2019年度 大学入試センター試験 本試験「日本史A」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
試験時間60分・満点100点。大問5題・小問32問はすべて必答で、第1問20点・第2問12点・第3問19点・第4問24点・第5問25点という配点です。この年は合唱と音楽教育という切り口の会話文で始まり、幕末維新、明治の社会運動、日米関係、産業と経済へと進みました。第2問は同じ日の日本史B第5問と、第4問は日本史B第6問とまったく同じ問題です。史料・写真・統計表が各所に入り、全体の難易度は標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 合唱と近代の学校教育(会話文の空欄に入る作曲家と音楽教育機関、明治政府の近代化政策のX・Y判定、領土編入に関する二つの史料、学校教育と合唱の導入、日中戦争からアジア太平洋戦争期の文化統制、写真3枚の年代配列) | 20 | ★★★☆☆ | 会話文と史料2点に加えて写真の並べ替えもある、資料の種類が多い導入。問6の写真は服装と背景の建物から時代を割り出すのが定石 |
| 第2問 | 幕末・維新期の政治(江戸幕府から明治政府への移行と新設機関、井伊直弼と安藤信正の行動、廃藩置県前後の東京、華族制度と爵位) | 12 | ★★☆☆☆ | 4問・12点と最も小さい。日本史B第5問と同一問題で、安政の大獄と和宮降嫁という二つの事件を押さえていれば半分は取れる |
| 第3問 | 明治の政治と社会(禁門の変から西南戦争までの戦いの時期、文明開化期の都市整備と思想のX・Y判定、自由民権運動の年代配列、代議士を描いた風刺画の読み取り、社会主義と労働運動の始まり、女性の政治活動と地位) | 19 | ★★★☆☆ | 問14の風刺画は、描かれた人物が誰かよりも「何を批判しているか」を読み取れば選択肢が絞れる。問13の並べ替えは国会期成同盟と保安条例の前後で決まる |
| 第4問 | 日米関係の百年(石井・ランシング協定、第一次世界大戦期の外相の首相としての事績、海外における日本人の動向、GHQの統治機構と用語、幕末以降に来日したアメリカ人、占領期の報道統制に関する史料、サンフランシスコ平和条約後の協定、1990年代の日米防衛協力) | 24 | ★★★★☆ | 配点が最も大きく、日本史B第6問と同一問題。問22の史料は占領期の検閲方針そのもので、読み慣れない文体だが問われているのは「何を禁じたか」の一点 |
| 第5問 | 産業と経済の近現代(開港場の外国人居留と貿易、明治の工業化と農業、原敬内閣の政策、大正期の思想家と文学者、1930年代の軍事衝突の年代配列、太平洋ベルト地帯と革新自治体、戦後日本が加入した国際経済機構、1975年と1994年の世界主要港の貨物取扱量の表) | 25 | ★★★☆☆ | 問32の表は、神戸港が順位を落としアジアの港が上がるという構図。阪神・淡路大震災とアジアNIESの台頭という二つの背景を知っていれば数字を追わずに決まる |
対策のポイント: 日本史Aは幕末以降に絞られるぶん、同じ人物・条約が形を変えて何度も出ます。とくに日米関係は毎年のように大問一つを占めるので、開国から冷戦後まで一本の年表にしておくと効果的です。史料は読み下せなくても構いません。設問が聞いているのは史料の一部分だけなので、下線部の前後だけを丁寧に読む練習をしておきましょう。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

