2022年度 大学入学共通テスト 本試験「世界史B」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
試験時間60分・満点100点。大問5題・小問34問はすべて必答で、第1問27点・第2問15点・第3問24点・第4問17点・第5問17点という配点でした。共通テスト2年目で、設問番号が大問ごとに「問1」から振り直される形式になっています。史料の抜粋・統計表・地図・系図が全大問に置かれ、資料を読んでから知識で確かめる流れが定着しました。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 記録と民族(シーボルトが学んだ分野に対応する中国の成果、オランダの東南アジアの拠点の位置、中国と朝鮮王朝の関係、9世紀のイスラーム学者の呼称、イランにおけるキリスト教、アッバース朝下の改宗、『金史』が扱う民族、モンゴルとチベット仏教、他民族の記録を史料とすること) | 27 | ★★★★☆ | 9問・27点と最も大きい。中央ユーラシアとイスラーム世界が中心で、契丹・女真・モンゴルの区別や、アッバース朝の改宗といった細部が正解を分ける |
| 第2問 | スペインからキューバ危機へ(ナポレオンの侵略とジブラルタル、米西戦争、キューバの歴史、1963年に米ソと交渉したイギリス首相、ソ連の歴史) | 15 | ★★★☆☆ | 5問・15点と最も小さい。スペインの没落からキューバ危機まで一本の線でつながるので、資料の年代さえ押さえれば流れで解ける |
| 第3問 | 人口とオセアニア(コシュートが活躍した時期、1881年のエジプト民族運動とその鎮圧、1880年代の日本の条約、各地域の人口の動き、人口密度の比較と日本と東南アジアの関係、オーストラリアとニュージーランドの先住民、二人の生徒のメモの検証、オセアニアの歴史) | 24 | ★★★★☆ | 8問・24点と第1問に次ぐ大きさ。人口統計の表を挟んで19世紀の世界各地が問われる。アボリジニとマオリの区別、白豪主義の時期は確実に押さえておきたい |
| 第4問 | 独裁と権力(スペイン内戦の直前10年間、ヒトラーの政敵とムッソリーニのエチオピア侵攻、日本の戦時体制をファシズムとみなすかどうかの二つの見方、イヴァン4世、明を建国した朱元璋の徴税政策、ドイツ騎士団を撃退した英雄の映画が上映禁止になった理由) | 17 | ★★★☆☆ | 問6は独ソ不可侵条約の期間だけ反ドイツ的な映画が禁じられたという因果を問う良問。1939年から41年という年に気づけるかが鍵 |
| 第5問 | 王権と商業(800年に戴冠した人物、系図からルイ8世の父とカロリング家の王を特定する、フィリップ2世からルイ9世までの治世、華僑の歴史、乾隆帝が征服したムスリムの多い地域、山西商人が活躍した時代) | 17 | ★★★☆☆ | 系図を読ませる設問が入るのが共通テストらしい。カペー朝の初期三代とカール大帝を押さえていれば前半三問がまとまって取れる |
対策のポイント: 共通テストの世界史Bは、史料・統計・系図・地図の四種類が毎年必ず出ます。問われている知識はセンター試験と大きく変わらないので、「資料がいつ・どこの話か」を素早く判定する練習が最も効きます。史料なら地名と人名、統計なら単位と年、系図なら世代の並び。この三つを先に探す習慣をつけると読む時間が半分になります。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

