解答
解説
この試験は、第1問・第2問が必答、第3問〜第5問から2問を選択して解答する形式です(計4問)。本記事では第3問〜第5問のすべてを解説しています。
第1問(必答) 2次方程式と必要十分条件・2つの円
前半は文字を含む2次方程式、後半は直線に接する2円の図形問題です。
ア,イ:正解 ②, ⑧(配点2)
<考え方>
②は b について1次式なので、b がかかっている部分とそうでない部分に分けます。
② = (4x² − 1)b + 16x − 8 4x² − 1 = (2x − 1)(2x + 1) 16x − 8 = 8(2x − 1)
両方の項に (2x − 1) が共通因数として現れることに気づけるかがポイントです。
② = (2x − 1){ (2x + 1)b + 8 }
= (2x − 1)(2bx + b + 8)
よって ア=②、イ=⑧。
ウ,エ,オ,カ:正解 ②, ⑤, ③, ②(配点3)
b = 2 を①に代入すると
(2a + 6)x² + (5a + 11)x − 10
(2x + 5){(a + 3)x − 2} を展開して確認
= (2a + 6)x² + (5a + 15 − 4)x − 10
= (2a + 6)x² + (5a + 11)x − 10 ← 一致
よって ウ=②、エ=⑤、オ=③、カ=②。
キ,ク:正解 ⑥, ④(配点2)
<考え方>
解は x=−5/2 と x=2/(a + 3)。後者に a=2√2 を代入して有理化します。
2 ÷ (2√2 + 3) = 2(2√2 − 3) ÷ (8 − 9) = 6 − 4√2
よって キ=⑥、ク=④。
ケ:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
第1問で最も差がつく設問です。x² の係数が 0 になる場合と、重解になる場合の両方を検討できるかが鍵です。
【十分性】a = −3 のとき 0·x² − 4x − 10 = 0 → x = −5/2 のみ → 十分条件である 【必要性】a ≠ −3 でも解が x = −5/2 だけになる場合は? 2/(a + 3) = −5/2 4 = −5(a + 3) a = −19/5 ← このとき重解となり解は −5/2 のみ → 必要条件ではない
よって ケ=①(十分条件であるが,必要条件ではない)。
コ,サ:正解 ②, ④(配点2)
<考え方>
OA⊥ℓ より ∠OAB=90° なので ∠OAH=90°−α、したがって直角三角形OAHで ∠AOH=α です。
AH = OA · sin∠AOH = 2 sin α 垂線は弦を二等分するので PA = 2AH = 4 sin α
よって コ=②、サ=④。
シ:正解 ⑧(配点2)
円O′について同じ議論を繰り返します。半径が 4 に変わるだけです。
BH′ = 4 sin β PB = 2BH′ = 8 sin β
よって シ=⑧。
ス,セ:正解 ①, ⓪(配点2)
辺と向かい合う角を取り違えないことが全てです。
辺PA と向かい合う角は ∠PBA = β 辺PB と向かい合う角は ∠PAB = α 正弦定理:PA / sin β = PB / sin α = 2R₁
よって ス=①(β)、セ=⓪(α)。
ソ:正解 ②(配点3)
PA sin α = PB sin β に①②を代入 (4 sin α)·sin α = (8 sin β)·sin β sin²α = 2 sin²β sin α = √2 sin β したがって PB = √2 PA
よって ソ=②。
タ,チ:正解 ②, ②(配点3)
2R₁ = PA / sin β = 4√2 sin β ÷ sin β = 4√2 R₁ = 2√2
R₁ が α、β の値によらず一定になることがこの問題の核心で、次の設問の伏線です。よって タ=②、チ=②。
ツ,テ:正解 ①, ①(配点3)
R₁ を導いた過程では、点Pが「2円の交点である」ことしか使っていません。同じ議論が点Qにも通用します。
R₁ = R₂ = 2√2 → ツ = ①(=) AB / sin∠APB = 2R₁, AB / sin∠AQB = 2R₂ R₁ = R₂ より sin∠APB = sin∠AQB → テ = ①(=)
よって ツ=①、テ=①。
ト,ナ,ニ:正解 ①, ④, ④(配点2)
AB / sin∠APB = 2R₁ = 4√2 sin∠APB = 2√7 ÷ (4√2) = √14 / 4
よって ト=①、ナ=④、ニ=④。
ヌ,ネ:正解 ①, ④(配点3)
sin が等しいのに角が異なるので、この2角は補角の関係にあります。
∠APB + ∠AQB = 180° 条件 ∠APB < ∠AQB より ∠APB は鋭角 cos∠APB = √(1 − 14/16) = √2 / 4 余弦定理(PB = √2 PA を利用) 28 = PA² + 2PA² − 2·PA·(√2 PA)·(√2/4) 28 = 2PA² PA = √14
よって ヌ=①、ネ=④。
第2問(必答)〔1〕 噴水と2次関数
3つの噴水の描く放物線を題材にした問題です。「頂点を通る」という条件を式に翻訳できるかが問われます。
ア:正解 ①(配点2)
仮定1より C₁ は点(0, 1)を通ります。y=ax²+bx+c に x=0 を代入すると y=c なので ア=①。
イ,ウ,エ,オ:正解 ④, ⑤, ⑧, ⑤(配点3)
C₁ は x軸と点(−5/2, 0)、(1/2, 0) で交わるので、因数分解された形で表せます。
y = a(x + 5/2)(x − 1/2) 点(0, 1)を通るので a·(5/2)·(−1/2) = 1 → a = −4/5 y = −(4/5)x² − (8/5)x + 1
よって イ=④、ウ=⑤、エ=⑧、オ=⑤。
カ,キ:正解 ⑨, ⑤(配点2)
頂点の x座標は2つの交点の中点、つまり x=(−5/2+1/2)÷2=−1 です。
y(−1) = −4/5 + 8/5 + 1 = 9/5
よって カ=⑨、キ=⑤(小さな噴水の高さは 9/5 メートル)。
ク,ケ,コ,サ:正解 ⑧, ①, ②, ⑤(配点3)
対称性に気づけるかどうかで所要時間が大きく変わります。C₃ は C₁ を y軸に関して折り返したものなので頂点は (1, 9/5)。C₂ は (±1, 9/5) を通るので軸は y軸です。
y = px² + q とおく x = 1: p + q = 9/5 x = 3/2:(9/4)p + q = 0 辺々引いて (5/4)p = −9/5 → p = −36/25 q = 9/5 + 36/25 = 81/25
軸が y軸なので頂点の y座標は q そのもの。よって ク=⑧、ケ=①、コ=②、サ=⑤。
シ:正解 ⓪(配点1)
(81/25) ÷ (9/5) = 9/5 = 1.8
1.8倍なので最も近いのは「およそ2倍」。よって シ=⓪。
ス,セ,ソ:正解 ①, ④, ⓪(配点4)
C₂′ も (±1, 9/5) を通るので軸は y軸、頂点の y座標が 5 だから y=p′x²+5 とおけます。
x = 1: p′ + 5 = 9/5 → p′ = −16/5 x軸との交点:−(16/5)x² + 5 = 0 x² = 25/16 → x = ±5/4 P₂′(5/4, 0)、P₂(3/2, 0)=(6/4, 0) 差は 1/4、P₂′ の方が原点寄り
よって ス=①、セ=④、ソ=⓪(P₁)。
第2問(必答)〔2〕 データの分析(社会生活基本調査)
「総平均時間」と「行動者平均時間」という2つの指標の違いを理解できるかが、この大問の軸になっています。
タ,チ,ツ,テ:正解 ③, ④, ⑥, ⑧(配点3)
<問題要旨>
ヒストグラムの最頻値は度数が最大の階級の階級値です。度数そのものと取り違えないよう注意します。
図1(総平均時間) 24〜28:6, 28〜32:10, 32〜36:15 ← 最大 36〜40:8, 40〜44:4, 44〜48:4 最頻値 = (32 + 36) ÷ 2 = 34 図2(行動者平均時間) 56〜64:11, 64〜72:20 ← 最大, 72〜80:6 … 最頻値 = (64 + 72) ÷ 2 = 68
よって タチ=34、ツテ=68。
ト,ナ:正解 ③, ④(配点3)
<考え方>
各階級のデータがすべて階級値に等しいと仮定して、平均値を計算します。度数の合計は47(都道府県数)です。
階級値 × 度数の合計 26×6 + 30×10 + 34×15 + 38×8 + 42×4 + 46×4 = 156 + 300 + 510 + 304 + 168 + 184 = 1622 m = 1622 ÷ 47 = 34.51… 34 ≦ m < 35
よって ト=③、ナ=④。
ニ:正解 ①(配点3)
<問題要旨>
箱ひげ図から最大値・第3四分位数・四分位範囲を読み取る設問です。H = 最大値 − 第3四分位数 の定義を正確に押さえます。
<(a)の検討>
令和3年の総平均時間の最大値(右端のひげ) ≒ 43分 令和3年の行動者平均時間の最小値(左端のひげ)≒ 53分 43 < 53 → (a) は 正
<(b)の検討>
平成28年 総平均時間の箱の幅 ≒ 38 − 28 = 10 平成28年 行動者平均時間の箱の幅 ≒ 77 − 62 = 15 10 < 15 → (b) は 正
<(c)の検討>
H = 最大値 − 第3四分位数 を4つとも読み取ります。
H₁(平成28 総平均) ≒ 52 − 38 = 14 H₂(令和3 総平均) ≒ 43 − 36 = 7 H₃(平成28 行動者) ≒ 110 − 77 = 33 H₄(令和3 行動者) ≒ 103 − 75 = 28 H₂/H₁ ≒ 7/14 = 0.5 H₄/H₃ ≒ 28/33 ≒ 0.85 0.5 > 0.85 は成り立たない → (c) は 誤
(a)正・(b)正・(c)誤 の組合せなので ニ=①。
ヌ:正解 ④(配点2)
<考え方>
図5の散布図で、横軸60以下かつ縦軸75以下の長方形領域に入る点を数えます。
該当領域(x ≦ 60 かつ y ≦ 75)にある点 約(56, 66) / 約(57, 72) / 約(58, 72) / 約(59, 67) 合計 4 個
x=60 付近には y≒89 の点もありますが、縦軸の条件(75以下)を満たさないため除きます。よって ヌ=④。
ネ:正解 ⓪(配点3)
<問題要旨>
この大問の核心です。2つの平均の定義の違いを式で捉えられるかが問われます。
<考え方>
用語の説明より、2つの平均は分母だけが異なります。
総平均時間 = 合計時間 ÷ 調査対象者全員の人数 行動者平均時間 = 合計時間 ÷ (時間が0でない人の人数) したがって 行動者平均時間 = 総平均時間 × (全員の人数 ÷ 行動者の人数)
総平均時間が同じ4県のうち、行動者平均時間が最も大きいのは行動者の割合が最も小さい県、つまり「通勤・通学」に費やした時間が0である人の割合が最も大きい県です。よって ネ=⓪。
ノ:正解 ④(配点2)
<考え方>
相関係数=共分散÷(2つの標準偏差の積)。表1の値を代入します。
r = 64.4 ÷ (11.8 × 7.9) = 64.4 ÷ 93.22 = 0.690…
選択肢で最も近いのは 0.69。よって ノ=④。なお相関係数は必ず −1 以上 1 以下なので、⑥ 1.02 や ⑦ 1.45 はありえません。
第3問(選択) じゃんけんと確率
最大3回のじゃんけんで優勝者を決めるゲームです。「あいこ」と「決着」の確率を人数ごとに整理できれば、あとは掛け算と足し算です。
ア,イ:正解 ①, ③(配点2)
<考え方>
二人の手の出し方は 3×3=9 通り。あいこになるのは二人が同じ手を出すときだけです。
あいこ = (グー,グー), (チョキ,チョキ), (パー,パー) の 3 通り 確率 = 3/9 = 1/3
よって ア=①、イ=③。優勝者が決まる確率は 1 − 1/3 = 2/3 です。
ウ,エ:正解 ②, ⑨(配点2)
「2回目で決まる」とは「1回目はあいこ、かつ2回目で決着」ということです。
(1/3) × (2/3) = 2/9
よって ウ=②、エ=⑨。
オ,カ,キ:正解 ②, ②, ⑦(配点3)
同様に「1回目・2回目ともあいこ、かつ3回目で決着」です。
(1/3) × (1/3) × (2/3) = 2/27
よって オ=②、カ=②、キ=⑦。
ク,ケ:正解 ①, ③(配点2)
<問題要旨
三人の場合は「あいこ」の形が2通り(全員同じ・3種類すべて)ある点が二人と違います。
<考え方>
三人の手の出し方は 3³=27 通り。優勝者が1人に決まるのは、1人だけが勝つ場合です。
勝者を選ぶ … 3 通り 勝ち手を選ぶ … 3 通り (残り2人は負ける手で確定) 3 × 3 = 9 通り 確率 = 9/27 = 1/3
よって ク=①、ケ=③。
コ,サ:正解 ①, ③(配点2)
三人であいこになるのは「全員同じ手」または「3種類の手がすべて出る」場合です。
全員同じ … 3 通り 3種類すべて … 3! = 6 通り 合計 9 通り → 9/27 = 1/3
よって コ=①、サ=③。人数の推移が 3→3→1 となる確率は (1/3)×(1/3) = 1/9 です。
シ,ス:正解 ②, ⑨(配点2)
<考え方>
3→2 となるのは、3人のうち1人だけが負ける(=2人が勝つ)場合です。
負ける人を選ぶ … 3 通り 勝ち手を選ぶ … 3 通り 9 通り → 9/27 = 1/3 続く2回目は二人なので決着は 2/3 3→2→1 の確率 = (1/3) × (2/3) = 2/9
よって シ=②、ス=⑨。2回目で決まる確率は 1/9 + 2/9 = 1/3 です。
セ,ソ,タ:正解 ⑤, ②, ⑦(配点3)
<問題要旨>
3回目まで到達する経路をもれなく数え上げられるかが問われます。
<考え方>
人数の推移で場合分けします。
3→3→3→1 : (1/3)×(1/3)×(1/3) = 1/27 3→3→2→1 : (1/3)×(1/3)×(2/3) = 2/27 3→2→2→1 : (1/3)×(1/3)×(2/3) = 2/27 合計 = 5/27
よって セ=⑤、ソ=②、タ=⑦。
チ:正解 ⑨(配点2)
<問題要旨>
ルール2では「2回目で決まらなければ1回目の敗者が3回目に復帰する」という点が新しく、ここを見落とすと (2,3) を落とします。
<考え方>
【1回目があいこ → m = 3】
2回目もあいこ → n = 3 … (3,3)
2回目に1人負ける → n = 2 … (3,2)
【1回目に1人負ける → m = 2】
2回目があいこ(2人とも残る)
+ 1回目の敗者が復帰
→ n = 3 … (2,3)
m=2 のとき2回目は二人なので、あいこでなければ決着します。したがって (2,2) は起こりません。組は (2,3)、(3,2)、(3,3) の3つ。よって チ=⑨。
ツ,テ,ト,ナ:正解 ①, ②, ⑦, ⓪(配点4)
<考え方>
両ルールについて「3回以内に優勝者が決まる確率」を求めて比べます。
【ルール1】 1回目 1/3 + 2回目 1/3 + 3回目 5/27 = 9/27 + 9/27 + 5/27 = 23/27 【ルール2】3回目の内訳だけが変わる (3,3) の後 3人 → 決着 1/3 : (1/9)×(1/3) = 1/27 (3,2) の後 2人 → 決着 2/3 : (1/9)×(2/3) = 2/27 (2,3) の後 3人 → 決着 1/3 : (1/9)×(1/3) = 1/27 3回目の合計 = 4/27 1/3 + 1/3 + 4/27 = 22/27 差 = 23/27 − 22/27 = 1/27
ルール2では敗者が復帰して人数が増えるぶん決着しにくくなります。よって ツ=①、テ=②、ト=⑦、ナ=⓪(大きい)。
第4問(選択) 整数の性質
素因数分解・約数の個数・不定方程式・合同式を一つの流れでつなぐ、整数分野の総合問題です。
ア,イ,ウ:正解 ③, ①, ③(配点2)
<考え方>
702 を小さい素数から順に割っていきます。
702 ÷ 2 = 351 351 ÷ 3 = 117 117 ÷ 3 = 39 39 ÷ 3 = 13 702 = 2 × 3³ × 13
よって ア=③、イウ=13。
エ,オ:正解 ①, ⑥(配点3)
<考え方>
約数の個数は、各素因数の指数に1を足して掛け合わせます。
702 = 2¹ × 3³ × 13¹ (1+1) × (3+1) × (1+1) = 2 × 4 × 2 = 16
よって エオ=16。
カ,キ,ク:正解 ①, ⑧, ⑦(配点3)
<考え方>
9x − 23y = 1 の整数解を探します。9 の倍数を 23 で割った余りが 1 になるものを見つけます。
9 × 18 = 162 = 23 × 7 + 1 よって x = 18, y = 7
9x ≡ 1 (mod 23) を解いても同じです。x が正で最小となるのは x=18 のときなので カキ=18、ク=⑦。
ケ:正解 ②(配点2)
<問題要旨>
「最大公約数がちょうど9」という条件を、m の条件に翻訳できるかが問われます。
<考え方>
条件(A)より n は 9 の倍数なので n=9m とおけます。702=9×78 なので、
gcd(n, 702) = gcd(9m, 9×78)
= 9 × gcd(m, 78)
これが 9 に等しいので
gcd(m, 78) = 1
つまり m と 78 は互いに素です。よって ケ=②。
コ,サ,シ:正解 ②, ③, ⑨(配点2)
<考え方>
9x − 23y = 1 の解を6倍すれば 9x − 23y = 6 の解が一つ得られます。
9 × (18×6) − 23 × (7×6) = 6 → x = 108, y = 42 が一つの解 一般解は、9 と 23 が互いに素なので x = 18×6 + 23k y = 7×6 + 9k
よって コサ=23、シ=⑨。
ス,セ,ソ:正解 ⑦, ⑥, ⑤(配点4)
<問題要旨>
この設問が第4問で最も差がつきます。不定方程式の最小解をそのまま答えると誤答になります。条件(A)の「互いに素」を最後に必ず確認する必要があります。
<考え方>
n=9m で、m は x = 108 + 23k の形。まず正で最小の m を求めます。
k = −4 のとき m = 108 − 92 = 16 (k = −5 では負になる)
ここで条件(A)の確認を忘れないこと。gcd(m, 78)=1 でなければなりません。
m = 16 : gcd(16, 78) = 2 ✗ m = 39 : gcd(39, 78) = 39 ✗ m = 62 : gcd(62, 78) = 2 ✗ m = 85 : gcd(85, 78) = 1 ○ n = 9 × 85 = 765
検算:765 ÷ 23 = 33 余り 6 ✓、gcd(765, 702) = 9 ✓。よって スセソ=765。
タ:正解 ③(配点4)
<問題要旨>
「存在するか」を問う命題です。存在しないことを示すには矛盾を導く必要があり、ここが最大の山場です。
<(a)の検討>
n = 9m, n ≡ 4 (mod 23) 9m ≡ 4 (mod 23) 9×18 ≡ 1 より m ≡ 18×4 = 72 ≡ 3 (mod 23) m = 3 : gcd(3,78) = 3 ✗ m = 49 : gcd(49,78) = 1 ○ n = 441 が条件を満たす → (a) は 真
<(b)の検討>
ここは3で割った余りに注目すると一瞬で決着します。
n は 9 の倍数なので 3 で割り切れる 一方 n ≡ 7 (mod 24) なら n = 24t + 7 24t は 3 の倍数、7 は 3 で割ると余り 1 → n は 3 で割ると余り 1 矛盾 → そのような n は存在しない → (b) は 偽
<(c)の検討>
余り6は3の倍数なので(b)のような矛盾は起きません。しかし2で割った回数を見ると矛盾します。
n ≡ 6 (mod 24) より n = 24t + 6 = 6(4t + 1) 4t + 1 は奇数 n が 9 の倍数であるためには 3 | (4t + 1) 4t + 1 = 3s とおくと n = 18s, m = n/9 = 2s m は偶数、78 も偶数なので gcd(m, 78) ≧ 2 → gcd(n, 702) = 9 × gcd(m,78) ≧ 18 最大公約数が 9 にならない → (c) は 偽
(a)真・(b)偽・(c)偽 の組合せなので タ=③。
第5問(選択) 五面体と球面(図形の性質)
三角形ABCとDEFを底面・上面とする五面体の問題です。方べきの定理と相似を、平面ごとに切り分けて使えるかが問われます。
ア,イ:正解 ②, ③(配点3)
<考え方>
辺ADを含む面を探します。ADを含むのは四角形ABEDと四角形ACFDの2つなので、直線ADはこの2平面の交線です。
AD を含む面 … ABED, ACFD → ア = ②(ACFD) BE を含む面 … ABED, BCFE → イ = ③(BCFE)
平面ACFDと平面BCFEはどちらも点C・点Fを含むので、その交線は直線CFです。これで点Pが直線CF上にもあることが示されます。
ウ,エ,オ,カ:正解 ③, ①, ①, ⑦(配点2)
4点A、B、E、Dが同一円周上にあるので四角形ABEDは円に内接し、△PABと△PEDが相似になります。
相似比 = AB : ED = 3 : 9 = 1 : 3 → ウ = ③ PE = 3PA, PD = 3PB PE = PB + BE = PB + 11 → 3PA = PB + 11 → エオ = 11 PD = PA + AD = PA + 7 → 3PB = PA + 7 → カ = ⑦
よって ウ=③、エ=①、オ=①、カ=⑦。
キ,ク:正解 ⑤, ④(配点3)
3PA = PB + 11 … (あ) 3PB = PA + 7 … (い) (い)より PA = 3PB − 7 を(あ)へ代入 9PB − 21 = PB + 11 8PB = 32 → PB = 4 PA = 5
よって キ=⑤、ク=④。
ケ:正解 ③(配点3)
4点B、C、F、Eが同一円周上にあり、点Pは直線BEと直線CFの交点なので方べきの定理が使えます。
PE = 4 + 11 = 15 PB · PE = PC · PF 4 × 15 = PC × (PC + 17) PC² + 17PC − 60 = 0 PC = (−17 + 23) ÷ 2 = 3
よって ケ=③。
コ,サ,シ,ス:正解 ①, ⑤, ①, ②(配点3)
相似な三角形の比を、平面BCFEと平面ACFDそれぞれで使います。PF=20、PD=3PB=12 です。
【平面BCFE】△PBC ∽ △PFE BC : FE = PB : PF = 4 : 20 = 1 : 5 EF = 5 × 3 = 15 【平面ACFD】△PAC ∽ △PFD AC : FD = PA : PF = 5 : 20 = 1 : 4 DF = 4 × 3 = 12
よって コサ=15、シス=12。
セ:正解 ④(配点3)
<問題要旨>
第5問で最も難しい設問です。三平方の定理の逆で直角を見つけ、そこから「直線と平面の垂直」を導きます。
【△EDF】DE = 9, DF = 12, EF = 15 9² + 12² = 225 = 15² → ∠EDF = 90° (DE ⊥ DF) 【△ADE】AE を余弦定理で求める △PAB は PA=5, PB=4, AB=3 なので cos∠APB = 4/5 AE² = 5² + 15² − 2·5·15·(4/5) = 130 AD = 7, DE = 9 として 7² + 9² = 130 = AE² → ∠ADE = 90° (DE ⊥ DA)
DEは平面ACFD上で交わる2直線 DA と DF の両方に垂直なので、直線DEは平面ACFDに垂直です。よって(b)は真。平面ACFD上の直線ACとも垂直なので(c)も真。
(a)については、平面ABEDと平面DEFの交線がDEで、DEに垂直な直線は平面ABED上ではDA、平面DEF上ではDFなので、2平面のなす角は∠ADFに等しくなります。これは90°ではない(計算すると鈍角)ので(a)は偽。
よって セ=④。
※ 本記事の解答・解説は当サイトが独立に作成したものです。公式の正解および配点は大学入試センターの発表をご確認ください。

