2017年度 大学入試センター試験 本試験「地理B」の問題冊子をPDFで公開しています。大問ごとの出題内容・配点・難易度をまとめた「この問題の概要」つき。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2017年度センター試験本試験「地理B」は、大問6題・全35問・100点満点です。系統地理(第1問〜第3問)、地誌(第4問・第5問)、地域調査(第6問)という地理Bの標準的な構成で、ほぼすべての設問に図表が付きます。なお第6問は、同じ日に実施された「地理A」の第5問と完全に同一の問題でした。各大問の内容と難易度は次のとおりです。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 世界の自然環境と自然災害。海底地形の断面、海氷の分布と海流、気温と降水量、ヴェネツィア周辺の海岸地形、自然災害の地域別統計、火山防災マップ | 17 | ★★★☆☆ | 断面図・雨温図・円グラフ・防災マップと資料の種類が毎問変わります。問2は緯度ではなく海流で判断する点、問5は「被災者数=人口/被害額=資産」と読み替える点が鍵です。 |
| 第2問 | 資源と産業。日本の農業、農業構造の地域差、バイオマスエネルギー、エネルギー輸入依存度、石炭の生産・輸出・消費、工業地域の成り立ち | 17 | ★★☆☆☆ | 輸入依存度がマイナス=資源輸出国、といった決め手が明確な統計問題が中心で、取りやすい大問です。問5の3枚の分布図だけは、輸出国と輸入国の顔ぶれを見比べる必要があります。 |
| 第3問 | 都市・村落と生活文化。世界の住宅景観、都市・村落の成り立ち、人口の偏在と地域間格差、東京圏の人口増加率の推移、日本の高齢化の地域差 | 15 | ★★★☆☆ | 問4は郊外化から都心回帰への流れを知らないと年代順に並べられません。日本の都市化の段階を「いつ・どこが増えたか」で整理しておきたいところです。 |
| 第4問 | 中国の地誌。レス高原・タワーカルスト・モレーン、4都市のハイサーグラフ、農作物の作付面積、大気汚染、沿海部と内陸部の格差、少数民族 | 17 | ★★☆☆☆ | 中国の東西差・南北差という基本の枠組みで大半が解けます。問2の昆明(常春の気候)だけは、標高の効果を思い出せるかで差がつきます。 |
| 第5問 | スペインとドイツの比較地誌。経線に沿った標高と年降水量、農作物の産地、都市の分布と日系現地法人数、4か国相互の輸出額、移民と外国旅行 | 14 | ★★★★☆ | 問1は標高と降水量の2図、問3は都市数と法人数の2資料を同時に使い、問4は貿易フロー図から国を特定します。資料を突き合わせる作業量が多く、この試験の山場です。 |
| 第6問 | 地域調査(長崎県壱岐島)。20万分の1地勢図、1926年と2006年の地形図の比較、景観写真の撮影地点、屋敷林(背戸山)と冬の季節風、漁業統計、県内市町の階級区分図、防災調査の方法 | 20 | ★★★☆☆ | 新旧地形図の差分を探す問2、写真と方位を突き合わせる問3、3つの階級区分図を見分ける問6と、作業量の多い設問が続きます。「地理A」第5問と同一問題です。 |
対策のポイント: 地理Bは、知識そのものより「知識を資料に当てはめる速さ」で決まります。統計表は極端な値から、分布図は「両方にあるか片方だけか」から、時系列図は社会の変化の段階から——というように、資料の型ごとに最初に見る場所を決めておきましょう。比較地誌の大問では、2つの資料を行き来する時間を最初から見込んで配分することが大切です。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

