2022年度 大学入学共通テスト 本試験「日本史A」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
試験時間60分・満点100点。大問5題・小問32問はすべて必答で、第1問22点・第2問12点・第3問22点・第4問22点・第5問22点という配点でした。共通テスト2年目で、設問番号が大問ごとに「問1」から振り直される形式です。家族の履歴書、ハワイ移民の条約文、家計簿の表、鉄道の時刻表、減刑運動の史料など、実物に近い資料が全大問に置かれます。第2問は同じ日の日本史B第5問と、第4問は日本史B第6問とまったく同じ問題です。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | ある家族の近現代(1928年に高等女学校を卒業した曾祖母、1920年代末の勤め先、満州とロシアでの測量、戦後日米関係の年代配列、優勝校をめぐるパンフレット、耐久消費財の価格と普及率の表、1880年と1970年の社会の比較) | 22 | ★★★★☆ | 履歴書・パンフレット・統計表と資料の種類が最も多い。問6の表は「初任給の何か月分か」で耐久消費財の値ごろ感を測る設問で、割り算を一つすれば決まる |
| 第2問 | ハワイ移民(幕末の海軍伝習と和英辞典、1871年の日布修好通商条約の史料、1885〜94年の出来事の年代配列、日本人がハワイへ渡った背景を示す史料) | 12 | ★★★☆☆ | 4問・12点と最も小さい。日本史B第5問と同一問題。官約移民の開始という一点を軸に、条約文と背景資料を読ませる |
| 第3問 | 労働と生活(明治後期から大正の労働運動の年代配列、横山源之助の文章、工場労働者と「細民」の家計簿の比較、1920年代後半の内閣とその政策、1920〜30年代の生活文化、グラフとメモの照合、明治後期から昭和初期の社会) | 22 | ★★★★☆ | 二つの家計簿を比べる問3がこの大問の山。費目の割合から生活水準を読み取る設問で、数字を全部見ずにエンゲル係数に相当する部分だけを比べると速い |
| 第4問 | 鉄道の一五〇年(明治初期の鉄道、1872年の改暦の詔書と新橋横浜間の時刻表、鉄道統計の表、20世紀の対外関係と鉄道の年代配列、戦後の買出し列車と松川事件の写真、高度経済成長期以降の輸送量、国鉄の民営化) | 22 | ★★★☆☆ | 日本史B第6問と同一問題。改暦と時刻表を並べる問2は、旧暦の日付と新暦の日付が混在することに気づけるかが鍵 |
| 第5問 | 選挙と政党政治(近代の選挙制度と制定時の首相、第17回・第18回総選挙と無産政党、五・一五事件の減刑運動の史料、1930年代の学問と思想への弾圧、近衛内閣の年代配列、戦時下の国民生活を調べる史料の適否、1946年の総選挙) | 22 | ★★★☆☆ | 問6は「この史料では調べられない」ものを選ぶ、史料批判を問う共通テストらしい設問。史料が誰の立場で何のために作られたかを考える習慣が効く |
対策のポイント: 共通テストの日本史Aは、資料を読ませる設問が中心になりました。史料を全部読む必要はなく、設問が求める一点だけを探すのがコツです。またX・Yの正誤とa・bの理由を組み合わせる形式が増えたので、「正誤」と「なぜそうなるか」を分けて考える習慣をつけると、選択肢の数に惑わされずに済みます。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

