2021年度 大学入学共通テスト 本試験「現代社会」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問5題・小問30問はすべて必答で、第1問26点・第2問16点・第3問27点・第4問19点・第5問12点という配点でした。センター試験の六大問から五大問に減り、一問あたりの配点が大きく、読む分量も増えています。政治と司法、循環型社会、経済のしくみ、青年期と生命倫理、買い物弱者という五本立てで、最後の第5問は資料を突き合わせて解決策を検討させる、共通テストらしい構成でした。全体の難易度は標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 政治と司法(福沢諭吉や中江兆民の思想、モンテスキューの権力分立、ロックとの比較、日本の司法制度、刑事裁判と検察審査会、民事紛争とADR、行政手続と委任立法、二つの政党の主張の比較) | 26 | ★★★☆☆ | 配点が最も大きい大問。問2と問3でモンテスキューとロックを比べさせるので、両者の三権(四権)の分け方の違いを一行で言えるようにしておきたい |
| 第2問 | 循環型社会(3Rの区別、古い建物の活用方法の決め方、議会や国民投票・リコールに必要な要件、生物多様性を指す用語、環境や軍縮に関する国際条約) | 16 | ★★★☆☆ | 生徒の発表を枠組みにした大問。問10は「どの決め方が誰の意見を反映するか」という手続の設計を考える設問で、知識より論理の問題 |
| 第3問 | 経済のしくみ(1980年代の実質経済成長率のグラフ、GDPに含まれる活動と含まれない活動、水平貿易と非関税障壁、景気変動と財政政策、公共財の非排除性と非競合性、排除性と競合性で財を分類する表、少子高齢化と労働力人口、日本の労働法制) | 27 | ★★★★☆ | 配点が最も大きい大問の一つで、経済理論が集中する。問18と問19はセットで、公共財の二つの性質を表に当てはめる練習をしておけば確実に取れる |
| 第4問 | 青年期と生命倫理(科学技術の革命とES細胞、防衛機制の分類、2009年改正後の臓器移植法、多様性に対応する法制度、心理的離乳やモラトリアムなど青年期の概念、国際分野の略語) | 19 | ★★★☆☆ | 倫理分野と現代の課題が混ざる大問。問24の臓器移植法は「15歳未満でも家族の承諾で提供できるようになった」という改正点が問われた |
| 第5問 | 買い物弱者(食料品の買い物に不便を感じる人の割合と構成、複数の資料から解決策を検討する、自治体と民間・ボランティアの役割をどう評価するか) | 12 | ★★★★☆ | 三問・12点だが一問4点と重い。与えられた複数の資料のうち「どれがどの主張の根拠になるか」を選ぶ形式で、知識ではなく資料と主張の対応関係を問う共通テストの新機軸 |
対策のポイント: 共通テストの現代社会は、知識問題の比重が下がり、資料と主張を結びつける設問が増えました。とくに第5問のような「この資料はどの意見を支えるか」という問いは、資料の中身より、その資料が何を示しているかを一文で言えるかどうかで決まります。経済分野は図と表が集中するので、公共財の分類や景気変動のように、表に整理できるものは表で覚えておくのが有効です。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

