2026年度 大学入学共通テスト 本試験「地学」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
試験時間60分・100点満点。大問は5つでいずれも必答、解答番号は1から28までです。第1問が分野横断の小問集合、第2問が固体地球、第3問が地質と人類、第4問が大気と海洋、第5問が宇宙という配置で、第2問から第5問はA・B(・C・D)の区分に分かれます。図・グラフ・表を読み取らせる設問が多く、知識で即答できる設問と、図から数値を拾って2段以上の処理をする設問がはっきり分かれた構成で、全体の難易度は標準からやや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | タイムマシンという枠での分野横断小問集合(白亜紀の環境と示準化石、放射年代測定、アイソスタシー、超新星爆発、自転が逆向きの惑星の風と環流) | 18 | ★★★☆☆ | 問3のアイソスタシーは補償面を深いほうの地殻底面に取れば一本道。問5は「風だけ反転」「環流だけ反転」の図が用意されているので、黒色矢印と白色矢印を別々に確かめること。 |
| 第2問 | 固体地球(A水準測量とGNSS、B長周期地震動、Cホットスポットの海山列から読むプレートの移動方向・速度と残留磁気の伏角) | 15 | ★★★★☆ | Cは図2から五つの海山の緯度・経度を正確に読むのが前提。問4は「現在の緯度で伏角を計算する」誤答が用意されているので、形成時の緯度で考える。 |
| 第3問 | 地質と人類(A鉱床の成因と含水鉱物の分解、B地質図の読みと級化層理、C火山灰の鉱物同定と噴火様式、D人類の進化と第四紀の日本) | 28 | ★★★★☆ | 配点28点で最大の山。B問3の地質図に時間を使いすぎないよう、知識で即答できるA問1・C問6・D問7・問8を先に片づけておきたい。 |
| 第4問 | 大気と海洋(A大気圏の構造、都市化と霧日数、南半球の熱帯低気圧の上層の流れ、海陸風、B黒潮を地衡流とみなした海面高度の分布) | 21 | ★★★☆☆ | A問3は「南半球」と「対流圏上層」の二つの条件を両方かける。B問6は「北半球では流れの向きを向いて右が高い」を、図2の流向とX・Yの南北に当てはめれば決まる。 |
| 第5問 | 宇宙(Aセイファート銀河の赤外線スペクトル、太陽大気の元素組成、等級と明るさの換算、B星団のHR図から主系列星の寿命と恒星の終末) | 18 | ★★★★☆ | 問3・問4はどちらも等級差を明るさの比に直す計算。「5等級で100倍」を機械的に使えるかで2問まとめて決まるので、ここは落としたくない。 |
対策のポイント: 図から数値を読んで計算に乗せる練習が中心になります。等級と明るさの換算(5等級で明るさ100倍)、アイソスタシーの補償面の取り方、緯度差から距離を出す計算(緯度1度は約111 km)は、手が止まらない水準まで反復しておきたいところです。地質図は「地層境界線が横切る等高線の標高を並べて走向と傾斜を出し、地形の傾きと比べて上下を決める」という手順を型として身につけ、そのうえで露頭の向き(真南を向いた露頭なら画面の右が東)に直す練習までしておきましょう。示準化石は名前だけでなく必ず地質時代とセットで覚え、劈開が交わる角度(輝石は約90度、角閃石は約120度)のような数値の対比も押さえておくと得点が安定します。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

