解答
解説
第1問
問1:正解1
<問題要旨>
チラシ(ハンドアウト)を読んだあとに具体的に何をすべきかを問う問題。文中にある「指示」を正しく読み取り、それを行動に移す内容が選択肢のどれにあたるかを確認する必要がある。
<選択肢>
①【正】
文書には「Which performance would you like to attend? Fill in the form below and hand it in to your teacher today.(どちらの公演を観たいか選んで下の用紙に記入し、今日中に先生に提出しなさい)」とある。よって、用紙の記入と提出が指示されている。
②【誤】
「Find out more about the performances.(公演についてもっと情報を集めよ)」という指示は本文には書かれていない。公演内容そのものはチラシにある説明だけで十分とされており、「もっと情報を調べる」ようには明確に述べられていない。
③【誤】
「Talk to your teacher about your decision.(自分の決定について先生に話しなさい)」という指示も本文には見当たらない。提出は指示されているが、選択肢③のように「話し合う」ことが必須だとは書かれていない。
④【誤】
「Write your name and explain your choice.(名前を書いて、なぜそれを選んだのか説明しなさい)」という内容も直接は書かれていない。実際には単に「どちらを選ぶか」を書き、提出すればよい旨が指示されているのみである。
問2:正解4
<問題要旨>
2つの劇場で行われる公演の案内を比較し、両方の公演に共通している事柄を選ぶ問題。チラシの記載を一つひとつ確認しながら「両方に当てはまる」内容を探す必要がある。
<選択肢>
①【誤】
「No drinks can be purchased before the show.(公演前に飲み物を購入できない)」という内容は、Palace Theaterの演目では「No food or drinks available.(飲食物がない)」と書かれている一方、Grand Theaterでは「Light refreshments (snacks & drinks) are sold in the lobby(軽食や飲み物がロビーで販売される)」とあり、購入可能である。したがって両方に共通する事実ではない。
②【誤】
「Some T-shirts will be given as gifts.(Tシャツが景品として配られる)」はPalace Theaterでは「Free T-shirts for five lucky people(抽選で5名に無料Tシャツ)」とあるが、Grand Theaterでは「original T-shirts, and other goods sold in the lobby(オリジナルTシャツなどがロビーで販売)」とあり、プレゼントとは書かれていない。両公演で共通するわけではない。
③【誤】
「They will finish at the same time.(両方とも終演時間が同じ)」ではない。Palace Theaterは午後2時開始で1時間45分ノンストップ、Grand Theaterは午後1時開始で15分休憩を2回含む3時間公演と書かれているため、終演時刻が同じにはならない。
④【正】
「You can meet performers at the theaters.(どちらの公演でも出演者と会える)」という点は、Palace Theaterでは「Actors available to talk in the lobby after the performance(終演後にロビーで役者と話せる)」、Grand Theaterでは「Opportunity to greet the cast in their costumes before the show starts(開演前にコスチューム姿の出演者に会える)」とある。よってどちらの公演でも出演者と接する機会があるため、両方に共通する内容だと言える。
問3:正解3
<問題要旨>
英語キャンプを主催する「GIS (Galley International School)」の講師(instructors)についての説明文から、講師全員に共通して言えることを問う問題。3つのコース(FOREST/MOUNTAIN/SKY)の記述を比較しながら講師の特徴を読み取る必要がある。
<選択肢>
①【誤】
「been in Japan since 1989(1989年から日本にいる)」というのは学校(GIS自体)が1989年から日本の高校生向けにキャンプを開催しているという内容で、講師個人が全員1989年からずっと日本にいるわけではない。
②【誤】
「won international competitions(国際大会で優勝した)」とは記載されていない。講師は海外での教育経験や劇場学校での指導経験はあるが、「競技に優勝した」旨の説明は見当たらない。
③【正】
「worked in other countries(他国で働いたことがある)」は、FORESTコースの講師について「Your instructors have taught English for over 20 years in several countries」と明記されており、MOUNTAINコースやSKYコースの講師も「ニューヨーク、ロンドン、シドニー」あるいは「多くの国を回ってディベートチームを指導してきた」など、海外での職務経験を持つことが文中で示唆されている。
④【誤】
「written some popular books(人気のある本を執筆した)」はSKYコースの説明で「some have published best-selling textbooks(ベストセラーの教科書を出版した講師がいる)」とあるが、全員が著書を持っているわけではなく「一部の講師が出している」にとどまる。
問4:正解4
<問題要旨>
キャンプ最終日に参加者が何をするのかを問う問題。FOREST/MOUNTAIN/SKYそれぞれで最終日に行われる発表や活動の内容が書かれている点に着目して、共通する要素を確認する。
<選択肢>
①【誤】
「assess each other’s performances(お互いの発表を評価し合う)」とは明言されていない。FORESTコースはスピーチコンテスト、MOUNTAINはスキット披露、SKYはディベートだが、それらを評価し合うとまでは書かれていない。
②【誤】
「compete to receive the best prize(最優秀賞を狙って競う)」という表現はなく、FORESTコースの“speech contest”は確かに「コンテスト」という言葉があるが、他のコース(MOUNTAINやSKY)が「最優秀賞を争う競い合い」とは書かれていないので、全コース共通の事柄にはならない。
③【誤】
「make presentations about the future(将来についての発表を行う)」という具体的な内容は文中になく、スピーチやスキット、ディベートはいずれもテーマについては特段「未来」を取り上げるとは書かれていない。
④【正】
「show what they learned at the camp(キャンプで学んだことを発表する)」が最も適切。FORESTではスピーチ、MOUNTAINでは英語のスキット、SKYではディベートを最終日に実演する。いずれもキャンプ期間中の学びを発表・披露する機会である点が共通している。
問5:正解3
<問題要旨>
キャンプ申込後に起こる流れについての問題。案内の「Step 1~3」や「We’ll contact you to set up an interview…」の一文から、申込後に受ける手続き・連絡がどういう内容かを読み解く必要がある。
<選択肢>
①【誤】
「You will call the English instructors(受講者側から講師に電話する)」という指示はなく、むしろ学校側から連絡をすると書かれている。
②【誤】
「You will take a written English test(筆記試験を受ける)」とは書かれていない。文中には「We’ll contact you to set up an interview to assess your English ability(英語力を評価するためのインタビューを設定する)」とあり、筆記試験とは異なる。
③【正】
「Your English level will be checked(英語力がチェックされる)」は、まさに文中にある「interview to assess your English ability」という部分に該当する。面談によってレベルを確認し、受講コースを決定する流れと読み取れる。
④【誤】
「Your English speech topic will be sent(スピーチのテーマが送られてくる)」は記載がない。スピーチやディベートの詳細テーマがあらかじめ送られるとは書かれておらず、あくまでインタビュー後にコース決定という流れになっている。
第2問
問6:正解2
<問題要旨>
「Smart Support」という新しい靴について、メーカーの宣伝文から読み取れる特徴を踏まえ、4つの選択肢のうちどれが最も適切な説明かを問う問題。靴の機能・性能・価格帯・使用場面などのポイントから、宣伝文の描写に合致する選択肢を特定する。
<選択肢>
①【誤】「Cheap summer shoes(安価な夏用の靴)」
宣伝文には「reasonably priced」という表現はあっても、「夏用」「安価」という限定的な表現は見られない。さらに機能面が強調されているため、単に「夏向け」のシューズではなく、一年中履ける高機能靴であることが示唆されている。
②【正】「High-tech everyday shoes(ハイテクな日常用の靴)」
本文には「nano-chip」「the iSupport application」「collect data about your feet」など、ハイテク機能が搭載されていることが説明されている。また「available in three colours and styles」「reasonably priced」などから、日常履きできる実用性があるとわかる。
③【誤】「Light comfortable sports shoes(軽量で快適なスポーツ用の靴)」
確かに「They are so light and comfortable」と顧客のコメントにはあるが、メーカーの宣伝文全体ではあくまで「日常使い+高機能」シューズとして強調されている。単なる“sports shoes”に特化する形ではなく、普段履きでもスポーツでも使えるハイテク靴というニュアンスが強い。
④【誤】「Stylish colourful cycling shoes(スタイリッシュでカラフルなサイクリングシューズ)」
顧客のコメントには「I even wear them when cycling」とあるものの、それは「とても軽くて快適なので自転車に乗るときにも使っている」という内容で、サイクリング専用に作られたわけではない。また宣伝文には「three colours and styles」とはあるが、特に「カラフル」「サイクリング用」を強調する記述はない。
問7:正解2
<問題要旨>
「Smart Support」シューズが提供するメリット(benefit)の中で、「どれが自分にとって魅力的か」を問う想定の設問。本文の「Special Features」「Advantages」などを確認しながら、靴の機能を比較し、その中で最も個人のニーズに合いそうなものを考えさせる形式になっている。
<選択肢>
①【誤】「Getting more regular exercise(より定期的な運動をするようになる)」
確かに「Promotes Exercise: As they are so comfortable, you will be willing to walk regularly.」という説明はあるが、選択肢①はあくまで「運動の増加」を強調しており、設問の文脈(“most likely to appeal to you?”)にもよるが、メーカーが特に押し出しているメイン機能は「足に合わせたサポート」などの点にある。単に運動量増だけでは、本文で最も注力されている機能とはやや異なる。
②【正】「Having personalised foot support(パーソナライズされた足のサポート)」
本文では靴内部の「nano-chip」が足の情報を分析し、それに基づいて「automatically adjust to give correct, personalised foot support」とあり、これが最も大きな特徴である。加えて「Better Balance」との関連も深く、実際にメーカーが強調しているメリットだといえる。
③【誤】「Knowing how fast you walk(自分の歩く速さを知ることができる)」
確かにチップで「distance, pace」などを記録する機能はRoute Memoryに含まれている。ただし、靴の主要な売り込みポイントは「快適さ」や「個々の足に合うサポート」という部分にあり、顧客の声などでも「ペースを知れる」よりは「方向案内が便利」「足が痛まない」といった声が目立つ。したがってそれを最重要メリットとして挙げるかは微妙である。
④【誤】「Looking cool wearing them(履くとかっこよく見える)」
コメントには「They look great.」と書かれているが、全体の宣伝で強調されている本質的メリットとは言い難い。外観の良さよりも“足に合うサポートやハイテク機能”が中心なので、本選択肢はメインの魅力とは少しずれる。
問8:正解2
<問題要旨>
顧客コメントの中で出てきた「ひとつの意見(opinion)」について、具体的にどのような内容を指しているかを問う問題。複数の顧客コメントから「アプリの無料機能」「靴そのものの価格・価値」「速く歩けるようになるのか」「自転車が速くなるのか」などを見比べ、どれが“意見”として述べられたかを考える。
<選択肢>
①【誤】「the app encourages fast walking(アプリが早歩きを促してくれる)」
コメントでは「I lost 2 kg in a month!」や「You will be willing to walk regularly」というものがあるが、これを「fast walkingを推奨している」とまで言い切ってはいない。
②【正】「the app’s free functions are user-friendly(アプリの無料機能が使いやすい)」
顧客の声に「The app’s basic features are easy to use, but I wouldn’t pay for the optional advanced ones.」というコメントがある。ここでは、無料で使える基本機能が十分に使いやすいとの意見を述べていると考えられる。
③【誤】「the shoes are good value for money(靴自体がコスパが良い)」
本文に「reasonably priced」や「They look great.」などの表現はあるが、顧客が「コスパが良い」という直接的評価を述べているわけではない。むしろ「高機能」であることは間違いないが、それを「値段以上の価値がある」という意見かどうかはわからない。
④【誤】「the shoes increase your cycling speed(靴を履くと自転車のスピードが上がる)」
コメントには「I even wear them when cycling」とあるが、「自転車の速度が向上した」とは書かれていない。「速くこげるようになった」という具体的言及はない。
問9:正解4
<問題要旨>
「One customer’s comment mentions using audio devices. Which benefit is this comment based on?(ある顧客が音声案内について言及しているが、それはどの機能に基づくメリットなのか)」を問う問題。本文のシューズ機能「Better Balance」「Promotes Exercise」「Route Memory」「Route Options」と照らし合わせる。
<選択肢>
①【誤】「Better Balance(より良いバランス)」
オーディオデバイスとの関連は薄い。足のバランスやサポート機能であり、音声ガイダンスとは関係しない。
②【誤】「Promotes Exercise(運動を促す)」
オーディオ端末の使用が直接「運動を促す」ことにつながるわけではなく、コメント内容とも合致しない。
③【誤】「Route Memory(ルート記録)」
ルートを記録する機能はあっても、コメントにある「prefer using audio guidance to visual guidance(音声案内のほうが視覚的案内より好き)」という文面は、ただ単にルートを記録するだけでなく「音声で案内を受ける機能」を指していると考えられる。この場合は「記録」よりも「案内」の仕組みに着目する必要がある。
④【正】「Route Options(ルートオプション機能)」
本文に「View your live location… have the directions play automatically in your earphones…」とあるように、音声で道案内をしてくれる機能は「Route Options」の一部として示されている。顧客コメントで「audio guidance」を選択しているのは、この「Route Options」の機能に基づくメリットと言える。
問10:正解1
<問題要旨>
「One customer’s opinion suggests that ~ is recommended.(ある顧客の意見から、何が推奨されるか)」を問う問題。顧客コメントを読み取り、「several days to get used to them」「It took me~」などのキーワードから、何を推奨しているのかを導き出す。
<選択肢>
①【正】「allowing time to get accustomed to wearing the shoes(靴に慣れるまで時間をかけることを推奨)」
コメントに「I love my pair now, but it took me several days to get used to them.」というものがあり、初めは慣れが必要だったが、慣れると快適という内容を述べている。したがって「履き始めには慣れるまで時間が必要」と解釈できる。
②【誤】「buying a watch to help you lose weight(体重を減らすために腕時計を買う)」
顧客コメントに「I lost 2 kg in a month!」という話はあるが、そこでは腕時計を買うことが推奨されているわけではない。靴の機能が結果的に運動を促し、体重減少につながったという文脈であって、腕時計に言及はない。
③【誤】「connecting to the app before putting the shoes on(靴を履く前にアプリを接続する)」
シューズのチップとアプリの連携は必要だが、「推奨される」「しなければいけない」というコメントが直接的に示されているわけではない。
④【誤】「paying for the iSupport advanced features(iSupportの上級機能にお金を払う)」
むしろコメントには「I wouldn’t pay for the optional advanced ones.(オプション機能にまではお金を出さない)」と述べている顧客がいる。つまり、有料の上級機能は推奨されていない。
問11:正解4
<問題要旨>
「Commuting Challenge(通学チャレンジ)」の目的が何であったかを問う問題。冒頭の説明文「We started this activity to help students use their commuting time more effectively.(移動時間をより有効に使えるように…)」という内容がキーポイント。
<選択肢>
①【誤】「commute more quickly(より速く通学する)」
速く通学するための取り組みではない。目的は通学時間を活用すること。
②【誤】「improve their test scores(テストの点数を上げる)」
HSのコメントに「I got the highest score ever in an English vocabulary test」とあるが、それは結果としてそうなった人がいるだけで、活動全体の狙いではない。
③【誤】「manage English classes better(英語の授業をよりうまく対処する)」
同様にMNのコメントで「watching videos helped me to understand classes better」と言っているが、これも個人の活用例。活動の主目的とは限らない。
④【正】「use their time better(時間をより有効活用する)」
冒頭に明示的に記されているとおり、通学時間の有効活用こそが本チャレンジの狙い。
問12:正解1
<問題要旨>
「Commuting Challenge」の事実(fact)としてあてはまるものを問う。具体的な参加者数や学年の内訳、開催期間が本文中に示されている。
<選択肢>
①【正】「fewer than 10% of the participants were first-years(参加者のうち1年生は10%未満だった)」
文中には「A total of 300 students participated」「only 15 first-years participated」とある。15人/300人=5%で、確かに10%未満である。
②【誤】「it was held for two months during the winter(冬の間の2か月間開催された)」
本文には「from January 17th to February 17th」とあるため、正確には1か月間程度である。2か月間ではない。
③【誤】「students had to use portable devices on buses(バスで携帯機器を使わなければならなかった)」
必須条件ではない。むしろ「reading」や「audio materials」「videos」など各自ができる方法で取り組んでいる。
④【誤】「the majority of participants travelled by train(参加者の大多数が電車通学だった)」
本文には「Most students come to my school by bus or train」と記述があるが、参加者の中でどちらが多いかについて具体的に“trainが大半”とは書かれていない。
問13:正解1
<問題要旨>
「From the feedback, ___ were activities reported by participants.(参加者が行っていた活動はどれとどれか)」を問う問題。選択肢はA: keeping study records, B: learning language, C: making notes on tablets, D: reading lesson notes on mobile phones。本文中の参加者コメントを1人ずつチェックし、どの活動が実際に行われたかを見極める。
<選択肢>
A and B / A and C / A and D / B and C / B and D / C and D の組合せを判定する。
- A: keeping study records → JHのコメント「I kept a study log, which made me realise how I used my time.」から、Aを実践している人がいる。
- B: learning language → HSのコメント「Thanks to this project, I got the highest score ever in an English vocabulary test.」「It was easy to set small goals~」から、語学(英語)の学習に取り組んだことがわかる。
- C: making notes on tablets → SSのコメントに「I only used audio materials, but there were not nearly enough.」とあり、タブレットでメモを取っているわけではない。また、タブレットでメモを取っている事例は文中に見当たらない。
- D: reading lesson notes on mobile phones → 同様に本文には「reading lesson notes on mobile phones」についての具体的記述がなく、MNは「watching videos」、SSは「audio materials」、KFは「walks to school」などで、Dは確認できない。
以上より、実際の報告に該当するのは「A: keeping study records」と「B: learning language」。ゆえに正解は「A and B」。
①【正】「A and B」
上記の通り、JHやHSのコメント内容が該当する。
②【誤】「A and C」
Cに相当する描写は見られない。
③【誤】「A and D」
Dを実行している例も見られない。
④【誤】「B and C」
Cは該当しない。
⑤【誤】「B and D」
Dは該当しない。
⑥【誤】「C and D」
どちらの行動も本文で確認できない。
問14:正解1
<問題要旨>
「参加者が述べているCommuting Challengeに関する意見(opinions)のうち1つを特定する」問題。KFやSSなど各自のフィードバックを読み、どの選択肢に該当する意見があるか考える。
<選択肢>
①【正】「it could have included students who walk to school(徒歩通学の生徒も参加できたはず)」
KFのコメント「My friend was sad because she couldn’t participate. She lives nearby and walks to school. There should have been other ways to take part.」から、徒歩通学の生徒が参加できる方法があればよかったのに、という意見が示されている。
②【誤】「the train was a good place to read books(電車は読書に最適だった)」
SSは「crowded and I have to stand」と言っているため、むしろ読書するには不便と言っている。
③【誤】「there were plenty of audio materials for studying(音声教材がたくさんあった)」
SSは「I only used audio materials, but there were not nearly enough.」と述べているので、むしろ「教材が足りなかった」と言っている。
④【誤】「watching videos for fun helped time pass quickly(動画を観て時間が早く過ぎるように感じた)」
MNは「watching videos… helped me understand classes better」と勉強目的で視聴した例を挙げている。「時間をつぶすための娯楽」かどうかは不明で、少なくとも選択肢④の「fun」目的とは異なる。
問15:正解2
<問題要旨>
「The author’s question(“How come so few first-years participated?”) is answered by ___(どの生徒か)」を問う問題。本文後半には参加者のフィードバックが列記されており、「1年生がなぜ少ないのか」という疑問に触れた発言を探す。
<選択肢>
①【誤】HS → 「I got the highest score ever」などテスト結果の話が中心で、1年生少数の理由には言及していない。
②【正】JH → 「For some reason most of my first-year classmates didn’t seem to know about this challenge.」と述べ、1年生の参加率が低かった理由として「そもそもこの企画を知らなかった」と示唆している。
③【誤】KF → 「My friend couldn’t participate because she walks to school.」が理由で、1年生の少なさに対する言及ではない。
④【誤】MN → 「I spent most of the time on the bus watching videos.」で自己体験を述べている。1年生が少なかった理由には言及していない。
⑤【誤】SS → 「My train is always crowded.」などで自分の利用環境を語っているが、1年生の参加率とは関係しない。
第3問
問16:正解2
<問題要旨>
バックパックの詰め方について、本文のKaitlynのアドバイスをもとに「どの図が正しいか」を問う問題。本文では「Sleeping bag at the bottom」「Heaviest items (food, cookware, tent) in the middle」「Frequently used items (clothes) at the top」「brain部分に小物」といった要点が示されている。
<選択肢>
①【誤】
最下部に「sleeping bag」があり、真ん中に「food, plates, cups, tent」が置かれているが、その上に「jackets, shirts, trousers」を置いた図となっている。ただし、選択肢①の上には「first aid kit, map」が描かれており、これが「brain」(小物を入れるポーチ)ではあるかもしれないが、見比べると本文で想定される「heavy items in the middle」「clothes at the top」の順が若干異なる表示になっている。
②【正】
一番下に「sleeping bag」、その上(中段)に「food, plates, cups, tent」といった重めの荷物、さらにその上に「jackets, shirts, trousers」というように、本文のアドバイスどおり「heavy items in the middle」「sleeping bag at the bottom」「clothes at the top」として配置されている図である。
さらに小物(「first aid kit, map」)が「brain」部分に相当すると解釈しやすい。
③【誤】
中段に「first aid kit, map」が来てしまい、本来中段に置くはずの重いもの(食料や調理器具など)がトップにある。本文の指示と異なる。
④【誤】
最上部が「jackets, shirts, trousers」の部分は合っているが、「food, plates, cups, tent」がその下になる配置が必ずしも本文どおりになっていない。さらに一番上に「first aid kit, map」が並んでいるように見えるため、重いものの位置づけがズレている。
問17:正解3
<問題要旨>
Kaitlynが「夜の寒さ対策」として一番効果的だった方法は何かを問う問題。本文の後半で「I put on extra layers… still cold… then my friend told me to take off my outer layers and stuff them into my sleeping bag to fill up some empty space… kept me warm all night!」という記述がヒント。
<選択肢>
①【誤】「avoiding going out of your tent(テントの外に出ないようにする)」
本文では「キャンプファイヤーにいた後、テントに戻って冷えた」という流れがあるが、外出を控えること自体がベスト方法とは言っていない。
②【誤】「eating hot meals beside your campfire(焚き火のそばで温かい食事をする)」
確かに夕方、火のそばで食事はしているが、それで夜中ずっと暖かく過ごせたわけではない。
③【正】「filling the gaps in your sleeping bag(寝袋の隙間を埋める)」
実際にKaitlynは寒さ対策として「outer layers」を脱いで寝袋の隙間に詰める(=空気を逃がさないようにして保温する)方法を試し、一晩中暖かく過ごせたと説明している。
④【誤】「wearing all of your extra clothes(着られる服をすべて身につける)」
Kaitlynは最初それを試し、しかし寒かった。その後、友人のアドバイスで脱いだ上着などを寝袋に詰めたところ暖かかった、と説明している。
問18:正解3
<問題要旨>
自宅で「アドベンチャー・ルーム」を作成する手順を時系列に並べる問題。文中で父親(筆者)が「(1)部屋を飾りつけ(theme & rearranging furniture) → (2)コスチュームを着せる→ (3)子供がスイーツを探し始める→ (4)食べ物を無理やり食べる最終課題」などの流れが書かれている。選択肢①~④は「The children ate food they are not fond of.」「The children started the search for the sweets.」「The father decorated the living room.」「The father gave his sons some clothes to wear.」とあり、番号を正しい順に並べる。
<選択肢>
(3) → (4) → (2) → (1) の順が正解かどうかを確かめる(問題文では18→19→20→21の順に該当する文章を当てる作業)。
①(The children ate food they are not fond of.)
本文には最後のタスクとして「…filled them with yogurt… had to eat their way to the bottom… neither of my kids would eat yogurt」という流れがある。これは最終課題。
②(The children started the search for the sweets.)
これはストーリーの途中で「After that, the children started to search for the first clue」とある。
③(The father decorated the living room in the house.)
本文の「I rearranged the furniture in our family room, and added some old paintings and lamps I had to set the scene.」が最初のステップ。
④(The father gave his sons some clothes to wear.)
次に「had the children wear costumes」→「My eldest son was excited… and immediately began acting like Sherlock Holmes.」と続く。
従って時系列は「③→④→②→①」となる。「decorated the living room (③)→ gave his sons some clothes (④)→ children started the search (②)→ children ate food they are not fond of (①)」。
問題文の例では「18 → 19 → 20 → 21」の順に対応させると、
- 18:③
- 19:④
- 20:②
- 21:①
となる。
<選択肢> ①【誤】
②【誤】
③【正】
④【誤】
それぞれ、上記の時系列整理に照らして③が正しい回答となる(問題で指定の「18 → 19 → 20 → 21」の順に合致する)。
問19:正解4
<問題要旨>
問18で並べた順のうち「19」の位置に来る出来事を問う問題。つまり、「19」がどれに該当するかを確認するという視点になる。並べた順では「18:③」「19:④」「20:②」「21:①」で、ここで「19」に該当するのは「④ The father gave his sons some clothes to wear.」というステップである。
<選択肢>
①:The children ate food they are not fond of.
②:The children started the search for the sweets.
③:The father decorated the living room in the house.
④:The father gave his sons some clothes to wear.
問で「19」に該当するのはこれらのうちどれか、という形だが回答で4が正しいというのは、(19)に対応するのが④だからである。
<選択肢解説> ①【誤】
これは物語の最後に行われる出来事なので「21」に該当する。
②【誤】
探し始めるのは「20」に相当する。
③【誤】
部屋の飾りつけは「18」に相当する。
④【正】
「19」は息子にコスチュームを着させた場面なので④が該当する。
問20:正解2
<問題要旨>
問18と同じ流れで「20」に該当するのはどれかを問う問題。上記整理で「20」は「② The children started the search for the sweets.」となる。
<選択肢>
①【誤】
子供たちが嫌いな食べ物を食べるのは最後の課題(21)。
②【正】
「20」の位置づけは「子供たちが甘いものを探す(スイーツ探しを始める)」である。
③【誤】
部屋の飾りつけは(18)。
④【誤】
父親が子供たちに衣装を渡すのは(19)。
問21:正解1
<問題要旨>
問18で並べた順番上、「21」に相当する出来事は何かを問う問題。「18:③」「19:④」「20:②」「21:①」の順になっているので、「21」にあたるのは「① The children ate food they are not fond of.」。
<選択肢>
①【正】
最終的に子供たちはヨーグルトの中に隠されたヒントを探すために食べた、と本文にあり、嫌いな食べ物に苦戦していたことが描写されている。
②【誤】
これは「20」に相当。
③【誤】
「18」に相当。
④【誤】
「19」に相当。
問22:正解3
<問題要旨>
父親のアドバイスを参考に「ホーム・アドベンチャー」を作る場合、どんな工夫が必要かを問う問題。文中で言及されている「puzzles should get progressively more difficult near the final goal(パズルを少しずつ難しくしていくべき)」というヒントがある。
<選択肢>
①【誤】「concentrate on three-letter words(3文字単語に集中する)」
本文に「three-digit code」の話はあるが、特に「3文字の単語」云々は言及されていない。
②【誤】「leave secret messages under the lamps(ランプの下に秘密のメッセージを残す)」
確かにランプを配置したり古い絵画を置いたりはしているが、具体的に「ランプの下にメッセージを」とは書かれていない。
③【正】「make the challenges gradually harder(段階的に課題を難しくする)」
本文に「Remember that the puzzles should get progressively more difficult near the final goal.」とアドバイスされており、これが最も重要なポイントとして示されている。
④【誤】「practise acting like Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズのように演技を練習する)」
子供たちは「detectives」の衣装や小道具で楽しんだが、それが父親の“必須アドバイス”として列挙されているわけではない。
問23:正解2
<問題要旨>
「From this story, what do we understand about the father?(この物語から父親に関して何が分かるか)」を問う問題。文中では「This ‘adventure room’ was designed specifically for my family… made some of the challenges personal…」とあり、「子供たちのために特別に考えた」という意図がうかがえる。
<選択肢>
①【誤】「became focused on searching for the sweets(お父さん自身がスイーツ探しに没頭した)」
スイーツを探すのは子どもたちであり、父親が没頭したわけではない。
②【正】「created an experience especially for his children(子供たちのために特別な体験を作り出した)」
本文に「designed specifically for my family」と明記されているため、子どものための特別な演出だったとわかる。
③【誤】「had some trouble preparing the adventure game(準備で苦戦した)」
特に「困難」があったとは書かれていない。むしろ「I had tremendous fun」のように楽しみながら準備していた印象である。
④【誤】「spent a lot of money decorating the room(装飾に多額の費用をかけた)」
古い絵やランプなど家にあったものを活用した様子が描かれており、高いお金をかけたとは記されていない。
第4問
問24:正解1
<問題要旨>
Tim Oxford が考える「学習方法に対する生徒のモチベーション」の問題。本文では Oxford が生徒の学習状況を観察し、特に「同じ内容を繰り返し音読・暗唱するだけの学習(massed learning)」がもたらす弊害について述べている。これに対して Oxford が感じたことを問う。
<選択肢>
①【正】「continuous drilling is boring(絶え間ない反復練習は退屈である)」
本文で Oxford は「These students would feel as if they had learned the information, but would quickly forget it… Also, this sort of repetitive learning is dull and demotivating.」と述べており、連続した反復学習を「退屈で意欲を削ぐ」と考えていることがわかる。
②【誤】「reading an explanation of terms is helpful(用語の解説を読むと役立つ)」
本文で Oxford が問題視しているのは、単なる“解説を読む”というより「暗記中心で実体験がない学習法」であり、この選択肢は本文の主張とずれている。
③【誤】「students are not interested in science(生徒が科学に興味を持っていない)」
生徒の興味というよりも、学習方法そのものに問題があると Oxford は述べている。興味の有無が直接の論点ではない。
④【誤】「studying with a workbook leads to success(ワークブックを使った学習が成功につながる)」
むしろ Oxford はワークブックを使った暗記中心の学習では、情報が定着しないと指摘している。
問25:正解1
<問題要旨>
Cheng Lee の紹介する研究で、被験者の学生たちが最後のセッションを終えたあと、どのタイミングでテストを受けたかを問う問題。本文には「28 days after the last learning session(最終学習回の28日後)」と明記されている。
<選択肢>
①【正】「four weeks(4週間後)」
28日は約4週間に相当するため、この選択肢が合致する。
②【誤】「immediately(直後)」
本文では「直後」ではなく「28日後」に実施した。
③【誤】「one day(1日後)」
こちらも誤り。4週間後との記述とは異なる。
④【誤】「one week(1週間後)」
1週間後ではなく、4週間後にテストを受けたとある。
問26:正解2
<問題要旨>
Lee が紹介する「spaced learning」は「ある種類の間隔(intervals)をあけて繰り返す学習方法」だと本文に説明がある。この問題では選択肢①~⑥から最も適切な形容詞を選び、その空所を埋める形式になっている。設問は「studying at ___ intervals」に対応する語を問う。
<選択肢>
(本文中のヒントと照らし合わせる) ①contextual
②extended
③fixed
④irregular
⑤massed
⑥practical
本文では「the intervals are longer」「one-week intervals」「the key difference is the length of the interval」などと表現されており、マスメディアなどでよく知られる用語としても「spaced learning」は長めのインターバルを取ることが特徴である。よって「extended(長めの)」が最も適切。
①【誤】「contextual」 → 本問は「間隔」に関する形容詞ではなく、文脈的学習に関する語なので不適。
②【正】「extended(長い)」 → spaced learning で示される「長めの間隔」に一致する。
③【誤】「fixed(固定的な)」 → 単に一定間隔というより、本文では「長い」間隔を取ることに重きがある。
④【誤】「irregular(不規則な)」 → 不規則ではなく「長めの周期をとる」学習がメイン。
⑤【誤】「massed(詰め込みの)」 → これは Oxford が非効率と述べた方の学習法。
⑥【誤】「practical(実用的な)」 → “extended intervals”の意図とは合わない。
問27:正解5
<問題要旨>
同じ問3で、もう一つの空所には「Oxford が論じていた学習法のデメリットを克服するために、spaced learning を導入する」という流れがある。「Oxford discussed ____ learning」とあるので、Oxford が繰り返し警告している「massed learning(詰め込み型の反復学習)」を指しているはず。
<選択肢>
(①~⑥の残り) ①contextual
②extended
③fixed
④irregular
⑤massed
⑥practical
Oxford が批判的に捉えているのは「massed learning」なので、⑤が該当。
①【誤】contextual → Oxford が提唱する実体験重視。デメリットではなく推奨気味。
②【誤】extended → これは前の空所(問26)で使用。
⑤【正】massed → Oxford が問題視している「詰め込み型反復学習」。
問28:正解1
<問題要旨>
「Both writers agree that ___ is helpful for remembering new information.(両者とも、新情報の定着に何が役立つと考えているか)」を問う問題。
- Oxford:自分で体験しながら学ぶ「contextual learning」を導入。
- Lee:Oxford の考え(contextual learning は有益)に賛同すると述べている。
<選択肢>
①【正】「experiential learning(体験的学習)」
本文で Oxford は「contextual learning = 実体験を通じて学ぶ方法」を推奨し、Lee も「Mr. Oxford’s thoughts on contextual learning were insightful. I agree that it can be beneficial.」と述べているので、両者とも「体験的・文脈的学習が有用」と考えていると言える。
②【誤】「having proper rest(適度な休息を取る)」
休息については直接言及されていない。学習間隔の話は出てくるが、休息そのものが主題ではない。
③【誤】「long-term attention(長期的な注意力)」
Lee は「長期間の間隔を空けることで学習効果が増す」と説明しているが、「注意力を維持すること」自体を双方が合意しているわけではない。
④【誤】「studying with workbooks(ワークブックを用いた学習)」
Oxford はむしろワークブック中心の学習には限界を感じている。Lee も「massed learning」的に使うワークブックには問題があると示唆。
問29:正解2
<問題要旨>
Cheng Lee が提唱する「spaced learning」をさらに補強するために付け加えるべき追加情報(研究内容など)は何か、を問う問題。長めの学習間隔が有効だと主張しているが、本文では「long intervals might not be practical」「You should understand… might not be good for long-term recall」などと、具体的に“どのくらいの長さが理想か”までは明確に示されていない。
<選択肢>
①【誤】「The main factor that makes a science class attractive(科学の授業を魅力的にする主要な要因)」
主題は spaced learning の有効性を論じているので、これでは Lee の議論を補強しきれない。
②【正】「The most effective length of intervals for spaced learning(spaced learning における最適な学習間隔の長さ)」
Lee の説明では「間隔」が学習効果に大きく影響するという話題が中心。もし「最適な間隔の具体例」などの情報があれば、議論の説得力が高まるだろう。よってこれが最適な追加情報。
③【誤】「Whether students’ workbooks include visuals or not(ワークブックに視覚資料が含まれるか否か)」
ビジュアルの有無は Oxford の実験でも直接論点になっていない。spaced learning の本質ではない。
④【誤】「Why Oxford’s students could not memorize information well(なぜ Oxford の生徒が情報を覚えられなかったのか)」
すでに本文で、massed learning の問題が原因と示されている。これをさらに掘り下げても、Lee が提唱する spaced learning の有効性を補強するうえでは物足りない。
第5問
問30:正解4
<問題要旨>
ベンが新しい学校で卓球を始めることにした理由を問う問題。本文でベン自身が「To be honest, I chose table tennis because I thought it would be easier for me to play individually.」と述べている点に注目する。
<選択肢>
①【誤】「believed it would help him communicate(コミュニケーションの助けになると信じた)」
本文では新しい種目のきっかけとしてコミュニケーション改善を期待していたわけではなく、当初はむしろコミュニケーションに難を抱えていた。
②【誤】「hoped to become popular at school(学校で人気者になりたいと望んでいた)」
競技選択の動機としては出てこない。後に実力向上で周囲に話しかけられるようになったが、それは結果論。
③【誤】「thought he could win games easily(簡単に勝てると思った)」
「最初は負けが多かった」と述べられているので、この理由ではない。
④【正】「wanted to avoid playing a team sport(チーム競技を避けたかった)」
本文で「…because I thought it would be easier for me to play individually.」とあり、団体競技より個人でできるスポーツを望んでいたことが分かる。
問31:正解3
<問題要旨>
パトリック(ベンの兄)がベンに対してどのような役割を果たしたかを問う問題。会話文では、パトリックが「What do you actually enjoy about it?(卓球の何が面白いの?)」と問いかけ、その後「That sounds like the kind of skill we use when we communicate.」と述べている。
<選択肢>
①【誤】「asked him what he enjoyed about communication(コミュニケーションにおいて何を楽しんでいるか尋ねた)」
パトリックは“コミュニケーション”についてではなく「卓球の何が面白いか」を問いかけている。
②【誤】「encouraged him to be more confident(もっと自信をもつよう促した)」
自信を促すというより、「観察して相手の意図を読み取る力はコミュニケーションに活きる」と示唆した。
③【正】「helped him learn the social skills he needed(必要な社会的スキルを身につける手助けをした)」
卓球で培った「相手の動きを読む力」がコミュニケーションにも役立つと気づかせたのがパトリックであり、それはベンのコミュニケーションスキル向上につながった。
④【誤】「told him what he should have said to his school friends(学校の友達に何と言うべきだったかを教えた)」
この時点では具体的なセリフを教えたわけではなく、相手の意図を読むことが大事だという抽象的アドバイスを与えている。
問32:正解2
<問題要旨>
ベンが「卓球を始めて → ○○ → ○○ → ○○ → ○○」という流れを4つの出来事で表す問題。問32では、その最初の出来事の直後に起こったことを選ぶ。選択肢②「Discussed with his teacher how to play well(先生とどう上達するか話し合った)」が最初に来るのは、本文でも「One day, however, Mr Trent said to me…」「You need to think more about your game…」と、コーチ(先生)と話してプレーを変え始めた段階が早い。
<選択肢>
(①~⑤の中から該当個所のみ解説) ②【正】「Discussed with his teacher how to play well」
卓球を始めて、最初は苦戦していたところ、コーチの Mr Trent に指導を受け、戦い方を変えていこうとした流れが最初のステップ。
問33:正解4
<問題要旨>
ベンの次のステップとして起こった出来事を問う問題。選択肢④「Started to study his opponents(相手選手を研究し始めた)」に相当する部分は、Mr Trent のアドバイスで「opponent’s moves」をよく観察するようにしたことから始まる。
<選択肢>
④【正】
コーチとの話し合いを経て、ベンは「focus on your opponent… adjust your play accordingly」と学び、対戦相手の動きを研究するようになった。
問34:正解5
<問題要旨>
さらにその後に起こったイベントを問う。選択肢⑤「Talked to his brother about table tennis(兄と卓球について話をした)」が続く流れ。本文には、プレーは向上したもののコミュニケーション面で悩みが残る中、兄パトリックに打ち明けるシーンがある。
<選択肢>
⑤【正】
この段階で、ベンはパトリックと卓球の話をしながらコミュニケーションの本質について気づいていく。
問35:正解3
<問題要旨>
次に起こる出来事は選択肢③「Refused a party in his honour(祝勝会を断った)」である。本文に「George came running over… ‘Let’s have a party to celebrate!’… I replied, ‘I can’t. I’ve got practice.’ He looked a bit hurt.」という場面がある。
<選択肢>
③【正】
大会で好成績を収め、クラスメイトのジョージが祝ってくれようとしたが、ベンは練習があるからと断り、それで気まずくなる一幕が描かれている。
問36:正解3
<問題要旨>
ジョージとのやり取りの後、ベンが「何をすべきだったのか」と気づいたことを問う問題。本文では「If I’d said, ‘Great idea. Thank you! Let me talk to Mr Trent…’ then maybe the outcome would have been better.」「Without attempting to grasp someone’s intention, I wouldn’t know how to respond.」とあり、相手の意図をくみ取って返答する必要があると学んだ。
<選択肢>
①【誤】「asked his friend questions to find out more about his motivation(友人の意図を質問して深く探ればよいと気づいた)」に近いが、そこを直接言っているわけではない。
②【誤】「invited Mr Trent and other classmates to the party to show appreciation(感謝を示すためにコーチや仲間を招待)」とは具体的に言及されない。
③【正】「tried to understand his friend’s point of view to act appropriately(相手の意図を推し量ったうえで適切に対応すべきだった)」
まさに本文でベンが気づいた点。「He was just being kind… If I’d said… maybe…」と振り返っている。
④【誤】「worked hard to be a better team player for successful communication(より良いチームプレイヤーになれるよう努力した)」というのも誤りではないが、ここでの焦点は「相手の意図に気づいて対応する」という点にある。
問37および38:正解1および5
<問題要旨>
この物語から学べることを2つ選ぶ問題。本文の全体を通して、ベンが「周囲の助言」「卓球から得たスキルをコミュニケーションに応用する」などの学びを得ていることに注目する。
<選択肢>
①【正】「Advice from people around us can help us change(周囲のアドバイスは自分を変える助けになる)」
コーチや兄の助言をきっかけにベンは考え方や行動を変えた。
②【誤】「Confidence is important for being a good communicator(自信が良いコミュニケーターになるために大切)」
自信も大事だが、本文の結論として強調されているのは主に「相手の意図を読む」「周囲の助言で変化する」などであり、自信が決定的とは言いにくい。
③【誤】「It is important to make our intentions clear to our friends(自分の意図を友人に明確に伝えることが重要)」
一理あるが、本文の主旨はむしろ「相手の意図を読み取る」「助言を取り入れる」といった点が主軸であり、この選択肢ほど直接的に述べてはいない。
④【誤】「The support that teammates provide one another is helpful(チームメイト同士のサポートが有益)」
かつてのサッカー部では上手くいかなかったこともあるため、本文全体のテーマとは若干ずれる。卓球は個人競技で始めている。
⑤【正】「We can apply what we learn from one thing to another(ある分野で学んだことを別の分野にも応用できる)」
卓球で培った「相手の動きを読む力」をコミュニケーションに応用できた点が本文の重要な学びとして描かれている。
第6問
問39:正解3
<問題要旨>
冒頭に登場する「yard sale(ガレージセール)」のエピソードから何が分かるかを問う問題。本文では Ms. A がたまたま目に留まった絵を安値で購入し、それが価値あるコレクションとなった例が挙げられている。
<選択肢>
①【誤】「a great place for people to sell things to collectors at a high price is a yard sale」
本文では「数ドルで買った」「意外な掘り出し物を発見する」という話であり、高値取引がメインとは書かれていない。
②【誤】「people can evaluate items incorrectly and end up paying too much money for junk」
本文に「誤って高額を支払った」話は出てこない。むしろ安値で買った物が価値ある品になったケース。
③【正】「something not important to one person may be of value to someone else」
売り手が不要としていた品物が、買い手にとっては「宝」になる可能性を示している点が本文に合致する。
④【誤】「things once collected and thrown in another person’s yard may be valuable to others」
文意として近いが、「once collected and thrown in another person’s yard(他者の庭に捨てられた…)」という表現は直接本文にない。選択肢③の方が正確に「一方のゴミは他方の宝」と要約している。
問40:正解4
<問題要旨>
子供や大人の収集行動に関する研究データについて問う問題。本文には「約90%の子どもが何かを集めている」「約1/3の成人が収集を続けている」といった具体的な統計が記載されている。
<選択肢>
①【誤】「About two thirds of children do not collect ordinary things(子どもの3分の2は普通の物を収集しない)」
本文では「約90%が何かを収集している」とあるため、数字が合わない。
②【誤】「Almost one third of adults start collecting things for pleasure(ほぼ3分の1の大人が楽しみのために収集を始める)」
「およそ1/3が収集行動を継続している」という話はあるが、「始める」という表現とは異なる。
③【誤】「Approximately 10% of kids have collections similar to their friends(約10%の子どもが友達と似たコレクションを持っている)」
本文にそのような記述はない。
④【正】「Roughly 30% of people keep collecting into adulthood(およそ30%の人が大人になっても収集を続ける)」
本文に「researchers… generally agree that about one third of adults maintain this behavior」と書かれており、これに該当。
問41および42:正解4および6
<問題要旨>
「Reasons for collecting(収集の理由)」として挙げられているいくつかの動機を選ぶ問題。本文では「感情的な理由」「過去の思い出(イベントの記念品)」「投資的な価値」「歴史への興味」「ソーシャルな理由(交換・友達作り)」などが出てくる。
<選択肢>
①【誤】「desire to advance technology(技術を発展させたい欲求)」
本文の「技術の進歩が収集に与える影響」は触れられるが、人々が「コレクションする理由」とは直接関係ない。
②【誤】「fear of missing unexpected opportunities(思いがけない機会を逃すことへの恐れ)」
具体的には言及されていない。
③【誤】「filling a sense of emptiness(空虚感を埋める)」
本文で「心の空虚さを満たす手段」とは明確に示されていない。
④【正】「reminder of precious events(大切な出来事を思い出す手段)」
本文に「Some save greeting cards… dried flowers from special events… old photos…」とあり、貴重な思い出をとどめる目的が挙げられている。
⑤【誤】「reusing objects for the future(将来の再利用のために物を取っておく)」
将来的な再利用という意味合いは示されず、むしろ“保管し続ける”文化が語られている。
⑥【正】「seeking some sort of profit(何らかの利益を追求する)」
投資目的や「mint condition(未開封のもの)で高い価値がつく」など、お金になる可能性を狙った収集も述べられている。
問43:正解1
<問題要旨>
「Collections in the future」に関して述べられている内容を問う問題。本文では「技術が進歩することで、コレクションの形やサイズは変わっても、理由自体は変わらないかもしれないが、今後も収集行動は続くだろう」といった文がある。
<選択肢>
①【正】「Collections will likely continue to change in size and shape.(収集の形や規模は変化を続けそうだ)」
本文に「advances in technology will have an influence on collections… remove physical constraints… it is now possible for… vast digital libraries」などとあり、将来的に多様化や変化が起きると示唆されている。
②【誤】「Collectors of mint-condition games will have more digital copies of them.(未開封ゲームのコレクターがデジタル版を余計に持つようになる)」
デジタルコピーの話は具体的に言及されていない。
③【誤】「People who have lost their passion for collecting will start again.(収集の情熱を失った人が再び収集を始める)」
そうした記述はなく、未来予想としても本文にはない。
④【誤】「Reasons for collecting will change because of advances in technology.(技術の進歩で収集の理由自体が変わる)」
本文では「理由は変わらない(… will likely remain the same)」とある。変わるのは“形態”や“規模”の方。
問44:正解4
<問題要旨>
「Basic Information」に入れるべきでない情報を問う問題。本文では「体長0.1~1.5mm」「キュウリのような形」「足が4対(計8本)」「目があったりなかったり」「食性が植物食か動物食か」「歯はなく2本のstyletsを持つ」などが記載される。
しかし「16種類の足」は本文では言及されていない。
<選択肢>
①【誤】「eight short legs」
四対の足で計8本。合っている。
②【誤】「either blind or sighted(目がない種と簡易的な目がある種)」
本文に「Some species have eyes, some do not.」とあるので、これも正しい情報。
③【誤】「plant-eating or creature-eating(植物性の餌か、他の生物を食べるか)」
ベンが述べるように口の位置で植物食か動物食かが分かれる。
④【正】「sixteen different types of feet(16種類の足がある)」
「16 known claw variations(爪の変種は16ある)」という言及はあるが、足そのものが16種類あるわけではない。ここが誤情報。
⑤【誤】「two stylets rather than teeth(歯ではなく2本のstyletを持つ)」
本文通り。
問45および46:正解1および5
<問題要旨>
「Secrets to Survival」スライドに入れるべき「クマムシ(tardigrade)の生存戦略」を2つ選ぶ問題。本文には「水分が失われると約0.01%の代謝にまで減り、再び水に触れると活動を再開できる」「tun状態では超低温や高温、放射線にも耐えられる」とある。
<選択肢>
①【正】「In dry conditions, their metabolism drops to less than one percent of normal.」
本文で「They lose all but three percent of their body’s water and their metabolism slows down to 0.01% of its normal speed.」と書かれており、乾燥状態の耐性を表す重要ポイント。
②【誤】「Tardigrades in a state of tun are able to survive in temperatures exceeding 151°C.」
実際には -272℃ から 151℃ に耐えうる、と本文で述べているが、「tun状態なら151度を超えても生きられる」とまでは明言されていない。ただし事実上はほぼ同義にも読めるが、本文に「as high as 151°C」とあるので「exceeding 151°C」は微妙。
③【誤】「The state of tun will cease when the water in a tardigrade’s body is above 0.01%.」
チャンスがあれば再び水を吸収して活動を再開するのは本文にあるが、その条件が「体内水分が0.01%を超えると…」とは明確に書かれていない。
④【誤】「Their shark-like mouths allow them to more easily eat other creatures.」
これは食性についてで、極限環境を生き延びる「秘密」とは直接関係が薄い。
⑤【正】「They have an ability to withstand extreme levels of radiation.」
宇宙空間でのX線や紫外線を10日間も生き延びたという実験結果が本文に書かれており、高い放射線耐性が鍵となる。
問47:正解3
<問題要旨>
消化器系スライド図(口から順にどの器官が配置されているか)を正しいラベルとして並べる問題。本文には「The mouth leads to the pharynx, where… Then… esophagus… then middle gut…」および「Located above the pharynx is a salivary gland… They do have two sharp needles (stylets)…」など、各器官の順序が示される。
選択肢③の並び(A: Salivary gland, B: Esophagus, D: Stylets, E: Pharynx)は要注意だが、本文の説明を丁寧にたどると以下のようになる:
- Mouth付近に stylets(針のような器官)がある
- Salivary gland は pharynxの近く・上方にある
- Food は pharynx → esophagus → middle gut → anus の順
本文の記述を一つずつ突き合わせると、消化液を出す「Salivary gland(A?)」、続いて「Esophagus(B?)」、口先には「Stylets(D?)」、さらに「Pharynx(E?)」… といった並びを確認する必要がある。
最終的に「(A) Salivary gland, (B) Esophagus, (D) Stylets, (E) Pharynx」のように対応しているのが選択肢③の構造(ただし問題文の図やラベル位置による)。本文の通りだと、まず口→stylets→pharynx→esophagus→middle gut… という順序になるが、それぞれの記号対応として選択肢③が全体図と合致すると考えられる。
<選択肢>
①【誤】 (A) Esophagus, (B) Pharynx, … → 順番が不適切。
②【誤】 (A) Pharynx, (B) Stylets, … → stylets は口のところ。
③【正】 (A) Salivary gland, (B) Esophagus, (D) Stylets, (E) Pharynx → 本文の描写に最も近い組み合わせ。
④【誤】 (A) Salivary gland, (B) Middle gut, … → gutはもっと奥。
⑤【誤】 (A) Stylets, (B) Salivary gland, … → styletsが先頭は不自然。
問48:正解4
<問題要旨>
「Final Statement」スライドに最もふさわしいまとめの文を問う問題。本文では、クマムシ(tardigrade)の驚異的な生命力や、実際に宇宙空間でも生存できた実験例が出てくる。
<選択肢>
①【誤】「For thousands of years, tardigrades have survived some of the harshest conditions on earth and in space. They will live longer than humankind.」
「They will live longer than humankind(人類よりも長く生き続ける)」と断言している部分は本文で述べられていない。
②【誤】「Tardigrades are from space and can live in temperatures exceeding the limits… so they are surely stronger than human beings.」
「from space(宇宙由来)」とは書かれていない。
③【誤】「Tardigrades are… the toughest creatures on earth… can also thrive on the moon.」
「月面で増殖可能」とはまだ証明されていない。
④【正】「Tardigrades have survived some of the harshest conditions on earth, and at least one trip into space. This remarkable creature might outlive the human species.」
本文には「rocket for 10 days」「68% survival rate」「2019年に月面に衝突…」という事実が描かれており、地球上でも過酷な環境に耐えることはもちろん、宇宙でも生き延びられた可能性がある。さらに「might outlive the human species」と推測を語るのは本文の論調に沿っている。
問49:正解4
<問題要旨>
「Sending tardigrades into space」から推測できることについての問題。本文では「10日間の宇宙飛行で68%生存」「月面に衝突した探査機に乗っていた個体の生死は不明」などの記述がある。
選択肢を比較すると、作者が「月面に行ったクマムシがまだ回収されていない」事実に対して「which is a pity」と述べており、「なぜまだ見に行っていないのか…」に関心を持っている様子がうかがえる。
<選択肢>
①【誤】「Finding out whether the tardigrades can survive in space was never thought to be important(宇宙で生きられるかどうかは重要とみなされなかった)」
実験や探査機搭載などがされているので、重要とされていた。
②【誤】「Tardigrades, along with other creatures that have been on earth for millions of years, can withstand X-rays…」
同じく「他の生物も含めて数百万年生きてきた生物はX線に耐えられる」とは本文が言っていない。クマムシ個別の特徴に焦点がある。
③【誤】「The Israeli researchers did not expect so many tardigrades to survive the harsh environment of space.(イスラエルの研究者たちは、これほど多くのクマムシが宇宙空間で生き延びるとは予想しなかった)」
これを裏づける記述はなく、「探査機が月面に衝突してしまい、行方を確認できない」という話にとどまる。
④【正】「The reason why no one has been to see if tardigrades can survive on the moon’s surface attracted the author’s attention.」
実際「…which is a pity.」と嘆いており、誰も回収に行っていないことを残念がっているようすから、作者の興味関心がそこにあると推測できる。