2020年度 大学入試センター試験 本試験 地理B 過去問題

2020年度 大学入試センター試験 本試験「地理B」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。

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この問題の概要

大学入試センター試験としては最後の年度です。試験時間60分・満点100点。大問6題・小問35問はすべて必答で、第1問〜第4問が各17点、第5問14点、第6問18点という配点でした。自然環境、資源と産業、都市と人口、東南アジア・オセアニアの地誌、中国とブラジルの比較、甲府盆地の地域調査という構成です。第6問は同じ日の地理A第5問とまったく同じ問題です。統計から国や地域を言い当てる設問が中心で、全体の難易度は標準です。

大問出題内容配点難易度ひとこと
第1問自然環境(世界の高地の自然環境、ハイサーグラフと地点の対応、震源と火山の分布が重なる地域、1月と7月の高圧帯・低圧帯の移動と降水、経線に沿った樹木の最大高の分布、南北アメリカにおける自然災害の発生数)17★★★☆☆問4は「高圧帯の下は乾燥する」という一点で四つの緯度帯が並ぶ。問5の樹木の高さは、熱帯で高く高緯度と乾燥帯で低いという形がそのまま答えになる
第2問資源と産業(マンガン鉱の輸入量の推移、水産業と水産資源、1990年と2015年のシンガポールとトルコの輸出品目、米の生産・輸出・輸入の上位国分布、風力発電の割合が高い国、一人当たりGNIや研究開発費による国の判別)17★★★☆☆問9は、シンガポールが機械類に、トルコが繊維から機械へ移る形。工業化の段階を輸出品目から読む練習をしておきたい
第3問都市と人口(緯度帯ごとの人口分布、第1位都市と第2位都市の人口比、都市問題、香港の職業構成の変化、都府県間の人口転出入、県庁所在地都市のメッシュ統計)17★★★★☆表と分布図を続けて読ませる密度の高い大問。問14のプライメイトシティは「首位都市が突出していない国はどこか」という裏返しの聞き方なので、設問文を読み違えないこと
第4問東南アジア・オセアニアの地誌(最も水深の深い海域、ハイサーグラフと地点、コプラ油やサトウキビなどプランテーション作物、鉄鉱石・すず・ニッケル・ボーキサイトの生産シェア、4か国間の輸出額フロー、歴史と文化)17★★★☆☆問22の鉱産資源は、インドネシアのニッケル、マレーシアのすず、オーストラリアの鉄鉱石とボーキサイトという対応で決まる
第5問中国とブラジルの比較(長江とアマゾン川の河川勾配と流量、牛乳・小麦・バナナの地域別生産、BRICSの製造業の品目構成、国土の広い4か国の鉄道貨物と航空貨物、日本に住む中国籍・ブラジル籍の人口推移)14★★★★☆二国を五問続けて比べさせる。アマゾン川は勾配がきわめて緩く流量が大きい、長江は上流で急に落ちるという対比を最初に固めれば連鎖して取れる
第6問甲府盆地の地域調査(夏季の気温日較差と冬季降水量の比較、200m間隔の等高線図と鳥瞰図、1916年と2008年の地形図に見る御勅使川の扇状地、突き上げ屋根の伝統的家屋と養蚕、甲府駅南側の大型小売店の分布変化、北杜市の人口増減と転入者の年齢構成)18★★★☆☆地理A第5問と同一問題。問33の写真は、屋根の中央が高いのは蚕を飼う二階に光と風を入れるためという、養蚕地域に共通する形

対策のポイント: 地理Bは統計の暗記ではなく、「なぜその順位になるのか」を説明できるかで差が付きます。輸出品目なら産業構造、発電なら地形と資源、人口指標なら経済発展の段階というように、図の背後にある一本の理屈を先に思い出すのが近道です。地誌の大問は、対象地域をまず二つか三つのグループに割ってから細部を詰めると、選択肢が自然に落ちていきます。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。

※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

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