2024年度 大学入学共通テスト 本試験 化学 過去問題

2024年度 大学入学共通テスト 本試験「化学」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。

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この問題の概要

2024年度 本試験 化学は、試験時間60分・満点100点、大問5題(第1問〜第5問が各20点、計19問/解答番号31)の構成で、選択問題はなく全問必答です。第1問が物質の状態と水の性質、第2問が反応の熱・化学平衡・電池と電離平衡、第3問が試薬の取扱いと無機物質・ニッケルの製錬、第4問が有機化合物と高分子、第5問が質量分析を題材にした探究問題です。

大問出題内容配点難易度ひとこと
第1問配位結合を含むイオンの判別、液体のメタンが気体になるときの体積比、溶液・コロイド・懸濁液とろ紙およびセロハン膜の透過、水の状態図と氷・水の密度のグラフ、融解熱から求める残った氷の体積20★★★☆☆問1〜問3は基本知識と一行計算で10点分。問4は状態図と密度グラフの読み取りが続き、(c)の加えた熱量から融けた氷の量を出して体積に直す計算が山場です
第2問硝酸アンモニウムの溶解を表す吸熱反応のエネルギー図、ルシャトリエの原理による平衡移動、電池の反応物1 kgあたりに流れる電子の物質量の比較、弱酸の電離度と濃度の関係、中和滴定からの電離定数と滴定曲線の解釈20★★★★☆問4(b)は滴下2.5 mLでの[HA]=0.060、[A⁻]=0.020を出せばKaは一発で決まります。問3の電池を反応物1 kgあたりの電子の物質量で比べる設問が最も重い部分です
第3問試薬の保存と安全な取扱い、ハロゲンの周期性からアスタチンの性質を推定する問題、ステンレス鋼とトタンの構成元素、硫化ニッケルからのニッケル製錬(酸化数の変化、全体反応と塩素の物質量、電気分解)20★★★☆☆問1は誤りを2つ選び両方正解のときだけ4点で順序は不問。問4(b)は塩化銅(II)が触媒として再生する点に気づき、2つの反応式を足してNiS+Cl₂の全体式にまとめるのが鍵です
第4問エチレンの酸化で生じる化合物、デンプン・アクリル繊維・加硫・レーヨンの知識、トリペプチドの呈色反応、サリシンとサリチル酸、β-ラクタム環をつくるアミノ酸、トルエンからp-アミノ安息香酸エチルへの合成経路20★★★☆☆問1〜問3の知識問題11点は取りこぼしたくないところです。問4(c)はニトロ化→側鎖の酸化→ニトロ基の還元→エステル化と追ったうえで、問われているのが中間体Bである点に注意します
第5問質量分析の検量線からの物質量の決定、同位体希釈質量分析法による銀の定量、塩素の同位体存在比とクロロメタンの質量スペクトル、精密な相対質量で質量数28の分子を見分ける高分解能質量分析20★★★★☆問3(a)は塩素の同位体の存在比3対1から相対質量50と52のピーク比を選ぶだけで取れます。問2の同位体希釈は試料由来とスパイク由来の物質量を文字で置き、混合後の比で式を立てるのが定石です

対策のポイント: 5題とも20点ずつで、どの大問も前半に知識や一行計算の設問が並び、最後の問4(第5問は問3)が(a)(b)(c)の3連問になるという共通の形をしています。前半の設問を各大問で確実に拾うだけで半分近くに届くので、まず1周して取れるものを取りきる進め方が有効です。3連問は前の小問の結果を次で使う誘導になっていることが多いため、(a)で立てた式や読み取った数値は必ず書き残しておきましょう。第5問は質量分析という教科書の外側の題材ですが、必要な知識は同位体の存在比と物質量の比例計算だけなので、リード文の設定を落ち着いて式に直せば十分対応できます。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。

※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

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