2020年度 大学入試センター試験 本試験「現代社会」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入試センター試験としては最後の年度です。試験時間60分・満点100点。大問6題・小問36問はすべて必答で、第1問と第3問が各22点、第2問・第4問・第5問・第6問が各14点という配点でした。環境と経済、家族と労働、思想と経済のしくみ、多様性と国際分業、経済政策と社会保障、政治制度と参加という順で、政治・経済・倫理・現代の課題がひと通り出ます。全体の難易度はやや易〜標準です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 環境と日本経済(環境に関する国内法と国際条約、戦後日本経済の歩み、訪日外国人旅行者の支出内訳と平均泊数、民法における契約と未成年者、情報に関する法律、財政と租税法律主義、最高裁の主要判決、内閣の地位と権限) | 22 | ★★☆☆☆ | 配点は最大だが、問われているのは教科書の太字ばかり。問3の統計も、国籍によって滞在日数と買い物支出が違うという傾向を読むだけで決まる |
| 第2問 | 家族と労働(家族法と個人の尊厳、データに適したグラフの選び方、労働法制と最高裁判例、第二の誕生や境界人など青年期の用語、マズローの欲求段階説) | 14 | ★★☆☆☆ | 問10のグラフ選択は現代社会らしい設問。時間の推移なら折れ線、内訳なら帯や円という対応さえ知っていれば迷わない |
| 第3問 | 思想と経済のしくみ(古代ギリシアの哲学者、人間中心主義と自然観、会社法上の会社の種類、GDPと国民所得の区別、ホッブズやロックの人権思想、環境条約と有害廃棄物、直接金融と間接金融、大学の学部別・男女別入学者数の読み取り) | 22 | ★★★☆☆ | 倫理分野と経済分野が交互に出る。問17の国民所得の指標は、引き算の関係を図に描いて覚えるのが確実 |
| 第4問 | 多様性と国際分業(法華経信仰やアニミズムなど日本の信仰、エスノセントリズムと障害者差別、人種差別撤廃条約と民族の権利、リカードの比較生産費説、ICTとデジタル・ディバイド) | 14 | ★★★☆☆ | 問25の比較生産費説は計算が必要な数少ない設問。表の数字が「一単位を作るのに要する労働量」なら小さいほうに特化する、という手順を固めておきたい |
| 第5問 | 経済政策と社会保障(アジア経済に関する三つの記述の正誤、リスト・マルクス・ケインズ・フリードマンの主張、為替制度の変遷と経済危機、高度経済成長期の労働と所得分配、社会保険のしくみ) | 14 | ★★★☆☆ | 問27は三つの文の正誤を組み合わせる形式で選択肢が八つある。確信の持てる一文から決めて消去していくのが定石 |
| 第6問 | 政治制度と参加(中国の全国人民代表大会など各国の政治体制、政党助成法と55年体制、衆参の選挙制度、二元代表制と三位一体改革、官民の協働と新しい政治参加) | 14 | ★★★☆☆ | 地方自治の問35は、三位一体改革(補助金削減・税源移譲・交付税見直し)の三本柱を言えるかどうかがそのまま得点になる |
対策のポイント: 現代社会は範囲が広いぶん、一問あたりの深さは浅く作られています。正誤判定は「主体(誰が)」と「時期(いつ)」のどちらかがすり替えられていることがほとんどなので、その二点を先に確かめる読み方が有効です。統計や図表が出たら、細かい数字より「増えているか減っているか」「どれが突出しているか」を見るだけで足ります。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

