2021年度 大学入学共通テスト 本試験「世界史A」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問5題・小問33問はすべて必答で、第1問19点・第2問18点・第3問27点・第4問18点・第5問18点という配点でした。センター試験との最大の違いは資料の扱いで、グラフ・絵画・演説や書物の抜粋といった資料が各大問に置かれ、それを読んだうえで知識と結びつける形になっています。会話文の形式も定着しました。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 侵略と戦後秩序(ナポレオンとヒトラーの対外政策、対ソ政策が念頭に置く戦争、第二次世界大戦後のアメリカの対ソ政策、1840〜1900年のイギリスの貿易収支グラフ、世界史上の貿易と条約、イギリスとの貿易額が急増した国の特定) | 19 | ★★★★☆ | 6問中2問がグラフの読み取りで、共通テストらしさが最も出た大問。問4は「初めて赤字が一定規模に達した年」を折れ線から探す設問なので、目盛りを丁寧に追いたい |
| 第2問 | 絵画から読む革命(オーストリアの啓蒙専制君主、ルネサンス以降のイタリアの位置づけ、1968年の亡命、六月蜂起を描いた絵画と当時の政治体制、戦争で捕虜となった君主とパリの出来事、1968年の学生・労働者の運動) | 18 | ★★★☆☆ | 絵画そのものの知識ではなく、描かれた出来事がいつの何かを問う形式。フランスの1848年と1870年、1968年という三つの節目を押さえていれば流れがつかめる |
| 第3問 | オスマン帝国とその後(バルカン同盟、オスマン帝国の歴史、ギリシアと東方の大国、サラディンと十字軍、19世紀末のドイツの対外政策、第一次世界大戦後の委任統治、発言の背景と実現しなかった事項、日本と諸外国の交流、東アジアへの仏教の伝播) | 27 | ★★★★☆ | 9問・27点と最も大きく、この年の中心。中東と東アジアが一つの大問に同居するので、地域をまたいで時代を合わせる力が要る |
| 第4問 | 資料から年代を読む(オーストラリア首相の演説、文字記録をもたない先住民の歴史、朝鮮半島の三つの記録の年代順、世界各地の独立運動、漢城の位置を地図で選ぶ) | 18 | ★★★☆☆ | 問22と問25はいずれも資料そのものを古い順に並べる設問。文中の王朝名や国名から時代を割り出す練習が効く |
| 第5問 | 中国と独立運動(中国が受けた外部からの軍事行動、中国王朝と周辺民族、盧溝橋と柳条湖の区別、ガンディーとハッタの独立運動、両者の考え方と戦後の展開、第二次世界大戦期の東南アジア) | 18 | ★★★☆☆ | 問30の盧溝橋と柳条湖は、日中戦争と満州事変を取り違えないかを問う定番。ガンディーとハッタは非暴力と武装闘争という対比で整理しておきたい |
対策のポイント: 共通テストの世界史Aは、知識そのものより「資料をいつ・どこの話だと判断できるか」で差が付きます。グラフは数値を全部読まず、傾きが変わる年だけを探す。絵画や演説は、書かれた年と書いた人の立場をまず確かめる。この二つの習慣があれば、初見の資料でも設問に必要な情報にたどり着けます。年代配列は西暦を暗記するより、大きな戦争を基準に前後で分けるほうが速く確実です。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

