2021年度 大学入学共通テスト 本試験 地理B 過去問題

2021年度 大学入学共通テスト 本試験「地理B」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。

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この問題の概要

大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問5題(各20点)・解答番号32はすべて必答で、センター試験の六大問構成から五大問に変わりました。自然環境と災害、産業、人口と都市、アメリカ合衆国の地誌、宮津市(京都府)の地域調査という五本立てです。第5問は同じ日の地理A第5問とまったく同じ問題です。統計から国や地域を言い当てる設問に加え、会話文や調査資料を読ませる設問が増えました。全体の難易度は標準〜やや難です。

大問出題内容配点難易度ひとこと
第1問自然環境と災害(降水量の差を生む気候因子、二地点の雨温図の比較、タイの洪水と東アフリカの干ばつ、変動帯にある山地の特徴、斜面の植生を分ける条件、山岳氷河の縮小と河川流量、氷河融解がもたらす影響)20★★★☆☆問6・問7と氷河を掘り下げるのが共通テストらしい。「融雪が早まれば夏の水が足りなくなる」という因果を押さえれば二問続けて取れる
第2問産業(主要小麦輸出国の生産量と単収、漁獲量と養殖業生産量、原料産地と市場の中間における工場立地、乳製品ごとの立地の違い、日本企業の海外現地法人の売上高、日本の商業形態と立地)20★★★★☆工場立地論が二問続く、この年で最も理屈を要する大問。「重量が減る原料なら原料地、増える・傷みやすいなら市場」という原則を言葉にできるかが分かれ目
第3問人口と都市(人口100万人以上の都市の分布、オーストラリア・韓国・ケニアの人口構成、インド系住民の分布と植民地の歴史、東京都市圏の人口分布の変化、空き家の増加、台北の交通網整備)20★★★☆☆問15は「ケニアは若年層が厚い、韓国は高齢化が急」という対比で二つ決まる。都市内部の人口移動は、都心回帰という近年の傾向を知っていれば読みやすい
第4問アメリカ合衆国の地誌(1950〜2010年の人口重心の移動、移動の理由、州別の取水量と用途、ミシガン州とワシントン州の気候、両州の人種・民族構成、州別の都市人口率や貧困率、大統領選挙の州別結果)20★★★★☆サンベルトへの人口移動を軸に、気候・産業・人種・政治まで一気に展開する。問26の選挙結果は地理の知識というより、都市部と農村部の投票傾向の違いを読む設問
第5問宮津市の地域調査(京都府の人口増減率と京都市への通勤率、城下町の絵図と現代の地形図、天橋立を撮影した写真の判別、丹後ちりめんの調査資料、山間集落の聞き取り、外国人延べ宿泊者数の地図)20★★★☆☆地理A第5問と同一問題。問29の写真判別は、砂州の見え方と背後の山の位置関係から撮影地点を絞る設問で、地形図と見比べる作業が要る

対策のポイント: 共通テストの地理Bは、統計の暗記ではなく「なぜその順位になるのか」を説明できるかで差が付きます。工場立地や人口移動のように、背後に一本の理屈がある分野は、その理屈を言葉にして覚えておくと初見の資料でも対応できます。地誌の大問は、対象地域をまず二つか三つのグループに割ってから細部を詰めると、選択肢が自然に落ちていきます。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。

※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

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