2024年度 大学入学共通テスト 本試験「生物」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
2024年度 本試験 生物は、試験時間60分・満点100点、大問6題(第1問14点・第2問17点・第3問16点・第4問19点・第5問14点・第6問20点、計20問/解答番号26)の構成で、選択問題はなく全問必答です。第1問が代謝とキシロースオペロンの発現調節、第2問が膜輸送と興奮の伝導・伝達、第3問が筋収縮と体節の分化、第4問が生殖とジャガイモの塊茎形成をめぐる光周性、第5問が物質生産と炭素循環、第6問がA 動物の系統と分類/B 遺伝的浮動です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 解糖系・発酵・クエン酸回路・電子伝達系の整理、グルコースとキシロースの消費とキシロースオペロンの発現を示すグラフの考察、仮説を検証するための実験計画の立案 | 14 | ★★★★☆ | 問2はグルコースが尽きてからキシロースが減り始めるというグラフの読み取りが要。問3は各糖を単独で与える条件をまず比べる、という実験計画の発想が問われます |
| 第2問 | チャネル・担体・ポンプによる物質輸送と受動輸送/能動輸送、孔辺細胞の膨張とカリウムイオンの実験、静止電位と活動電位の発生、興奮の伝導とシナプスでの伝達 | 17 | ★★★☆☆ | 問1・問3・問4は教科書の知識で13点分を取りきりたいところ。問2は明所であることとカリウムイオンがあることの両方がそろって初めて膨張する、という条件整理が勝負です |
| 第3問 | サルコメアの滑り説とカルシウムイオン・ATPの役割、グリセリン筋とスキンド筋を比べる実験結果の予測、ニワトリ胚で脊索や神経管を移植したときの皮筋節の分化 | 16 | ★★★★☆ | 問1は解答番号2つで各3点、順序は不問なので確実に拾いたい設問。問2はグリセリン筋にミトコンドリアも筋小胞体もないことが3つの実験すべての根拠になります |
| 第4問 | 有性生殖と無性生殖の特徴の仕分け、ジャガイモの塊茎形成における限界暗期と光中断、フィトクロムと赤色光・遠赤色光の関係、同化物の地下茎への分配比率を求める式の選択 | 19 | ★★★★☆ | 問2は暗期を中断するのが赤色光、その効果を打ち消すのが遠赤色光という拮抗で決まります。問3の後半は全体の乾燥重量の増加分に対する地下茎の増加分という比を自分で組み立てる最重量級の設問です |
| 第5問 | 森林と牧草地の生産構造図および相対照度の垂直分布、森林と農耕地の現存量と土壌有機物量を示す表の考察、森林を農耕地に変えたときの分解と純生産の変化 | 14 | ★★★☆☆ | 問2は現存量と土壌有機物量の合計に占める割合を熱帯・温帯・亜寒帯で実際に計算して比べる必要があります。問1と問3は林冠で光が遮られるという原則で判断できます |
| 第6問 | A すべての動物に共通する特徴、カメノテ・ウメボシイソギンチャク・ムラサキウニの系統樹上の位置/B 遺伝的浮動のシミュレーションの系図の読み取りと、中立な変異の固定や集団サイズとの関係 | 20 | ★★★☆☆ | Aの問2は脱皮動物・刺胞動物・新口動物という位置づけを問う知識問題で取りやすい。Bの問3は図の系図を1本ずつたどって数える作業で、焦らず数え切れるかが分かれ目です |
対策のポイント: どの大問も知識で答えられる設問が前半に置かれ、後半にグラフ・表・実験結果を扱う考察が来る構成です。まず全大問の前半を拾って基礎点を確保し、そのうえで第1問問3や第4問問3のような実験計画・計算式を選ぶ設問に時間を配分しましょう。解答PDFの注記にあるとおり、5点の設問には特定の選択肢を選んだ場合に2点の部分点が与えられるものが複数あるので、完全にはわからなくても選択肢を2つ程度まで絞って必ずマークすることが得点に直結します。考察問題は、実験ごとに「その条件では何が足りないのか」を一言書き出してから選択肢に当たると、速く正確に判断できます。 各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

