2017年度 大学入試センター試験 本試験 地理B 解答・解説

2017年度 大学入試センター試験 本試験「地理B」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。

目次
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解答

解説

2017年度(平成29年度)センター試験本試験「地理B」の全問題について、当サイトが独自に作成した解答・解説です。第1問から第6問まで、大問ごとに設問を折りたたんで掲載しています。知りたい設問をクリックしてご覧ください。

地理Bは全6問・35問構成で、第1問が世界の自然環境と自然災害、第2問が資源と産業、第3問が都市・村落と生活文化、第4問が中国の地誌、第5問がスペインとドイツの比較地誌、第6問が地域調査(長崎県壱岐島)です。

この年度は、第6問(地域調査)の7問が同じ日に実施された「地理A」の第5問と完全に同一の問題でした。そのため第6問の解説は2017年度 地理A 解答・解説と同じ内容になります。

第1問 世界の自然環境と自然災害(配点17)

海底地形の断面、海氷の分布、気温と降水量、海岸地形、自然災害の地域差、火山防災マップと、自然地理を資料中心に問う大問です。

問1:正解 ③(配点2)

<問題要旨>
図1中の線A〜Dに沿った海底の地形断面から、線Bに該当するものを選ぶ問題。

<考え方>
線Bは日本列島の南方、フィリピン海から西太平洋を横切ります。途中に海嶺状の高まりがあり、その東側に水深9,000mを超える急峻な海溝(マリアナ海溝)が現れるので③。①はほぼ全域が浅い大陸棚で、オーストラリア北東のC。②は水深5,000m前後で平坦な海盆が続く太平洋中央部のD。④は中央部がなだらかに盛り上がる大西洋中央海嶺のAです。海溝の有無と深さが決め手になります。

問2:正解 ⑤(配点3)

<問題要旨>
北半球高緯度の海域J〜Mのうち、海氷に覆われにくい海域の組合せを選ぶ問題。

<考え方>
Kは北大西洋海流(暖流)が流れ込むノルウェー海、Mはアラスカ湾で、いずれも暖流の影響で冬でも結氷しにくい海域です。よってKとMの⑤。一方、Jのラブラドル海には寒流が南下し、Lのオホーツク海はアムール川からの淡水流入で塩分が低く、いずれも海氷に覆われます。緯度ではなく海流を見るのがこの設問の要点です。

問3:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
最寒月・最暖月の月平均気温と最少雨月・最多雨月の月降水量を示した図から、地点エに該当するものを選ぶ問題。

<考え方>
エは北アメリカ大陸の東岸中緯度に位置します。冬は最寒月が2℃程度まで下がり、夏は25℃を超え、降水は年間を通じてあって夏にやや多い——これが温暖湿潤気候の特徴で、Sが該当します。よって④。Pは最暖月が9月で年較差が小さく、最多雨月が2月の地中海沿岸(ア)。Rは降水がきわめて少ない中央アジアの乾燥地域(イ)。Qは最多雨月が11月の北アメリカ西部(ウ)です。

問4:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
ヴェネツィア周辺の地形について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
クは、河川が運んだ砂や泥が河口部に堆積してできた三角州(デルタ)です。陸繋島は、砂州(陸繋砂州=トンボロ)によって陸地とつながった島のことなので、③が誤り。①のカの砂州、②のキの潟湖(ラグーン)、④のケの干潟の高まりを利用した旧市街は、いずれも正しい記述です。

問5:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
世界の自然災害について、発生件数・被害額・被災者数の地域別割合から、X〜Zと地域名の組合せを選ぶ問題。

<考え方>
Xは被災者数で89%を占めており、人口が圧倒的に多く洪水・地震の常襲地域を抱えるアジア。Zは被害額がわずか1%で、資産額の小さいアフリカ。残るYは被害額が35%と大きく、経済的な資産が集中する南北アメリカです。よって②。「被災者数=人口」「被害額=資産」と読み替えるのが定石です。

問6:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
火山防災マップから読み取れることについて、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
地点セは河川沿いにあり、土石流の想定範囲に含まれています。一方、火砕流の範囲は想定噴火地点の周辺に限られ、セはそこから外れています。したがって「土石流の可能性が低く火砕流の可能性が高い」とする④は事実と逆で、これが誤りです。①のサの降灰、②のシの土石流、③のスの火砕流の熱風は、いずれも凡例と範囲から読み取れます。

第2問 資源と産業(配点17)

日本の農業、世界の農業構造、バイオマスエネルギー、エネルギー輸入依存度、石炭の生産・輸出・消費、工業地域の成り立ちを問う大問です。

問1:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
日本の農業とそれに関連したことがらについて、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
低温輸送(コールドチェーン)や航空輸送の発達によって、タマネギ・カボチャ・ネギなど生鮮野菜の輸入も大きく伸びています。「輸入量は伸びていない」とする④が誤りです。①の農業経営の効率化支援、②の牛肉のトレーサビリティ制度(BSE問題を契機に導入)、③の遺伝子組み換え作物を使った加工食品の輸入は、いずれも正しい記述です。

問2:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
農林水産業従事者1人当たりの農地面積とGDPに占める農林水産業の割合の図から、アジアを選ぶ問題。

<考え方>
アジアは人口が多く経営規模が零細なので、1人当たり農地面積が5ha未満と最も小さくなります。一方GDPに占める割合は、工業化が進んだ国が多いため7%程度にとどまるので②。①は1人当たり面積が小さく割合が15%と最も高いアフリカ。③は約57haのオセアニア、④は約82haの北アメリカで、いずれも大規模経営です。

問3:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
バイオマスエネルギーとその利用について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
バイオマスは薪炭や家畜の糞など身近な有機物を利用でき、小規模な設備でも使えます。実際、発展途上国では薪炭が主要なエネルギー源であり、「大規模な発電施設を必要とするため、発展途上国ではほとんど利用されていない」とする③が誤りです。①のEUでの木質バイオマス発電、②の穀物価格高騰、④のカーボンニュートラルは、いずれも正しい記述です。

問4:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
エネルギー輸入依存度と鉱工業就業人口の割合の表から、ドイツを選ぶ問題。

<考え方>
ドイツは輸入依存度が60.5%と中程度で、鉱工業就業人口の割合が21.0%と4か国で最も高いので②。①は依存度93.7%と極端に高い日本。③は北海油田をもち依存度38.9%のイギリス。④は資源輸出国で依存度がマイナス147.4%のオーストラリアです。まずマイナス値のオーストラリアを外し、次に鉱工業比率の高さでドイツを決めるのが速い手順です。

問5:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
石炭の生産量・輸出量・消費量の上位8か国・地域を示した図から、指標名との組合せを選ぶ問題。

<考え方>
ウはインドネシア・オーストラリア・ロシア・コロンビア・南アフリカが目立ち、自国消費の少ない資源輸出国が並ぶので輸出量。イは中国が突出し、アメリカ・インド・オーストラリア・インドネシアなど産炭国がそろうので生産量。アは中国・インド・アメリカに加えて日本・韓国といった輸入国が入るので消費量です。よって④。

問6:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
デトロイト、バンコク、ロッテルダムを中心とする工業地域の特徴を選ぶ問題。

<考え方>
カはライン川河口の港湾施設と石油化学コンビナートで、ユーロポートを擁するロッテルダム。キは五大湖の水運を利用し、20世紀初頭からフォード式の大量生産で自動車を製造してきたデトロイト。クは郊外の工業団地に外国資本が進出し、1990年代以降に自動車組立が伸びたバンコクです。よって④。

第3問 都市・村落と生活文化(配点15)

世界の住宅景観、都市や村落の成り立ち、人口の偏在と地域間格差、東京圏の人口増加率の変化、日本の高齢化の地域差を問う大問です。

問1:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
世界の都市でみられる住宅景観の写真について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
ロサンゼルスは自動車社会を前提に低密度な郊外住宅地が広がる都市で、庭や車庫をもつ戸建て住宅地区は郊外に形成されます。「都心部に形成されている」とする②が誤りです。①のモスクワ郊外の集合住宅地区、③のアモイの高密度な混在、④のニュルンベルクの歴史的旧市街は、いずれも正しい記述です。

問2:正解 ④(配点2)

<問題要旨>
都市や村落の成り立ちについて、最も適当なものを選ぶ問題。

<考え方>
産業革命によって、綿工業のマンチェスターや炭田・鉄鋼のエッセンなどの工業都市が急成長しました。④が正しい記述です。①は唐の長安が条坊制(碁盤目状)であり、放射・環状路ではないので誤り。②は江戸時代の宿場町に自治権はなく、自由都市は中世ヨーロッパのものなので誤り。③のタウンシップ制の下では農家が農地の中に点在する散村が形成されるので、「集村」が誤りです。

問3:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
人口の偏在の度合いと1人当たり総生産の国内地域間格差を示した図から、オーストラリアを選ぶ問題。

<考え方>
オーストラリアは内陸が乾燥した無人地帯で、人口がシドニー・メルボルンなど南東部の都市に集中するため偏在の度合いが高くなります。一方、先進国なので地域間格差は小さく、④が該当します。③は偏在も格差も大きい南アフリカ共和国、①はメキシコ、②は人口が国土に均等に分布し格差も小さいオランダです。

問4:正解 ⑤(配点3)

<問題要旨>
東京圏の市区町村別人口増加率を示した3つの図を、古いものから年代順に配列する問題。

<考え方>
クは都心から30〜50km圏の郊外で10%以上の増加が帯状に広がっており、地価高騰で郊外化が進んだ1985〜1990年。カは郊外の増加率が鈍り、都心部と臨海部に高い増加がみられる1995〜2000年。キは増加が都心とその周辺に限られ、郊外の多くが減少に転じた2005〜2010年で、都心回帰の段階です。よってク→カ→キの⑤。

問5:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
老年人口率・老年人口の増加率・養護老人ホーム定員数の図について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
養護老人ホームの定員数(老年人口1,000人当たり)は、施設が比較的整った非大都市圏で多く、需要に対して供給が追いつかない三大都市圏では少なくなります。「三大都市圏で多い傾向がある」とする③が誤りです。①の老年人口率が非大都市圏で高いこと、②の老年人口の増加率が三大都市圏で高いこと、④の高度経済成長期の流入世代が高齢化していることは、いずれも正しい記述です。

第4問 中国(配点17)

地形、気候、農業、大気汚染、沿海部と内陸部の地域差、少数民族と、中国を多面的に扱う地誌の大問です。

問1:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
図1中のA〜C付近にみられる特徴的な地形について、ア〜ウとの組合せを選ぶ問題。

<考え方>
アの厚いレスの高原は黄河中流域の黄土高原で、B。イの石灰岩が侵食されたタワーカルストは桂林で知られる華南で、C。ウの氷河が形成したモレーンはヒマラヤ山脈北側の高所で、Aです。よって④。中国の地形は、西の高山・高原から東の平野へ三段階で下がる構造をおさえておくと位置が決めやすくなります。

問2:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
図1中のJ〜Mの都市のハイサーグラフから、Mに該当するものを選ぶ問題。

<考え方>
Mは雲南省の昆明付近です。標高が高いため夏も涼しく、最寒月9℃・最暖月20℃程度と年較差が小さい「常春」の気候で、夏に降水が集中するので③。①は最寒月が−13℃まで下がる東北地方のK。②は最寒月14℃・最暖月29℃の華南のL。④は年降水量がきわめて少ない内陸乾燥地域のJです。

問3:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
イモ類・茶・野菜の作付面積の省別割合を示した図から、品目名との組合せを選ぶ問題。

<考え方>
カは福建・浙江・雲南など長江以南に限られており、温暖多雨な丘陵地で栽培される茶。キは四川・雲南・貴州など西南部の山がちな省に集中しており、やせ地でも育つイモ類。クは華北から華中にかけて広く分布し、大消費地の近郊で作られる野菜です。よって③。

問4:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
冬季の大気中の硫黄酸化物濃度を示した図について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
中緯度の中国から朝鮮半島・日本列島へ大気汚染物質を運ぶのは偏西風であって、低緯度で東から吹く貿易風ではありません。よって④が誤り。①の重工業が盛んなP地域、②の寒冷で暖房需要の大きいQ地域、③の経済特区が置かれた温暖なR地域は、いずれも図と矛盾しません。

問5:正解 ④(配点2)

<問題要旨>
シャンハイ市とチンハイ省にかかわることがらについて、最も適当なものを選ぶ問題。

<考え方>
2006年に青蔵鉄道が全線開通し、チンハイ省のシーニン(西寧)とチベット自治区のラサが鉄道で結ばれました。④が正しい記述です。①は戸籍(戸口)制度により都市戸籍と農村戸籍で社会保障に大きな格差があるので誤り。②はシャンハイでは家電の普及率が高いので誤り。③は中国最大の油田がターチン(大慶)油田であり、チンハイ省ではないので誤りです。

問6:正解 ①(配点3)

<問題要旨>
少数民族が多く居住する地域について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
中国では民族区域自治制度のもと、少数民族の言語による教育が認められており、モンゴル語やウイグル語、チベット語での授業が行われています。「認められていない」とする①が誤りです。②の漢族の流入にともなう摩擦、③の独自の信仰・食文化、④の観光資源化は、いずれも正しい記述です。

第5問 スペインとドイツ(配点14)

2国を比較する比較地誌の大問です。地形と降水量、農作物の分布、都市の分布と日系企業、貿易、移民と観光を順に扱います。

問1:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
経線に沿った標高の分布と年降水量の分布から、ドイツに該当する組合せを選ぶ問題。

<考え方>
標高は、全体に0〜500mが多く南へ向かってやや高まるイがドイツ(北ドイツ平原から中央高地へ)。500〜1,000mの高まりが続き1,500m級の峰もあるアが、メセタとシエラを縦断するスペインです。年降水量は、北から南へ600〜1,500mmと変化しアルプス前縁で最大になるAがドイツ、600mm前後でほぼ一様なBがスペインです。よってイとAの③。

問2:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
スペインとドイツにおける農作物の主な産地を示した図から、ブドウを選ぶ問題。

<考え方>
ブドウはスペイン全土に広く分布し、ドイツでもライン川・モーゼル川沿いの南西部で栽培されるので、両国に分布する▲の②。①○は両国に広く分布する小麦、③▽はドイツにしか分布しないライ麦(やせた寒冷地に強い)、④■はスペイン南部のアンダルシアに集中するオリーブです。「両国にあるか、片方だけか」で二段階に絞れます。

問3:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
国土を四分割した範囲に含まれる上位20都市の数と、上位5都市の日系現地法人数から、ドイツに該当する組合せを選ぶ問題。

<考え方>
都市数は、北西部にルール工業地域の都市が密集するドイツで北西が11と突出するのでカ。日系現地法人数は、ドイツでは首都ベルリンより、デュッセルドルフを含む地域やフランクフルト、ミュンヘン、ハンブルクに集中するため、人口1位の都市の値が8と小さく他が30前後に分散するE。スペインは1位マドリードと2位バルセロナに集中するDです。よって②。

問4:正解 ③(配点2)

<問題要旨>
4か国相互の輸出額を示した図から、スペインを選ぶ問題。

<考え方>
最も太い132と94で結ばれたシとサは、EU最大の貿易ペアであるドイツとフランス。すべての相手との額が一桁と小さいセは、経済規模の小さいポルトガル。残るスがスペインで、ポルトガルとの間には隣国どうしらしい15・23という額があり、スペインからポルトガルへの輸出が上回っています。よって③。

問5:正解 ①(配点3)

<問題要旨>
スペインとドイツの移民および外国旅行について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
スペインには、歴史的経緯と言語の共通性からエクアドル・コロンビアなどラテンアメリカ諸国出身の移民や、対岸のモロッコからの移民が多く、南アジアからの移民が多いわけではありません。よって①が誤り。②のトルコからの移民労働者、③のドイツが送り出し超過、④のスペインが受け入れ超過(地中海リゾート)は、いずれも正しい記述です。

第6問 地域調査(長崎県壱岐島)(配点20)

高校生が壱岐島を調査するという設定の大問です。この大問は同じ年度の「地理A」第5問と、設問文・図表・選択肢・正解・配点まで完全に同一の問題です。

問1:正解 ①(配点3)

<問題要旨>
20万分の1地勢図から読み取れる壱岐島の地形について、適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
壱岐島は玄武岩の溶岩台地からなる平坦な島ですが、島の中央南寄りに岳ノ辻(標高212m)があり、図中にも100mを超える標高点が読み取れます。「最も高い地点の標高は100m以下」とする①が誤りです。②の地点X付近の沖積平野と内海への流域、③の島西部のリアス海岸、④の赤瀬鼻の海食崖は、いずれも図から読み取れます。

問2:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
1926年と2006年の2万5千分の1地形図を比べ、この地域の変化を選ぶ問題。

<考え方>
1926年の図には芦辺港の南北を結ぶ渡船の記号がありますが、2006年の図では代わりに「芦辺大橋」が架けられ、渡船の記号は消えています。よって③。①は当田触へ向かう道路が寸断されておらず誤り。②は港の南北両岸に造成地や建物が広がり、水田がみられるのは一方だけなので誤り。④の梅ノ木ダムは2006年の図にありますが、発電所の記号はないので誤りです。

問3:正解 ①(配点3)

<問題要旨>
図3中のア〜ウの地点から矢印の方向を撮影した写真A〜Cとの組合せを選ぶ問題。

<考え方>
Aは平坦に開けた水田の向こうに低い丘陵が横たわる景観で、図の西側の谷底平野から北東を向いたア。Bは手前に造成された草地があり、その先に集落と港湾施設が見える景観で、港の北側から南を向いたイ。Cは左右から山地が迫る細長い谷の奥に水面が見える景観で、南東の谷筋から港の方向を向いたウです。よって①。

問4:正解 ③(配点2)

<問題要旨>
壱岐島の伝統的な民家にみられる背戸山(せどのやま)が形成された主な目的を選ぶ問題。

<考え方>
図4の模式図では、樹林が母屋の北西側を半円状に囲んでいます。日本海側の島である壱岐島では、冬に北西から強い季節風が吹きつけるため、それを防ぐ屋敷林として樹林が残されてきました。よって③。②のフェーン現象は山地を越えた風が高温乾燥になる現象で、平坦な島の屋敷林の目的とは結びつきません。④のやませは東北地方の太平洋側に吹く冷涼な北東風です。

問5:正解 ④(配点3)

<問題要旨>
漁業協同組合職員との会話文の空欄カ・キを埋める問題。

<考え方>
カ=壱岐島の周辺には対馬海流(暖流)が流れ込んでおり、これが好漁場の要因のひとつです。真珠の養殖が可能なことも暖流の証拠になります。キ=表1では、壱岐市は沿岸漁業の経営体が93.5%(全国78.5%)、漁船1隻の経営体が93.6%(全国85.4%)と、いずれも全国より小規模側に偏っています。したがって経営規模は「小さい」。よって④。

問6:正解 ①(配点3)

<問題要旨>
長崎県内の指標を市町ごとに示した図から、指標名とE〜Gの組合せを選ぶ問題。

<考え方>
Gは長崎市・佐世保市・諫早市など人口5万人以上の市が集まる本土側で上位となっており、病院や大学病院が集中する人口1,000人当たりの医師数。Fは対馬・壱岐・五島など離島だけが上位で本土側がほぼ下位なので、小規模校が多い地域ほど高くなる小学校の複式学級率。残るEは、離島に加えて長崎市・佐世保市といった商業集積のある市も上位になっており、居住する市町内で買い物をする割合です。よって①。

問7:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
壱岐島の自然災害や防災について、調査の目的と方法として適当でないものを選ぶ問題。

<考え方>
AMeDAS(アメダス)は降水量・気温・風向風速・日照時間などの気象データを観測するシステムで、被災家屋や被災者の数といった被害の情報は含まれません。被害の数は自治体や消防庁の災害報告で調べるべきなので③が誤りです。①の気象庁サイトでの風速・波高、②の郷土史での災害史、④の海岸地形の観察は、いずれも目的と方法が対応しています。

※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

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