2017年度 大学入試センター試験 本試験「国語」の問題冊子をPDFで公開しています。大問ごとの出題内容・配点・難易度をまとめた「この問題の概要」つき。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2017年度センター試験本試験「国語」は、大問4題・全24設問・200点満点(各大問50点)、試験時間80分です。第1問が評論、第2問が小説、第3問が古文、第4問が漢文という例年どおりの構成で、解答番号は36あります。各大問の内容と難易度は次のとおりです。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 評論 小林傳司『科学コミュニケーション』。科学技術と社会の関係、コリンズとピンチ『ゴレム』の科学観とその限界。漢字5問、傍線部説明4問、表現と構成・展開の問題2問 | 50 | ★★☆☆☆ | 段落に番号が振られ、論の展開が追いやすい文章です。選択肢も本文の語を素直に言い換えたものが多く、評論としては取り組みやすい部類。表現問題は「本文に書かれていない評価」が混ざっていないかを見ます。 |
| 第2問 | 小説 野上弥生子『秋の一日』(1912年発表)。病から回復した直子が子供と上野で過ごす一日と、展覧会で亡き学友の絵に出会う場面。語句3問、傍線部説明3問、心情の説明1問、表現の問題(二つ選択) | 50 | ★★★☆☆ | 1912年の文章で、言い回しに古さがあります。心情そのものが説明されず、風景や動作の描写に託されているため、どの一文が根拠かを決めにくい設問が続きます。問6は二つ選ぶ形式で、部分点がありません。 |
| 第3問 | 古文 『木草物語』。菊君が蔵人の屋敷を訪ね、隣家の若い尼を垣間見て歌を贈る場面。語句解釈3問、助動詞の識別1問、傍線部説明2問、和歌の説明1問、人物の説明1問 | 50 | ★★★★☆ | 高校の教科書に載らない擬古物語で、あらすじの予備知識が使えません。敬語から主語を補いながら読む必要があり、問2の助動詞の識別(打消・推量・完了)と問5の和歌の贈答が山場です。『源氏物語』夕顔巻を思い出せると読みが安定します。 |
| 第4問 | 漢文 新井白石『白石先生遺文』。遠く隔たれば大きなものも小さく見えるという比喩、「刻舟求剣」の故事、江戸の地名と時代の変化、『江関遺聞』執筆の理由。読み2問、語意2問、傍線部説明2問、返り点と書き下し文1問、理由1問 | 50 | ★★★☆☆ | 日本人の書いた漢文で、句法そのものは標準的です。問5は返り点と書き下し文を同時に問う定番形式で、再読文字「未」と二点・一点の使い方を正確に押さえているかが問われます。 |
対策のポイント: 国語は80分で4題、単純計算で1題20分しかありません。取りやすい大問から入るために、最初の1〜2分で4題の分量と設問形式をざっと見ておくと配分を誤りません。古文・漢文は知識問題(語句・助動詞・句法・読み)を素早く確定させ、残りの時間を本文全体の読み取り問題に回すのが定石です。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

