2023年度 大学入学共通テスト 本試験「英語(リスニング)」の解答と解説です。全設問の正解と考え方を一問ずつ解説し、公式の解答PDFもあわせて掲載しています。大学受験の森が独自に作成した、無料で読める解説です。
解答
スクリプト
解説
英語(リスニング)は第1問から第6問までの6つの大問で構成され、設問は問1から問37まで、解答番号も1から37まであります。満点は100点、解答時間は30分です。配点は第1問が25点、第2問が16点、第3問が18点、第4問が12点、第5問が15点、第6問が14点。音声は第1問と第2問が2回、第3問から第6問までは1回しか流れません。
第1問は短い発話を1文だけ聞き、Aでは内容を言い換えた英文を、Bでは内容に合うイラストを選びます。第2問は日本語で場面が示された短い対話と英語の問いを聞き、イラストや案内図から答えを選びます。第3問は日常場面の対話を聞いて、冊子に印刷された英語の問いに答えます。第4問はAで説明を聞きながら棒グラフの項目名と結果表の空欄を埋め、Bで4人の演説を聞いて三つの条件に最も合う候補者を選びます。第5問はアジアゾウについての講義をワークシートにメモを取りながら聞き、最後にグループ発表の折れ線グラフを読み取ります。第6問はAが親子の対話、Bが4人の学生の話し合いで、話し手の意見と、その根拠になる図表が問われます。
音声を聞きながら図や表を見る形式が多いのがこの試験の特徴です。第1問Bと第2問はイラスト、第4問はグラフと表、第5問はワークシート、第6問Bはメモ用の表と図表が用意されています。第4問以降は問題文と図表を読む時間が先に与えられるので、音声が流れる前に選択肢の違いがどこにあるかを見比べておくと、1回きりの読み上げでも取りこぼしません。配点は一様ではなく、第4問Aの問22から問25は1か所1点と軽い一方、問18から問21は4か所すべて正解して初めて4点になります。第5問の問28・問29、問30・問31も、それぞれ2か所そろって初めて点が入る形式です。
第1問
短い発話を1文だけ聞く問題で、音声は2回流れます。Aの問1から問4は、聞こえた内容を言い換えた英文を四つから選ぶ形式。Bの問5から問7は、内容に合うイラストを四つから選ぶ形式です。
A 問1:正解①
<問題要旨>
テレビの音が大きくて仕事ができないと訴える女性の発話を聞き、その内容に合う英文を選ぶ設問。
<考え方>
発話の最後が Sam への依頼文になっている点が決め手になる。「テレビの音が大きすぎる」「仕事中だ」という理由を述べたうえで、ドアを閉めてくれるかと頼んでいるので、頼んだ相手と頼んだ行為を正しく言い換えた選択肢を取る。誤答は、行為の向き(開ける/閉める)と、行為をする人物をすり替えて作られている。
<選択肢>
①【正】
サムにドアを閉めるよう頼んでいる、という内容。依頼部分そのものの言い換えになっている。
②【誤】
サムにテレビをつけるよう頼んでいる、という内容。テレビはすでについていてうるさいので、依頼の向きが逆。
③【誤】
話し手が今すぐドアを開ける、という内容。閉めるよう頼んでいるのであって、自分が開けるのではない。
④【誤】
話し手が仕事をしながらテレビを見る、という内容。テレビは仕事の妨げとして挙げられている。
A 問2:正解①
<問題要旨>
ボウルとフライパンの洗い物の進み具合を述べた1文を聞き、内容に合う英文を選ぶ設問。
<考え方>
already と haven’t started という二つの目印で片づく。ボウルは already がついて「もう洗い終わった」、フライパンは haven’t started で「まだ手をつけていない」。終わったのはどちらか、今している最中の作業があるのかを区別して選ぶ。
<選択肢>
①【正】
ボウルを洗い終えた、という内容。already washed に対応する。
②【誤】
フライパンを洗い終えた、という内容。フライパンはまだ始めてもいないので、対象のすり替え。
③【誤】
今フライパンを洗っている、という内容。着手していないので現在進行にはならない。
④【誤】
今ボウルを洗っている、という内容。ボウルはすでに完了している。
A 問3:正解①
<問題要旨>
カナダから届いたはがきについての1文を聞き、内容に合う英文を選ぶ設問。
<考え方>
sent me という語順で、送った人と受け取った人が確定する。送り手は叔父、受け手は話し手、はがきはカナダから来ている。誤答は送り手と受け手を入れ替えたもの、送られていないことにしたものなので、動作の向きだけを見れば決まる。
<選択肢>
①【正】
話し手が叔父からはがきを受け取った、という内容。sent me の関係に一致する。
②【誤】
話し手がカナダにいる叔父へ送った、という内容。送り手と受け手が逆。
③【誤】
叔父が送り忘れた、という内容。はがきは手元に届いている。
④【誤】
叔父がカナダからはがきを受け取った、という内容。受け取ったのは話し手。
A 問4:正解④
<問題要旨>
教室にいる生徒の人数と、昼食後に加わる人数を述べた1文を聞き、内容に合う英文を選ぶ設問。
<考え方>
現在の人数と、これからの人数を分けて数えることが要点。今は20人で、昼食後に2人加わるので後で22人になる。選択肢は「今」と「後で」で対になっているので、数だけでなく時点も合っているかを確かめる。22という数字は出てくるが、それは現在の人数ではない。
<選択肢>
①【誤】
今は20人未満だ、という内容。今はちょうど20人なので合わない。
②【誤】
今は22人だ、という内容。22人になるのは昼食後であり、現在ではない。時点のすり替え。
③【誤】
後でちょうど18人になる、という内容。人数が減る話は出ていない。
④【正】
後で20人より多くなる、という内容。20人に2人が加わって22人になることと一致する。
B 問5:正解③
<問題要旨>
ボトルに残った紅茶の量についての1文を聞き、量の合うイラストを選ぶ設問。四つのイラストは、ほぼ満杯・4分の3ほど・底にわずか・空の4段階で描き分けられている。
<考え方>
not much left が「残りはわずかだ」を表す点が決め手。たっぷり残っている状態でもなく、まったく残っていない状態でもない、という中間の程度を選ぶ。量を表す表現を「ゼロかどうか」で処理してしまうと空のイラストを選んでしまうので、程度の幅に注意する。
<選択肢>
①【誤】
ほぼ満杯の状態。not much とは正反対。
②【誤】
4分の3ほど入った状態。まだ十分に残っている。
③【正】
底にわずかに残った状態。残りが少ないという内容に合う。
④【誤】
空の状態。「残りが少ない」は「まったく無い」ではない。
B 問6:正解①
<問題要旨>
牛が見えるかどうかを述べた1文を聞き、牛の位置が合うイラストを選ぶ設問。四つのイラストは、牛が柵の向こう側にいる/納屋の上にいる/柵の手前にいる/牛がいない、の4通り。
<考え方>
behind the fence という位置関係と、one(1頭)という数の両方で決まる。柵の向こう側にいる牛は、体の下半分が柵に隠れて描かれる。これに対し、柵に重ならず全身が手前に描かれていれば柵のこちら側であって「向こう側」ではない。この描き分けが判定の分かれ目なので、牛の有無だけで選ばずに柵との重なり方を見る。
<選択肢>
①【正】
牛が1頭、柵の向こう側にいる。脚が柵に隠れており、柵越しに見えている状態。
②【誤】
牛が納屋の上にいる。柵との位置関係が述べられた内容と違う。
③【誤】
牛が柵の手前に全身で描かれている。柵に隠れていないので「柵の向こう側」ではない。
④【誤】
牛がいない。1頭見えると述べているので合わない。
B 問7:正解②
<問題要旨>
待ち合わせ相手に自分の服装と持ち物を伝える1文を聞き、合う人物のイラストを選ぶ設問。四つのイラストは、パンツの色(明るい色か黒か)とスケートボードの扱い(抱えているか乗っているか)の組合せになっている。
<考え方>
黒いパンツという色の条件と、holding(抱えている)という持ち方の条件を同時に満たすものを選ぶ。ボードに乗っている姿は holding ではないので、色が合っていても落ちる。二つの条件を掛け合わせると4通りが一つに絞れる作りになっている。
<選択肢>
①【誤】
ボードを抱えているが、パンツが明るい色。
②【正】
黒いパンツをはき、ボードを抱えている。二つの条件を満たす。
③【誤】
明るい色のパンツで、ボードに乗っている。
④【誤】
黒いパンツだが、ボードに乗っている。持ち方の条件に合わない。
第2問
日本語で場面が示され、短い対話と英語の問いを聞いて、四つのイラストや案内図から答えを選ぶ問題です。音声は2回流れますが、問いは音声でしか読まれないので、聞く前に四つの図の違いがどこにあるかを見ておくことが要になります。
問8:正解④
<問題要旨>
バーチャルイベントで友人同士がプロフィール画像を当て合う対話を聞き、女性のアバターを四つから選ぶ設問。四つは、眼鏡の有無・飲み物・パソコンという持ち物の組合せで描き分けられている。
<考え方>
対話の中に条件が三つ順に出てくるので、それを重ねて絞る。男性がまず「眼鏡をかけたアバター」と言い当て、女性が「お気に入りの飲み物を持っているから」と応じ、男性が「いつもパソコンを持っている」と付け加える。三つのうち二つしか満たさない図が三つ用意されているので、三つすべてがそろう1枚を選ぶ。
<選択肢>
①【誤】
眼鏡と飲み物はあるが、パソコンを持っていない。
②【誤】
飲み物とパソコンはあるが、眼鏡をかけていない。
③【誤】
眼鏡とパソコンはあるが、飲み物を持っていない。
④【正】
眼鏡・飲み物・パソコンの三つがすべてそろっている。
問9:正解④
<問題要旨>
ホームパーティーの後にゴミを分別する対話を聞き、女性が手に持っている物を四つ(紙コップ・ペットボトル・ガラス瓶・缶)から選ぶ設問。
<考え方>
消去法で決まる設問。男性はまずペットボトルと紙コップの捨て場所を指定する。次に女性が自分の持ち物について別の箱を指すと、男性は「そこはガラス用だ」と否定して、さらに別の場所を示す。したがって女性の持ち物は、ペットボトルでも紙コップでもガラスでもない残りの一つに決まる。持ち物そのものを名指しする発言がないため、指定済みの品目を一つずつ消していく必要がある。
<選択肢>
①【誤】
紙コップ。男性が最初に捨て場所を指定しており、女性が尋ねた物ではない。
②【誤】
ペットボトル。これも最初に捨て場所が指定されている。
③【誤】
ガラス瓶。女性が指した箱を男性が「ガラス用だ」と言って否定しているので、彼女の持ち物はガラスではない。
④【正】
缶。他の三つが消え、残るのはこれだけになる。
問10:正解③
<問題要旨>
靴屋での店員と客の対話を聞き、男性が買う靴を四つから選ぶ設問。四つの絵は、ひもの有無と、値札の表示(60ドルのままか、60ドルから30ドルへの割引か)の組合せになっている。
<考え方>
男性の拒否と、女性が続けて示した条件の二つで絞る。男性は「ひもを結ぶのは時間がかかる」と言って断っているので、ひものない型に限られる。そのうえで女性は、勧めた別の型が人気で5割引きでもあると述べ、男性はそれを買うと答える。ひもなしという条件だけでは二つ残るので、割引表示の有無まで見て決める。
<選択肢>
①【誤】
割引表示はあるが、ひもで結ぶ型。時間がかかるとして断られている。
②【誤】
ひもで結ぶ型で、値段も定価のまま。二つの条件とも合わない。
③【正】
ひもがなく、60ドルから30ドルへの割引表示がある。5割引きという説明に一致する。
④【誤】
ひもはないが、値段は定価のまま。5割引きという条件を満たさない。
問11:正解②
<問題要旨>
野球場の案内図を見ながら待ち合わせ場所を決める対話を聞き、二人が落ち合う場所を四つから選ぶ設問。案内図の4か所には、車椅子用設備・売店・ロッカー・トイレを表す絵記号が2つずつ添えられている。
<考え方>
二人がそれぞれ述べた用事を、一つの場所で両方まかなえるかどうかで判定する。男性は試合前に食べ物を買いたいと言い、女性はロッカーを使いたいと言って、男性が「ではそこで会おう」と受ける。つまり求められているのは片方の用事だけが足りる場所ではなく、売店とロッカーの絵記号が並んでいる場所である。
<選択肢>
①【誤】
車椅子用設備とロッカーの組合せ。ロッカーはあるが、食べ物が手に入らない。
②【正】
売店とロッカーの組合せ。二人の用事を両方満たす。
③【誤】
売店とトイレの組合せ。食べ物は買えるが、ロッカーがない。
④【誤】
車椅子用設備とトイレの組合せ。どちらの用事にも対応しない。
第3問
日本語で場面が示された対話を聞き、問題冊子に印刷された英語の問いに答える問題です。音声は1回だけですが、問いと選択肢は先に読めるので、何を聞き取ればよいかを決めてから音声に入ることができます。
問12:正解②
<問題要旨>
地下鉄の駅で、男性が目的地への行き方を尋ねる対話を聞き、男性が最初に乗る路線を選ぶ設問。
<考え方>
女性の道案内の文の組み立てで決まる。「◯◯線に乗った後で、△△線か□□線に乗り換える」という形なので、最初に乗るのは乗り換える前の路線であり、後半に挙がった二つは乗り換え先である。男性が別に尋ねた路線については、ふだんはそちらが速いが工事で閉鎖中だと否定されている。路線名がいくつも出るので、順序を表す after と transfer を手がかりに並べ替える。
<選択肢>
①【誤】
乗り換え先の候補として挙げられた路線で、最初に乗る路線ではない。
②【正】
乗り換える前に乗る路線として案内されている。
③【誤】
男性が使えるかと尋ねた路線だが、工事のため閉鎖中だと否定されている。
④【誤】
これも乗り換え先の候補の一つで、最初ではない。
問13:正解④
<問題要旨>
夫婦が夕食について話し合う対話を聞き、二人がこれからどうするかを選ぶ設問。
<考え方>
案が途中で差し替わる型なので、最後に合意した内容を取る。外食の提案に対して女性が「今週はお金を使いすぎないほうがよい」と応じ、それを受けて男性が「それなら自分たちで作ろう」と言い直し、女性が「そのほうがよい」と同意して終わる。料理の種類は変わらず、外で食べるか家で作るかだけが入れ替わっている点を押さえる。
<選択肢>
①【誤】
もっと安い店を選ぶ、という内容。店を変える案は出ていない。
②【誤】
二人でレストランに行く、という内容。費用を理由に見送られた案。
③【誤】
インド料理を配達してもらう、という内容。出前の話は出ていない。
④【正】
家でインド料理を作る、という内容。最後に二人が合意した案に一致する。
問14:正解④
<問題要旨>
授業後の高校生同士の対話を聞き、男子生徒が実際に何をしたのかを選ぶ設問。
<考え方>
男子生徒自身が自分の行動を説明する一文が根拠になる。彼は、授業中ではなく朝のバスの中で、かばんから辞書を取り出して宿題を確認したと述べている。これに続く「バスに置き忘れたのだろう」「運転手が事務室に届ける」は、女性の推測とこれからの話なので、彼がした行為とは切り離して考える。誰の発言か、済んだ話か先の話かを分けるのが要点。
<選択肢>
①【誤】
授業中に辞書を確かめた、という内容。授業中ではないと本人が打ち消している。
②【誤】
かばんを家に置いてきた、という内容。かばんは持っており、置き忘れたのは辞書。
③【誤】
かばんを事務室に持っていった、という内容。事務室に届くかもしれないのは辞書で、しかもこれからの話。
④【正】
バスの中で辞書を使った、という内容。本人の説明と一致する。
問15:正解④
<問題要旨>
寮のパーティーで先輩と新入生が話す対話を聞き、新入生について正しく述べたものを選ぶ設問。
<考え方>
生まれた場所・育った場所・今いる場所の三つを時期ごとに割り振る。「もともとここ、つまりロンドンの出身か」という問いに新入生は肯定し、そのうえで「生まれた後に家族でドイツへ移った」と続ける。つまり生まれはイギリス、育ちはドイツ、今学んでいるのはロンドンという配置になる。but の後だけを聞くとドイツの印象が強く残るので、肯定した部分を落とさないこと。
<選択肢>
①【誤】
イングランドで育った、という内容。生まれた後にドイツへ移っているので、育った場所はドイツ。
②【誤】
ロンドンを訪れているだけだ、という内容。大学に通い、最初の週の授業の話をしている。
③【誤】
ドイツで学んでいる、という内容。学んでいるのは今いる場所。
④【正】
イギリスで生まれた、という内容。ロンドン出身だと認めたうえで移住の話が続く流れに合う。
問16:正解①
<問題要旨>
同僚同士の対話を聞き、男性がこれから何をするかを選ぶ設問。
<考え方>
男性が自分の予定を述べた一文で決まる。薬を持っているかと問われて持っていないと答え、帰り道に薬局へ寄っていつもの花粉症の薬を買うと言っている。女性の「早めに職場を出たら」という助言に同意しているのは帰る時刻の話であって、薬をどう手に入れるかとは別の内容である。
<選択肢>
①【正】
薬局で薬を買う、という内容。帰り道に立ち寄ると述べている。
②【誤】
帰りに診療所へ寄る、という内容。医療機関の話は出ていない。
③【誤】
仕事を続けながら薬を飲む、という内容。早めに帰ると答えている。
④【誤】
すでに持っている薬を飲む、という内容。薬は持っていないと答えている。
問17:正解①
<問題要旨>
ペットについての友人同士の対話を聞き、男性がこれからどうするつもりかを選ぶ設問。
<考え方>
選択肢は動物の種類と入手の方法という二つの軸で作られているので、両方を確かめる。男性は猫を飼う予定だと述べており、女性が adopt を「店で買う代わりに保護された動物を引き取ること」と説明すると、男性はそれがよい考えだと言って従う。冒頭で話題になる犬は女性が飼っている動物であって、男性が飼う動物ではない。
<選択肢>
①【正】
猫を引き取る、という内容。種類も方法も対話に合う。
②【誤】
犬を引き取る、という内容。犬は女性が連れている動物。
③【誤】
猫を買う、という内容。店で買う方法は選ばれなかった。
④【誤】
犬を買う、という内容。種類も方法も合わない。
第4問
Aは、説明を聞いて棒グラフの項目名を埋める問題と、結果表の賞品欄を埋める問題の2題。Bは、4人の演説を聞いて示された三つの条件に最も合う候補者を選ぶ1題です。音声はいずれも1回だけで、問題文と図表を読む時間が先に与えられます。Aの問18から問21は4か所すべて正解して初めて4点になり、問22から問25は1か所1点です。
A 問18〜問21:正解 18=① 19=④ 20=③ 21=②
<問題要旨>
大学の授業で配られたワークシートの棒グラフを完成させる問題。グラフは、仕事を選ぶ理由として多かった四つの項目について、2011年と2021年の割合を並べたもので、四つの空欄に項目名を一つずつ割り当てる。
<考え方>
先生の説明は、四つの項目を増減の向きと大きさで言い分けている。目盛りを読むと、左から順に2011年が約35%・約45%・約60%・約76%、2021年が約70%・約50%・約31%・約70%。ここに「最も増えた」「わずかに減った」「2011年に2番目に多く、2021年には大きく下がった」「2021年にわずかに多く選ばれた」という四つの説明を当てはめる。増減が小さい組が二つあるので、形の印象ではなく上下どちらに動いたかを目盛りで確かめて切り分ける。
<選択肢>
18=①
2011年の約35%から2021年の約70%へ、増加幅が四つの中で最も大きい。「最も増えた」と説明された Content of work が入る。
19=④
約45%から約50%へわずかに増えている。「2021年にわずかに多く選ばれた」と説明された Working hours が入る。
20=③
2011年の約60%は四つの中で2番目に高く、2021年には約31%まで大きく下がっている。「2011年に2番目、2021年に大きく下落」という説明に一致する Location が入る。
21=②
約76%から約70%へ小幅に減っている。「わずかに減った」と説明された Income が入る。変化が小さい点は19と似ているが、動いた向きが逆である。
A 問22:正解①
<問題要旨>
ゲームの国際大会で主催者が結果と賞品を説明するのを聞き、結果表の賞品欄を埋める問題。表には4チームのステージA・ステージBの順位と最終順位が示されている。Dark Dragons はステージA3位、ステージB3位、最終4位。選択肢は賞品の組合せ6通りで、同じものを2回以上使ってよい。
<考え方>
賞品の配り方は三つの規則にまとめられる。ステージAの1位にメダル、ステージBの1位にもメダル、最終順位1位にトロフィー、そしてメダルもトロフィーも得られなかった参加者にゲームが贈られる。したがってゲームは他の賞品と同時には受け取れず、ゲームと他を組み合わせた選択肢はどのチームにも当てはまらない。Dark Dragons はどの1位にも入っていないので、ゲームだけになる。
<選択肢>
①【正】
ゲームのみ。ステージA・ステージBとも1位でなく、最終順位も1位ではないため。
②【誤】
メダルのみ。メダルはステージAかステージBの1位に贈られるが、どちらも3位。
③【誤】
トロフィーのみ。トロフィーは最終1位に贈られるが、最終順位は4位。
④【誤】
ゲームとメダル。ゲームはメダルもトロフィーも得ない場合の賞品なので、この組合せは生じない。
⑤【誤】
ゲームとトロフィー。同じ理由で組合せとして成り立たない。
⑥【誤】
メダルとトロフィー。いずれの条件も満たしていない。
A 問23:正解⑥
<問題要旨>
同じ表の Elegant Eagles の賞品欄を埋める問題。ステージA1位、ステージB2位、最終1位。
<考え方>
ステージAの1位なのでメダルを受け取り、さらに最終順位が1位なのでトロフィーも受け取る。二つの規則に同時に当てはまる唯一のチームで、メダルとトロフィーの両方を得るためゲームの対象からは外れる。
<選択肢>
①【誤】
ゲームのみ。メダルとトロフィーの条件を満たしているので対象外。
②【誤】
メダルのみ。最終1位に対するトロフィーが抜けている。
③【誤】
トロフィーのみ。ステージA1位に対するメダルが抜けている。
④【誤】
ゲームとメダル。メダルを得た時点でゲームは贈られない。
⑤【誤】
ゲームとトロフィー。同じ理由で成り立たない。
⑥【正】
メダルとトロフィー。ステージA1位と最終1位の両方に当たる。
A 問24:正解②
<問題要旨>
同じ表の Shocking Sharks の賞品欄を埋める問題。ステージA4位、ステージB1位、最終2位。
<考え方>
メダルはステージAの1位だけでなくステージBの1位にも贈られる、という2文目を聞き取れているかが分かれ目。このチームはステージAこそ4位だがステージBで1位なのでメダルを得る。最終順位は2位で、トロフィーの条件である最終1位には届かない。メダルを得ているのでゲームの対象にもならない。
<選択肢>
①【誤】
ゲームのみ。メダルを得ているため、ゲームは贈られない。
②【正】
メダルのみ。ステージB1位に対するメダルだけが該当する。
③【誤】
トロフィーのみ。最終順位は2位で条件を満たさない。
④【誤】
ゲームとメダル。ゲームと他の賞品は両立しない。
⑤【誤】
ゲームとトロフィー。トロフィーの条件も満たしていない。
⑥【誤】
メダルとトロフィー。トロフィーの条件を満たしていない。
A 問25:正解①
<問題要旨>
同じ表の Warrior Wolves の賞品欄を埋める問題。ステージA2位、ステージB4位、最終3位。
<考え方>
ステージA・ステージBのいずれも1位ではなく、最終順位も1位ではないので、メダルもトロフィーも得られない。残る規則は「メダルもトロフィーも得なかった参加者にゲーム」なので、ゲームだけになる。選択肢は2回以上使ってよいと明示されているので、問22と同じ答えになっても差し支えない。
<選択肢>
①【正】
ゲームのみ。どの1位にも当たらないため。
②【誤】
メダルのみ。ステージAは2位、ステージBは4位で条件を満たさない。
③【誤】
トロフィーのみ。最終順位は3位。
④【誤】
ゲームとメダル。ゲームと他の賞品は両立しない。
⑤【誤】
ゲームとトロフィー。同じ理由で成り立たない。
⑥【誤】
メダルとトロフィー。どちらの条件も満たさない。
B 問26:正解④
<問題要旨>
交換留学先の高校で生徒会長候補4人の演説を聞き、示された三つの条件(全校生徒のための行事を増やすこと、食堂にベジタリアン向けのメニューを増やすこと、コンピューター室を使える時間を増やすこと)に最も合う候補者を選ぶ問題。
<考え方>
候補者ごとに三つの条件の当否を書き留め、条件と逆向きの主張が一つでも出た時点で落としていく。各候補とも主張を三つずつ述べるので、条件と同じ話題が出たときに「増やす側か減らす側か」を必ず記録する。行事を減らすと言う候補、食堂に肉のメニューを増やすと言う候補、コンピューター室そのものを不要だとする候補が順に外れ、三つすべてに合致する候補が一人だけ残る。
<選択肢>
①【誤】
Charlie。コンピューター室の開放時間を延ばし、行事も増やすと述べるが、食堂については運動部員のために肉の選択肢を増やすとしており、ベジタリアン向けを増やす条件に反する。
②【誤】
Jun。ベジタリアン向けの選択肢を増やし、コンピューター室の開放時間も延ばすと述べるが、行事は減らして勉強と部活動に集中すべきだと主張しており、行事を増やす条件に反する。
③【誤】
Nancy。行事の拡充には触れるが、生徒全員に端末を配ればコンピューター室は要らないという立場で利用時間を増やす条件に合わず、食堂についても揚げ物の復活を求めていてベジタリアン向けの条件にも合わない。
④【正】
Philip。行事が足りないのでもっと増やすべきだと述べ、コンピューター室を週末にも使えるようにすると言い、食堂に野菜だけの食事を増やすべきだと述べており、三つの条件をすべて満たす。
第5問
アジアゾウについての大学の講義を、ワークシートにメモを取りながら聞く問題です。音声は1回だけで、状況・ワークシート・問い・図表を読む時間が先に与えられます。後半では講義の続きとしてグループ発表と折れ線グラフが示されます。問28・問29、問30・問31は、それぞれ2か所そろって正解した場合にだけ点が入ります。
問27:正解②
<問題要旨>
ワークシートの「一般情報」にある、アジアゾウの特徴を表す語句を四つから選ぶ設問。大きさと生息地はすでに埋まっており、空所は性質を書く欄である。
<考え方>
根拠は講義の第1段落。大きさと生息地に続けて、群れで暮らし互いに助け合う社会的な動物であること、知能が高く道具を使う能力があることの二点が挙げられる。この二点をそれぞれ一語に置き換えた組合せを選ぶ。四つの選択肢はどれも二つの形容詞の組で、片方だけが合う選択肢が用意されているので、両方が講義に対応しているかを確かめる。
<選択肢>
①【誤】
攻撃的で力が強い。力については触れられておらず、攻撃性の話も出ない。
②【正】
協力的で賢い。助け合って群れで暮らす点と、知能が高く道具を使う点の両方に対応する。
③【誤】
人なつこくて穏やか。人との関係や気質の穏やかさは述べられていない。
④【誤】
単独行動で知能が高い。知能は合うが、群れで暮らすと述べられているので「単独」は逆。
問28・問29:正解 28=② 29=⑥
<問題要旨>
ワークシートの「脅威1:違法な商業活動」の欄を埋める問題。28は象の体の一部が使われる用途を装飾品・医薬品と並べて挙げる位置、29は生きた象が違法に捕獲される目的を書く位置である。
<考え方>
根拠はいずれも講義の第2段落。体の一部の用途として、装飾品・肌の手入れの製品・医薬品の三つが順に挙げられるので、ワークシートで装飾品と医薬品に挟まれた空所には、肌の手入れの製品を一語で言い換えたものが入る。続けて、見せ物の象が観光の呼び物として人気であるために違法な捕獲が増えていると述べられるので、生け捕りの目的はその見せ物である。選択肢は語の言い換えを要求する作りなので、聞こえた語をそのまま探さない。
<選択肢>
28=②
装飾品と医薬品の間に入る用途として、肌の手入れの製品を一語で表す cosmetics が当たる。
29=⑥
生きた象の違法な捕獲が増える理由が、観光客向けの見せ物としての人気であることから performances が当たる。
問30・問31:正解 30=⑤ 31=③
<問題要旨>
ワークシートの「脅威2:土地開発による生息地の喪失」の欄を埋める問題。30は「象の◯◯どうしの交流の減少」、31は「人と象の◯◯の増加」という形の空所である。
<考え方>
根拠は講義の第3段落。住宅開発と農業が生息地を狭め、象の群れの間に障壁を作った結果、群れどうしの接触が減って数も減っていると述べられる。続けて、多くの象が人の近くで暮らさざるを得なくなり、人と象の双方に死者の出る事故が起きているとされる。ワークシートの decrease と increase を見て、減るものと増えるものを取り違えないようにする。
<選択肢>
30=⑤
減っているのは群れどうしの接触なので group が入る。
31=③
人と象の双方に死者が出る事態が増えているので deaths が入る。
問32:正解③
<問題要旨>
講義全体の内容と一致するものを四つから選ぶ設問。
<考え方>
根拠は対策を述べた第4段落。違法行為を監視する組織を作ること、生息地どうしをつなぐ新しい通路を設けること、人の居住地の周りに柵を築いて人と象の双方を守ることが挙げられ、全体として共存を図る方向でまとめられている。誤答は、講義が述べた因果を入れ替えたものと、講義にない効果を足したものなので、原因と結果の向きを一つずつ確かめる。
<選択肢>
①【誤】
違法行為を止める取り組みが、人間の住宅開発の拡大を可能にしているという内容。住宅開発は象を脅かす要因として挙げられており、対策の目的でもない。
②【誤】
異なる象の群れの接触が農地開発の減少をもたらしたという内容。講義では開発が群れどうしの接触を減らしたと述べられており、原因と結果が逆になっている。
③【正】
人とアジアゾウが共に暮らせるようにすることが、象の命と生息地を守る鍵だという内容。通路を作り柵で双方を守るという対策の趣旨に一致する。
④【誤】
絶滅危惧種に指定することが環境問題の解決策になるという内容。指定されているのに数が減ったという文脈で触れられているだけで、解決策としては述べられていない。
問33:正解④
<問題要旨>
講義の続きとして、スリランカでの人と象の遭遇による死亡数を示した折れ線グラフと、それを扱うグループ発表を聞き、図から読み取れることと講義全体の内容から言えることを選ぶ設問。グラフは2013年から2018年までの人の死亡数と象の死亡数を並べたもの。
<考え方>
図の読み取りと講義の内容を両方使う設問である。象の死亡数は2013年の約205件から2018年の約325件へ、人の死亡数も約70件から約100件へと、いずれも増えている。一方、講義では違法行為の監視や通路・柵の設置といった対策が進んでいると述べられていた。対策が取られているのに被害が減っていない、という形でまとめた選択肢が図と講義の両方に合う。グラフが示しているのは死亡数であって個体数ではない点も、選択肢を切る手がかりになる。
<選択肢>
①【誤】
絶滅危惧種を守る努力によってスリランカの象の数が増えたという内容。グラフは死亡数の推移であり、個体数の増減は読み取れない。図にない情報を足している。
②【誤】
違法行為の監視が象の死をなくすのに有効だったという内容。象の死亡数は減るどころか増えている。
③【誤】
遭遇によって死んだ象の数は増えていないという内容。2013年と2018年を比べると明らかに増えている。
④【正】
象を守るために取られた対策は、スリランカではまだ望む結果を生んでいないという内容。対策が講じられている一方で死亡数が増え続けている状況と合う。
第6問
Aは母と息子の対話、Bは寮に住む4人の学生の話し合いで、いずれも話し手の意見と、その根拠が問われます。音声は1回だけで、状況と問いを読む時間が先に与えられます。Bには4人分のメモ欄がある表が用意されており、誰がどの立場かを書き留めながら聞く形式です。
A 問34:正解③
<問題要旨>
ハイキングについての David と母 Sue の対話を聞き、David が最も同意する内容を四つから選ぶ設問。
<考え方>
根拠は David が雑誌記事を引いて一人での登山の利点を挙げる部分。彼は、準備に時間と労力がかかることは認めたうえで、都合のよい日を自分で選べること、自分のペースで歩けること、登り終えたときの達成感を利点として並べる。達成感は一人での登山について述べられたものなので、集団での登山の話にすり替えた選択肢とは区別する。利点として挙がった項目のうち、選択肢の言葉と対応するのは日程を選べるという点である。
<選択肢>
①【誤】
楽しい登山には長い距離を歩くことが必要だ、という内容。距離の話は出ていない。
②【誤】
集団で登ると達成感が得られる、という内容。達成感は一人で登り切ったときのものとして語られており、主体がすり替わっている。
③【正】
一人なら行く日を自分で選べるので都合がよい、という内容。David が挙げた利点そのものに当たる。
④【誤】
誰も助けてくれないので登山は難しいことが多い、という内容。難しさとして挙げられたのは準備の手間であって、助けの有無ではない。
A 問35:正解①
<問題要旨>
同じ対話について、会話が終わった時点での Sue の、一人での登山に対する考えを四つから選ぶ設問。
<考え方>
考えが途中で変わる型なので、最後の発言で判定する。Sue は初め、一人で行くべきではない、道に迷ったらどうするのかと反対するが、David の説明には「それはもっともだ」と応じ、最後は準備が整う来週末まで待てばよい、そうすれば一人で行ける、と述べる。積極的に勧めたのではなく、条件をつけて認めたにとどまるので、賛成の程度まで含めて合う選択肢を選ぶ。
<選択肢>
①【正】
認められる、という程度の評価。準備ができれば一人で行ってよいと譲歩した最後の発言に合う。
②【誤】
独創的だ、という評価。発想の新しさを評価する言葉は出ていない。
③【誤】
すばらしい、という評価。最後まで称賛はしておらず、準備を条件に認めたにとどまる。程度の読み過ぎ。
④【誤】
ばかげている、という評価。反対したのは会話の前半までで、終わりには取り下げている。
B 問36:正解①
<問題要旨>
就職後に住む場所について、寮に住む4人(Mary, Jimmy, Lisa, Kota)が話し合う会話を聞き、会話が終わった時点で街の中心部に住むと決めた人物を四つの選択肢から選ぶ設問。
<考え方>
「会話が終わった時点で」という限定が効く設問なので、途中の発言ではなく最終的な立場をメモしておく。4人の立場は、家賃の節約を理由に郊外を選ぶ者、電車通勤を苦にせず運動器具を置く広さを求めて郊外を選ぶ者、中心部の小さな部屋をすでに見つけたと述べる者、そして中心部を望んでいたが犬のことを指摘されて考え直すと述べる者に分かれる。最後に保留へ転じた人物を「決めた人」に数えないことが分かれ目である。
<選択肢>
①【正】
Jimmy。中心部の小さな部屋で十分だと述べ、すでによい物件を見つけたと明言している。
②【誤】
Lisa。家賃が高すぎる、お金を節約したいとして中心部を避けている。
③【誤】
Jimmy と Mary。Mary は当初中心部を望んだが、犬には郊外のほうがよいと指摘され「考え直す」と述べており、決めた状態にない。
④【誤】
Kota と Mary。Kota は通勤を苦にせず器具を置く広さを求めて郊外の側であり、Mary も保留のまま。
B 問37:正解②
<問題要旨>
同じ会話について、Lisa の考えの根拠となる図表を四つから選ぶ設問。四つは、ペットにかける月々の費用の円グラフ、中心部と郊外の平均家賃を比べた棒グラフ、通勤中の人気の過ごし方の表、住む場所を選ぶ理由の割合を示した帯グラフである。
<考え方>
Lisa が自分の立場の理由として何を挙げたかで決まる。彼女は家賃が高すぎる、お金を節約したいと述べて郊外を選んでいる。犬には郊外のほうが広くてよいという発言は Mary に向けた助言であって、自分が郊外を選ぶ理由として述べたものではない。したがって、家賃の高低を数値で示した図表が根拠になる。会話に出てくる話題と、その話題を口にした人物を結びつけて選ぶ点が要点。
<選択肢>
①【誤】
ペットに使う金額の内訳。犬の話題は出るが、それは Mary に向けた助言であり、Lisa 自身の判断の根拠ではない。
②【正】
中心部と郊外の平均家賃の比較。家賃が高すぎるという Lisa の理由を直接支える。
③【誤】
通勤中の過ごし方。通勤時間の使い方を挙げたのは Kota であって Lisa ではない。
④【誤】
住む場所を選ぶ理由の割合。並んでいるのは建物の安全性や治安、買い物の便で、Lisa が述べた家賃や節約には対応しない。
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