2021年度 大学入学共通テスト 本試験「世界史B」の問題冊子をPDFで公開しています。全設問の解答・解説も無料で読めます。印刷して実戦形式の演習にお使いください。
目次
この問題の概要
大学入学共通テストの第1回にあたる年度です。試験時間60分・満点100点。大問5題・小問34問はすべて必答で、第1問15点・第2問18点・第3問24点・第4問26点・第5問17点という配点でした。センター試験の「四大問×25点」という形が崩れ、大問ごとの重さに差が付いています。司馬遷やマルク・ブロック、ボッカッチョ、オーウェルといった書物の抜粋、条約文、統計グラフが惜しみなく使われ、資料を読んだうえで知識と結びつける出題に変わりました。全体の難易度は標準〜やや難です。
| 大問 | 出題内容 | 配点 | 難易度 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 歴史を書くということ(古代中国の統治理念、司馬遷の時代に失われた書物、司馬遷が批判した政策、マルク・ブロックが論じる村の史料、ブロックのいう「棄てられた体制」) | 15 | ★★★☆☆ | 5問・15点と最も小さい。歴史学者が歴史をどう書くかというテーマで、司馬遷とブロックという二人の抜粋が並ぶ。読む量のわりに問われる知識は標準的 |
| 第2問 | 貨幣の世界史(1750〜1821年のイギリス金貨鋳造量のグラフ、同時期のイングランド銀行券流通量、金本位制とソブリン金貨、16世紀の銀の流通、半両銭と交鈔の材質、トルコ近代化の指導者) | 18 | ★★★★☆ | 二つのグラフを続けて読ませる。ナポレオン戦争期に正貨が減り銀行券が増えるという関係に気づけるかどうかで、問6と問7がまとめて決まる |
| 第3問 | 検閲と改ざん(『デカメロン』の作者と時代、1348年のフィレンツェを襲った疫病、モンテ=カッシーノと修道会、宗教と教育・政治、農民の覚醒と革命運動、エカチェリーナ2世とアレクサンドル2世、オーウェル『1984年』と歴史修正、乾隆帝の図書編纂事業) | 24 | ★★★☆☆ | ペストと『デカメロン』、『1984年』と四庫全書というように、文学作品と歴史的事件を結びつける設問が並ぶ。作品名と時代の対応表を作っておきたい |
| 第4問 | 条約文を読む(ルーマニア独立を承認する条約文、自治公国として組織された地域、サン=ステファノ条約とベルリン条約後のバルカン、サンフランシスコ講和会議、中国と各国の共同声明の年代順、中国の正統代表をめぐる承認、インドの言語と文学、イギリスの植民地政策と英語教育、ムガル帝国とタージ=マハル) | 26 | ★★★★☆ | 9問・26点と最も大きい。条約文をそのまま読ませる設問が続き、条文中の地名と年代から何の条約かを特定できるかが問われる |
| 第5問 | 島と半島の歴史(地中海の島の産物、万国博覧会が開かれた都市、古代ローマの支配下に入った地域の順序、朝鮮王朝末期に実権を握った人物とその方針、朝鮮が重んじた儒学の一派、三つの出来事の年代配列) | 17 | ★★★☆☆ | 地中海とイギリス、朝鮮という三つの地域を扱う。問30の1851年の万国博覧会=ロンドンという一点で、地域の特定が一気に進む |
対策のポイント: 共通テストの世界史Bは、資料の量が大きく増えました。ただし問われている知識そのものはセンター試験と大きく変わらないので、「資料がいつ・どこの話か」を素早く判定する練習が最も効きます。条約文なら地名と国名、グラフなら傾きが変わる年、文学作品なら作者と時代。この三つの手がかりを先に探す習慣をつけると、読む時間が半分になります。各設問の詳しい解き方は上の「解答・解説はこちら」からどうぞ。
※ 難易度は当サイトの独自評価です(★1 基礎 〜 ★5 難)。

