2022年度 大学入学共通テスト 本試験「国語」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2022年度 本試験 国語は、試験時間80分・満点200点、大問4題(第1問 評論50点・第2問 小説50点・第3問 古文50点・第4問 漢文50点、計36マーク)の構成です。第1問は宮沢賢治「よだか」を手がかりに「食べる」ことを論じた【文章Ⅰ】と、消化と生命の循環を比喩で語る【文章Ⅱ】を読み合わせ、【メモ】をもとにまとめる形式です。第2問は看板をめぐる「私」と中学生の少年のやり取りを描いた小説で、【ノート】を用いた設問を含みます。第3問は後深草院と斎宮をめぐる同じ出来事を、歴史物語の【文章Ⅰ】と二条を語り手とする【文章Ⅱ】の二つから読み比べます。第4問は蝶を詠んだ【詩】と、その由来を記す【序文】の組み合わせです。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 評論。【文章Ⅰ】「よだか」を通して「食べる」ことの不可避性を論じる文章/【文章Ⅱ】消化の過程と生命の循環を二人称と比喩で語る文章。漢字・内容説明・表現の効果に加え、【メモ】の空欄補充と二文章の統合 | 50 | ★★★☆☆ | 問1の漢字5問(各2点)は落とせない10点。配点の中心は各7点の問2〜問5で、とくに問5は「あなた」という二人称と「酸の海」「バトンリレー」などの比喩という表現上の特徴を根拠に選ぶ問題 |
| 第2問 | 小説。看板を撤去してほしいと中学生の少年に頼み、罵声を浴びせられた「私」の心情の推移。行動の要因、痛みの内実、呼称(「君」→「餓鬼」、「あのオジサン」→「看板」)の変化、【ノート】をふまえた認識の変化を問う | 50 | ★★★☆☆ | 問1は6択から2つ選んで各4点の部分点制なので、片方でも当てれば4点入る。問4・問5は「呼び方が変われば心情も変わる」という一貫した視点で作られており、呼称の変化に印をつけながら読むと連鎖的に解ける |
| 第3問 | 古文。後深草院が斎宮に心を寄せる同じ出来事を、歴史物語の【文章Ⅰ】と二条を語り手とする【文章Ⅱ】の二つで読む。語句・文法(「まどろまれ給はず」「ねびととのひたる」「おほかたなるやうに」)、院の人物像、臨場感を生む描写、作者の視点、歴史物語の記述態度 | 50 | ★★★★☆ | 問1の語句3問(各5点)で15点を先に確保したい。最大の山は各7点で21点を占める問4で、同じ場面を二条の主観で語る【文章Ⅱ】と、当事者を俯瞰する【文章Ⅰ】との書き方の差そのものが問われる |
| 第4問 | 漢文。蝶との出会いを詠んだ【詩】と、その由来を記す【序文】。語義(「復」「審」「得」)、返り点と書き下し、傍線部の解釈、七言律詩の詩形と対句、「奈〜何」の読み、蝶が現れた順序、筆者の心情 | 50 | ★★★☆☆ | 語義3問(各4点)と詩形・対句の問4、「春を如何せん」を問う問5は、句法と詩の約束事の知識で即答できる持ち点。8点の問7と6点の問6は【序文】と【詩】を往復して照合する必要があり、ここで差がつく |
対策のポイント: 4題とも50点で均等なので、80分をどう割るかがそのまま得点に直結します。第4問は語義・詩形・句法といった知識で取れる設問が多く、第3問も問1の語句15点は暗記で押さえられるため、古文・漢文の知識問題を先に処理して現代文に時間を回すのが現実的です。2022年度は4題すべてが複数の文章・資料の組み合わせ(第1問は二つの文章と【メモ】、第2問は【ノート】、第3問は二つの文章、第4問は【詩】と【序文】)になっているので、「一方の文章で分からなかったことをもう一方で補う」という読み方を普段から練習しておくと効きます。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

