2023年度 大学入学共通テスト 本試験「化学」の問題冊子をPDFで公開しています。大問ごとの出題内容・配点・難易度をまとめた「この問題の概要」つき。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2023年度 本試験 化学は、試験時間60分・満点100点で、大問5題(各20点・計28問)の構成です。第1問が理論(結合・コロイド・気体・結晶)、第2問が理論(熱化学・電気分解・平衡・反応速度)、第3問が無機、第4問が有機・高分子、第5問が硫黄化合物を題材にした総合問題です。なお第1問 問3には問題訂正が出ており、記事でも注記しています。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 化学結合・コロイド・気体の凝縮・イオン結晶(CaS の単位格子) | 20 | ★★★☆☆ | 問3は圧縮で凝縮する水蒸気量を状態方程式で追う計算、問4は NaCl 型結晶を配位数・体積測定・イオン半径比の順に掘り下げる。半径比の立式が山場 |
| 第2問 | 熱化学・電気分解・化学平衡・反応速度(H₂O₂ の分解) | 20 | ★★★☆☆ | 直列2槽の電気分解で4本の電極の反応を判断。問4の「速度定数が2倍ならグラフはどう変わるか」は最終到達量が不変であることと合わせて考える |
| 第3問 | 無機物質(フッ化水素・金属イオンの系統分離・1族と2族) | 20 | ★★★☆☆ | 流れ図から金属イオンを特定する系統分離と、水素発生量のグラフから原子量を逆算する設問。元素分析装置の吸収管の順序まで問われる |
| 第4問 | 有機化合物(アルコールの推定・芳香族・高分子・トリグリセリド) | 20 | ★★★★☆ | トリグリセリドの構造決定を水素付加量・KMnO₄・酵素分解の3方向から詰める。「X には鏡像異性体があり Y にはない」から脂肪酸の位置を決める問4 c が最難 |
| 第5問 | 硫黄の化合物(H₂S・SO₂・ヨウ素滴定・紫外線吸収による濃度測定) | 20 | ★★★☆☆ | 逆滴定の形のヨウ素滴定と、初見のランベルト・ベールの法則を問題文の説明だけで使う「その場で学ぶ」型。式と表を素直に読めば解ける |
対策のポイント: 知識問題は基本的ですが、計算問題は「立式の前提」を自分で決める設問が多く、ここで時間を使います。第4問の構造決定と第1問の結晶格子は後回しにし、第3問・第5問の読めば解ける設問を先に片付ける順番が有効です。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

