2025年度 大学入学共通テスト 追試験「化学」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2025年度 追試験 化学は、試験時間60分・満点100点で、大問6題(各20点)が用意され、実際に解答するのは5題という構成です。2025年度は新課程初年度のため、新教育課程履修者は第1問〜第5問の5題を解答し、旧教育課程履修者等は第1問〜第4問が必答で第5問と第6問のどちらかを選択して計5題を解答します。第1問が物質の構成と状態、第2問が無機物質、第3問が有機化学と高分子、第4問が理論と有機にまたがる総合問題、第5問(旧課程選択者は第6問)が熱化学・滴定・平衡とイオン交換膜です。第5問と第6問は問1の熱化学の表記が異なるだけで、問2〜問4は問題文・選択肢とも共通です。新課程で解く第1問〜第5問は計20問(解答番号は32)で、第4問問1には両方正解の場合のみ得点となる(注)が付いています。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 周期律と原子・イオンの大きさ/イオン結晶の単位格子と配位数/飽和蒸気圧とボイルの法則のグラフ/モル濃度と質量モル濃度の違い、凝固点降下の計算、冷却曲線と析出する氷の質量 | 20 | ★★★☆☆ | 問1〜問3は典型題ですが、問4はa〜cの3連問で10点分あります。cは凝固が進むと溶媒が減り濃度が上がるという冷却曲線の意味まで踏み込む必要があります |
| 第2問 | 無機化合物の色・臭い・酸塩基性/非金属元素の化合物と酸化数/溶解度積による沈殿の判定/アルミニウムの工業的製法、溶融塩電解の量的計算、ミョウバンの熱分解と質量変化 | 20 | ★★★★☆ | 問3は混合後の体積5.5 mLでの濃度を出してイオン積と比べる作業、問4bは陽極で複数の反応が並行する電気分解の計算。まず問1・問2の知識で6点を確保しておきたいところです |
| 第3問 | 反応の分類と生成物の平面性/シクロプロパン誘導体の開環付加と不斉炭素原子/合成高分子の熱可塑性・熱硬化性/エステルからカルボン酸とアルコールを推定/脂肪酸の融点のグラフと油脂の状態 | 20 | ★★★☆☆ | 問2は環のどこが切れるかで生成物が変わるため、構造式を実際に書き出して不斉炭素原子の有無を確かめる手間がかかります。問5はa・bとも2つのグラフの読み比べが中心です |
| 第4問 | 漆喰の製造と硬化の反応、水酸化カルシウム飽和水溶液のpH/混合物の加熱分解から成分の物質量を求める計算/酸化還元滴定のグラフ、酸化還元でない有機反応、芳香族化合物の合成経路と配向性 | 20 | ★★★★☆ | 問1aは解答番号20・21が両方正解でないと得点にならない(注)付きです。対数計算・連立方程式・合成経路の判断が同居し、手を動かす量は6題中もっとも多い大問です |
| 第5問 | ヘスの法則とエンタルピー変化ΔH/炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの二段階滴定/体積・濃度を変えたときの反応速度と平衡のグラフ/イオン交換膜のイオン選択性と海水濃縮に必要な電気量 | 20 | ★★★★☆ | 新課程履修者の5題目。問4bは濃縮室のNaClを希釈室の2倍にする条件を図から立式する設定読解型で、選択肢の単位がCになるかを確かめるだけでも候補を絞り込めます |
| 第6問 | 旧教育課程履修者等が第5問に代えて選択する問題。問1はヘスの法則を反応熱Qで扱い、問2〜問4は第5問と問題文・選択肢とも共通 | 20 | ★★★★☆ | 第5問との違いは問1の熱化学の表記だけで、ΔHではなく発熱を正とする反応熱Qで書かれています。旧課程の表記のまま解ける一方、残る3問の負担は第5問とまったく同じです |
対策のポイント: 第1問〜第3問は分野別の標準題が並ぶので、ここで知識問題と定番計算を手早く回収するのが前提になります。時間を持っていかれるのは第4問で、pHの対数計算・連立方程式・芳香族の合成経路が1題に同居しています。第5問(旧課程履修者は第6問)も問4bのような設定読み取り型を含むため、後回しにすると手が回りません。旧課程履修者は第5問と第6問の問1だけを見比べ、ΔHと反応熱Qのどちらの表記で解きたいかで選ぶ方を決めれば十分です。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

