2022年度 大学入学共通テスト 本試験 数学Ⅰ・A 解答・解説

2022年度 大学入学共通テスト 本試験「数学Ⅰ・A」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。

目次
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解答

解説

2022年度 大学入学共通テスト 本試験「数学Ⅰ・数学A」の全設問について、正解と考え方を解説します。第1問・第2問は必答、第3問〜第5問は2問を選択して解答します(計4問・100点)。各設問の見出しをタップすると解説が開きます。

第1問 〔1〕 数と式(対称式と、差の積の値)

a + b + c と a² + b² + c² の値だけから、対称式の値を次々に引き出す設問です。(2)では (a−b) + (b−c) + (c−a) = 0 という関係に気づけるかが分かれ目になります。

アイ:正解 −6(配点2)

<問題要旨>
a + b + c = 1、a² + b² + c² = 13 のとき、ab + bc + ca の値を求めます。

<考え方>
(a + b + c)² を展開した式に、①と②を代入します。

(a + b + c)²
 = a² + b² + c² + 2(ab + bc + ca)

  1² = 13 + 2(ab + bc + ca)

  2(ab + bc + ca) = 1 − 13 = −12

  ab + bc + ca = −6

よって アイ=−6。

ウエ:正解 38(配点2)

<問題要旨>
(a−b)² + (b−c)² + (c−a)² の値を求めます。

<考え方>
展開すると a²+b²+c² と ab+bc+ca だけで表せます。

(a−b)² + (b−c)² + (c−a)²
 = 2(a² + b² + c²) − 2(ab + bc + ca)

 = 2 × 13 − 2 × (−6)

 = 26 + 12 = 38

よって ウエ=38。

オカ:正解 −2(配点2)

<問題要旨>
a − b = 2√5 のとき、b − c = x、c − a = y とおいて x + y を求めます。

<考え方>
3つの差を足すと 0 になることを使います。

(a − b) + (b − c) + (c − a) = 0

  2√5 + x + y = 0

  x + y = −2√5

よって オカ=−2。

キク:正解 18(配点2)

<問題要旨>
同じ設定で x² + y² を求めます。

<考え方>
(1)で求めた 38 から、(a−b)² のぶんを引きます。

(a−b)² + x² + y² = 38

  (2√5)² = 20 なので

  20 + x² + y² = 38

  x² + y² = 18

よって キク=18。

ケ:正解 2(配点2)

<問題要旨>
(a−b)(b−c)(c−a) の値を求めます。

<考え方>
xy を「和の2乗 − 2乗の和」から出し、a−b を掛けます。

(x + y)² = x² + 2xy + y² より

  (−2√5)² = 18 + 2xy
  20 = 18 + 2xy
  xy = 1

(a−b)(b−c)(c−a) = 2√5 × xy
           = 2√5 × 1
           = 2√5

よって ケ=2。

第1問 〔2〕 図形と計量(地図の縮尺と、坂を見上げる角)

断面図の鉛直方向と水平方向で縮尺が違うため、図から測った角度がそのままでは使えない、という設問です。「tan は 高さ ÷ 水平距離」に立ち返ると素直に処理できます。

コ.サシス:正解 0.072(配点3)

<問題要旨>
図1の θ が 16° のとき、実際に地点Aから山頂Bを見上げる角 ∠BAC の正接を求めます。

<考え方>
図上の長さを実際の長さに直します。鉛直方向は 1/25000、水平方向は 1/100000 なので、実際の縦横比は図上の 25000/100000 = 1/4 倍になります。

図上では tanθ = (図上のBC)/(図上のAC) = tan16°

  三角比の表より tan16° = 0.2867

実際の長さは
  実際のBC = 図上のBC × 25000
  実際のAC = 図上のAC × 100000

  tan∠BAC = (図上BC × 25000)/(図上AC × 100000)
      = tan16° × (1/4)
      = 0.2867 × 0.25
      = 0.0716…

  ≒ 0.072

よって コ=0、サシス=072。

セ:正解 ②(配点3)

<問題要旨>
∠BAC の大きさがどの範囲に入るかを選びます。

<考え方>
三角比の表で 0.072 を挟む2つの tan の値を探します。

三角比の表より
  tan4° = 0.0699
  tan5° = 0.0875

  0.0699 < 0.072 < 0.0875

  よって 4° < ∠BAC < 5°

図上で測った 16° とは大きく違うことに注意。よって セ=②(4° より大きく 5° より小さい)。

第1問 〔3〕 図形と計量(外接円の半径と、垂線 AD の最大)

外接円の半径が 3 に固定されているので、正弦定理から「辺 = 6 × sin」という関係が全問を貫きます。最後は AD を2次関数とみて最大を求めますが、頂点が定義域の外にあるので端点で最大になります。

ソ/タ:正解 2/3(配点3)

<問題要旨>
外接円の半径が 3、AB = 5、AC = 4 のときの sin∠ABC を求めます。

<考え方>
∠ABC に向かい合う辺は AC です。正弦定理を使います。

正弦定理 AC/sin∠ABC = 2R = 6 より

  sin∠ABC = AC/6 = 4/6 = 2/3

よって ソ=2、タ=3。

チツ/テ:正解 10/3(配点2)

<問題要旨>
同じ設定で AD の長さを求めます。

<考え方>
AD は直角三角形 ABD の辺なので、AB と sin∠ABC で表せます。

△ABD は ∠ADB = 90°

  AD = AB sin∠ABC
    = 5 × 2/3
    = 10/3

よって チツ=10、テ=3。

ト ≦ AB ≦ ナ:正解 4 ≦ AB ≦ 6(配点3)

<問題要旨>
2AB + AC = 14 のとき、AB のとり得る値の範囲を求めます。

<考え方>
外接円の半径が 3 なので、どの辺も 6 以下(直径以下)です。この上限が効きます。

正弦定理より
  AB = 6 sin∠ACB ≦ 6
  AC = 6 sin∠ABC ≦ 6

AC = 14 − 2AB なので

  14 − 2AB ≦ 6
  −2AB ≦ −8
  AB ≧ 4

  あわせて 4 ≦ AB ≦ 6

よって ト=4、ナ=6。

ニヌ/ネ,ノ/ハ:正解 −1/3,7/3(配点3)

<問題要旨>
AD を AB の式で表します。

<考え方>
AD = AB sin∠ABC と、sin∠ABC = AC/6 を組み合わせます。

sin∠ABC = AC/6 = (14 − 2AB)/6

AD = AB sin∠ABC
  = AB × (14 − 2AB)/6
  = (14AB − 2AB²)/6
  = −(1/3)AB² + (7/3)AB

よって ニヌ=−1、ネ=3、ノ=7、ハ=3。

ヒ:正解 4(配点3)

<問題要旨>
AD の最大値を求めます。

<考え方>
上に凸な2次関数ですが、頂点が定義域 4 ≦ AB ≦ 6 の外にあるので、頂点の値は答えになりません。

AD = −(1/3)AB² + (7/3)AB

  頂点の AB は
   (7/3) ÷ (2 × 1/3) = 7/2 = 3.5

  3.5 < 4 なので、定義域 4 ≦ AB ≦ 6 では
  AD は<strong>単調に減少</strong>する

  よって AB = 4 のとき最大

  AD = −(1/3)(16) + (7/3)(4)
    = −16/3 + 28/3
    = 12/3 = 4

よって ヒ=4。

第2問 〔1〕 2次関数(2つの2次方程式の実数解の個数)

2つの2次方程式の解を合わせた個数 n を追う設問です。共通解があると個数が減るという一点に注意が集まります。(3)(4)はグラフの動きと集合の言いかえで、同じ状況を別の言葉で見直します。

ア:正解 3(配点2)

<問題要旨>
p = 4、q = −4 のときの n(①または②を満たす実数 x の個数)を求めます。

<考え方>
それぞれの解を求め、重複を除いて数えます。

① x² + 4x − 4 = 0
  判別式 16 + 16 = 32 > 0 → 異なる2解
  x = −2 ± 2√2

② x² − 4x + 4 = 0
  (x − 2)² = 0 → 重解 x = 2

  共通解はないので n = 2 + 1 = 3

よって ア=3。

イ:正解 2(配点2)

<問題要旨>
p = 1、q = −2 のときの n を求めます。

<考え方>
こんどは共通解があります。

① x² + x − 2 = 0
  (x + 2)(x − 1) = 0 → x = −2, 1

② x² − 2x + 1 = 0
  (x − 1)² = 0 → x = 1

  x = 1 が共通なので
  解全体は {−2, 1} → n = 2

よって イ=2。

ウ:正解 5(配点3)

<問題要旨>
p = −6 のとき n = 3 となる q の値のうち、小さい方を求めます。

<考え方>
会話文の誘導どおり、まず①と②に共通解 α がある場合を調べます。

α² − 6α + q = 0 … ③
α² + qα − 6 = 0 … ④

  ③ − ④ で α² を消去
   (−6 − q)α + (q + 6) = 0
   −(q + 6)α + (q + 6) = 0
   (q + 6)(1 − α) = 0

  よって q = −6 または α = 1

・α = 1 のとき ③より 1 − 6 + q = 0 → q = 5
  ① x² − 6x + 5 = 0 → x = 1, 5
  ② x² + 5x − 6 = 0 → x = −6, 1
  解全体 {1, 5, −6} → n = 3 ✓

・q = −6 のとき ①と②は同じ式になり n = 2(不適)

よって ウ=5。

エ:正解 9(配点2)

<問題要旨>
同じく n = 3 となる q のうち、大きい方を求めます。

<考え方>
共通解がない場合を考えます。②はつねに異なる2解をもつので、①が重解になればよいことになります。

② x² + qx − 6 = 0 の判別式は
  q² + 24 > 0(つねに異なる2解)

① x² − 6x + q = 0 の判別式は 36 − 4q
  重解 ⟺ 36 − 4q = 0 ⟺ q = 9

  q = 9 のとき
  ① (x − 3)² = 0 → x = 3
  ② x² + 9x − 6 = 0 → 異なる2解

  x = 3 は②を満たさない(9 + 27 − 6 = 30 ≠ 0)

  n = 1 + 2 = 3 ✓

よって エ=9。

オ:正解 ⑥(配点1)

<問題要旨>
③ y = x² − 6x + q で、q を 1 から増加させたときのグラフの動きを選びます。

<考え方>
q は定数項なので、グラフは真上に平行移動します。

y = x² − 6x + q = (x − 3)² + q − 9

  頂点は (3, q − 9)

  q が増えても x 座標 3 は変わらず
  y 座標だけが増える

  → 左右に動かず、真上へ平行移動

よって オ=⑥。

カ:正解 ①(配点2)

<問題要旨>
④ y = x² + qx − 6 で、q を 1 から増加させたときのグラフの動きを選びます。

<考え方>
頂点の座標を q で表して、その動きを追います。

y = x² + qx − 6 = (x + q/2)² − q²/4 − 6

  頂点は (−q/2, −q²/4 − 6)

  q > 0 のとき q が増えると
   −q/2 は減少 → 左へ
   −q²/4 − 6 も減少 → 下へ

  → 左下へ移動

よって カ=①。

キ,ク:正解 ③,①(配点3)

<問題要旨>
5 < q < 9 のとき、集合 A、B について必要条件・十分条件を判定します。

<考え方>
A と B を具体的な区間として求め、共通部分が空であることを示します。

A = {x | x² − 6x + q < 0}
  x = 3 ± √(9 − q)
  5 < q < 9 のとき 0 < √(9−q) < 2
  → A の左端 3 − √(9−q) は 1 より大きい

B = {x | x² + qx − 6 < 0}
  x = (−q ± √(q²+24))/2
  B の右端は (−q + √(q²+24))/2
   q = 5 のとき 1、q が増えると減少
  → 5 < q では B の右端は 1 より小さい

  よって A ∩ B = 空集合

【キ】x∈A と x∈B は同時に成り立たない
   どちらの向きも成り立たない
   → 必要条件でも十分条件でもない

【ク】A ∩ B = 空 は B ⊆ Ā と同じ
   x∈B ⇒ x∈Ā は成り立つ(十分条件)
   逆に Ā は A の外側全体で B より広い
   → 必要条件ではない

よって キ=③、ク=①。

第2問 〔2〕 データの分析(海外の日本語教育のデータ)

29 か国のデータを、ヒストグラム・箱ひげ図・散布図の三つの見せ方で行き来する設問です。ヒストグラムからは階級までしか分からないため、「判断できない」が正解になる設問が混ざっています。

ケ,コ,サ:正解 ②,②,⓪(配点3)

<問題要旨>
2009年度と2018年度で、中央値・第1四分位数・第3四分位数が含まれる階級の階級値を比較します。

<考え方>
29 個のデータなので中央値は 15 番目、第1四分位数は 7 番目と 8 番目の間、第3四分位数は 22 番目と 23 番目の間です。度数を累積して探します。

階級幅は 15。度数の合計はどちらも 29 ✓

【2009年度(図1)】
 15–30:11(1〜11番目)
 30–45: 6(12〜17番目)
 45–60: 4(18〜21番目)
 60–75: 3(22〜24番目)
 75–90: 2(25〜26番目)
 105–120, 135–150, 165–180:各1(27〜29番目)

  中央値(15番目) → 30–45、階級値 37.5
  第1四分位数(7〜8番目) → 15–30、階級値 22.5
  第3四分位数(22〜23番目) → 60–75、階級値 67.5

【2018年度(図2)】
  0–15: 1(1番目)
 15–30: 9(2〜10番目)
 30–45:11(11〜21番目)
 45–60: 2(22〜23番目)
 60–75: 1(24番目)
 75–90: 2(25〜26番目)
 90–105:1(27番目)
 120–135:2(28〜29番目)

  中央値(15番目) → 30–45、階級値 37.5
  第1四分位数 → 15–30、階級値 22.5
  第3四分位数(22〜23番目) → 45–60、階級値 52.5

中央値・第1四分位数は等しく、第3四分位数は2018年度の方が小さい。よって ケ=②、コ=②、サ=⓪。

シ,ス:正解 ⓪,③(配点2)

<問題要旨>
範囲と四分位範囲を比較します。

<考え方>
ヒストグラムからは値そのものが読めないので、とり得る範囲を区間で押さえて比べます。区間が重なったら「判断できない」です。

【範囲(最大値 − 最小値)】
 2009:最大は165–180、最小は15–30
   → 165 − 30 < 範囲 < 180 − 15
   → 135 < 範囲 < 165
 2018:最大は120–135、最小は0–15
   → 105 < 範囲 < 135

  区間が重ならず、2018年度が小さいと確定

【四分位範囲(Q3 − Q1)】
 2009:Q1∈[15,30)、Q3∈[60,75)
   → 30 < 四分位範囲 < 60
 2018:Q1∈[15,30)、Q3∈[45,60)
   → 15 < 四分位範囲 < 45

  区間が重なる(30〜45 が共通)
  → どちらが大きいか確定できない

よって シ=⓪、ス=③。

セ:正解 ②(配点4)

<問題要旨>
2009年度の「教育機関1機関あたりの学習者数」(横軸)と「教員1人あたりの学習者数」(縦軸)の散布図を選びます。

<考え方>
縦軸の分布が図4のヒストグラムと合うか、横軸の分布が図3の箱ひげ図と合うかの2つで絞ります。

【縦軸の条件(図4)】
 ・0–15 の点は 0 個
 ・15–30 が 11 個で最多
 ・165–180 に 1 個(いちばん上に孤立した点)

【横軸の条件(図3の箱ひげ図)】
 ・最小値 ≒ 60
 ・中央値 ≒ 145
 ・第3四分位数 ≒ 240
 ・最大値 ≒ 480

③ は縦軸 15 未満に点があり、図4と矛盾
① は横軸の最大が 430 程度で、箱ひげ図の 480 と合わない
⓪ は縦軸 15–30 の個数が足りない

② は縦軸・横軸ともすべての条件を満たす

よって セ=②。

ソ.タチ:正解 0.63(配点3)

<問題要旨>
S と T の相関係数を求めます。

<考え方>
相関係数 = 共分散 ÷ (それぞれの標準偏差の積) です。

r = 735.3 ÷ (39.3 × 29.9)

  39.3 × 29.9 = 1175.07

  r = 735.3 / 1175.07 = 0.6257…

  ≒ 0.63

よって ソ=0、タチ=63。

ツ:正解 ③(配点3)

<問題要旨>
S(横軸)と T(縦軸)の散布図を選びます。

<考え方>
表1の平均値・標準偏差と、(3)で求めた相関係数 0.63 の3点を手がかりにします。

【条件】
 ・S の平均 81.8、T の平均 72.9
 ・S の標準偏差 39.3、T の標準偏差 29.9
  → T の方がばらつきが小さい
 ・相関係数 0.63 → はっきりした正の相関

② は点が広く散らばり、S が大きいのに T が
  小さい点(S≒170, T≒40)などがあり、
  0.63 ほどの正の相関には見えない

③ は S=50〜100 に密集し、S が大きい点は
  T も大きいという右上がりの傾向が明確
  平均もおよそ (80, 73) の位置にある

よって ツ=③。

第3問 場合の数と確率(プレゼント交換会・完全順列)

「全員が自分以外のプレゼントを受け取る」=完全順列(撹乱順列)を数える設問です。(2)の誘導が「終了しない場合を、自分のを受け取る人数で場合分けして数える」という定石をそのまま示してくれています。

ア:正解 1(配点1)

<問題要旨>
2人で交換会を開くとき、1回目で終了する受け取り方の数を求めます。

<考え方>
2人の場合、全員が自分以外を受け取るのは互いに交換する1通りだけです。

受け取り方は全部で 2! = 2 通り

 ・そのまま自分のを受け取る … 終了しない
 ・互いに交換する … 終了する

  終了するのは 1 通り

よって ア=1。

イ/ウ:正解 1/2(配点1)

<問題要旨>
そのときの確率を求めます。

<考え方>
全体 2 通りのうち 1 通りです。

1/2! = 1/2

よって イ=1、ウ=2。

エ:正解 2(配点2)

<問題要旨>
3人で交換会を開くとき、1回目で終了する受け取り方の数を求めます。

<考え方>
3人 A, B, C の完全順列を書き出します。

全部で 3! = 6 通り

  A→B, B→C, C→A(巡回)
  A→C, C→B, B→A(逆巡回)

  の 2 通りが完全順列

よって エ=2。

オ/カ:正解 1/3(配点1)

<問題要旨>
そのときの確率を求めます。

<考え方>
6 通りのうち 2 通りです。

2/6 = 1/3

よって オ=1、カ=3。

キク/ケコ:正解 65/81(配点2)

<問題要旨>
3人で、4回以下の交換で終了する確率を求めます。

<考え方>
余事象(4回とも失敗)を考えるのが速いです。

1回で終了する確率は 1/3
1回で終了しない確率は 2/3

  4回以下で終了する確率
   = 1 − (4回とも終了しない確率)
   = 1 − (2/3)⁴
   = 1 − 16/81
   = 65/81

よって キク=65、ケコ=81。

サ:正解 8(配点2)

<問題要旨>
4人で、ちょうど1人が自分のプレゼントを受け取る場合の数を求めます。

<考え方>
「自分のを受け取る1人を選び、残り3人は全員が自分以外」と分けます。

自分のを受け取る1人の選び方 … ₄C₁ = 4 通り
残り3人が全員自分以外 … 3人の完全順列 = 2 通り

  4 × 2 = 8 通り

よって サ=8。

シ:正解 6(配点2)

<問題要旨>
同じく、ちょうど2人が自分のプレゼントを受け取る場合の数を求めます。

<考え方>
残り2人が全員自分以外=互いに交換の1通りです。

2人の選び方 … ₄C₂ = 6 通り
残り2人が全員自分以外 … 1 通り

  6 × 1 = 6 通り

よって シ=6。

スセ:正解 15(配点1)

<問題要旨>
4人で、1回目で終了しない受け取り方の総数を求めます。

<考え方>
「ちょうど何人が自分のを受け取るか」で 1人・2人・3人・4人に分けて足します。

ちょうど1人 … 8 通り
ちょうど2人 … 6 通り
ちょうど3人 … ₄C₃ × (1人の完全順列)
     = 4 × 0 = 0 通り
     (残り1人は必ず自分のを受け取る)
ちょうど4人 … 1 通り

  8 + 6 + 0 + 1 = 15 通り

よって スセ=15。

ソ/タ:正解 3/8(配点2)

<問題要旨>
4人で、1回目の交換で終了する確率を求めます。

<考え方>
全体 4! から、終了しない 15 通りを引きます。

全体は 4! = 24 通り

  終了する = 24 − 15 = 9 通り

  確率 = 9/24 = 3/8

よって ソ=3、タ=8。

チツ/テト:正解 11/30(配点3)

<問題要旨>
5人で、1回目の交換で終了する確率を求めます。

<考え方>
同じ場合分けで、5人の完全順列の個数を求めます。

全体は 5! = 120 通り

終了しない場合を数えると
 ちょうど1人 … ₅C₁ × 4人の完全順列 = 5 × 9 = 45
 ちょうど2人 … ₅C₂ × 3人の完全順列 = 10 × 2 = 20
 ちょうど3人 … ₅C₃ × 2人の完全順列 = 10 × 1 = 10
 ちょうど4人 … 0(残り1人は自分のになる)
 ちょうど5人 … 1

  合計 45 + 20 + 10 + 0 + 1 = 76

  終了する = 120 − 76 = 44 通り

  確率 = 44/120 = 11/30

 (4人の完全順列は(2)より 24 − 15 = 9 通り)

よって チツ=11、テト=30。

ナニ/ヌネ:正解 44/53(配点3)

<問題要旨>
5人のうち A, B, C, D が自分以外を受け取ったとき、その回で終了する条件付き確率を求めます。

<考え方>
(条件を満たす場合の数)を分母、(さらに E も自分以外)を分子にします。分母は包除原理で数えます。

分母:A, B, C, D が全員自分以外(E は自由)

 包除原理より
  5! − ₄C₁×4! + ₄C₂×3! − ₄C₃×2! + ₄C₄×1!
 = 120 − 4×24 + 6×6 − 4×2 + 1×1
 = 120 − 96 + 36 − 8 + 1
 = 53 通り

分子:5人全員が自分以外 = 44 通り((3)より)

  条件付き確率 = 44/53

よって ナニ=44、ヌネ=53。

第4問 整数の性質(5⁴ を 2⁴ で割った余りと不定方程式)

「5⁴ = 625 を 2⁴ で割ると余り 1」という一つの事実から出発し、それを2乗して指数を1つ上げることで 5⁵ の場合へ進む設問です。(4)は同じ手口を 11 で繰り返します。

ア,イウ:正解 1,39(配点3)

<問題要旨>
5⁴x − 2⁴y = 1 の整数解のうち、x が正で最小のものを求めます。

<考え方>
問題文の「625 を 16 で割った余りが 1」がそのまま特殊解を与えてくれます。

625 = 16 × 39 + 1 より

  625 × 1 − 16 × 39 = 1

  x = 1、y = 39

よって ア=1、イウ=39。

エオ:正解 17(配点2)

<問題要旨>
同じ方程式の整数解のうち、x が2桁の正の整数で最小のものの x を求めます。

<考え方>
一般解を作ります。625 と 16 は互いに素です。

625(x − 1) = 16(y − 39)

  625 と 16 は互いに素なので
   x − 1 = 16k、y − 39 = 625k

  x = 1 + 16k、y = 39 + 625k

  k = 0 → x = 1(1桁)
  k = 1 → x = 17(2桁で最小)

よって エオ=17。

カキク:正解 664(配点2)

<問題要旨>
そのときの y を求めます。

<考え方>
k = 1 を一般解に代入します。

y = 39 + 625 × 1 = 664

よって カキク=664。

ケ,コ:正解 8,5(配点2)

<問題要旨>
625² を 5 のべき乗で表し、また m = 39 として 2 のべき乗の式で表します。

<考え方>
625 = 5⁴ = 2⁴m + 1 の2通りの表し方を、それぞれ2乗します。

625² = (5⁴)² = 5⁸  → ケ=8

m = 39 とすると 625 = 2⁴m + 1 なので

  625² = (2⁴m + 1)²
     = 2⁸m² + 2・2⁴m + 1
     = 2⁸m² + 2⁵m + 1  → コ=5

  (これより 625² を 5⁵ で割った余りは 0、
   2⁵ で割った余りは 1 と分かる)

よって ケ=8、コ=5。

サシス:正解 125(配点3)

<問題要旨>
5⁵x − 2⁵y = 1 の整数解のうち、x が3桁の正の整数で最小のものの x を求めます。

<考え方>
問題文の誘導どおり、5⁵x − 625² が 5⁵・2⁵ の倍数であることを使います。

5⁵x − 625² = 5⁵・2⁵ ・k とおける

  5⁵x = 625² + 100000k
     = 390625 + 100000k

  x = (390625 + 100000k)/3125
   = 125 + 32k

  k = 0 → x = 125(3桁で最小)

よって サシス=125。

セソタチツ:正解 12207(配点3)

<問題要旨>
そのときの y を求めます。

<考え方>
x = 125 を ② に代入します。

y = (5⁵ × 125 − 1)/2⁵

 = (3125 × 125 − 1)/32

 = (390625 − 1)/32

 = 390624/32 = 12207

よって セソタチツ=12207。

テト:正解 19(配点3)

<問題要旨>
11⁵x − 2⁵y = 1 の整数解のうち、x が正で最小のものを求めます。

<考え方>
11⁵ を 32 で割った余りを出し、合同式で x を求めます。

11⁵ = 161051

  161051 = 32 × 5032 + 27
  → 11⁵ ≡ 27 ≡ −5 (mod 32)

  11⁵x ≡ 1 (mod 32) より
   −5x ≡ 1
   5x ≡ −1 ≡ 31 (mod 32)

  5 × 19 = 95 = 96 − 1 ≡ −1 (mod 32) ✓

  x ≡ 19 (mod 32)

  最小の正の整数は x = 19

よって テト=19。

ナニヌネノ:正解 95624(配点2)

<問題要旨>
そのときの y を求めます。

<考え方>
x = 19 を代入します。

y = (11⁵ × 19 − 1)/2⁵

 = (161051 × 19 − 1)/32

 = (3059969 − 1)/32

 = 3059968/32 = 95624

よって ナニヌネノ=95624。

第5問 図形の性質(重心とメネラウスの定理)

△ABC の重心を通る直線が2辺を切るとき、BP/AP + CQ/AQ が形にも点Fの位置にもよらず一定になる、という設問です。メネラウスの定理を2回使うのが本筋で、(2)は方べきの定理と組み合わせます。

ア/イ:正解 1/2(配点2)

<問題要旨>
D が線分 AG の中点のとき、AD/DE を求めます。

<考え方>
重心は中線を 2 : 1 に内分することを使います。

E は BC の中点なので AE は中線

  重心Gより AG : GE = 2 : 1

  AE = 3k とすると AG = 2k、GE = k

  D は AG の中点なので AD = DG = k

  DE = DG + GE = k + k = 2k

  AD/DE = k/2k = 1/2

よって ア=1、イ=2。

ウ,エ,オ:正解 2,①,③(配点2)

<問題要旨>
BP/AP を、点Fの位置によらない形で表します。

<考え方>
△ABE と直線 P–D–F にメネラウスの定理を使います。

△ABE、直線 PDF についてメネラウスより

  (AP/PB)・(BF/FE)・(ED/DA) = 1

  よって BP/AP = (BF/FE)・(ED/DA)

  ED/DA = 2k/k = 2 なので

  BP/AP = 2 × BF/EF

よって ウ=2、エ=①(BF)、オ=③(EF)。

カ,キ,ク:正解 2,②,③(配点2)

<問題要旨>
同じく CQ/AQ を表します。

<考え方>
こんどは △ACE と直線 Q–D–F にメネラウスを使います。

△ACE、直線 QDF についてメネラウスより

  (AQ/QC)・(CF/FE)・(ED/DA) = 1

  CQ/AQ = (CF/FE)・(ED/DA)

     = 2 × CF/EF

よって カ=2、キ=②(CF)、ク=③(EF)。

ケ:正解 4(配点2)

<問題要旨>
BP/AP + CQ/AQ の値を求めます。

<考え方>
E が BC の中点であることを使うと、(BF + CF)/EF が 2 になります。

BP/AP + CQ/AQ = 2(BF + CF)/EF

 F が C 側の外にあるとき(B–E–C–F)
  BF = BC + CF、EF = EC + CF = BC/2 + CF

  BF + CF = BC + 2CF = 2(BC/2 + CF) = 2EF

 F が B 側の外にあるときも同様に BF + CF = 2EF

  よって 2 × 2EF/EF = 4

よって ケ=4。

コ/サ:正解 3/2(配点2)

<問題要旨>
AB = 9、AC = 6 で、B, C, Q, P が同一円周上にあるとき、AQ を AP で表します。

<考え方>
4点が同一円周上 ⟺ 方べきの定理が使えます。

点 A から円に引いた2直線について

  AP・AB = AQ・AC

  AP × 9 = AQ × 6

  AQ = (9/6)AP = (3/2)AP

よって コ=3、サ=2。

シス/セ:正解 13/6(配点2)

<問題要旨>
AP の長さを求めます。

<考え方>
(1)の「和が 4」に BP = 9 − AP、CQ = 6 − AQ を代入します。

(9 − AP)/AP + (6 − AQ)/AQ = 4

  9/AP − 1 + 6/AQ − 1 = 4

  9/AP + 6/AQ = 6

  AQ = (3/2)AP より 6/AQ = 4/AP

  9/AP + 4/AP = 6

  13/AP = 6 → AP = 13/6

よって シス=13、セ=6。

ソタ/チ:正解 13/4(配点2)

<問題要旨>
AQ の長さを求めます。

<考え方>
AQ = (3/2)AP に代入するだけです。

AQ = (3/2) × 13/6 = 13/4

よって ソタ=13、チ=4。

ツテ/トナ:正解 44/15(配点3)

<問題要旨>
CF の長さを求めます。

<考え方>
(1)で作った BP/AP = 2BF/EF、CQ/AQ = 2CF/EF から BF : CF を出し、BC = 8 と組み合わせます。

BP = 9 − 13/6 = 41/6
  BP/AP = (41/6)/(13/6) = 41/13
  2BF/EF = 41/13 → BF/EF = 41/26

CQ = 6 − 13/4 = 11/4
  CQ/AQ = (11/4)/(13/4) = 11/13
  2CF/EF = 11/13 → CF/EF = 11/26

  よって BF : CF = 41 : 11

  BF > CF なので F は C 側の外にあり
  BF − CF = BC = 8

  BF = (41/11)CF より
   (41/11 − 1)CF = 8
   (30/11)CF = 8
   CF = 88/30 = 44/15

 検算: EF = 4 + 44/15 = 104/15
    CF/EF = (44/15)/(104/15) = 11/26 ✓

よって ツテ=44、トナ=15。

ニ/ヌ:正解 1/3(配点3)

<問題要旨>
BP/AP + CQ/AQ = 10 となるときの AD/DG を求めます。

<考え方>
D の位置を一般化し、和が ED/DA だけで決まることを使います。

AE = 3k、AG = 2k、GE = k とし
AD = 2kt(0 < t ≦ 1)とおくと

  DG = 2k(1 − t)
  DE = DG + GE = 2k(1−t) + k = k(3 − 2t)

  ED/DA = k(3−2t)/(2kt) = (3 − 2t)/(2t)

BP/AP + CQ/AQ
 = (ED/DA) × (BF + CF)/EF
 = (ED/DA) × 2
 = (3 − 2t)/t

  これが 10 だから
   3 − 2t = 10t
   3 = 12t → t = 1/4

  AD = 2k(1/4) = k/2
  DG = 2k(3/4) = 3k/2

  AD/DG = (k/2)/(3k/2) = 1/3

 検算: t = 1/2(Dが中点)なら
    (3 − 1)/(1/2) = 4 ✓ ((1)と一致)

よって ニ=1、ヌ=3。

※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

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