2019年度 大学入試センター試験 本試験 地理B 過去問題

2019年度 大学入試センター試験 本試験「地理B」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。

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この問題の概要

試験時間60分・満点100点。大問6題・小問35問はすべて必答で、第1問〜第4問が各17点、第5問14点、第6問18点という配点です。自然環境、農業とコーヒー、都市、地中海沿岸の地誌、ウクライナとウズベキスタンの比較、宮崎市の地域調査という構成でした。第6問は同じ日の地理A第5問とまったく同じ問題です。系統地理と地誌がほぼ半々で、どの大問にも国や地域を統計から言い当てる設問が入ります。全体の難易度は標準です。

大問出題内容配点難易度ひとこと
第1問自然環境(世界の土壌と植生、地形断面図と地図上の線の対応、エニセイ川・コンゴ川・ミシシッピ川の流量グラフ、ハイサーグラフと地点、北極海の海氷縮小とその影響、東アジアを襲う台風の経路)17★★★☆☆問3の河川流量は、寒帯の川は春の融雪で跳ね上がり、熱帯の川は年間を通じて多いという形の違いで決まる。ハイサーグラフは形が気候区そのものなので、六つほど形を覚えておきたい
第2問農業とコーヒー(1990年と2016年の農作物生産の地域別構成比、アラビカ種コーヒーの原産地、アフリカ産コーヒー豆の流通経路と価格構造、牛乳・サトウキビ・テンサイの生産国、コーヒー輸出国の輸出品目上位、日本の喫茶店など業種別事業所の分布)17★★★☆☆問9の流通図はフェアトレードの背景になる「生産者の取り分が小さい」構造そのもの。問11は輸出品目に原油やカカオが混じる国から先に決めると早い
第3問都市(パリ周辺の交通網と都市景観の写真、首都への政治・経済機能の集積、ベナレスや重慶など河川と都市、植民地経験と宗教・言語、奈良盆地の2万5千分の1地形図、劇場や文化財の分布)17★★★★☆写真・統計・地形図・分布図が全部入る、この年で最も密度の高い大問。問17の地形図は条里制の名残の直線的な区画を見つけられるかが鍵
第4問地中海沿岸の地誌(沿岸地域の自然環境、海峡と港湾都市、コルクガシ・テンサイ・ナツメヤシの分布、アルジェリア・イスラエル・モロッコの輸出品目構成、地中海都市の歴史と社会、イタリア・ギリシャ・スペイン・フランスの外国人国籍別統計)17★★★☆☆問21の三作物は「北岸の乾燥地=コルクガシ、北の冷涼地=テンサイ、南のオアシス=ナツメヤシ」と分ければ決まる。問22は原油に偏るアルジェリアから決めるのが定石
第5問ウクライナとウズベキスタンの比較(高度別面積の割合と気温・降水量、小麦や綿花など農産物と鉱産物、1990年以降の1人当たりGDPの推移、日本を加えた食肉生産とカロリー摂取、トルコ語系とスラブ語系の数詞)14★★★★☆旧ソ連の二国を5問続けて比べさせる。黒海に面した穀倉地帯のウクライナと、内陸乾燥の綿花国ウズベキスタンという対比を最初に固めれば連鎖して取れる。問29の言語は地理の知識というより系統の問題
第6問宮崎市の地域調査(大阪からの鉄道所要時間の変化、月別観光客数と日照時間、青島周辺の地形図と景観写真、1976年と2014年の土地利用変化、県内市町村の農業指標、2010年の口蹄疫と消毒ポイント)18★★★☆☆地理A第5問と同一問題。地形図・統計・写真・分布図がひと通り出る地域調査の典型。最後の大問なので時間切れになりやすく、先に解く手もある

対策のポイント: 地理Bは統計の暗記ではなく、「なぜその順位になるのか」を説明できるかどうかで差が付きます。輸出品目なら産業構造、農作物なら気候と土壌、人口指標なら経済発展の段階、というように背後の理屈を一本持っておくと、初見の国が出ても推測できます。地誌の大問は、対象地域をまず二つか三つのグループに割り、そのあとで細部を詰めるのが安全です。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。

※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

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