2018年度 大学入試センター試験 本試験「国語」の問題冊子をPDFで公開しています。大問ごとの出題内容・配点・難易度をまとめた「この問題の概要」つき。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2018年度センター試験本試験「国語」は、大問4題・全24設問・200点満点(各大問50点)、試験時間80分です。第1問が評論、第2問が小説、第3問が古文、第4問が漢文という例年どおりの構成で、解答番号は36あります。各大問の内容と難易度は次のとおりです。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 評論 有元典文・岡部大介『デザインド・リアリティ——集合的達成の心理学』。デザインを人工物と人のふるまいの関係へ拡張して捉え直し、私たちの現実そのものが人間のデザインの産物だと論じる。漢字5問、傍線部説明4問(うち1問は生徒の会話の空所補充)、表現と構成2問 | 50 | ★★☆☆☆ | 段落番号が振られ、図版もあり、具体例と抽象化を往復する構成なので論の運びを追いやすい文章です。問3は四人の生徒の会話に入る一文を選ぶ形式で、センター試験としては新しい出題でした。 |
| 第2問 | 小説 井上荒野「キュウリいろいろ」。三十五年前に息子を、昨年に夫を亡くした郁子が、はじめて一人でお盆を迎える。夫の写真を借りに来た同級生との一日。語句3問、傍線部説明4問、表現の問題(二つ選択) | 50 | ★★★☆☆ | 心情が直接には語られず、キュウリの馬、電車で席を譲られる場面、アルバムの写真といった具体物に託されています。問6は二つ選ぶ形式で部分点がありません。 |
| 第3問 | 古文 本居宣長『石上私淑言』。和歌についての見解を問答体で述べた歌論。語句解釈3問、文法1問、内容説明3問 | 50 | ★★★★☆ | 物語ではなく歌論なので、話の筋ではなく論理を追う読み方が必要です。「情」と「欲」という二つの語の定義と関係を正確に押さえないと、問4以降が連鎖して崩れます。問2は文法説明の中から誤りを一つ選ぶ形式で、已然形+「ば」の識別が問われました。 |
| 第4問 | 漢文 李燾『続資治通鑑長編』。宰相になろうとする寇準を、王嘉祐が「ならない方がよい」と諫める。語意1問、解釈2問、書き下し文と解釈1問、傍線部説明3問 | 50 | ★★★☆☆ | 「不若〜」(〜に及ばない=〜する方がよい)と「知+官庁名」(〜の長官を務める)という二つの句法・慣用が分かれ目です。問5は「魚に水があるようなもの」という比喩を君臣関係に読み替える必要があります。 |
対策のポイント: 国語は80分で4題、1題あたり20分しかありません。最初の1〜2分で4題の分量と設問形式を見渡し、取りやすい大問から始めると配分を誤りません。古文・漢文は語句・文法・句法といった知識問題を素早く確定させ、残りを本文全体の読み取りに回すのが定石です。二つ選ぶ形式の設問は部分点がないので、最後に必ず見直す時間を残しておきましょう。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

