30代後半となる。
文脈的には「late 30s(後半)」が自然だと判断される。

<選択肢>
① early 30s
 → 20年も経っていれば、早30代は難しい。
② late 30s
 → 同窓会から20年経過している事情を踏まえると、30代後半あたりが最も妥当。
③ early 40s
 → 20年後なら40歳近くもあり得るが、本文の細かい記述を踏まえた設定としては「後半30代」がより自然であると示唆されている。
④ late 40s
 → さすがに20年後で40代後半は行きすぎ。

問35:正解1

<問題要旨>
「MakiがTakuyaをどのようにサポートしたか」を問う問題。Takuyaはコーヒーに情熱を持っていたが、Makiがレストランで“Proudly serving Takuya’s Coffee”の看板を出して宣伝協力をした。これによってTakuyaのコーヒーが評判になった、という描写がある。

<選択肢>
① made the product known to people(商品を広く知らしめた)
 → Makiの店で提供することで評判が広がり、Takuyaの成功につながった。
② proposed a successful business idea(成功するビジネスアイデアを提示)
 → Takuyaが自分で「コーヒービジネスを始めたい」と言い出しているため、Makiが提案したわけではない。
③ purchased equipment for the business(ビジネスのための機材を購入)
 → Takuya本人が自分で焙煎機などを買っている。
④ suggested moving to a bigger city(より大きな街へ移るよう提案)
 → むしろTakuyaは地元でカフェを開業している。
⑤ taught the necessary skills for success(成功に必要なスキルを教えた)
 → コーヒーの焙煎技術や接客スキルはTakuya自身がカフェ勤務を経て習得したものであり、Makiが直接スキルを教えたわけではない。

問36:正解2

<問題要旨>
「MakiがKasumiをどのようにサポートしたか」を問う問題。Kasumiは化粧品会社に就職し、営業で苦労していたが、Makiのアイデアや助言を受けて“メイクアップワークショップ”を提案することになり、営業成績が上がって副社長にまで昇進する。

<選択肢>
① made the product known to people(商品を広く知らしめた)
 → メイク方法を教えるイベントを行うことで「たくさん買ってもらう」きっかけは作ったが、その根本となるアイデアを直接Makiが形にしたわけではなく、Kasumiが実践した形。
② proposed a successful business idea(成功するビジネスアイデアを提案)
 → Makiが「メイクの使い方を教えるワークショップをしたらどうか」とKasumiにすすめたことがKasumiの成功につながった。
③ purchased equipment for the business
 → 化粧品の販売用具は会社支給の可能性が高く、Makiが買ったわけではない。
④ suggested moving to a bigger city
 → Kasumiが大都市に異動したのは会社の昇進に伴うもので、Makiの提案ではない。
⑤ taught the necessary skills for success
 → 実技そのものはKasumiが得意だったが、イベント企画のヒントを与えたのがMaki。直接スキル指導したわけではない。

問37:正解3

<問題要旨>
「KasumiとTakuyaが電話で沈黙してしまった理由は何か」を問う問題。会話文において、二人はMakiに対して支援を十分してやれなかった後ろめたさを感じているようすが書かれている。本文では、Makiは自分たちを助けてくれたのに、彼女自身が大学の夢を諦めたときにサポートできなかった、という罪悪感が「沈黙」を生んだと示唆されている。

<選択肢>
① do not want to discuss their success(自分たちの成功を語りたくない)
 → 成功はニュースになっているが、そういうわけで黙ったわけではない。
② have not spoken in a long time(長い間話していなかった)
 → 久々に話す状況ではあるが、沈黙の理由がこれだけではない。
③ regret not appreciating their friend more(友人をもっと支えてやれなかったことを後悔している)
 → Makiが大学をあきらめたとき、自分たちは忙しくてフォローしなかったことを悔やんでいるため、気まずい沈黙が生まれた。
④ think Maki was envious of their achievements(Makiが自分たちに嫉妬していたと思う)
 → むしろMakiは常に他人を応援する側なので、彼らはそうは思っていない。

問38:正解2

<問題要旨>
「最後の場面でKasumiが“Maki does not ~”の部分に当たるアイロニー(irony)は何か」を問う問題。
本文では「Makiは他人の長所を引き出して成功へと導く能力に長けているが、自分自身にはその能力を適切に使えていない」という皮肉が述べられている。すなわち、Makiは自分の才能や進むべき道を認識しきれていない。

<選択肢>
① like to try different things(いろんなことをやってみたいと思っている)
 → 確かに「何か違うことをやりたい」と時々考えてはいたが、ここで言う「irony」とは直接結びつかない。
② recognize her own talent(自分自身の才能を認識する)
 → 他人の才能を見抜くのに、自分の才能に関しては活かしきれていない=認識ができていない。これが本文の示すアイロニー。
③ understand the ability she lacks(自分に足りない能力を理解する)
 → Makiはむしろ他人をサポートする力は十分あるが、自分に何が足りないかを把握できないというより、「自分の才能に気づいていない」点が問題。
④ want to pursue her dreams(自分の夢を追いかけたいと思っている)
 → 夢を追いたい思い自体はあるが、「ironical」な部分はそこではない。

第6問

問39:正解6

<問題要旨>
第1段落の概要(段落1の話題)を問う問題。記事冒頭では、「時計による時間(clock time)と、人間が感じる心理的な時間(psychological time)の違い」が中心に述べられている。これらは「時間の種類(types of time)」として対比される内容になっている。

<選択肢>
① Biological mechanisms(生物学的メカニズム)
 本文では「人間に“生物学的な時計”はない」と触れられる程度で、段落の主題とは言えない。
② Effects of our feelings(感情の影響)
 第1段落では感情については触れていない。後の段落で紹介される。
③ Kinds of memory(記憶の種類)
 「レトロスペクティブ」「プロスペクティブ」という記憶面での話も出てくるが、第1段落の中心ではない。
④ Life stages(人生の段階)
 子どもと大人の違いは後半で触れられる内容。
⑤ Ongoing research(進行中の研究)
 第1段落では研究内容の詳細というより、「時間の測り方」に着目している。
⑥ Types of time(時間の種類)
 時計時間と心理的時間という2つの「タイプの違い」を明確に対比しているため、ここが該当する。

問40:正解2

<問題要旨>
段落4(記事の4番目の内容)に相当する概要を問う問題。本文第4段落では「感情状態が時間の感じ方に影響を与える」具体例としてコンサートの楽しさ・退屈・スカイダイビング時の恐怖などを説明している。よって「Effects of our feelings(感情が時間認知に与える影響)」がテーマとなる。

<選択肢>
① Biological mechanisms
 心理的時間の調整に生物学的要素がどう作用するかという話題ではない。
② Effects of our feelings
 本文で「楽しいときは一瞬に感じ、退屈や恐怖のときは長く感じる」という感情と時間の関係を述べており、該当する。
③ Kinds of memory
 4番目の段落は記憶ではなく、そのときの感情に焦点がある。
④ Life stages
 5番目の段落が子どもや大人の例(人生の段階)に触れる。
⑤ Ongoing research
 スカイダイビングの実験に触れてはいるが、主題はあくまで「感情が時間認知をどう変えるか」であり、「研究が現在進行中である」ことそのものがテーマではない。
⑥ Types of time
 すでに第1段落が「時間の種類」を扱っている。第4段落は感情による変化。

問41:正解1

<問題要旨>
「加齢による時間の進み方が速くなる」という話題のあとに、「ただし大きな生活の変化が起きると…」という点に続く結論を問う問題。本文では「子どもは新しい経験が多いから1日が長く感じられるが、大人は新規性が減り、あっという間に日々が過ぎる」とされる。一方で「大人でも仕事を変えたり新しい環境に移ると、新奇性によって子ども時代のように時間が遅く感じられる場合がある」と述べられる。すなわち大きな生活変化は時間を遅く感じさせる要因になり得る。

<選択肢>
① major lifestyle change at any age will likely make time slow down
 → 大きな生活変化があると、子どもに似た感覚で日々が印象的になり、時間を長く感じる可能性があると本文にある。これが正解。
② major lifestyle change regardless of age will likely make time speed up
 → むしろ生活変化が刺激となり、時間を「長く」感じる方向。
③ minor lifestyle change for adults will likely make time slow down
 → 「大きな変化」が主題であり、小さな変化とは書かれていない。
④ minor lifestyle change for children will likely make time speed up
 → 子どもは変化が多いから時間が長く感じる例が本文で挙げられている。小さな変化で逆に早く感じるという記述はない。

問42:正解3

<問題要旨>
レトロスペクティブ・タイミング(retrospective timing)の例を問う問題。本文では「終わった後で振り返って『どのくらいの時間がかかったか』を推定する」やり方を指す。

<選択肢>
① anticipating a message from a classmate
 → 「これから連絡が来るのを待つ」なので、プロスペクティブ(事前に意識している)に近い。
② memorizing your mother’s cellphone number
 → 記憶の内容であり、時間推定と関係が薄い。
③ reflecting on how many hours you worked today
 → すでに終わった仕事に対し「どれくらい働いたか」を振り返る行為は、レトロスペクティブ・タイミングに該当する。
④ remembering that you have a meeting tomorrow
 → 未来の予定を意識しているのでプロスペクティブに近い。

問43:正解1

<問題要旨>
プロスペクティブ・タイミング(prospective timing)の例を問う問題。本文では「何かをしている最中に、どのくらい時間が経ったかを意識し続けている」状況を指す。

<選択肢>
① guessing how long you’ve been jogging so far
 → ジョギングの最中に「どれくらい時間が経っただろう」と推測しているので、プロスペクティブに当たる。
② making a schedule for the basketball team summer camp
 → 未来の計画の話だが、今の作業時間を推測しているわけではない。
③ running into your tennis coach at the railway station
 → 偶然の出来事で時間測定とは無関係。
④ thinking about your last family vacation to a hot spring
 → 過去を振り返る話なのでレトロスペクティブに近い。

問44:正解4

<問題要旨>
スライド2で挙げられている「わさび」の最初の特徴として、本文によるとわさびは「低密度の化合物が揮発しやすく、鼻にツーンと来る刺激を与える」といった表現がある。つまり「light compounds(軽く、揮発しやすい成分)」が辛味の正体。

<選択肢>
① burning taste
 → どちらかというと唐辛子のような「焼けるような辛さ」ではない。
② fire-like sensation
 → チリペッパーに近いイメージ。わさびの刺激は鼻に来る揮発性であり、火のような感じとは異なる。
③ lasting feeling
 → わさびは比較的すぐ鼻を抜ける感じで後に残りにくい。持続性が強いのはカプサイシン。
④ light compounds
 → 本文に「wasabi’s compounds vaporize easily」とあり、油分を含むカプサイシンより軽く、揮発性が高い性質を指している。

問45:正解4

<問題要旨>
スライド3「Positive Effects」の中で誤って挙げられている内容を問う問題。本文によるとカプサイシンには「痛みを和らげる効果(pain relief)」「エネルギーや代謝を高める効果」「食欲抑制によるダイエット効果」「抗菌作用で食中毒予防に寄与」などが示唆されている。ストレス軽減については直接的には書かれていない。

<選択肢>
A. reduce pain(痛みを軽減する)
 → 研究で「痛みを消すことがある」と書かれている。合致。
B. give you more energy(エネルギー量を高める)
 → 心拍数を上げてエネルギー転換を促す、と言及あり。合致。
C. speed up your metabolism(代謝を高める)
 → 体脂肪を燃焼する効果があるとの研究結果が書かれている。合致。
D. make you feel less stress(ストレスを減らす)
 → 直接的に「ストレスを軽減する効果」については触れられておらず、痛みへの作用とは違うので誤り。
E. decrease food poisoning(食中毒を減らす)
 → 抗菌性や保存性を高める話が書かれているので、可能性として示唆。合致。

よって(D)が誤り。

問46および47:正解2および3

<問題要旨>
スライド4「Negative Effects」:唐辛子を短時間で大量に食べると起こりうる症状を2つ選ぶ問題。本文には「胃痛や下痢、手足がしびれる、心臓発作に似た症状が出る」などが書かれている。選択肢から該当する2つを探す。

<選択肢>
① you might activate harmful bacteria(有害菌を活性化させるかも)
 → むしろカプサイシンは抗菌作用があると示唆されており、これは逆。
② you might experience stomach pain(胃痛を感じるかもしれない)
 → 本文に「upset stomachs, diarrhea, numb hands, and symptoms similar to a heart attack」と書かれ、胃の不快感を示す可能性がある。
③ you might lose feeling in your hands(手の感覚が麻痺するかも)
 → 「numb hands」として言及されている。
④ your fingers might feel like they are on fire(指が燃えるように感じる)
 → 手の感覚が麻痺するとは書かれているが「火傷のように熱く感じる」は具体的には示されていない。
⑤ your nose might start hurting(鼻が痛み始める)
 → 鼻にツンと来るのはわさびの話であり、唐辛子の過度摂取とはやや異なる。

よって(2)と(3)が妥当。

問48:正解3

<問題要旨>
スライド5「Spice Tolerance」についての推測を問う問題。本文には「辛いものを何度も食べている人は慣れて平気になる場合がある(低い耐性でも慣れていくと強くなる)」旨が述べられている。

<選択肢>
① People with a high tolerance to chili peppers pay attention to the spices used in their food
 → そうした記述はない。
② People with a high tolerance to wasabi are scared of chili peppers’ negative effects
 → 「わさびへの耐性が高くても唐辛子には弱いかもしれない」ような説明はされていない。
③ People with a low tolerance to chili peppers can get used to their heat
 → くり返し食べることで耐性ができる話が出ている。
④ People with a low tolerance to wasabi cannot endure high SHU levels
 → わさびはSHUでは測定されないし、この記述は本文にない。

問49:正解5

<問題要旨>
スライド6「Closing Remark」にふさわしいコメントを問う問題。本文には「辛いものには痛みを軽減する効果や食中毒防止、代謝を上げるなどのメリットもあるが、食べ過ぎには注意」という流れ。よって「辛い食べ物には良い面があるから、勧められたらメリットを思い出そう」という締めが自然。

<選択肢>
① Don’t be afraid. Eating spicy foods will boost your confidence.
 → 「自信を高める」は直接的に書かれていない。
② Next time you eat chili chicken, remember its punch only stays for a second.
 → そんなにすぐ消えるとは書かれていない。人による。
③ Personality plays a big role in our spice preference, so don’t worry.
 → 本文で性格という要素は強調されていない。
④ Unfortunately, there are no cures for a low wasabi tolerance.
 → わさび耐性への特別な治療法には触れていないし、唐辛子と同様に慣れの話もある。
⑤ When someone offers you some spicy food, remember it has some benefits.
 → 唐辛子の効用(痛み軽減、代謝アップ、抗菌作用など)に言及されているので、まとめとして自然。

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