解答
解説
第1問
問1:(ア)正解② (イ)正解③ (ウ)正解④ (エ)正解② (オ)正解③
<問題要旨>
漢字の書き取り、および語句の判別を問う問題です。文脈に即した適切な漢字を、複数の選択肢から選別する能力が求められます。
<選択肢>
(ア)【正】②
傍線部(ア)「カジョウ」は「過剰」と書きます 。選択肢②は「剰余金」であり、同じ漢字が含まれます 。
(イ)【正】③
傍線部(イ)「カンショウ」は「感傷」と書きます 。選択肢③は「感傷的な気分」であり、同じ漢字が含まれます 。
(ウ)【正】④
傍線部(ウ)「トげる」は「遂げる」と書きます 。選択肢④は「計画を完遂(カンスイ)する」であり、同じ漢字が含まれます 。
(エ)【正】②
傍線部(エ)「襲い」は「おそい」と読みます 。選択肢②は「世襲(セシュウ)」であり、同じ漢字が含まれます 。
(オ)【正】③
傍線部(オ)「与える」は「あたえる」と読みます 。選択肢③は「関与(カンヨ)」であり、同じ漢字が含まれます 。
問2:正解①
<問題要旨>
傍線部Aにおける「よだか」の思考の展開を、筆者がどのように捉えているかを問う問題です。
<選択肢>
①【正】
よだかは、羽虫や甲虫を殺して食べている事実に直面して苦悩し、現実の世界から消えてしまおう(絶食や遠くへ行く)と考えるようになります。このプロセスを論理的に説明しています。
②【誤】
「さげすまれる境遇を悲観し」たことだけが要因ではなく、自らの「殺生」への気づきが思考展開の核心です。
③【誤】
よだかは弱肉強食の関係を「嫌悪」しているというより、その連鎖の中にいる自己に戦慄しています。
④【誤】
「自分の存在自体が疑わしいものとなり」という実存的な問いではなく、無意識の行為としての咀嚼に焦点があります。
⑤【誤】
「再生しよう」という意欲ではなく、自己を燃やし尽くす「昇華」による解決を目指しています。
問3:正解②
<問題要旨>
傍線部Bにおいて、よだかの思いを「人間が共有するもの」とする筆者の主張を問う問題です。
<選択肢>
①【誤】
弱肉強食の世界で「犠牲になる」ことへの落胆が共有の核心ではありません。
②【正】
よだかが無意識に他者を食べていたことに「ぞっと」するのと同様に、人間もまた意図せず他者の犠牲の上に立っている事実に気づいた時に抱く「違和感」を共有していると述べています。
③【誤】
「自己を変えようと覚悟する」という前向きな共有ではなく、生存の事実に対する戦慄が重要視されています。
④【誤】
道徳的な「罪深さ」というよりは、生存活動そのものに対する身体的な「ぞっとした」感覚を指しています。
⑤【誤】
構造への「絶望」ではなく、個としての摂食行為における自己への違和感を説明しています。
問4:正解②
<問題要旨>
傍線部Cにおける、二つの見方の「似ているところ」を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「微生物の活動」などは二つ目の見方の細部であり、一つ目の見方との本質的な共通点とは言えません。
②【正】
どちらも「人間が主体的に食べている」という人間中心の視点を離れ、人間を生命循環の「通過点」や「バトンリレー」の一部として捉えている点が共通しています。
③【誤】
「食べられる側の視点」に限定されるものではなく、生命全体の中での循環プロセスを捉えています。
④【誤】
「地球環境の保護」という観点は、ここでの生物学的な生命循環の議論とは趣旨が異なります。
⑤【誤】
消化のメカニズムそのものを捉えることではなく、それを通じた生命観の転換が共通項です。
問5:正解④
<問題要旨>
【文章Ⅱ】の表現技法とその効果について説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「無機的な消化過程に感情移入を促す」こと自体が目的ではありません。
②【誤】
「厳密に描いている」わけではなく、比喩を多用して親しみやすく平易に説明しています。
③【誤】
「特殊な仕組み」を説明するのではなく、普遍的な生命の在り方を語っています。
④【正】
読者を「あなた」と呼ぶ二人称を用い、「酸の海」「ダイビング」「バトンリレー」といった比喩を多用することで、生命の循環を軽妙かつ鮮明に説明しています。
⑤【誤】
「物質になるさまを誇張」しているのではなく、生命が形を変えて続いていく「連続性」を描いています。
問6:(1)正解②
<問題要旨>
【メモ】の空欄Xに入る、【文章Ⅰ】の「食べる」ことの捉え方を整理する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「弱者の生命の尊さを意識させる」ことに主題があるわけではありません。
②【正】
自分の惨めさを感じつつも無意識に食べてしまうよだかの姿を通じて、「食べる」ことが自己の生命を「否応なく存続させてしまう」不可避な行為であることを示しています。
③【誤】
「意図的に」生命を奪うことではなく、生存のために「無意識のうちに」なされる行為に焦点を当てています。
④【誤】
「食物連鎖からの解放」は断食や昇華の結果であり、食べる行為そのものの説明としては不適切です。
問6:(2)正解③
<問題要旨>
【文章Ⅰ】と【文章Ⅱ】を統合したまとめとしてふさわしいものを選ぶ問題です。
<選択肢>
①【誤】
「朝廷の権威を保つ」といった政治的要素は、本文の内容とは無関係です。
②【誤】
よだかの「飢えて死のうとすること」と「食べてなどいない」という指摘を直接結びつけるのは不自然です。
③【正】
【文章Ⅰ】の「生存への無意識の衝動」を、【文章Ⅱ】の「地球全体の生命活動を循環させる」プロセスの一部として統合的に整理しています。
④【誤】
「序列が不可欠」という結論は、両文が示唆する「循環」や「平等な生命活動」という価値観とは矛盾します。
第2問
問1:正解②⑥(順不同)
<問題要旨>
「私」が少年の前に立ちはだかった行動の要因を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
親が看板を除去した場合に少年が抱く「疑惑」への恐れは、行動を抑制する要因です。
②【正】
親に連絡する手段は「フェアではない」と考えていたため、直接対話という選択肢が選ばれました。
③【誤】
「案山子ではないかと言ってやる余裕」は内面的な救いであり、行動の直接的な要因ではありません。
④【誤】
「確かめるまで安心できなかった」のは「私」の不安の強さを表すものであり、行動の動機ではありません。
⑤【誤】
少年の外見の不均衡をいぶかしく感じたのは遭遇した瞬間の感想であり、行動の要因ではありません。
⑥【正】
具体的な説得方法を思いつけないにもかかわらず、看板をどうにかしてほしいという強い切望が、理論を超えて行動に駆り立てました。
問2:正解①
<問題要旨>
少年から罵声を浴びせられた際の「身体の底を殴られたような厭な痛み」の内実を説明する問題です。
<選択肢>
①【正】
看板について少年にへりくだって頼んだ一連の流れが、結果として自分自身のプライドを損なわせることになり、そのことに対して深い失望と後悔を感じている状態を指しています。
②【誤】
妻に知られたくないという思いは、痛みの深刻さを裏付ける反応であり、痛みそのものの説明としては不十分です。
③【誤】
「自分に非があったのではないか」と思い返そうとするのは痛みを和らげるための試行であり、痛みの本質(原因)ではありません。
④【誤】
「交渉ができないことに絶望した」のではなく、少年から「ジジイ」と拒絶されたことによる心理的ダメージが主題です。
⑤【誤】
少年の若さに圧倒されたのではなく、大人としての振る舞い(礼を尽くしたつもり)が通用しなかった屈辱感に焦点があります。
問3:正解③
<問題要旨>
看板の固定状態を確認した際の「私」の心情の変化を問う問題です。
<選択肢>
①【誤】
「共感を覚えた」「見直したい」といった肯定的な評価は行き過ぎた解釈です。
②【誤】
「応援したい」という心情は文脈から読み取れません。
③【正】
看板が「したたかな」素材で厳重に固定されている事実を確認し、少年の側に並々ならぬ「覚悟」があることを認め、その姿勢を尊重しようとする心情を説明しています。
④【誤】
「気が楽になる」という消極的な妥協ではなく、相手の強固な姿勢を認識したことによる変化です。
⑤【誤】
「歩み寄ってもよい」という具体的な和解案への期待ではなく、相手の「覚悟」への認識の変化です。
問4:(1)正解②
<問題要旨>
「私」が少年を呼称する表現の変化から読み取れる心情を問う問題です。
<選択肢>
①【誤】
「我が子に向けるような親しみ」は、本文の険悪な関係性と矛盾します。
②【正】
当初は「君」と呼んでいましたが、暴言を吐かれ自尊心を傷つけられたことで、「中学生の餓鬼」「あの餓鬼」という侮蔑的な呼称に変わり、怒りと動揺が露わになっています。
③【誤】
交渉中から内心で「侮っている」わけではなく、罵倒された後に呼称が変化しています。
④【誤】
「若さをうらやんでいる」という解釈は、文脈(老いによる屈辱)と整合しません。
⑤【誤】
年頃を「外見から判断しようとしている」だけではなく、その若さゆえの残酷さへの反発が込められています。
問4:(2)正解①
<問題要旨>
本文中で「看板」が様々に呼び表されている点に着目し、その呼称の変化と「私」の心情との関係を説明する問題です。
<選択肢>
①【正】
当初は少年の視点に配慮して「あのオジサン」と呼んでいましたが、実際に看板の正体(堅固に固定された物質)を確認した後は、少年が込めた「覚悟」や執念を認め、対等な交渉の対象として「看板」という本来の呼称に戻っている様子を的確に説明しています。
②【誤】
「素敵な絵」という表現は、交渉を円滑に進めるための方便として少年の前で使われたものであり、看板そのものへの純粋な賞賛や親しみを示すものではありません。
③【誤】
「あの男」から「看板」への変化を、人間性を失った単なる「物」としての落胆と捉えるのは不適当です。むしろ、動かせない実態を知ることで少年の強い意志を読み取っています。
④【誤】
看板を「裏返しにする」という提案を「素敵」と称しているわけではなく、表現の工夫が交渉への卑屈な態度を示しているという解釈は本文の文脈と一致しません。
⑤【誤】
映画の看板であることから「俳優」への敬意を読み取るような描写は本文中には存在せず、不適切な推測に基づいた選択肢です。
問5:(ⅰ)正解①
<問題要旨>
ノートの空欄X・Yに、窓から見た時と近づいた時の「私」の認識を補充する問題です。
<選択肢>
①【正】
Xには、遠くから看板(案山子)を恐れて騒ぐ雀のような「私」の状況が、Yには、近づいてそれがおどし防ぐ強固な物質であることを知った認識が合致しています。
②【誤】
「虚勢を張っている」という句の解釈は、窓から見て怯えていた「私」の深刻な恐怖心とは温度差があります。
③【誤】
「追い払えない」という句の解釈は、近づいた時に看板の強固さを実感した「私」の感想とは逆の印象です。
④【誤】
「自ら名乗ってみせる」という解釈は、看板の威圧感の説明としては不十分です。
問5:(ⅱ)正解⑤
<問題要旨>
ノート全体を踏まえ、「私」の看板に対する認識の変化と心情を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「大人げなさを感じている」という反省よりも、状況の滑稽さへの自覚が描かれています。
②【誤】
「気恥ずかしさを感じている」点は近いですが、「危害を加えないと理解していた」という前提が誤りです。
③【誤】
「自信をもつことができた」というような前向きな克服ではありません。
④【誤】
「哀れみ」というより、自身の右往左往を笑うしかない「苦笑」が描かれています。
⑤【正】
当初は自分を脅かす存在として怯えていましたが、至近距離で看板の実態を確認し、それに翻弄されていた自分自身を「滑稽」だと感じて苦笑しています。
第3問
問1:(ア)正解② (イ)正解② (ウ)正解③
<問題要旨>
傍線部の重要古語および文法事項の解釈を問う問題です。 単なる現代語訳だけでなく、敬語や助動詞のニュアンス、文脈に応じた適切な語義の選択がポイントとなります。
<選択肢>
(ア) まどろまれ給はず 正解:②【正】
「まどろむ」は「うとうとする」「少しの間眠る」という意味の動詞です。 「れ」は可能の助動詞「る」の連用形(打消の「ず」を伴うため可能の意味になります)、「給ふ」は尊敬の補助動詞、「はず」は打消です。 全体で「(後深草院が)お眠りになることができない」という状態を表しており、斎宮への思いで落ち着かない院の様子を的確に説明している②が正解です。
(イ) ねびととのひたる 正解:②【正】
「ねぶ」は「成長する」「大人びる」という意味ですが、「ととのふ」を伴うことで「成長して美しく整う」「完成される」といったニュアンスが含まれます。 本文では斎宮が二十歳を超えているという文脈で使われており、その完成された美しさを「将来が楽しみな(ほど素晴らしい)」という前向きな期待や、さらなる成熟を予感させる表現として捉えています。したがって、②が正解となります。
(ウ) おほかたなるやうに 正解:③【正】
「おほかたなり」は「ひと通りである」「普通である」「表面的なものである」という意味の形容動詞です。 ここでは院が斎宮に送った手紙の体裁を説明しており、本心を隠して「表面上は親切であるかのように装って(一見、普通の挨拶のように見せて)」近づこうとする院の打算的な振る舞いを表しています。よって、③が正解です。
問2:正解③
<問題要旨>
傍線部Aの語句や文法的意味を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「つつましき御思ひ」は、院が自らの執着に対して感じている「気恥ずかしさ・遠慮」です。
②【誤】
「ありけむ」の「けむ」は、作者が院の心中を推量している表現です。
③【正】
「いぶせくて」はもどかしい様子。斎宮への思いを遂げられないまま終わることを残念に思う院の心情を表しています。
④【誤】
「やみなむ」の「む」は、「終わってしまおう」という院の意志です。
⑤【誤】
「あかず口惜し」は満足できず残念だという意。院が自らの状況を嘆いているものです。
問3:正解④
<問題要旨>
傍線部Bにおける院の言動と人物像を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「企んでいる」という悪意ある表現よりも、欲望に執着している様子が描かれています。
②【誤】
「思慮深さ」ではなく、人目を気にする自意識と欲望の葛藤が描かれています。
③【誤】
院の行動は「けしからぬ本性」とされており、「誠実さ」とは対極にあります。
④【正】
「せちにまめだちて(ひたすら真面目腐って)」語る様子や、二度とない機会だと焦る姿に、院の性急さが表れています。
⑤【誤】
「斎宮の利益になる」と力説する場面はありません。
問4:(1)正解①
<問題要旨>
【文章Ⅱ】において臨場感を生んでいる描写の根拠を問う問題です。
<選択肢>
①【正】
「いかがすべき、いかがすべき」という院の言葉の繰り返しが、その場の切迫した臨場感を伝えています。
②【誤】
会話の内容よりも、院の具体的な狼狽ぶりが臨場感の中心です。
③【誤】
「斎宮の気持ちを思いやっている」描写はありません。
④【誤】
「期待通りの返事」はもらえておらず、服装描写は忍び入るための特殊な姿です。
問4:(2)正解①
<問題要旨>
【文章Ⅱ】における二条(作者)の視点の特徴を指摘する問題です。
<選択肢>
①【正】
二条の言葉には、院の性格を知り尽くしているからこそ、斎宮を見た瞬間に院の恋心が動き出したことを察知する観察眼が表れています。
②【誤】
「面白がっている」というよりは、院の執拗さに困惑しながら対応しています。
③【誤】
斎宮がすぐに寝てしまったことに対して「不快だ(心やまし)」と感じています。
④【誤】
院にせっつかれて仕方なく案内役を引き受けています。
問4:(3)正解④
<問題要旨>
歴史物語としての【文章Ⅰ】の記述態度を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「理想的な人物として印象づけて」はいません。院の欠点も記述しています。
②【誤】
「三人の恋心を整理」するのではなく、歴史的な出来事の経緯を叙述しています。
③【誤】
「事実を抑制的に記述しようとした」ためというより、物語の構成上の判断と考えられます。
④【正】
院の発言を簡略化し、二条の個人的な感情を削る一方で、斎宮の様子を客観的に記述しており、当事者を俯瞰する歴史物語の視点が表れています。
第4問
問1:(ア)正解④ (イ)正解② (ウ)正解④
(ア):正解④
<問題要旨>
波線部(ア)「復」の文中での意味を問う問題です。 前後の文脈から、動作の反復や継続を適切に判断する必要があります。
<選択肢>
①【誤】
「まだ」は未完了を表す副詞(未だ〜ず)などに用いられますが、ここでは文脈に合いません。
②【誤】
「ふと」は偶然性を表しますが、「復」の字義とは異なります。
③【誤】
「じっと」は凝視する様子を表しますが、「復」にはその意味はありません。
④【正】
「復」は「再び」「また」という意味を持つ副詞です。序文において、前年(辛未)に現れた蝶が、翌年(壬申)の春に「また(再び)余の園に現れた」という文脈であるため、正解です。
⑤【誤】
「なお」は、依然として(猶)などの意味で用いられますが、ここでは再出現を述べているため不適当です。
(イ):正解②
<問題要旨>
波線部(イ)「審」の文中での意味を問う問題です。 「審視」という熟語の構成を考え、文脈に即した観察の度合いを判断します。
<選択肢>
①【誤】
「正しく」は「正」や「端」などの字が当てられます。
②【正】
「審」は「詳しく」「つまびらかに」という意味を持ちます。袖に止まった蝶を「審視(詳しく観察)」し、その姿を克明に捉えようとする場面の描写として最適です。
③【誤】
「静かに」は「静」や「徐」などが用いられます。
④【誤】
「急いで」は「急」や「速」などが用いられますが、観察の場面にはそぐいません。
⑤【誤】
「謹んで」は「謹」など、敬意や慎みを表す際に用いられます。
(ウ):正解④
<問題要旨>
波線部(ウ)「得」の文中での意味を問う問題です。 観察の結果、何らかの成果や認識に達したことを示す文脈を読み取ります。
<選択肢>
①【誤】
「手にする」は物理的な入手(獲)を指しますが、ここでは蝶の姿(形色)を対象としているため不自然です。
②【誤】
「気がつく」は発見(覚)の意味になります。
③【誤】
「映しだす」は投影(照・映)の意味になります。
④【正】
「得」は「手に入れる」だけでなく、会得や把握(理解して自分のものにする)という意味を持ちます。じっくり観察した結果、その「形色(形と色)」を「得(把握)」して絵に描いたという流れに合致するため、正解です。
⑤【誤】
「捕獲する」は物理的な拘束を意味しますが、文末で蝶はゆったりと飛び去っているため矛盾します。
問2:正解④
<問題要旨>
傍線部Aの一文について、適切な訓読と返り点の付け方を選ぶ問題です。
<選択肢>
④【正】
「客に之を呼びて匣に入れ奉じて余の園に帰さんとする者有り」と読み、蝶を連れ帰ろうとした客がいたという経緯を説明しています。
問3:正解⑤
<問題要旨>
傍線部Bの一文の解釈を問う問題です。
<選択肢>
⑤【正】
「もし私に近づいてくれたならば、必ずおまえを絵に描いてやろう」と呼びかけている場面を正しく解釈しています。
問4:正解③
<問題要旨>
詩の形式および対句の構造に関する説明を選ぶ問題です。
<選択肢>
③【正】
全8句の「七言律詩」であり、頷聯(3・4句)と頸聯(5・6句)が対句になるという律詩の原則に合致しています。
問5:正解⑤
<問題要旨>
疑問・反語の慣用句「奈〜何」の読み方を問う問題です。
<選択肢>
⑤【正】
「春を如何(いかん)せん」と読み、去りゆく春への嘆きを表しています。
問6:正解⑤
<問題要旨>
序文と詩に基づき、蝶が出現・滞留した順序を問う問題です。
<選択肢>
⑤【正】
扇の中(詩として)、庭園の台の上(壬申の春)、画者の袖の上(図を描く際)の順で記述されています。
問7:正解⑤
<問題要旨>
【詩】と【序文】から読み取れる筆者の心情を説明する問題です。
<選択肢>
①【誤】
「むなしく思っている」のではなく、自身の過去の体験を回想しています。
②【誤】
交流は実際にあったこととして記されており、残念さが主眼ではありません。
③【誤】
「模様をあしらった服」ができたという具体的な記述はありません。
④【誤】
都を離れたために園が他人の手に渡った事実を述べており、奪われたという被害感情ではありません。
⑤【正】
不思議な蝶との交流を夢のような出来事として大切に回想し、その日々を懐かしんでいる心情を的確に捉えています。

